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第二部 宰相閣下の謹慎事情
258 〝お約束〟じゃなくて⁉︎ ☆
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※1日複数話更新です。お気を付け下さい。
登録してある名前の変更に関しては、書類や加盟保証金提出の時に改めて話を…と言う事になった。
一階におりると受付嬢のスリアンさんがいて、私の後ろに黙って立っているエドヴァルドに顔を痙攣らせながらも、リリアート伯爵宛のエドヴァルドの手紙と、イザク宛、キスト室長に手渡してくれるよう頼んだ天ぷらレシピときのこと山菜料理を数種類、とりあえず…と言う事で送っておいた。
「あの……エドヴァルド様」
王都商業ギルドを出て馬車に乗る手前のところで、私はおずおずとエドヴァルドに話しかけた。
「ヘルマンさんのお店って、もう閉まってそうですか……?」
エスコートのための手を差し出そうとして、思わぬ事を聞いたとばかりにエドヴァルドの手が止まった。
「フェリクスの店?何故だ。ドレスが欲しいなら、わざわざ店に行かずとも――」
「ああっ、いえ、私じゃなくて!その、エドヴァルド様仕様の『くだけた服』に関して、相談するのに良いのかなと……」
「―――」
私の一言に、さっきまでのリーリャギルド長との会話を思い出したんだろう。
一瞬、考える仕種を見せた。
「……今から行けば、ちょうど閉店時間くらいだろうな」
「あ、じゃあまた日を改めて――」
「いや、かえって他の顧客を気にしなくて良いのかも知れない。まあ、忙しければ忙しいで、遠慮なく追い返されるだけだろうからな。行ってみて損はないだろう」
ヘルマンさん相手だと、すげなく追い返されても特段気にならないと言う事なんだろう。
あっさりとルヴェックに行先変更を指示したエドヴァルドは、私の手をとって馬車に乗せた後、そのまま有無を言わさず、向かい側ではなく真横に乗り込んできた。
「え、あの……っ⁉」
「――で、説明が不足している事があるだろう」
「⁉」
目、目が据わってます!
それに近すぎです!
私は思わず、ひゃっ…と声をあげそうになっていた。
後ずさった勢いで、背中が馬車の窓にぶつかる。
「え…えっと……?」
人はパニックを起こすと、幼稚園児レベルの単語しか出てこないらしい。
パクパクと口を開く私に、エドヴァルドが舌打ちしかねない勢いで一言「シーカサーリ商業ギルド長」と至近距離で呟いた。
「え…っと…シーカサーリの商業ギルド長が、どうか……?」
「何をしたら、特殊認識とやらをされる羽目になるんだ」
「え⁉」
「そんな怪しげな男が組織の長を務めている様なギルドとこの先も取引を続けるのか?」
「⁉」
いや、リーフェフットギルド長は、単に「おネェ様」なだけで――と口にしかけたところで、私はさっきのリーリャギルド長との話の中で、どこにもその説明がなかった事に、今更ながら気が付いた。
やれ「個性的な性格」だの「ああいった方」だのと、オブラートに包んで話し合っていた結果、無駄に不審人物であるかの様な疑いを、どうやら抱かせていたみたいだった。
「ええっとですね……シーカサーリのリーフェフットギルド長は、怪しい人と言う訳ではなくて――」
馬車内壁ドン状態の中、私は「おネェ」をどう説明したものかと一瞬悩んでしまった
「………レイナ」
「いやいや、ホントに怪しい人じゃないんです!ちょっと私に説明できる語彙力が欠けていると言うか――」
「とりあえず話せ。くみ取る努力はする」
「………ハイ」
迫力に負けた(勝てるとも思っていなかった)私が、とりあえず「見た目は男性、だけど心の中は女性」と言ってみたところ、案の定、形の良い眉が顰められた。
「…それは、同性愛者とはまた違うのか?」
どうやらこの世界、同性愛の概念はある…と言うか、暗黙の了解的に存在はしているっぽかった。
それでも、考え方が一つだけではないため、私はそこを説明するのに、ない知恵を絞らなくてはならなかった。
「えーっと……『自分は男性だ』と認識した上で男性が好きな場合と『自分は女性として生まれる筈だったのに、神様の悪戯で間違えて男性の身体を持って生まれてきた』との認識で男性が好きな場合って、同じようでいて大分本質が違いますよね。前者は『同性愛』で良いと思いますけど、後者は――私の居た国では『性同一性障害』なんて言ったりしてました、はい」
「神様の悪戯……」
「その…見た目にも女性だと言う恰好をしていたり、していなかったりで、一概にどちらがどうと断定出来ないので、そこが説明に困るんですけど、結局のところ本人の認識がどうなのかって言うところで分けるのがいいのかな――と言うのが私の見解だったりします」
「……で、そのギルド長は?」
「繊細な話題なんで、本人に振ったりはしませんでしたけど……私の印象としては、後者かなと思ってます。女性の恰好まではされていないので分かりづらいんですけど」
例の小説、それはもう楽しみにしているって仰ってましたし。
私がそう言えば、何かが上手くハマったのか、ちょっとだけ納得した表情に変わった――気がした。
冷気も漂ってないし、きっと多分。
もう、ここに女装家だの何だのと話が加わると、私には説明がしきれなくなる。
どうか今回はここで納得して下さいと、切実に願った。
「それで……イッターシュギルド長が〝親友〟で、貴女が〝娘〟だと?」
「………多分」
リーリャギルド長が「親友」だと言うのは、少なくとも本人から聞いてる。
リーリャギルド長は多分フォルシアン公爵世代の筈だし、年齢差を考えると「娘」世代になるのも、間違いじゃない。
私がそう言うと、エドヴァルドが、苦虫を噛み潰したような表情を一瞬見せた後で、いきなり私の肩に頭をもたせかけてきた。
「⁉︎」
両手がガッツリと私の腰に回っている。
「あああ、あの…っ⁉︎」
「――貴女自身は、その男の事は何とも?」
表情を読み取れないまま、肩越しに低い声が響く。
「男……」
ちょっと微妙…と、私は戸惑い混じりに呟いた。
「私の中では、リーリャギルド長と同じ枠に入っているかも知れません。きっぷの良いお姐さん――的な」
「………」
「リーリャギルド長と同僚だったって言う頃からそうなら、お芝居で意図的に女性的に見せている可能性は低いと思いますし」
可能性があるとすれば、言い寄って来る女性に対処するのが面倒になって、おネェ設定を自分に課した可能性くらいだろうけど、正直それならキスト室長の方が余程の美形だと思うし(もちろん悪い訳でもないんだけど)、本来なら王都商業ギルド長にだってなれるとファンバステン現ギルド長が言うからには、わざわざそれを棒に振っている事になる訳だから、それも微妙だ。
だから私は、レノーイ・リーフェフットと言う人の、あれが素の姿だと思ってる。
「いつかリーリャギルド長込みでごはん食べる事があっても、女子会の認識でいて下さい。多分それが一番対応としては正しいと思います」
しばらくの沈黙の後でようやく、エドヴァルドが「………レイナ」と呟いた。
「………ハイ」
「私は狭量か?」
「………えっと」
いつぞやご自分で自己申告されていたような――とは、この場の回答として一番正しくないと言うのは分かった。
「わ、私の事を心配して頂けたのかな……なんて」
ピクリと、エドヴァルドの身体が痙攣った気がした。
あれ…間違えた…?
「…そうか。なら今後は、もう少し『自重』してくれるんだな?」
「⁉︎……っ」
――返事は、させて貰えなかった。
エドヴァルドの唇に、それ以上の言葉を塞がれた。
あれ、今日は馬車、まだ着かない⁉︎
お約束なら、そろそろ着いてくれても……っ!
「ぜ…善処します…っ」
繰り返された口付けに、息も絶え絶えになって、ようやくそれだけを呟けたところが、あまりエドヴァルドは納得してくれなかった。
「善処……」
「いや、物事に『絶対』はありませんし、嘘はよくないかな――んっ⁉︎」
その後もエドヴァルドは、結局馬車が着くまで、身体を離してくれなかった。
言えないけど、言えないけど、自重が必要なのはお互い様だと思いますーっ‼︎
登録してある名前の変更に関しては、書類や加盟保証金提出の時に改めて話を…と言う事になった。
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「あの……エドヴァルド様」
王都商業ギルドを出て馬車に乗る手前のところで、私はおずおずとエドヴァルドに話しかけた。
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エスコートのための手を差し出そうとして、思わぬ事を聞いたとばかりにエドヴァルドの手が止まった。
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「ああっ、いえ、私じゃなくて!その、エドヴァルド様仕様の『くだけた服』に関して、相談するのに良いのかなと……」
「―――」
私の一言に、さっきまでのリーリャギルド長との会話を思い出したんだろう。
一瞬、考える仕種を見せた。
「……今から行けば、ちょうど閉店時間くらいだろうな」
「あ、じゃあまた日を改めて――」
「いや、かえって他の顧客を気にしなくて良いのかも知れない。まあ、忙しければ忙しいで、遠慮なく追い返されるだけだろうからな。行ってみて損はないだろう」
ヘルマンさん相手だと、すげなく追い返されても特段気にならないと言う事なんだろう。
あっさりとルヴェックに行先変更を指示したエドヴァルドは、私の手をとって馬車に乗せた後、そのまま有無を言わさず、向かい側ではなく真横に乗り込んできた。
「え、あの……っ⁉」
「――で、説明が不足している事があるだろう」
「⁉」
目、目が据わってます!
それに近すぎです!
私は思わず、ひゃっ…と声をあげそうになっていた。
後ずさった勢いで、背中が馬車の窓にぶつかる。
「え…えっと……?」
人はパニックを起こすと、幼稚園児レベルの単語しか出てこないらしい。
パクパクと口を開く私に、エドヴァルドが舌打ちしかねない勢いで一言「シーカサーリ商業ギルド長」と至近距離で呟いた。
「え…っと…シーカサーリの商業ギルド長が、どうか……?」
「何をしたら、特殊認識とやらをされる羽目になるんだ」
「え⁉」
「そんな怪しげな男が組織の長を務めている様なギルドとこの先も取引を続けるのか?」
「⁉」
いや、リーフェフットギルド長は、単に「おネェ様」なだけで――と口にしかけたところで、私はさっきのリーリャギルド長との話の中で、どこにもその説明がなかった事に、今更ながら気が付いた。
やれ「個性的な性格」だの「ああいった方」だのと、オブラートに包んで話し合っていた結果、無駄に不審人物であるかの様な疑いを、どうやら抱かせていたみたいだった。
「ええっとですね……シーカサーリのリーフェフットギルド長は、怪しい人と言う訳ではなくて――」
馬車内壁ドン状態の中、私は「おネェ」をどう説明したものかと一瞬悩んでしまった
「………レイナ」
「いやいや、ホントに怪しい人じゃないんです!ちょっと私に説明できる語彙力が欠けていると言うか――」
「とりあえず話せ。くみ取る努力はする」
「………ハイ」
迫力に負けた(勝てるとも思っていなかった)私が、とりあえず「見た目は男性、だけど心の中は女性」と言ってみたところ、案の定、形の良い眉が顰められた。
「…それは、同性愛者とはまた違うのか?」
どうやらこの世界、同性愛の概念はある…と言うか、暗黙の了解的に存在はしているっぽかった。
それでも、考え方が一つだけではないため、私はそこを説明するのに、ない知恵を絞らなくてはならなかった。
「えーっと……『自分は男性だ』と認識した上で男性が好きな場合と『自分は女性として生まれる筈だったのに、神様の悪戯で間違えて男性の身体を持って生まれてきた』との認識で男性が好きな場合って、同じようでいて大分本質が違いますよね。前者は『同性愛』で良いと思いますけど、後者は――私の居た国では『性同一性障害』なんて言ったりしてました、はい」
「神様の悪戯……」
「その…見た目にも女性だと言う恰好をしていたり、していなかったりで、一概にどちらがどうと断定出来ないので、そこが説明に困るんですけど、結局のところ本人の認識がどうなのかって言うところで分けるのがいいのかな――と言うのが私の見解だったりします」
「……で、そのギルド長は?」
「繊細な話題なんで、本人に振ったりはしませんでしたけど……私の印象としては、後者かなと思ってます。女性の恰好まではされていないので分かりづらいんですけど」
例の小説、それはもう楽しみにしているって仰ってましたし。
私がそう言えば、何かが上手くハマったのか、ちょっとだけ納得した表情に変わった――気がした。
冷気も漂ってないし、きっと多分。
もう、ここに女装家だの何だのと話が加わると、私には説明がしきれなくなる。
どうか今回はここで納得して下さいと、切実に願った。
「それで……イッターシュギルド長が〝親友〟で、貴女が〝娘〟だと?」
「………多分」
リーリャギルド長が「親友」だと言うのは、少なくとも本人から聞いてる。
リーリャギルド長は多分フォルシアン公爵世代の筈だし、年齢差を考えると「娘」世代になるのも、間違いじゃない。
私がそう言うと、エドヴァルドが、苦虫を噛み潰したような表情を一瞬見せた後で、いきなり私の肩に頭をもたせかけてきた。
「⁉︎」
両手がガッツリと私の腰に回っている。
「あああ、あの…っ⁉︎」
「――貴女自身は、その男の事は何とも?」
表情を読み取れないまま、肩越しに低い声が響く。
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「………」
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「いつかリーリャギルド長込みでごはん食べる事があっても、女子会の認識でいて下さい。多分それが一番対応としては正しいと思います」
しばらくの沈黙の後でようやく、エドヴァルドが「………レイナ」と呟いた。
「………ハイ」
「私は狭量か?」
「………えっと」
いつぞやご自分で自己申告されていたような――とは、この場の回答として一番正しくないと言うのは分かった。
「わ、私の事を心配して頂けたのかな……なんて」
ピクリと、エドヴァルドの身体が痙攣った気がした。
あれ…間違えた…?
「…そうか。なら今後は、もう少し『自重』してくれるんだな?」
「⁉︎……っ」
――返事は、させて貰えなかった。
エドヴァルドの唇に、それ以上の言葉を塞がれた。
あれ、今日は馬車、まだ着かない⁉︎
お約束なら、そろそろ着いてくれても……っ!
「ぜ…善処します…っ」
繰り返された口付けに、息も絶え絶えになって、ようやくそれだけを呟けたところが、あまりエドヴァルドは納得してくれなかった。
「善処……」
「いや、物事に『絶対』はありませんし、嘘はよくないかな――んっ⁉︎」
その後もエドヴァルドは、結局馬車が着くまで、身体を離してくれなかった。
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