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実事求是真凶手(真犯人)
144:釜底抽薪(二)
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しかし声に出したあとでしまったと思い至る。睡龍に国師はいないのだ。普通の者はそう気づかないかもしれないが……中には国師がどこから来たのか、気づくものもいるかもしれない。
そんな煬鳳たちの焦りに気づくことはなく、国師と呼ばれた男は鸞快子を見てほっとしたような顔をした。
「……鸞快子殿! 貴方を探しておりました」
「よもや供の者を一人しかつけずに来られるなど……いえ。ここでは目立ちます。どこか別の場所に……」
周囲の視線に気を配りながら鸞快子は国師に歩み寄る。煬鳳と凰黎は、自分たちがどうすべきなのかと考えてみたが、周りを取り巻く人々を追い払うくらいしかいまできることが見つからない。
そんなときだ。ばたばたと騒がしい足音が聞こえてきたかと思うと、五行盟の中から兵士たちが一斉に飛び出してきた。驚く煬鳳たちを尻目に、彼らは周囲の野次馬を押し戻し、強制的に入り口から立ち去らせるつもりのようだ。
そして、最後に橙紅の衣袍を纏った青年が一人出てきた。
「はい、はい! 皆さまお騒がせしました! 客人との約束で不手際があったようで、お騒がせして申し訳ありません。皆さまどうぞお引き取り下さい!」
「あいつ……瞋熱燿か!」
橙紅色をした丸襟の衣袍を纏う青年は、五行盟の受付担当の瞋熱燿だ。瞋九龍の子孫でありながら代々才に恵まれず、瞋九龍の華やかな経歴と比べると父も祖父もどこか平凡さが拭えない。
野次馬たちは口々に捨て台詞や文句を言って去ってゆくが、瞋熱燿はそれを気に留めることもなく、国師と鸞快子の元にやってきた。
「詳しい話はあとにしましょう。奥にご案内します、こちらにどうぞ」
意外なことだが、普段は冴えないと思っていた瞋熱燿の一連の所作はとても手馴れている。伊達に長年五行盟で受付をしていたわけではないようだ。
人が出入りすることも多い手前、ちょっとした諍いや予想できない事態にも難なく対応することができる。
「受付担当……と一口に言っても訪れる人は様々ですから。彼のこういった対処能力は頼もしい限りですね」
鸞快子たちのあとに続いて歩く凰黎が、瞋熱燿の後ろ姿を見ながら感心したように言った。
「ほんとだな、俺もびっくりした。あいつって結構凄いんだ」
凰黎の言葉に、煬鳳も同意する。正直に言って、今回は瞋熱燿のことをかなり見直した。彼は武術の才がないことを嘆き、受付担当であることに不服そうではあったが、煬鳳たちは彼のお陰で本当に助けられたと思う。
やがて瞋熱燿は本部の中でも奥まった場所にある部屋に煬鳳たちを案内してくれた。
「ここなら人通りもあまりありません。周囲の気配にさえ気を配っていれば、内密の話もできるでしょう」
「瞋熱燿、今回は本当に助かった」
礼を言った鸞快子に、慌てて瞋熱燿は首を振る。
「そ、そんな鸞快子様! 畏まらないで下さい! 僕は皆さまを案内しただけで……あっそうだ!」
忙しなく瞋熱燿はあわあわと焦ったあと、動きを止めて二度三度深呼吸をした。どうやら国師に挨拶をしていなかったことを思い出したらしい。彼は呼吸を整えたあと改まって国師に向かい、手を前で合わせると深々と頭を下げた。
「国師様、火行瞋砂門の瞋熱燿がご挨拶申し上げます。……国師といえば、睡龍にはおりません。恐らくは睡龍の外から来られたのですよね?」
「瞋熱燿殿。仰る通り、私は惺弦から参りました。本来不可侵の睡龍に国師が訪れることはあまり歓迎されることでないというのは存じております。しかし睡龍を超えて九州全体にも関わる火急の用向きがあり、こうして参った次第です。皆さまの周りをお騒がせすること、どうかお許し下さい」
瞋熱燿の挨拶を受けて、国師もまた彼に丁寧に頭を下げ返す。
もしも彼に最初に会ったのが睡龍の外に対して敵対的な意志を持つものであったならば、こうはいかなかっただろう。瞋熱燿が来てくれたことに感謝しかない、と煬鳳は思った。
国師の話を聞いた瞋熱燿は、しかし微かに表情を曇らせる。
「睡龍を超えて九州全体……? それはとても困りましたね……」
「どうしたのですか?」
浮かない表情の瞋熱燿に向かって、凰黎が尋ねた。瞋熱燿は少し躊躇ったが、意を決したようで口を開く。
「盟主様はいま、黒炎山の地震のことで各所に協力を仰ぐため、出かけられているのです」
「……実は、我々も地震のことがあってまさに五行盟を訪れたところだったのですよ。恐らく国師様の仰りたいことも関係していることだと思います」
「なんですって!?」
驚く瞋熱燿に、煬鳳たちは恒凰宮で気づいたこと、そして鸞快子は国師と共に話したこと、国師はお告げの内容を明らかにした。
「全ての話を統合すると、いまたびたび起こっている地震、そして地震の起こったあとの不可解な現象。それらは全て、眠れる火龍が復活のために力を吸収したが故に起こったものであるということですね」
一通りの話を聞いた瞋熱燿は卓子の上の紙に目を落とし、溜め息をつく。彼は全員の話す内容を一つ一つ丁寧に書き記して纏めたのだ。驚くほど見事に、それぞれの話した内容が一目で理解できるように纏められている。
「お前って人の意見纏める才能あるな……」
見事ともいえる彼の手腕に、煬鳳は思わず感嘆の声を漏らした。
「お褒めに預かり光栄です。……それより、話の続きをしましょう。黒炎山の地震も恐らくは火龍の仕業である。……疑問が一つあるとしたら……お爺様はなぜ自らが封じた黒炎山に、その……」
「どうした?」
急に瞋熱燿が言い淀んだ。不思議に思って煬鳳は瞋熱燿を見る。
「その……お爺様は三百年前に自らの手で火龍を倒したのですよね。それでも巨大な火龍を倒しきることができず、倒れたままの状態で火龍は眠りについた。……ご自分で倒した火龍の頭がある黒炎山に、なぜ黒冥翳魔を封じたのでしょうか」
「えっ……?」
誰もがみな、彼の言葉に静まり返った。
瞋熱燿に視線が集中し、驚いた彼は言葉を切って戸惑う。
「えっと……」
「いや、続けて下さい」
凰黎が促し、瞋熱燿は頷くと、おずおずと言葉を続ける。
「知っての通り、黒冥翳魔の翳炎は強大で、当時の五行使いが束になっても倒しきることができず、封印することになったとか。ですが、黒炎山の火口に封じたことで火山の炎は消えることなく燃え続ける昏い炎に変化し、それが黒炎山の由来になったのだと伝えられています。お爺様はなぜ、火龍の力になるようなことをされたのかと思って……あっ! ごめんなさい、皆さんの話を聞くはずだったのに僕の方が話してしまって……」
話し過ぎたことに気づき、瞋熱燿は慌てた。しかし皆目を丸くして驚くしかない。何故なら、彼の言うことはしごくもっともな話だったからだ。
(ここに黒明がいなくて良かったと思うべきか……)
瞋熱燿の話を聞きながら、煬鳳は流れる冷や汗を止めることができなかった。肩に乗せていた黒曜を掴んで覗き込む。
「黒曜、どう思う……?」
『どうって……。この先のことを考えるのが少し怖い。また怒りに取り込まれてしまいそうで……』
鳥だと思った黒曜がいきなり言葉を話したことに瞋熱燿は驚いているが、煬鳳はそれどころではない。そして、黒曜も煬鳳と同じことを考えているからこそ、いまその続きを考えることを恐れているのだ。
「睡龍は眠らず、国師殿はそう仰いましたね。そして龍の復活が迫っているということも」
話を聞いていた鸞快子は、国師に尋ねた。
「はい。睡龍はまだ眠っています。しかし微睡みながらも目覚めの兆しはあるのです」
「完全な目覚めはいつか、分かりますか?」
国師は首を振る。
「はっきりとした日は分かりません。しかし頭という部位は、当たり前ですが我々にとっても、そして龍にとっても重要な部位です。もし龍の頭が眠る火山が動き始めたというのならば、龍の目覚めもそう遠くない話でしょう。私は国王陛下にはこの予言をお伝えいたしました。ですが他の国に伝えてはおりません。……我々はただ、龍の目覚めを阻止して、国の民たちを守りたいだけなのです」
困ったことになった。誰もが皆そう考えていることだろう。それは煬鳳とて同じことだ。
――何がどうなっているのかはまだ分からない。ただ一つ言えるのは、いま瞋九龍は胡散臭いということ。
瞋九龍は五行盟の盟主だ。本来は五行盟に働きかけて睡龍の鎮静化に協力して貰うつもりだったが、彼が盟主である限りそう簡単にはいかないだろう。恐らくは地震への対応で協力を仰ぐというのも、体裁だけ取り繕っているに違いない。
(思えば揺爪山の一件だってそうだ。本来なら一刻の猶予もならない状況で、みんなが責任を擦り付け合っているのを、あいつは盟主でありながらただ見ているだけだった)
瞋九龍が一声あげるなり、主導するなりすれば、もっと早く救出に向かうことができただろう。
しかし、煬鳳たちだけで果たして睡龍の問題をどうこうできるか?といえば、それもまた難しい。
そんな煬鳳たちの焦りに気づくことはなく、国師と呼ばれた男は鸞快子を見てほっとしたような顔をした。
「……鸞快子殿! 貴方を探しておりました」
「よもや供の者を一人しかつけずに来られるなど……いえ。ここでは目立ちます。どこか別の場所に……」
周囲の視線に気を配りながら鸞快子は国師に歩み寄る。煬鳳と凰黎は、自分たちがどうすべきなのかと考えてみたが、周りを取り巻く人々を追い払うくらいしかいまできることが見つからない。
そんなときだ。ばたばたと騒がしい足音が聞こえてきたかと思うと、五行盟の中から兵士たちが一斉に飛び出してきた。驚く煬鳳たちを尻目に、彼らは周囲の野次馬を押し戻し、強制的に入り口から立ち去らせるつもりのようだ。
そして、最後に橙紅の衣袍を纏った青年が一人出てきた。
「はい、はい! 皆さまお騒がせしました! 客人との約束で不手際があったようで、お騒がせして申し訳ありません。皆さまどうぞお引き取り下さい!」
「あいつ……瞋熱燿か!」
橙紅色をした丸襟の衣袍を纏う青年は、五行盟の受付担当の瞋熱燿だ。瞋九龍の子孫でありながら代々才に恵まれず、瞋九龍の華やかな経歴と比べると父も祖父もどこか平凡さが拭えない。
野次馬たちは口々に捨て台詞や文句を言って去ってゆくが、瞋熱燿はそれを気に留めることもなく、国師と鸞快子の元にやってきた。
「詳しい話はあとにしましょう。奥にご案内します、こちらにどうぞ」
意外なことだが、普段は冴えないと思っていた瞋熱燿の一連の所作はとても手馴れている。伊達に長年五行盟で受付をしていたわけではないようだ。
人が出入りすることも多い手前、ちょっとした諍いや予想できない事態にも難なく対応することができる。
「受付担当……と一口に言っても訪れる人は様々ですから。彼のこういった対処能力は頼もしい限りですね」
鸞快子たちのあとに続いて歩く凰黎が、瞋熱燿の後ろ姿を見ながら感心したように言った。
「ほんとだな、俺もびっくりした。あいつって結構凄いんだ」
凰黎の言葉に、煬鳳も同意する。正直に言って、今回は瞋熱燿のことをかなり見直した。彼は武術の才がないことを嘆き、受付担当であることに不服そうではあったが、煬鳳たちは彼のお陰で本当に助けられたと思う。
やがて瞋熱燿は本部の中でも奥まった場所にある部屋に煬鳳たちを案内してくれた。
「ここなら人通りもあまりありません。周囲の気配にさえ気を配っていれば、内密の話もできるでしょう」
「瞋熱燿、今回は本当に助かった」
礼を言った鸞快子に、慌てて瞋熱燿は首を振る。
「そ、そんな鸞快子様! 畏まらないで下さい! 僕は皆さまを案内しただけで……あっそうだ!」
忙しなく瞋熱燿はあわあわと焦ったあと、動きを止めて二度三度深呼吸をした。どうやら国師に挨拶をしていなかったことを思い出したらしい。彼は呼吸を整えたあと改まって国師に向かい、手を前で合わせると深々と頭を下げた。
「国師様、火行瞋砂門の瞋熱燿がご挨拶申し上げます。……国師といえば、睡龍にはおりません。恐らくは睡龍の外から来られたのですよね?」
「瞋熱燿殿。仰る通り、私は惺弦から参りました。本来不可侵の睡龍に国師が訪れることはあまり歓迎されることでないというのは存じております。しかし睡龍を超えて九州全体にも関わる火急の用向きがあり、こうして参った次第です。皆さまの周りをお騒がせすること、どうかお許し下さい」
瞋熱燿の挨拶を受けて、国師もまた彼に丁寧に頭を下げ返す。
もしも彼に最初に会ったのが睡龍の外に対して敵対的な意志を持つものであったならば、こうはいかなかっただろう。瞋熱燿が来てくれたことに感謝しかない、と煬鳳は思った。
国師の話を聞いた瞋熱燿は、しかし微かに表情を曇らせる。
「睡龍を超えて九州全体……? それはとても困りましたね……」
「どうしたのですか?」
浮かない表情の瞋熱燿に向かって、凰黎が尋ねた。瞋熱燿は少し躊躇ったが、意を決したようで口を開く。
「盟主様はいま、黒炎山の地震のことで各所に協力を仰ぐため、出かけられているのです」
「……実は、我々も地震のことがあってまさに五行盟を訪れたところだったのですよ。恐らく国師様の仰りたいことも関係していることだと思います」
「なんですって!?」
驚く瞋熱燿に、煬鳳たちは恒凰宮で気づいたこと、そして鸞快子は国師と共に話したこと、国師はお告げの内容を明らかにした。
「全ての話を統合すると、いまたびたび起こっている地震、そして地震の起こったあとの不可解な現象。それらは全て、眠れる火龍が復活のために力を吸収したが故に起こったものであるということですね」
一通りの話を聞いた瞋熱燿は卓子の上の紙に目を落とし、溜め息をつく。彼は全員の話す内容を一つ一つ丁寧に書き記して纏めたのだ。驚くほど見事に、それぞれの話した内容が一目で理解できるように纏められている。
「お前って人の意見纏める才能あるな……」
見事ともいえる彼の手腕に、煬鳳は思わず感嘆の声を漏らした。
「お褒めに預かり光栄です。……それより、話の続きをしましょう。黒炎山の地震も恐らくは火龍の仕業である。……疑問が一つあるとしたら……お爺様はなぜ自らが封じた黒炎山に、その……」
「どうした?」
急に瞋熱燿が言い淀んだ。不思議に思って煬鳳は瞋熱燿を見る。
「その……お爺様は三百年前に自らの手で火龍を倒したのですよね。それでも巨大な火龍を倒しきることができず、倒れたままの状態で火龍は眠りについた。……ご自分で倒した火龍の頭がある黒炎山に、なぜ黒冥翳魔を封じたのでしょうか」
「えっ……?」
誰もがみな、彼の言葉に静まり返った。
瞋熱燿に視線が集中し、驚いた彼は言葉を切って戸惑う。
「えっと……」
「いや、続けて下さい」
凰黎が促し、瞋熱燿は頷くと、おずおずと言葉を続ける。
「知っての通り、黒冥翳魔の翳炎は強大で、当時の五行使いが束になっても倒しきることができず、封印することになったとか。ですが、黒炎山の火口に封じたことで火山の炎は消えることなく燃え続ける昏い炎に変化し、それが黒炎山の由来になったのだと伝えられています。お爺様はなぜ、火龍の力になるようなことをされたのかと思って……あっ! ごめんなさい、皆さんの話を聞くはずだったのに僕の方が話してしまって……」
話し過ぎたことに気づき、瞋熱燿は慌てた。しかし皆目を丸くして驚くしかない。何故なら、彼の言うことはしごくもっともな話だったからだ。
(ここに黒明がいなくて良かったと思うべきか……)
瞋熱燿の話を聞きながら、煬鳳は流れる冷や汗を止めることができなかった。肩に乗せていた黒曜を掴んで覗き込む。
「黒曜、どう思う……?」
『どうって……。この先のことを考えるのが少し怖い。また怒りに取り込まれてしまいそうで……』
鳥だと思った黒曜がいきなり言葉を話したことに瞋熱燿は驚いているが、煬鳳はそれどころではない。そして、黒曜も煬鳳と同じことを考えているからこそ、いまその続きを考えることを恐れているのだ。
「睡龍は眠らず、国師殿はそう仰いましたね。そして龍の復活が迫っているということも」
話を聞いていた鸞快子は、国師に尋ねた。
「はい。睡龍はまだ眠っています。しかし微睡みながらも目覚めの兆しはあるのです」
「完全な目覚めはいつか、分かりますか?」
国師は首を振る。
「はっきりとした日は分かりません。しかし頭という部位は、当たり前ですが我々にとっても、そして龍にとっても重要な部位です。もし龍の頭が眠る火山が動き始めたというのならば、龍の目覚めもそう遠くない話でしょう。私は国王陛下にはこの予言をお伝えいたしました。ですが他の国に伝えてはおりません。……我々はただ、龍の目覚めを阻止して、国の民たちを守りたいだけなのです」
困ったことになった。誰もが皆そう考えていることだろう。それは煬鳳とて同じことだ。
――何がどうなっているのかはまだ分からない。ただ一つ言えるのは、いま瞋九龍は胡散臭いということ。
瞋九龍は五行盟の盟主だ。本来は五行盟に働きかけて睡龍の鎮静化に協力して貰うつもりだったが、彼が盟主である限りそう簡単にはいかないだろう。恐らくは地震への対応で協力を仰ぐというのも、体裁だけ取り繕っているに違いない。
(思えば揺爪山の一件だってそうだ。本来なら一刻の猶予もならない状況で、みんなが責任を擦り付け合っているのを、あいつは盟主でありながらただ見ているだけだった)
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