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第四話:ようこそ、おめでとう
4-7:幸せ
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僕の歓迎会はそれからそこそこの時間まで続き……特にエミリオさんはワイン開けてがぶ飲みするわ、歌い始めるわで大変だった。止めようにも人狼の並外れた馬鹿力だ。ジェドさんやヴィクターではびくともしない。
こういう時はアインさんが頼りだけれど……。
「にぎやかでいいね!」
と、全然取り合ってくれなかった。
ヴィクターが言うには、アインさんの強さはけた外れらしい。……という事なんだけれども、生憎とその瞬間を見たことが無いのでいまいちピンとこない。
「ふう……」
祭りの後。歓迎会が終わって片づけをみんなで終わらせて、僕は自室に戻ってきた。ぽふりと布団に体を預けると、今日の充実感と心地よい疲労がじんわりと体全体に広がっていくようだ。
ごろりと上を向くと、僕が初めてここにやってきたあの日と変わらない天井が見える。
昨日の夜から沢山の事があった。
皆で徹夜して誕生日パーティーの準備をした事、誕生日パーティーで皆と作った飾りつけをとても喜んでもらえた事。
そして……誕生日パーティーの終わった後に、まさか自分の歓迎パーティーがあったなんて。
僕が『ここ』に居る事を、うわべだけじゃない、皆が心から笑顔で喜んでくれているのが感じられた。
「ここにきて、本当に沢山の事があったなあ……」
閉店直後のこの『ビストロ・ノクターン』に転がり込んで皆に助けられ。
そしてここで働かせて貰うことになった。
アインさん、ジェドさん、ヴィクター、それにエミリオさん……みんな本当にいい人たちばかりだ。
記憶は戻らないけれど、今が本当に幸せだと思う。
ここでは皆、僕の事をほんの少しでも必要としてくれている。
泣いても怒られない、好きに泣いて好きに笑える。
――こんなに誰かに必要とされた事なんてなかった……。
(あれ? 今僕なんて?)
思わず心の中で反芻した言葉を、僕はふと疑問に思う。
僕は、今まで誰かに必要とされた事がなかったのだろうか?
『ビストロ・ノクターン』にやってくる前、記憶を失う以前。
胸に手を当てて、過去の記憶を探ろうとする。
……やっぱり駄目だ、何も浮かばない。
少しばかりその虚無が不安になってしまったけれど、今日はとにかく楽しかったし疲れてしまった。
不安な事は今は忘れて、今日は幸せな気持ちを胸にぐっすりと眠ろう。
「シャワー、浴びなきゃ……」
そうは思いつつも、これ以上体が動かない。
僕はベッドにあお向けになったまま、深い眠りに落ちていった。
こういう時はアインさんが頼りだけれど……。
「にぎやかでいいね!」
と、全然取り合ってくれなかった。
ヴィクターが言うには、アインさんの強さはけた外れらしい。……という事なんだけれども、生憎とその瞬間を見たことが無いのでいまいちピンとこない。
「ふう……」
祭りの後。歓迎会が終わって片づけをみんなで終わらせて、僕は自室に戻ってきた。ぽふりと布団に体を預けると、今日の充実感と心地よい疲労がじんわりと体全体に広がっていくようだ。
ごろりと上を向くと、僕が初めてここにやってきたあの日と変わらない天井が見える。
昨日の夜から沢山の事があった。
皆で徹夜して誕生日パーティーの準備をした事、誕生日パーティーで皆と作った飾りつけをとても喜んでもらえた事。
そして……誕生日パーティーの終わった後に、まさか自分の歓迎パーティーがあったなんて。
僕が『ここ』に居る事を、うわべだけじゃない、皆が心から笑顔で喜んでくれているのが感じられた。
「ここにきて、本当に沢山の事があったなあ……」
閉店直後のこの『ビストロ・ノクターン』に転がり込んで皆に助けられ。
そしてここで働かせて貰うことになった。
アインさん、ジェドさん、ヴィクター、それにエミリオさん……みんな本当にいい人たちばかりだ。
記憶は戻らないけれど、今が本当に幸せだと思う。
ここでは皆、僕の事をほんの少しでも必要としてくれている。
泣いても怒られない、好きに泣いて好きに笑える。
――こんなに誰かに必要とされた事なんてなかった……。
(あれ? 今僕なんて?)
思わず心の中で反芻した言葉を、僕はふと疑問に思う。
僕は、今まで誰かに必要とされた事がなかったのだろうか?
『ビストロ・ノクターン』にやってくる前、記憶を失う以前。
胸に手を当てて、過去の記憶を探ろうとする。
……やっぱり駄目だ、何も浮かばない。
少しばかりその虚無が不安になってしまったけれど、今日はとにかく楽しかったし疲れてしまった。
不安な事は今は忘れて、今日は幸せな気持ちを胸にぐっすりと眠ろう。
「シャワー、浴びなきゃ……」
そうは思いつつも、これ以上体が動かない。
僕はベッドにあお向けになったまま、深い眠りに落ちていった。
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