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第二部 宰相閣下の謹慎事情
550 夜が来る前に
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※※※※すみません、今回の更新で名前を呼ぶシーンにまで入れませんでした。明日は確実に「そう」なりますので、あと1日だけお待ち下さい!m(_ _)m※※※※
「今日と言う日が、お二方にとって心に残る一日となっておりましたら、我ら従業員一同幸いにございます」
そう言って支配人が頭を下げたレストラン〝アンブローシュ〟のサービスは、最初から最後まで非の打ち所がない、完璧なものだった。
私はいったんブーケと木箱を片手にまとめて持ち、エドヴァルドのエスコート受けながら、先に馬車の中へと乗り込んだ。
エドヴァルドも、行きと同様に私の向かい側に腰を下ろす。
だけどすぐに私の手にあるブーケと木箱を見て「しまったな」と、呟いた。
「エドヴァルド様?」
「もう、貴女を抱きしめても膝に乗せても良いだろうと思ったんだが……その木箱とブーケがあっては、そんな事も出来ないな」
「⁉」
膝⁉ コノヒト真顔で何言ってるんでしょう⁉
真面目に聞こうとした自分にちょっと後悔をしながら、私は無意識のうちに木箱を膝に、ブーケを胸元に寄せてしまっていた。
「レイナ……」
エドヴァルドの目が、すっと細くなったのは、気のせい――じゃないと思う。
「ならば今夜は、拒否をしないでいてくれるな?」
「……えっと」
「部屋で待っていて欲しい」
「……っ」
抱き寄せる事はしなかったものの、エドヴァルドの手は、いつの間にか木箱を持つ私の手を覆う様に乗せられていた。
真っ赤になって、はくはくと言葉を出せない私を見るエドヴァルドの目が、心なしか少し緩んだ。
(か……海鮮パーティーの話は、帰ってからにしようかな、うん……)
とてもじゃないけど、今は何を言える雰囲気でもなかった。
――結局、馬車が公爵邸に辿り着くまで、その手は握られたまま解かれることはなかった。
* * *
公爵邸の玄関ホールには、出かける前と同じように、セルヴァンやヨンナを含む使用人総出状態で、主の帰還を待ち構えていた。
そして私の、エスコートされていない方の手にあるブーケと木箱を見て、全員が一様にホッとした表情を浮かべた。
「旦那様」
使用人の長、家令であるセルヴァンが一歩前に進み出る。
エドヴァルドは、何が聞きたいかは分かっているとばかりに頷いた。
「皆にも改めて周知しておく。ここにいるレイナ・ユングベリ嬢はいずれ私の妻となり、このイデオン公爵家を私と共に担う私の唯一となる。明日以降は公的な手続きも少しずつ進めていくこととなるが、その過程において誰が何を言おうと、何をしてこようと、その前提は決して崩れぬものと心得よ。万一そのような輩が現れた際には、細大漏らさず私に報告をせよ」
「「「承知いたしました」」」
セルヴァンの声と礼に合わせるかの様に、その場にいた使用人が一斉に頭を下げた。
その統一性の高さに素直に感心すると同時に、エドヴァルドが私を「レイナ・ユングベリ」と呼び、私の「妻」「唯一」とこの場で断言したことに、言いようのない照れが沸き上がった。
「レイナ」
「はいっ⁉」
その動揺がおさまらないうちに、私にも「何か言え」と目で促されている事に気付き、ますます顔の赤らみが、セルヴァンたちにも分かる程に色濃くなってしまった。
「あの……えっと……最初こそ、期間限定滞在の予定だったのが、ずっと……ここにいることになりまして」
ああ、きっとまたあとで「言葉遣い!」と方々からツッコミを入れられそうだけど、ここはやっぱり、一度は自分の素直な気持ちを表しておきたいと思った。
「皆さん、これからも宜しくお願いします。あと、それと、私の側からも言わせて貰うと、誰が何を言おうと、何をして来ようと、私が聖女マナの後を追うことはありません。私の居場所は今までも、そしてこれからも、このイデオン公爵邸です。どうかその事をご理解下さい」
そして〝カーテシー〟ではなく、お辞儀をして、私なりの決意と覚悟を見せた――つもりだ。
「レイナ……」
思わず、と言った態で目を瞠ったのはエドヴァルドだけじゃなく、セルヴァンやヨンナたちもだった。
だけどさすがのプロフェッショナル。
セルヴァンたちは一瞬の驚きからすぐに立ち直ると、エドヴァルドにしたのと同じように「――承知いたしました」と、皆で頭を下げてくれた。
「では旦那様もレイナ様も、まずは着替えてお寛ぎ下さいませ。この後はいかがなさいますか?」
皆がそれぞれの持ち場に戻ろうとする中、声をかけて来たセルヴァンに、当然エドヴァルドが答えようとする――前に、私が慌てて「あのっ」と、片手を上げた。
「あの、明後日の昼食の話を……っ」
条件反射的にエドヴァルドの眉根が寄せられたのは敢えて見ないフリで、私はバリエンダールから持ち帰った氷漬けの魚たちを使った「屋外パーティー」をまたやりたいのだと、その場で訴えた。
その瞬間、持ち場に戻りかけた使用人たちもほとんどが、その場で足を止めていた。
彼らは皆「きのこ」「天ぷら」パーティーを既に経験しているからだ。
「確かにあの氷漬けがいつまでも維持されるものではありませんが……」
セルヴァンが困惑しつつ、主であるエドヴァルドの表情をチラリと伺っている。
「…………」
眉根を寄せたエドヴァルドの無言は少しの間続いたものの、やがて諦めたとばかりに、大きなため息をひとつ吐き出した。
「今、その話をすると言うことは公爵邸にいる面子以外に誰か招きたいと言うことだな?さしずめ、ボードリエ伯爵令嬢あたりか」
「……お察しの通りです……あと出来れば、コンティオラ公爵閣下とマトヴェイ外交部長もお呼びして、さっき食べた貝を融通して貰えないかな、と……」
「レイナ……」
「いやっ、そのっ、少なくともマトヴェイ外交部長には色々とバリエンダールでお世話になりましたし!そうなるとコンティオラ公爵閣下にも筋は通した方が良いでしょうし、だったらあの貝が食べたいなぁ……と」
「まさかそんなに気に入っていたとはな……」
旦那様、と首を傾げるセルヴァンに、エドヴァルドは「確かジェイとか言っていた。コンティオラ公爵領下で水揚げされる貝だそうだ」と、こめかみをもみほぐしながら説明をしていた。
「日数を頂けるのであれば、魚や貝であってもこちらで入手は可能かと思いますが……」
「いや、まあ、今回に限って言えば、マトヴェイ卿がレイナのフォローをしてくれていたらしい事は確かだしな。次からは〝スヴァレーフ〟と共に〝ジェイ〟もレイナが好む食材リストに加えておいてくれれば、それで良いだろう」
「かしこまりました」
「それとレイナ、その理屈で言うならばテオドル大公も呼ばない訳にはいかないだろう」
「……あ」
ホタテが先に立って、すっかり忘れていたと分かれば、後でテオドル大公からチクチクと何か言われそうだ。
「そうですね……シャルリーヌ嬢も、大公サマとは顔見知りですし、おかしくはないですよね」
「……で、今から招待の手紙を書けと」
「…………」
玄関ホールが吹雪かなかったのが不思議なくらいだった。
「えーっと……シャルリーヌ嬢には、もちろん私が書きます」
「…………」
この空気をどうしようかと思ったところに、そっとセルヴァンが救いの手を差し伸べてくれた。
「旦那様……それであれば婚約届の証人署名欄、テオドル大公殿下にお願いしてもよろしいのでは……?」
そして、その効果はこちらが驚くくらいに劇的だった。
なんでも公的な婚約届と言うのは、本人以外に二人以上の証人の署名と言うものが必要らしく、通常は両家の父親、あるいは母親がそれを担うそうだ。
一名分はフォルシアン公爵にお願いをするつもりでいたらしいけれど、もう一名を夫人に……と言うのは、あまり例としてはない事らしく、少し悩んでいたところはあったらしい。一時はボードリエ伯爵、つまりシャルリーヌの養父である王都学園理事長の名前も出ていたとか。
「……そうだな」
そこでようやく頷いたエドヴァルドに、その場にいた皆がホッと胸を撫で下ろしている。
「セルヴァン、では着替えている間に手紙を書く用意はレイナの部屋で整えてくれ。――良いな?」
ただ、そのあとすぐに空気が豹変して「最後まで言わせるな」とでも言わんばかりの圧力が、周囲に溢れ出たことに、さすがのセルヴァンも反論はせず、ただじっと私の方を見つめていた。
「……承知いたしました」
諦めて下さいとか、さすがに助けられません、と言った副音声が聞こえたのは、きっと気のせいじゃないよね。うん。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
すみません、明日は朝6時にも関わらず、R15ギリギリのイチャイチャが展開されるものと思われますwww
通勤途中にご覧いただいている方は、心してお待ち下さるようお願いいたします(^^;)
「今日と言う日が、お二方にとって心に残る一日となっておりましたら、我ら従業員一同幸いにございます」
そう言って支配人が頭を下げたレストラン〝アンブローシュ〟のサービスは、最初から最後まで非の打ち所がない、完璧なものだった。
私はいったんブーケと木箱を片手にまとめて持ち、エドヴァルドのエスコート受けながら、先に馬車の中へと乗り込んだ。
エドヴァルドも、行きと同様に私の向かい側に腰を下ろす。
だけどすぐに私の手にあるブーケと木箱を見て「しまったな」と、呟いた。
「エドヴァルド様?」
「もう、貴女を抱きしめても膝に乗せても良いだろうと思ったんだが……その木箱とブーケがあっては、そんな事も出来ないな」
「⁉」
膝⁉ コノヒト真顔で何言ってるんでしょう⁉
真面目に聞こうとした自分にちょっと後悔をしながら、私は無意識のうちに木箱を膝に、ブーケを胸元に寄せてしまっていた。
「レイナ……」
エドヴァルドの目が、すっと細くなったのは、気のせい――じゃないと思う。
「ならば今夜は、拒否をしないでいてくれるな?」
「……えっと」
「部屋で待っていて欲しい」
「……っ」
抱き寄せる事はしなかったものの、エドヴァルドの手は、いつの間にか木箱を持つ私の手を覆う様に乗せられていた。
真っ赤になって、はくはくと言葉を出せない私を見るエドヴァルドの目が、心なしか少し緩んだ。
(か……海鮮パーティーの話は、帰ってからにしようかな、うん……)
とてもじゃないけど、今は何を言える雰囲気でもなかった。
――結局、馬車が公爵邸に辿り着くまで、その手は握られたまま解かれることはなかった。
* * *
公爵邸の玄関ホールには、出かける前と同じように、セルヴァンやヨンナを含む使用人総出状態で、主の帰還を待ち構えていた。
そして私の、エスコートされていない方の手にあるブーケと木箱を見て、全員が一様にホッとした表情を浮かべた。
「旦那様」
使用人の長、家令であるセルヴァンが一歩前に進み出る。
エドヴァルドは、何が聞きたいかは分かっているとばかりに頷いた。
「皆にも改めて周知しておく。ここにいるレイナ・ユングベリ嬢はいずれ私の妻となり、このイデオン公爵家を私と共に担う私の唯一となる。明日以降は公的な手続きも少しずつ進めていくこととなるが、その過程において誰が何を言おうと、何をしてこようと、その前提は決して崩れぬものと心得よ。万一そのような輩が現れた際には、細大漏らさず私に報告をせよ」
「「「承知いたしました」」」
セルヴァンの声と礼に合わせるかの様に、その場にいた使用人が一斉に頭を下げた。
その統一性の高さに素直に感心すると同時に、エドヴァルドが私を「レイナ・ユングベリ」と呼び、私の「妻」「唯一」とこの場で断言したことに、言いようのない照れが沸き上がった。
「レイナ」
「はいっ⁉」
その動揺がおさまらないうちに、私にも「何か言え」と目で促されている事に気付き、ますます顔の赤らみが、セルヴァンたちにも分かる程に色濃くなってしまった。
「あの……えっと……最初こそ、期間限定滞在の予定だったのが、ずっと……ここにいることになりまして」
ああ、きっとまたあとで「言葉遣い!」と方々からツッコミを入れられそうだけど、ここはやっぱり、一度は自分の素直な気持ちを表しておきたいと思った。
「皆さん、これからも宜しくお願いします。あと、それと、私の側からも言わせて貰うと、誰が何を言おうと、何をして来ようと、私が聖女マナの後を追うことはありません。私の居場所は今までも、そしてこれからも、このイデオン公爵邸です。どうかその事をご理解下さい」
そして〝カーテシー〟ではなく、お辞儀をして、私なりの決意と覚悟を見せた――つもりだ。
「レイナ……」
思わず、と言った態で目を瞠ったのはエドヴァルドだけじゃなく、セルヴァンやヨンナたちもだった。
だけどさすがのプロフェッショナル。
セルヴァンたちは一瞬の驚きからすぐに立ち直ると、エドヴァルドにしたのと同じように「――承知いたしました」と、皆で頭を下げてくれた。
「では旦那様もレイナ様も、まずは着替えてお寛ぎ下さいませ。この後はいかがなさいますか?」
皆がそれぞれの持ち場に戻ろうとする中、声をかけて来たセルヴァンに、当然エドヴァルドが答えようとする――前に、私が慌てて「あのっ」と、片手を上げた。
「あの、明後日の昼食の話を……っ」
条件反射的にエドヴァルドの眉根が寄せられたのは敢えて見ないフリで、私はバリエンダールから持ち帰った氷漬けの魚たちを使った「屋外パーティー」をまたやりたいのだと、その場で訴えた。
その瞬間、持ち場に戻りかけた使用人たちもほとんどが、その場で足を止めていた。
彼らは皆「きのこ」「天ぷら」パーティーを既に経験しているからだ。
「確かにあの氷漬けがいつまでも維持されるものではありませんが……」
セルヴァンが困惑しつつ、主であるエドヴァルドの表情をチラリと伺っている。
「…………」
眉根を寄せたエドヴァルドの無言は少しの間続いたものの、やがて諦めたとばかりに、大きなため息をひとつ吐き出した。
「今、その話をすると言うことは公爵邸にいる面子以外に誰か招きたいと言うことだな?さしずめ、ボードリエ伯爵令嬢あたりか」
「……お察しの通りです……あと出来れば、コンティオラ公爵閣下とマトヴェイ外交部長もお呼びして、さっき食べた貝を融通して貰えないかな、と……」
「レイナ……」
「いやっ、そのっ、少なくともマトヴェイ外交部長には色々とバリエンダールでお世話になりましたし!そうなるとコンティオラ公爵閣下にも筋は通した方が良いでしょうし、だったらあの貝が食べたいなぁ……と」
「まさかそんなに気に入っていたとはな……」
旦那様、と首を傾げるセルヴァンに、エドヴァルドは「確かジェイとか言っていた。コンティオラ公爵領下で水揚げされる貝だそうだ」と、こめかみをもみほぐしながら説明をしていた。
「日数を頂けるのであれば、魚や貝であってもこちらで入手は可能かと思いますが……」
「いや、まあ、今回に限って言えば、マトヴェイ卿がレイナのフォローをしてくれていたらしい事は確かだしな。次からは〝スヴァレーフ〟と共に〝ジェイ〟もレイナが好む食材リストに加えておいてくれれば、それで良いだろう」
「かしこまりました」
「それとレイナ、その理屈で言うならばテオドル大公も呼ばない訳にはいかないだろう」
「……あ」
ホタテが先に立って、すっかり忘れていたと分かれば、後でテオドル大公からチクチクと何か言われそうだ。
「そうですね……シャルリーヌ嬢も、大公サマとは顔見知りですし、おかしくはないですよね」
「……で、今から招待の手紙を書けと」
「…………」
玄関ホールが吹雪かなかったのが不思議なくらいだった。
「えーっと……シャルリーヌ嬢には、もちろん私が書きます」
「…………」
この空気をどうしようかと思ったところに、そっとセルヴァンが救いの手を差し伸べてくれた。
「旦那様……それであれば婚約届の証人署名欄、テオドル大公殿下にお願いしてもよろしいのでは……?」
そして、その効果はこちらが驚くくらいに劇的だった。
なんでも公的な婚約届と言うのは、本人以外に二人以上の証人の署名と言うものが必要らしく、通常は両家の父親、あるいは母親がそれを担うそうだ。
一名分はフォルシアン公爵にお願いをするつもりでいたらしいけれど、もう一名を夫人に……と言うのは、あまり例としてはない事らしく、少し悩んでいたところはあったらしい。一時はボードリエ伯爵、つまりシャルリーヌの養父である王都学園理事長の名前も出ていたとか。
「……そうだな」
そこでようやく頷いたエドヴァルドに、その場にいた皆がホッと胸を撫で下ろしている。
「セルヴァン、では着替えている間に手紙を書く用意はレイナの部屋で整えてくれ。――良いな?」
ただ、そのあとすぐに空気が豹変して「最後まで言わせるな」とでも言わんばかりの圧力が、周囲に溢れ出たことに、さすがのセルヴァンも反論はせず、ただじっと私の方を見つめていた。
「……承知いたしました」
諦めて下さいとか、さすがに助けられません、と言った副音声が聞こえたのは、きっと気のせいじゃないよね。うん。
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