聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?

渡邊 香梨

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第三部 宰相閣下の婚約者

【宰相Side】エドヴァルドの煩慮(7)

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 王としての責務は理解をしていても、心情はまた別だろう。

 あからさまに、居並ぶ面々に向けて不満の空気を振りまきながら、老侍従マクシムを従えたフィルバートが軍神デュールの間を後にする。

 内心の半分は、あくまで公務のために一度退くのであって、これで手打ちになどするつもりはないとの威嚇だろうが、もう半分は確実に、娯楽的要素としての物足りなさを醸し出していた。

 どちらの心情を本音と受け取ったかは、列席者たちの脛についた傷の深さで異なるに違いない。

 と言うか、あれだけ魔道具の実験を満喫しておいて、まだ物足りないのか。

 そう思いながらも、いちいち受け取った先の貴族連中の動向など気にしていられない私は、立ち去る王の背中を最後まで見ることはせず、一人の男の姿を探した。

 とりあえずマクシムが付いていれば、書類放置で管理部や医局に足を向けるようなことはないはずだ。

 一族を養うため、手打ち覚悟で王宮にやって来たその心意気は今も健在で、王も今のところあの老侍従を蔑ろにすることはないだろうと私も確信していた。

 それよりも私は、カプート、フラーヴェク両子爵と話をする前にもう一人、話を通しておかなくてはならない男がいるのだ。

 恐らくは今ごろ、エリサベト夫人を介して弟の方が先にレイナと引きあわされているだろうから。

「ハンク・オーケ、だったな。レイフ殿下を閣議ミズガルズの間へお送りしてくれ。

 この広間にいる者の多くが忘れかけていたが、改良と言うより魔改造されたと言っていい害獣避けの魔道具に吹き飛ばされたのは、ナルディーニ父子だけではない。

 エモニエ侯爵は、思い切り礼装で床掃除をする羽目になった後、ようやく王宮護衛騎士の一人が手近な椅子に座らせようとしているところだったし、先に力づくで椅子から引き剥がされていたレイフ殿下とダリアン侯爵にしても、思い切り尻もちをついていたところから何とか引き上げられて、その場で服の埃を自らの手で払っているところだった。

 まずはそれぞれの地位から言って、レイフ殿下だ。

 五公爵会議と言っても、議題を思えば各長官やレイフ殿下も立ち会わせないわけにはいかないのだ。

 現にどこぞの王は、完全に向こうにも参加する気で今は矛を収めたのだから。

 既に「五公爵会議」でもなんでもないな、と思っているうちに、指名した護衛騎士がこちらを向いて頭を下げた。

「――承知いたしました、閣下」

 以前サタノフに、自分もノーイェルも他の任についていた場合として名を聞かされていた男だが、どうやらサタノフの「元・同僚」の一人で同じ転職組であるらしい。

 サタノフほど詳しく為人ひととなりや実力を知るわけではないが、わざわざ言い置いていくくらいではあるし、元々主従関係があったと言うことなら、殿下としてもそう無下にはせず大人しく移動をするだろうと思ったからだ。

「ふん」

 案の定、殿下も不満げに鼻を鳴らしはしたものの「行かない」とは言わず、オーケに続くように身を翻した。

 特殊部隊は今、事実上の解散状態で、かつての配下は散り散りになっていると言うが……。

 このオーケやサタノフ、王都警備隊のキリーロヴ・ソゾンが、特殊部隊の中心からはむしろ遠いところにいたらしい時点で、私が資金源を断って隊を引っ掻き回さずとも、こうなる未来は案外近くまで来ていたのかも知れない。

 オーケとレイフ殿下が場を離れるのを視界の端に収めつつ、私は「それと」と、あくまで何気なく本命に声をかけた。

「ダリアン侯爵」

「イデオン宰相閣下……」

 義弟であるフォルシアン公爵ではなく、私から声をかけられたことで、侯爵の顔に困惑の色が浮かんでいる。

 だが私が「ヤーデルード鉱山の件だが」と、言葉を続けたところで、さっと顔色を変えた。

「閣下、その、コデルリーエ男爵領の件については――」

「採掘量の減少と名義貸しによる現金稼ぎの件に関しては、私よりもまずフォルシアン公爵と話をしてくれ。まずは管轄上の公爵に判断を仰ぐのが筋だ」

 宰相としての権限があるからと言って、何もかも管轄を無視して独断で動くなどと、そんなことをしていてはいつか国が滅ぶ。

 私が出るのであれば、国内全ての鉱山の現状を把握することと、そのために必要な物資や資金、情報をどのようにして集めるのかを考えることから始めなくては。

 国内の鉱山は一つや二つではない。
 それこそ国単位で被害の状況、未来の被害を喰いとめること、それらを考えていかなくてはならないのだ。

「は……では、いったい……」

「アルノシュト伯爵領内の鉱山周辺の村々で起きたことは、今、耳にしたはずだが」

 恐らくは〝痺れ茶〟の方が印象に残り過ぎているだろうが、それでもあれだけの叱責だ。嫌でも茶会出席者の耳には入っただろう。

「採掘によって、人体に有毒な成分が周辺の村へと洩れ出た結果、複数年かけていくつもの村が死の村と化したと言う。遅きに失した感はあれど、今からでも、被害を喰い止める措置を講じていかねばならない」

 本来であれば、アルノシュト伯爵家としてはせめてイデオン公爵領の中だけで話を終わらせたかっただろう。

 カトル・アルノシュトは既に勘当扱いになっていたが、養子を迎えて「アルノシュト伯爵家」は存続させていくつもりでいたはずだからだ。

 当代アルノシュト伯爵夫妻が領主を退けば、それで禊は表向き完了となるはずだった。

 だが、殊ここに至っては、アルノシュト伯爵家の後継者問題も宙に浮いた。
 他の公爵領でも起きうる問題だとなれば、今の領主や次の領主が被る責任はより大きなものとなる。

 そんな中で今から養子の話に頷く子息がいるかとなると、恐らくはほぼ絶望的だ。

 今回の責任を取らせる意味で勘当されていた嫡男カトルを呼び戻すのも現実的ではない。

 あとでこの目で確かめに行くとしても、現時点では起き上がって公務をこなすことすらできまい。

「ヤーデルード鉱山の周辺でも……そのような村があるかも知れない、と?」

 日和見主義、机上の話には聡い――等々、フォルシアン公爵経由でエリサベト夫人がこぼしていた話を聞いてはいたが、確かにダリアン侯爵、話が通じないわけではないのだ。

 荷が重い、領主には向いていない、と言ったことを学園生時代から仄めかしていたらしいが、フォルシアン公爵が笑顔で切って捨てた程度には、公務はこなせていたのだろう。

 ただどうしても、姿勢が後ろ向きだった。
 それが今のこの状況に繋がっている。

 この侯爵家は侯爵家で、落としどころを考える必要がある。
 エモニエ侯爵家ほどではないにしても、だ。

 フォルシアン公爵との話し合いも増えたな――と、私はやや暗澹とした気持ちになった。

 もちろん、表には出さないが。

「アルノシュト伯爵領周辺は金属系の鉱山、ヤーデルードは宝石系の鉱山だ。同じ状況に陥っているとは言い切れない面もある。だが、これまでこの国で話題にすら上らなかったんだ。どう言った環境で今回のようなことが起きるのか、最初いちから調べていかねば、何ひとつ前には進むまい」

「国からの視察を受け入れよ、と仰るのですね」

「普通なら、強権発動が過ぎると批判をされる話だが、今回はその地に住まう民の安全と健康に関わる話だ。アルノシュト伯爵領内、特にシュタム周辺の村の現状を知れば、どの鉱山でもいなとは言えないはずだ。とは言え、各地の疑念と不満を抑え込む必要も確かにある。だからこそダリアン侯爵領には最初の調査領となって貰い、その後は、侯爵家としての責務を疎かにせず、先頭に立って他領の調査を進めて貰う」

 アルノシュト家は伯爵家。イデオン公爵領下ではあるが、伯爵個人はレイフ殿下と親交があったことは多くの貴族に知られている。

 最初に被害が明らかになった領地とは言え、被害を見逃してきた側の家でもあり、これからの被害を喰い止めていくために先頭に立たせるには不向きだ。
 
 それであれば、たとえ宝石鉱山であるヤーデルードで被害が見つからなかったとしても、今回のコデルリーエ男爵領に対する監督不行き届きの責任を問いつつ、国内全鉱山の現状を確認するための主導権を握らせるのが、他とは犯した罪の内容があまりに違うダリアン侯爵家への罰としては、最も妥当なものだと思えた。

 何よりレイナがフォルシアン公爵家に養女として入ったことで、後々別の鉱山で査察に揉めるようなことが仮に起きて、ダリアン侯爵家の手に余った場合でも、私が口を挟むための理由付けになる。

 今となっては、ヤーデルード鉱山を持つダリアン侯爵家には、弟であってもどちらでも構わないが、何が何でも鉱害調査の責任者としての名を背負って貰う必要があった。

「聞いていたかどうかは知らんが、我が最愛の婚約者レイナは、今回明るみに出た鉱山の毒の症状に関して、恐らくは今、国内でもっとも詳しい知識を持っている。侯爵は当面、王都に留まることになるだろうから、今後その話を詰めることになると承知しておいて貰いたい」

「…………王都に?」

 どこからツッコめばいいのか、と言った表情をダリアン侯爵は見せているが、最初に口に出たのは「当面王都に留まる」と言う言葉に関しての疑問だったらしい。

「当然だろう。この騒動で、滞っている公務が幾つあると思っている。領主たるもの、書類仕事がこなせないわけではあるまい。エモニエ侯爵ともども、王宮に缶詰めでしばらく働いて貰うぞ」

「そ、それは……っ」

「何のために弟が一緒に来ているんだ。今頃別室で、兄は当面領地に帰れん、くらいの説明は受けているはずだ。処罰の一環、フォルシアン公爵の許可も得た話だ」

 茫然と口を半開きにしているダリアン侯爵には悪いが、これ以上は彼にかまけている時間はない。

「詳しくは、フォルシアン公爵が戻って来れば説明をするだろう。……それからコンティオラ公爵」

 この部屋からカプート、フラーヴェク両子爵を連れてレイナの所に行こうとすると、フォルシアン公爵がまだ戻って来ていない今、どうしてもこの場の責任者が必要となる。

「一連の出来事に関しての責任の所在は、これから五公爵会議で更に明らかにされるだろうが、それまでは貴公も公爵の一人としての責務を果たし、しばらくこの場を預かって貰いたい」

 今更何も起きないだろうし、フォルシアン公爵が来れば私がレイナと話をして戻る間くらいの場は、充分繋いでくれるだろう。

「イデオン公……」

「貴公の感傷に付き合っている暇などないのだ、コンティオラ公爵。少なくともくだんの会談が終わるまでは、今のまま働いて貰わねば困る。働くことこそが禊の一環とさえ言えるのだから」

 こんなものは、温情でもなんでもない。

 今はただ、茶会が終わっただけ。

 断罪はまだ、途中なのだ。
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