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第三部 宰相閣下の婚約者
676 先生、和みませんでした
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「コンティオラ公爵令嬢……!」
どうやら異母妹らしいと判明したアジーラ嬢に驚愕の視線を向けた流れで、おかっぱワカメ、もといカロッジェ・ナルディーニ侯爵令息の視線が、それまで応接室の隅のソファでデリツィア夫人と並んで腰を下ろしていたマリセラ嬢を捉えてしまったらしかった。
「……っ⁉」
肩どころか上半身が跳ね上がっている様子から察するに、やはりマリセラ嬢の中ではナルディーニ侯爵令息は「ない」んだろう。
むしろ嫌悪感でいっぱいと言う風に見えた。
「ああ、おいたわしや……!社交界の華と歌われし可憐なご令嬢をこのようによってたかって責めているなどと!どうか、このカロッジェ・ナルディーニの手をお取り下さい!父・侯爵が貴女を決して悪いようには致しません……!」
うわぁ……と、私が思わず顔を顰めながら両手で交互に立った鳥肌をさすっていたのが見えたのだろう。
ウルリック副長がこっそり「三流でしょう……?」と囁いてきたので、大きく頷いてしまった。
「セルマであれだけ言って聞かせたんですが、本命のご令嬢を見た途端に吹き飛んだようで」
「それって、自分も色々バレてはいるけど、コンティオラ公爵令嬢がもう今の立場のままじゃいられないことも分かってるから、堕ちるなら共に――ってことでしょう?」
「まあ、もともと親世代の思惑はさておいて、彼自身はそれが一番の目的だったようですしね……」
そんなことを話している間に、両手を広げたナルディーニ侯爵令息がマリセラ嬢の方へと堂々と歩いて行こうとしたため、ウルリック副長が私と話をしながら、息をするように自然に片足を出して、ナルディーニ侯爵令息の足を引っかけていた。
「い……っ⁉」
痛い、とも言いきれないうちにナルディーニ侯爵令息は肩から地面に落ちていて、その肩を庇おうと身体をひねったところで、今度はベルセリウス将軍の足が、上からナルディーニ侯爵令息の身体の上に落とされ――要は、踏みつけられていた。
「足癖が悪いですよ、将軍」
「おまえが言うな、ケネト!」
「私は単に、何やら気持ちの悪い『虫』が動いていたようなので振り払っただけです」
侯爵令息を虫扱いで良いのかと一瞬思ったものの、逆に「侯爵令息に話しかけ、手を出した訳ではない」と仄めかすことで不敬を問われないようにしているのだ。
「とは言えあちらのご令嬢がもしご好意をお持ちだったのであれば、我々はひどく無粋なことをしているわけですが――」
ウルリック副長も、ベルセリウス将軍に付いて王都に出てくる機会がこれまでにも会ったのであれば、会話を交わしたことはなくとも、マリセラ嬢の顔と名前くらいは一致しているだろう。
エドヴァルドを狙っていたと社交界で知られていたのなら、尚更に。
と言うか多分、ウルリック副長はそれを知っていて聞いている。
言葉にしないところで「何ならナルディーニ侯爵令息の手を取ったらいかがですか」と嫌味をぶつけているのだ。
いっそお似合いですよ、とでも言うかのように。
「……っ」
マリセラ嬢にどこまで伝わっているのかは分からないけれど、額面通りに受け取ったとしても、このナルシー全開なおかっぱワカメ令息に好意はあるかと聞いているも同然なのだから、無言のままぶんぶんと首を横に振るのは、無理からぬことと言える。
「副長、ダメですって」
「おや、我らが貴婦人は随分とお優しいことを仰る」
副長の口調がちょっと含むところがあるように聞こえたのかも知れない。
おい、とお義兄様が割って入ろうとしてくれたので、私は緩々と首を横に振った。
何故ならこれは「周りに聞かせるための会話」。
軍でもミカ君に対してもそうしてきた、副長の「教導」の会話。
きっとこの部屋に入って来た時に、ヒース君を見て思うところがあったんだろう。
果たして将来を考えて、それで良いのかどうかはともかくとして。
(いや、メンタル強い子出来るだろうから、良いのか……)
ヒース君には教育を。
マリセラ嬢とおかっぱワカメには絶望あるいは反省を。
会話に付き合えと、水を向けられたなら答えなくちゃいけない。
「優しい優しくない以前にそれ、ナルディーニ侯爵令息には罰になってませんよ?」
「ああ、そうでしたね。私としたことがウッカリしていました。さすがにそうなったら、ご令嬢がお館様の視界に入ることもないだろうと、気が急いてしまいましたね」
ウルリック副長の笑顔が額面通りでないことに、さすがにお義兄様も気が付いて、何も言わなくなった。
「まあでも、過去の歴史を遡れば、結婚式の夜に新郎が亡くなる、なんて話もちょくちょくあるんですよ? 政略結婚の悲劇と言えるでしょうが。初夜も果たせず命を落とす。男にとってはそれも一種の処刑ですよね。お相手はと言えば、そのまま領地蟄居。社交界出入り禁止とか……ね?どちらもご褒美にはなってないと思いますよ?」
「「「…………」」」
この部屋にいる何人かの笑顔が固まり、何人かがガクブル状態でその場で震えていた。
ウルリック副長、実は陛下と血の繋がりがあったりしませんか?
「まあどのみち我々が決めることではないですから、想像するのは自由ですよ」
「た、確かに想像するのは自由ですね。そう言えば私の学生時代の先生も、結婚式の後のパーティーで既婚者から『人生の墓場へようこそ、お仲間クン』って声かけられたって、怒り半分笑い半分で言ってたことありましたよ。国が変わってもその辺りは共通するものがあるのかも知れませんね」
ははっ、と私はあくまで場を和ませる為に言ったつもりだった。
だって先生は、よく話のオチに使ってたりしていた。
「……レイナ嬢」
ところが私の意図に反して、珍しく声のトーンが抑えられたベルセリウス将軍が、何とも言えない表情で自分の足元と私を見比べていた。
おや、とウルリック副長は大して慌てもせず、それを見守っている。
「私もまだまだですね。レイナ嬢にトドメを刺されてしまうとは」
「え⁉︎」
「まあ学園で秀才ともてはやされる人種の中には、土壇場でのメンタルが磁器より脆い者もいますから、間近で見ることが出来ていい勉強になるでしょう。とは言え、これでは子爵閣下もギルドの方も話が聞けないでしょうから、ある程度私が証言をしましょうか」
「……うむ、そうだな」
「……この場合はそれしか選択肢がないですね」
問われたオノレ子爵とイフナース、既婚者二人は無表情&それ以上はノーコメント状態だ。
「え⁉︎ え⁉︎ もしかして――痛っ⁉︎」
ピクリとも動かなくなったナルディーニ侯爵令息はどうしたのかと思ったタイミングで、部屋の隅から近寄ってきたファルコに、いきなりこめかみを両拳でグリグリと挟まれてしまった。
「いたたっ⁉ ファルコ、ひどい!」
「ひどい、じゃねぇよ! アンタ今、そこの野郎が死んだのかと言いかけたろうが!」
「いや、だって動かないし!」
「思ったまんま口にするクセ何とかしろよ! 追い詰めたいならケネトみたく空気を読んで場所を選べ! 見ろ、あっちのお嬢まで失神しちまってんじゃねぇかよ!」
「ええっ⁉」
「あー……まあ、あれは私も煽りましたから、必ずしもレイナ嬢だけのせいとは……」
グリグリされるがまま視線だけを動かしてみると、確かにソファにマリセラ嬢が沈没していて、デリツィア夫人が隣で慌てふためいていた。
ウルリック副長はむしろ自業自得では?と言った感じに冷ややかだ。
「オルセン侯爵令嬢ともども、お館様への接近禁止リスト最上位でしたし。式典に参加させて貰った際なんかは、王宮内での警備に苦労するのは主に私やここにいるアシェルとかでしたからね。少しくらいの意趣返しは甘受して下さいよ、ファルコ」
「……くっ」
他の家から万が一にも責められないようにと、ファルコが先に怒鳴ってくれたんだろうけど、ウルリック副長はウルリック副長で、責められるものなら責めてみろとでも言うような庇い方をしてくれていた。
「……この件で、我々コンティオラ公爵家の者が、イデオン公爵家やフォルシアン公爵家を責めることはない。ヒース・コンティオラの名において、それは断言しておこう」
そして父親ばりに顔色の悪くなった状態で、それでも毅然と、ヒース君は前を向いていた。
「セルマの街で何があったのかも、包み隠さず話して貰って構わない」
「……そうですか」
ウルリック副長は、そんなヒース君を見ながらちょっと満足げに目を細めていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつもありがとうございますm(_ _)m
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どうやら異母妹らしいと判明したアジーラ嬢に驚愕の視線を向けた流れで、おかっぱワカメ、もといカロッジェ・ナルディーニ侯爵令息の視線が、それまで応接室の隅のソファでデリツィア夫人と並んで腰を下ろしていたマリセラ嬢を捉えてしまったらしかった。
「……っ⁉」
肩どころか上半身が跳ね上がっている様子から察するに、やはりマリセラ嬢の中ではナルディーニ侯爵令息は「ない」んだろう。
むしろ嫌悪感でいっぱいと言う風に見えた。
「ああ、おいたわしや……!社交界の華と歌われし可憐なご令嬢をこのようによってたかって責めているなどと!どうか、このカロッジェ・ナルディーニの手をお取り下さい!父・侯爵が貴女を決して悪いようには致しません……!」
うわぁ……と、私が思わず顔を顰めながら両手で交互に立った鳥肌をさすっていたのが見えたのだろう。
ウルリック副長がこっそり「三流でしょう……?」と囁いてきたので、大きく頷いてしまった。
「セルマであれだけ言って聞かせたんですが、本命のご令嬢を見た途端に吹き飛んだようで」
「それって、自分も色々バレてはいるけど、コンティオラ公爵令嬢がもう今の立場のままじゃいられないことも分かってるから、堕ちるなら共に――ってことでしょう?」
「まあ、もともと親世代の思惑はさておいて、彼自身はそれが一番の目的だったようですしね……」
そんなことを話している間に、両手を広げたナルディーニ侯爵令息がマリセラ嬢の方へと堂々と歩いて行こうとしたため、ウルリック副長が私と話をしながら、息をするように自然に片足を出して、ナルディーニ侯爵令息の足を引っかけていた。
「い……っ⁉」
痛い、とも言いきれないうちにナルディーニ侯爵令息は肩から地面に落ちていて、その肩を庇おうと身体をひねったところで、今度はベルセリウス将軍の足が、上からナルディーニ侯爵令息の身体の上に落とされ――要は、踏みつけられていた。
「足癖が悪いですよ、将軍」
「おまえが言うな、ケネト!」
「私は単に、何やら気持ちの悪い『虫』が動いていたようなので振り払っただけです」
侯爵令息を虫扱いで良いのかと一瞬思ったものの、逆に「侯爵令息に話しかけ、手を出した訳ではない」と仄めかすことで不敬を問われないようにしているのだ。
「とは言えあちらのご令嬢がもしご好意をお持ちだったのであれば、我々はひどく無粋なことをしているわけですが――」
ウルリック副長も、ベルセリウス将軍に付いて王都に出てくる機会がこれまでにも会ったのであれば、会話を交わしたことはなくとも、マリセラ嬢の顔と名前くらいは一致しているだろう。
エドヴァルドを狙っていたと社交界で知られていたのなら、尚更に。
と言うか多分、ウルリック副長はそれを知っていて聞いている。
言葉にしないところで「何ならナルディーニ侯爵令息の手を取ったらいかがですか」と嫌味をぶつけているのだ。
いっそお似合いですよ、とでも言うかのように。
「……っ」
マリセラ嬢にどこまで伝わっているのかは分からないけれど、額面通りに受け取ったとしても、このナルシー全開なおかっぱワカメ令息に好意はあるかと聞いているも同然なのだから、無言のままぶんぶんと首を横に振るのは、無理からぬことと言える。
「副長、ダメですって」
「おや、我らが貴婦人は随分とお優しいことを仰る」
副長の口調がちょっと含むところがあるように聞こえたのかも知れない。
おい、とお義兄様が割って入ろうとしてくれたので、私は緩々と首を横に振った。
何故ならこれは「周りに聞かせるための会話」。
軍でもミカ君に対してもそうしてきた、副長の「教導」の会話。
きっとこの部屋に入って来た時に、ヒース君を見て思うところがあったんだろう。
果たして将来を考えて、それで良いのかどうかはともかくとして。
(いや、メンタル強い子出来るだろうから、良いのか……)
ヒース君には教育を。
マリセラ嬢とおかっぱワカメには絶望あるいは反省を。
会話に付き合えと、水を向けられたなら答えなくちゃいけない。
「優しい優しくない以前にそれ、ナルディーニ侯爵令息には罰になってませんよ?」
「ああ、そうでしたね。私としたことがウッカリしていました。さすがにそうなったら、ご令嬢がお館様の視界に入ることもないだろうと、気が急いてしまいましたね」
ウルリック副長の笑顔が額面通りでないことに、さすがにお義兄様も気が付いて、何も言わなくなった。
「まあでも、過去の歴史を遡れば、結婚式の夜に新郎が亡くなる、なんて話もちょくちょくあるんですよ? 政略結婚の悲劇と言えるでしょうが。初夜も果たせず命を落とす。男にとってはそれも一種の処刑ですよね。お相手はと言えば、そのまま領地蟄居。社交界出入り禁止とか……ね?どちらもご褒美にはなってないと思いますよ?」
「「「…………」」」
この部屋にいる何人かの笑顔が固まり、何人かがガクブル状態でその場で震えていた。
ウルリック副長、実は陛下と血の繋がりがあったりしませんか?
「まあどのみち我々が決めることではないですから、想像するのは自由ですよ」
「た、確かに想像するのは自由ですね。そう言えば私の学生時代の先生も、結婚式の後のパーティーで既婚者から『人生の墓場へようこそ、お仲間クン』って声かけられたって、怒り半分笑い半分で言ってたことありましたよ。国が変わってもその辺りは共通するものがあるのかも知れませんね」
ははっ、と私はあくまで場を和ませる為に言ったつもりだった。
だって先生は、よく話のオチに使ってたりしていた。
「……レイナ嬢」
ところが私の意図に反して、珍しく声のトーンが抑えられたベルセリウス将軍が、何とも言えない表情で自分の足元と私を見比べていた。
おや、とウルリック副長は大して慌てもせず、それを見守っている。
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「え⁉︎」
「まあ学園で秀才ともてはやされる人種の中には、土壇場でのメンタルが磁器より脆い者もいますから、間近で見ることが出来ていい勉強になるでしょう。とは言え、これでは子爵閣下もギルドの方も話が聞けないでしょうから、ある程度私が証言をしましょうか」
「……うむ、そうだな」
「……この場合はそれしか選択肢がないですね」
問われたオノレ子爵とイフナース、既婚者二人は無表情&それ以上はノーコメント状態だ。
「え⁉︎ え⁉︎ もしかして――痛っ⁉︎」
ピクリとも動かなくなったナルディーニ侯爵令息はどうしたのかと思ったタイミングで、部屋の隅から近寄ってきたファルコに、いきなりこめかみを両拳でグリグリと挟まれてしまった。
「いたたっ⁉ ファルコ、ひどい!」
「ひどい、じゃねぇよ! アンタ今、そこの野郎が死んだのかと言いかけたろうが!」
「いや、だって動かないし!」
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「ええっ⁉」
「あー……まあ、あれは私も煽りましたから、必ずしもレイナ嬢だけのせいとは……」
グリグリされるがまま視線だけを動かしてみると、確かにソファにマリセラ嬢が沈没していて、デリツィア夫人が隣で慌てふためいていた。
ウルリック副長はむしろ自業自得では?と言った感じに冷ややかだ。
「オルセン侯爵令嬢ともども、お館様への接近禁止リスト最上位でしたし。式典に参加させて貰った際なんかは、王宮内での警備に苦労するのは主に私やここにいるアシェルとかでしたからね。少しくらいの意趣返しは甘受して下さいよ、ファルコ」
「……くっ」
他の家から万が一にも責められないようにと、ファルコが先に怒鳴ってくれたんだろうけど、ウルリック副長はウルリック副長で、責められるものなら責めてみろとでも言うような庇い方をしてくれていた。
「……この件で、我々コンティオラ公爵家の者が、イデオン公爵家やフォルシアン公爵家を責めることはない。ヒース・コンティオラの名において、それは断言しておこう」
そして父親ばりに顔色の悪くなった状態で、それでも毅然と、ヒース君は前を向いていた。
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