黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第2章 おフェラを覚えるまで

第17話 校内写生(前半)

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 リアムは、いつものように書斎にしている自室で魔導書を読んでいる。若干そわそわした様子で、ちらちらと窓の外をうかがっているのは、今ちょうど外でリリカが葉野菜の収穫作業をしているからだ。手拭いを首にかけ、上下一体型のつなぎを着、麦わら帽子を被って、まるまると成長したキャベツとレタスを刈り取っている。

 屋内では、フリルずくしのメイド服を着ているが、外での作業では、打って変わってボーイッシュを通り越し、工事現場のおっさんを彷彿とさせるいでたちだが、リアムはそれはそれでかわいいと思っている。多分何を着ててもそう思うのだろう。そういうのをメロメロという。それはいいとして、以前は怪我や獣の襲撃などを気にして、リリカの屋外作業を気にしていたが、今は別の理由がある。

 新鮮な野菜をかごに盛ってリリカが家に入ってきた。リアムは既にダイニングルームに移り、勝手口から入るリリカを迎えた。
「あ、ご主人様!おいしそうでしょ。取ってきました。」
「虫は?」
「そう、それです。全然虫がついてませんでした。さすがご主人様です!」

農地の葉野菜などというものは、芋虫類の格好の餌である。農薬のないこの世界では、こまめに虫の除去を行わなければ、ぼろぼろに食べられてしまう。この世界にも、ホウレン草やキャベツなど、おなじみの葉野菜があるが、虫に食われていないものは、王族や貴族用の最高級品で、農奴が日々、朝昼晩見張って、虫の除去に明け暮れて育てるとても手のかかるものである。庶民は、穴だらけのものを食すのが当たり前だ。

(作者:本当は、なんかファンタジーっぽい食材とか考えるといい感じですが、そこに時間をかけたくなかったので、身近な食材がこの世界にもあることにしました。)

 今日作業した農地の広さは、2メートル四方程度のごく狭い範囲だが、リリカの収穫した野菜に虫食いの穴は全くなかった。実はリアムは小さな実験をしていた。畑2メートル四方の四隅には、光り輝く石のついたくさびが地面に突き刺してある。石は精霊石と呼ばれ、魔力を封じ込めた特殊な石だ。リアムはこの小さな畑に、小規模な結界を張っていたのだった。あらゆるものの侵入をはじき返す魔障壁が作物を取り囲み、虫の侵入を防いだ。リアムの狙い通りの結果である。

 リリカの首には、ペンダントが下げられている。実は、これもリアムが作ったもので、畑の魔障壁装置の干渉を無効化する魔道具である。そのため、リリカは何の問題もなく、結界内に侵入し、作物を収穫することができたのである。

「特に怪我とかないな?まさか火傷したとかないよな?」
「何ともなかったですよ?葉野菜の虫食いは、普通に育てたら避けられないのに、ご主人様の魔法はすごいです!」
「いや、運よく無事成功しただけだ。初めて試運転したんだからな。」
「魔導書の中に、虫よけの魔法というのがあるんですか。」
「ない。魔障壁について、書かれた魔導書を、虫よけに応用したんだ。」
「・・・リリカにはよくわからないけど、すごいなって思います!」

(術としては、一応は成功したが、結界魔法としては少しきついかな。)

 魔障壁の魔術は、リアムの持つ数少ない「テクスト」の一つに書かれていたものである。「テクスト」としては、かなり精度の高い方であったが、それでも書かれていることをそのまま実行するだけでは、術は成立しなかった。一字一句つぶさに読み進める中で、やはり数ヶ所誤記とみられる部分が見つかり、それを修正することで、術の成立が可能になったのだ。修正は必要だったものの、数回の読み返しで、魔術が使えるようになるものは、「テクスト」としてはかなり優秀な方である。使えるようになってしまえば、それは「グリモワール」と同じである。数千Gゴールドでグリモワールを手にできたと考えれば、随分お得な買い物といえる。

(だが、消費魔力が大きすぎる。とてもじゃないが、この魔術で島全体を網羅し、常時展開し続けることなど不可能だ。)

 戦闘時に敵の攻撃を防ぐ目的で、自身か仲間の周囲に展開させるのが本来の使い方なのだろう。性能はまずまずだったが、リアムは島全体結界計画には使えないという結論に至った。


 夕食を終えて、夜のくつろぎの時間もリアムは、結界魔法をどう作るか思案していた。今は、9時半を過ぎたところ。傍らでは、文字を覚えたリリカが文章を読む練習をしている。座り机にクッションを並べ、隣り合って座っている。リアムは、自分の魔導書を読みながら、リリカの読み(音読)を聞き、間違っていたら指摘している。意外とできそうでできない離れ業である。

 練習に使っているリリカの読み物も実は魔導書である。数千冊にのぼる「ブック」の蔵書の中には、もはや魔導書とは呼べぬ程度の低いものも含まれる。たとえば、何の根拠もないことを執筆者の妄想だけで書いており、半分はその魔術発見(妄想の組み立て?)の苦労話になっているものがあり、ほぼ小説とかエッセイのようである。他には、挿絵に非常にこだわり、図解が豊富だが、全く内容に根拠がないだけでなく、魔法の使い方のはずが、途中から執筆者が魔物を倒した武勇伝的な内容になっているものもある。もはやほぼ絵本である。ただし、その「絵本」は、読みの練習に調度よいということで、今リリカは、リアムが絵本認定したその低級の魔導書を読んでいるのだ。

 だがリリカが手にした本は、魔導書としてはあれだが、武勇伝が意外と面白く楽しめたため、この本のおかげで、リリカの本読みのトレーニングはすこぶるはかどった。今日のリリカの課題は、想定以上にスムーズに進み、30分程度で終わってしまった。これまで勉強をしてきた中で最短の課題クリアだ。

(よし、今日は寝るまでにまだ1時間半ある!)

 修道院時代の生活習慣が染みついているリアムは、アロン島に移っても規則正しい生活にこだわっている。起床、食事、就寝など、きっちり時間を決めて、リリカにも守らせている。夜は7時には夕食をとり、8時~9時に風呂を済ませ、9時~11時までリリカの勉強を見て、11時には二人とも寝る。翌朝は5時に起きるといった感じだ。

 勉強が早く終わったときは、基本あとはお好きにという感じで、11時に寝るまで自由になるが、リリカは別に自分の部屋に一人でいてもつまらないので、リアムの部屋に入りびたろうとする。フェラチオの練習はリアムが喜ぶので、いい口実になった。いつもは勉強で出されるリアムの課題が結構大変で、1時間半とか2時間ぎりぎりになるのだが、今日のリリカはすごかったので、圧倒的に時間が余った。

「ご主人様、リリカ、おフェラの練習したいです。」
「・・・いいよ。(1時間半か。)」
リアムの頬を冷や汗が伝う。

 これまで、リリカのテクが今一つだったのと、勉強に苦戦して残り時間が少なかったことで、リアムはリリカのフェラでイったことはない。だが・・・、今日リリカは多分これから1時間半なめ続ける気である。フェラを教えた最初の頃こそ、リリカはあごが疲れて続けられなくなったが、最近は要領を得てきて、無駄な力をかけないでできるようになってきている。

 リアムは、バスローブをほどきながらリリカの顔を見る。邪念のない笑顔のリリカ。よし今日もうまくできるように頑張るぞ、という表情である。さくらんぼ色の唇が可愛らしい。(1時間半だもんな。今日はさすがに出ちまいそうだ。・・・ま、いいか。よし、出そう!)いつにない期待を寄せ、リアムはそれをリリカの顔に向けるのだった。

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第2章の最終話のつもりなんですが、また長くなりそうになったので、
前後半で分けることにしました。
次章は、魔法要素に重点を置こうかなと思ってます。
一応、黒魔術+性奴隷がタイトルとなっているので。

でも、エロも入りますので、がっかりしないでいただければと思います。

※若干読みにくい箇所があったので、修正してみました。
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