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第五話:嵐がやってきた
5-9:みんなの想い、きょっぴーの想い
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「はあ……僕、一人で何やってたんだろう……」
思わず大きく溜息をつく。
自分の記憶が戻って、自分の正体が分かって。
なんだか悲劇の主人公になったようなつもりになっていた。
でも実際は違う。
みんな、気づいていたけど特に気にもしていなかっただけなんだ。それが分かって、ひどく安心したような……なんだか思っていた反応と違って少しがっかりしたような、贅沢だけどそんな気持ちになってしまった。
「まあまあ。積もる話もあるでしょうけど、皆さっきまで大慌てだったからお腹が空いてるんじゃないですか?」
ジェドさんが僕達を見回す。
そう言われれば、あの雨の中ずっと走っていたからくたくたのお腹ペコペコだ。
ぐぅうう~と、大きな音がなる。
……勿論、僕じゃなくてエミリオさんのお腹だ。
「運動したから腹減ったな!」
恥かしがることもなく堂々と宣言する。
「そうだろうと思って……じゃーん!」
ヴィクターが厨房の方から何やら運んでくる。トレイに乗ったそれは、どうやらスープのように見える。ふわりとミルクとバターの美味しそうな香りが漂うと、より一層お腹はぐうと萎む。
「お店も早仕舞いしたんで、準備を終えた後は皆さんを待っている間に温かいスープを作っておきました。早仕舞いで余った食材を使ったクラムチャウダーです」
奥に片付けたテーブルの一つをもとに戻しながら、得意げな顔でジェドさんが言った。
「ジェドは店長やエミリオさんに置いて行かれたから凄い不貞腐れてたんだよね~~」
「それは、当然ですよ! 余だってきょっぴーの事が心配だったんです!」
からかうようなヴィクターの言葉に、ジェドさんが当然とばかりの顔をする。
ジェドさんもそんなに心配してくれていたんだ。
一人で突っ走ってしまった自分がなんだか恥かしいし申し訳なくなってしまう。
「……だからせめて、きょっぴーが戻ってきたときにちゃんと出迎えようって思って。……無事に全員揃ったんですから、皆で食べましょう。ね?」
エミリオさんの「ワイも? ワイも?」というアピールをスルーして、人数分のスープをテーブルの上に置いていく。
ひいふう……ちゃんとエミリオさんの分もあって僕はひそかに安堵する。アインさんと一緒にあの豪雨の中追いかけてきてくれたんだ。
目一杯感謝しないと。
僕はスープをスプーンで一掬いするとゆっくりと口に入れる。
ミルクの優しい味わいがお腹の中にゆっくりと広がる。
「美味しい……」
なんだかんだずっと気を張っていたのかもしれない。
温かいスープを飲んでようやく体中の力が抜けた気がした。
ミルクと貝の味わいが、僕の空腹を少しずつ満たしてくれる。食べてるうちに気づいたけれど、どうやらパスタも入っているようだ。
僕達がお腹を空かせていると思って、少し具を足してくれたのかもしれない。
そういえば僕が初めてビストロ・ノクターンに転がり込んだ日。
あの日も僕はスープをご馳走になったんだっけ。
あの時本当に美味しかったし嬉しい気持ちで一杯で、僕は思わず泣いてしまった。
……今になって思うけれど。
きっとあれは無意識に今までの自分の毎日と、皆に受け入れて貰えた嬉しさ、それに初めて心のこもった暖かい食事をご馳走になって心底嬉しかったに違いない。記憶は封じられていたとしても、心が覚えていたんだと、僕は思う。
安心したからなのか、泣きたい気持ちのつもりはなかった筈なのに、僕の目からぽろりぽろりと涙が零れた。スープを口に入れながらまたぽろりと涙を零す。
「きょっぴー、また泣いてる」
きっと悲しくて泣いていたわけじゃなかったからだろう。隣に居たアインさんが、僕の涙に気づいてクスリと笑った。
「ご、御免なさい。なんだか安心しちゃって……」
慌てて涙を拭おうとすると、それよりも早くアインさんの手が伸びて僕の目を拭った。
「うん、知っているよ」
相変わらず天上の神様みたいな綺麗な顔で微笑まれると心臓に悪い。
伯父さん……とは恐れ多すぎるけれど、親戚とはいえ全然そんなの実感ないし慣れない。
僕にとってはやっぱりアインさんはアインさんなんだなぁ。
「それで、きょっぴーはこれからどうしたいんだい?」
器が空になるのを見計らってか、アインさんが僕に向かってそう切り出した。
正直なところそれはずっとずっと帰り道の時から考えている。
「万が一君が望むなら家に戻ってもいいし……」
万が一、と付け加えたのは流石にそれはないだろうとそう思っているんだろう。
事実僕も家に戻りたいとは思えない。
……でも……。
「僕は……」
僕は皆の顔を一人一人見つめる。
皆の視線が僕を見ている。僕がどう答えるのか、見守っている。
そして手の中のまだ温かいスープの器。
その向こうに見える、僕がこのお店にやってきてから毎日のように見る、僕の人生を変えてくれた大切な場所。
窓を見るとチロが心配そうな顔をして僕の様子を窺っていた。
……今なら分かる気がするよ、チロ。きみの言葉。
僕は意を決して、口を開く。
「僕は……僕はこのノクターンが好きです。アインさんも、ヴィクターさんも、ジェドさんも、エミリオさんもチロも、……それにお客さんも皆大好きです」
どうしたいかなんて、決まってる。答えは一つしかない。
「このお店が、皆が。何も出来なかった僕の事を変えてくれました……。このビストロ・ノクターンで働くことは、僕にとって生きている事と同じくらい大事な事です」
ぐし、とあふれる涙を拭って僕は言葉を続ける。
「そして、僕の事を変えてくれた、皆の事が大好きなんです。この場所が、大好きです。……許されるのなら、僕はこれからもずっとここで働いていきたいです」
泣きすぎて、涙を拭いすぎて、足元がおぼつかない。
「お願いします……お爺様がまた来たらまたアインさんに迷惑かをけてしまいそうで恐ろしいです。本当は居るべきじゃないって、でも、やっぱりここに居たいです、どうか……」
最後は崩れ落ちて土下座しそうになった僕を、慌ててアインさんが抱き留めて支えた。
「そんなの、なんてことないよ。だから心配しなくても大丈夫だよ」
泣きながら顔をあげた僕に、アインさんは笑う。
「そうやで! 店長が大丈夫ゆーたら絶対大丈夫やさかい、安心しーや!」
エミリオさんが僕の頭をぐしゃぐしゃにかき混ぜる。
さっきドライヤーかけたばかりなのに台無しで、思わず僕は泣きながら笑ってしまった。
「そうだよ! きょっぴーはこれまでも、これからもビストロ・ノクターンの従業員なんだから」
立ち上がった僕の手を取ってヴィクターがにっこり笑う。
「次は絶対君を悲しませるような事はさせないから。だから安心してここに居て……違うな」
何故だか急に言葉を切って、アインさんは咳払いを一つした。
一体どうしたんだろう?
「私は、……私たちは。これからも君に居て欲しいんだ。ビストロ・ノクターンに」
胸に手を当て、アインさんが僕の事を見つめる。
「居てくれるよね? 聖弘君……いや、きょっぴー、かな」
少し真面目な顔を崩し、おどけてアインさんは笑った。
改まって何を言うんだろうと思ったら。
でも、とてもとても嬉しいと僕は思った。
「……はい。喜んで!」
思わず大きく溜息をつく。
自分の記憶が戻って、自分の正体が分かって。
なんだか悲劇の主人公になったようなつもりになっていた。
でも実際は違う。
みんな、気づいていたけど特に気にもしていなかっただけなんだ。それが分かって、ひどく安心したような……なんだか思っていた反応と違って少しがっかりしたような、贅沢だけどそんな気持ちになってしまった。
「まあまあ。積もる話もあるでしょうけど、皆さっきまで大慌てだったからお腹が空いてるんじゃないですか?」
ジェドさんが僕達を見回す。
そう言われれば、あの雨の中ずっと走っていたからくたくたのお腹ペコペコだ。
ぐぅうう~と、大きな音がなる。
……勿論、僕じゃなくてエミリオさんのお腹だ。
「運動したから腹減ったな!」
恥かしがることもなく堂々と宣言する。
「そうだろうと思って……じゃーん!」
ヴィクターが厨房の方から何やら運んでくる。トレイに乗ったそれは、どうやらスープのように見える。ふわりとミルクとバターの美味しそうな香りが漂うと、より一層お腹はぐうと萎む。
「お店も早仕舞いしたんで、準備を終えた後は皆さんを待っている間に温かいスープを作っておきました。早仕舞いで余った食材を使ったクラムチャウダーです」
奥に片付けたテーブルの一つをもとに戻しながら、得意げな顔でジェドさんが言った。
「ジェドは店長やエミリオさんに置いて行かれたから凄い不貞腐れてたんだよね~~」
「それは、当然ですよ! 余だってきょっぴーの事が心配だったんです!」
からかうようなヴィクターの言葉に、ジェドさんが当然とばかりの顔をする。
ジェドさんもそんなに心配してくれていたんだ。
一人で突っ走ってしまった自分がなんだか恥かしいし申し訳なくなってしまう。
「……だからせめて、きょっぴーが戻ってきたときにちゃんと出迎えようって思って。……無事に全員揃ったんですから、皆で食べましょう。ね?」
エミリオさんの「ワイも? ワイも?」というアピールをスルーして、人数分のスープをテーブルの上に置いていく。
ひいふう……ちゃんとエミリオさんの分もあって僕はひそかに安堵する。アインさんと一緒にあの豪雨の中追いかけてきてくれたんだ。
目一杯感謝しないと。
僕はスープをスプーンで一掬いするとゆっくりと口に入れる。
ミルクの優しい味わいがお腹の中にゆっくりと広がる。
「美味しい……」
なんだかんだずっと気を張っていたのかもしれない。
温かいスープを飲んでようやく体中の力が抜けた気がした。
ミルクと貝の味わいが、僕の空腹を少しずつ満たしてくれる。食べてるうちに気づいたけれど、どうやらパスタも入っているようだ。
僕達がお腹を空かせていると思って、少し具を足してくれたのかもしれない。
そういえば僕が初めてビストロ・ノクターンに転がり込んだ日。
あの日も僕はスープをご馳走になったんだっけ。
あの時本当に美味しかったし嬉しい気持ちで一杯で、僕は思わず泣いてしまった。
……今になって思うけれど。
きっとあれは無意識に今までの自分の毎日と、皆に受け入れて貰えた嬉しさ、それに初めて心のこもった暖かい食事をご馳走になって心底嬉しかったに違いない。記憶は封じられていたとしても、心が覚えていたんだと、僕は思う。
安心したからなのか、泣きたい気持ちのつもりはなかった筈なのに、僕の目からぽろりぽろりと涙が零れた。スープを口に入れながらまたぽろりと涙を零す。
「きょっぴー、また泣いてる」
きっと悲しくて泣いていたわけじゃなかったからだろう。隣に居たアインさんが、僕の涙に気づいてクスリと笑った。
「ご、御免なさい。なんだか安心しちゃって……」
慌てて涙を拭おうとすると、それよりも早くアインさんの手が伸びて僕の目を拭った。
「うん、知っているよ」
相変わらず天上の神様みたいな綺麗な顔で微笑まれると心臓に悪い。
伯父さん……とは恐れ多すぎるけれど、親戚とはいえ全然そんなの実感ないし慣れない。
僕にとってはやっぱりアインさんはアインさんなんだなぁ。
「それで、きょっぴーはこれからどうしたいんだい?」
器が空になるのを見計らってか、アインさんが僕に向かってそう切り出した。
正直なところそれはずっとずっと帰り道の時から考えている。
「万が一君が望むなら家に戻ってもいいし……」
万が一、と付け加えたのは流石にそれはないだろうとそう思っているんだろう。
事実僕も家に戻りたいとは思えない。
……でも……。
「僕は……」
僕は皆の顔を一人一人見つめる。
皆の視線が僕を見ている。僕がどう答えるのか、見守っている。
そして手の中のまだ温かいスープの器。
その向こうに見える、僕がこのお店にやってきてから毎日のように見る、僕の人生を変えてくれた大切な場所。
窓を見るとチロが心配そうな顔をして僕の様子を窺っていた。
……今なら分かる気がするよ、チロ。きみの言葉。
僕は意を決して、口を開く。
「僕は……僕はこのノクターンが好きです。アインさんも、ヴィクターさんも、ジェドさんも、エミリオさんもチロも、……それにお客さんも皆大好きです」
どうしたいかなんて、決まってる。答えは一つしかない。
「このお店が、皆が。何も出来なかった僕の事を変えてくれました……。このビストロ・ノクターンで働くことは、僕にとって生きている事と同じくらい大事な事です」
ぐし、とあふれる涙を拭って僕は言葉を続ける。
「そして、僕の事を変えてくれた、皆の事が大好きなんです。この場所が、大好きです。……許されるのなら、僕はこれからもずっとここで働いていきたいです」
泣きすぎて、涙を拭いすぎて、足元がおぼつかない。
「お願いします……お爺様がまた来たらまたアインさんに迷惑かをけてしまいそうで恐ろしいです。本当は居るべきじゃないって、でも、やっぱりここに居たいです、どうか……」
最後は崩れ落ちて土下座しそうになった僕を、慌ててアインさんが抱き留めて支えた。
「そんなの、なんてことないよ。だから心配しなくても大丈夫だよ」
泣きながら顔をあげた僕に、アインさんは笑う。
「そうやで! 店長が大丈夫ゆーたら絶対大丈夫やさかい、安心しーや!」
エミリオさんが僕の頭をぐしゃぐしゃにかき混ぜる。
さっきドライヤーかけたばかりなのに台無しで、思わず僕は泣きながら笑ってしまった。
「そうだよ! きょっぴーはこれまでも、これからもビストロ・ノクターンの従業員なんだから」
立ち上がった僕の手を取ってヴィクターがにっこり笑う。
「次は絶対君を悲しませるような事はさせないから。だから安心してここに居て……違うな」
何故だか急に言葉を切って、アインさんは咳払いを一つした。
一体どうしたんだろう?
「私は、……私たちは。これからも君に居て欲しいんだ。ビストロ・ノクターンに」
胸に手を当て、アインさんが僕の事を見つめる。
「居てくれるよね? 聖弘君……いや、きょっぴー、かな」
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改まって何を言うんだろうと思ったら。
でも、とてもとても嬉しいと僕は思った。
「……はい。喜んで!」
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