黒魔術と性奴隷と ~闇の治療魔術師奇譚~

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第5章 結界と侵入者

第53話 侵入

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 エルチェリータからアロン島までは船で約30分。あっという間だ。闇夜に紛れて、ギルドの冒険者3名は、チャーターした船に乗り、アロン島に上陸した。

フィリップ:「まずは様子見だな。」
セラフィーナ:「ええ。地図にある昔貴族が使っていたとされる別荘。今も地図通りか、そしてそこにホシが住んでいるのか否か。」
ドルゴス:「夜の島内の移動はほどほどにしろよ。獣もいろいろいるからな。襲われると何かとめんどくせえ。」

フィリップ:「よし、移動は明け方にする。別荘まで移動し、人が住んでいるかを確認。住んでいれば、武器の備蓄とか、それなりの備えをしている可能性はある。日中は様子見をして、夜奇襲をかけよう。」
ドルゴス:「もぬけの殻だったらどうする?」
フィリップ:「かなり手こずることになるだろうな。島中探すことになるだろう。」
セラフィーナ:「別荘を使っていなかった場合、どうやって探そうか。日中はホシも出歩いているだろうから、移動は明け方や夕方にするかい?」
ドルゴス:「馬鹿な、鉢合わせしたならその場でとっつかまえて任務完了だぜ。コソコソする必要なんてねぇ。」

フィリップ:「確かにな。建物に立てこもるならいざ知らず、元々ホシには大した戦力もないだろうから、コソコソ隠れて行動しても、メリットはあまりないだろう。別荘にいないとすれば、洞窟か小さな掘立小屋か何かを作って住んでいることになるだろうが、そんなのだったら、夜襲するまでもない。」
ドルゴス:「グヒグヒ。早く朝になんねぇかな。」

 彼らも、熟練の冒険者たちだ。油断気味ではあるが、それなりの手順を踏み、慎重に島に分け入っていった。


 屋敷の中では、リアムとリリカが就寝前の魔導書勉強タイムをしていた。ファイアーボールの章を読み進めているが、すでに使いこなしていることもあって、リリカのノルマは楽勝だ。3ページの物量を30分でこなしてしまった。(よし!ご褒美の時間だ!!)朝からリリカが楽しみにしていた時間が始まる。

「ご主人様♡ご褒美!ですよね?」

 リリカは頭を傾けて上目遣いになり、キラリンと星が飛びそうなウィンクをリアムに飛ばす。全く、どこでそんなポーズを覚えるのか。(可愛い・・・)不覚にもリアムはそう思ってしまう。

「ああ、もう・・・なんかファイアーボールの章は読まなくていい気がしてきたがな。」

 今日の練習を見る限り、リリカのファイアーボールの熟練度はもう達人クラスと言っていい。射程距離300メートル強、岩をも爆砕する破壊力の火球をほぼ100パーセントの命中率で撃つことができる。溜めは1発2秒程度で、今日の練習では、休憩を挟まず37発は連続で撃てた。

 海岸線にせり出す岩山を狙い、まず一発撃ちこんだ後は、破壊されて残った部分のとんがった箇所を次々に狙うという練習で、リリカは2秒おきにファイアーボールを撃ち、37回連続で命中させたのだ。38発目は、狙うところがなくなったため、つまり大きな岩山が丸ごと姿を消したため、やめた。

 そんな彼女が、今更魔導書で何を学ぶというのか。さすがに無意味に思え、リアムはそうこぼしかけたのだが、リリカはピシャリとくぎを刺した。

「ご主人様!途中でファイアボールの章をやめるとか、なしですよ!」
「うっ」
「リリカがスラスラ読めるのは、リリカが頑張ったからなので、その分良いことがあってもいいと思います。」
「いいこと?」
「ファイアーボールの章が終わるまでは、毎日たっぷり交尾確定ですよね!!?」

 そういいながらリリカは、胡坐をかいていたリアムの太ももに仰向けにごろんと倒れ掛かった。そのまま体を半回転させてうつぶせになり、リアムの幹にほっぺたをつけた。

「まあ、そうだよな。そもそもこんなにスラスラ読めるとは思ってなかったわけだし、これはリリカの努力だもんな。・・・じゃあ、まあ俺も気持ちいい思いするわけだし、ファイアーボールの章が終わるまでは、毎日たっぷりやっちゃおうか!」

 リリカの表情がぱぁっと明るくなった。(いつもリリカが迫っても、ご主人様は渋々って感じなのに、いいのかな・・?いいんだよね!?やった!毎日1時間以上交尾できる!!)

 喜色ばんだその時だった。身に着けていたブレスレットを介して、妙な信号が直接脳に送り込まれた。

「!!」

 リアムの表情が一気に警戒色に変わる。

「ご主人様。今のって?」
「ああ、誰か人間がこの島に入ってきた。」
「3人いますよね・・・?」
「チッ、冒険者か・・・?」

 二人が身に着けているブレスレットは、リアムが作った魔道具だ。島の各地に設置した侵入者を検知して知らせる”発信機”の信号を受け取る道具である。

「リリカ、残念だが今日はここまでにしよう。ただ、波に流されて漂着した可能性もないわけじゃないが、ともかく侵入者の動向を警戒しないとな。」
「え、そんな・・・。」
「仕方がないだろう。下手をすれば命に関わる話だ。」
「は・・・はい。...(>_<)...」

 (せっかく、せっかくこれからって時に!)リリカは憤りを抑えることができない。

「リリカ・・・、冷静に行動するんだ。頭に血が上ったら足元すくわれるぞ、気を付けろ。」

 一応うなずくリリカ。でも憤懣やるかたない思いが表情に表れている。ちょっと考えて、リアムは付け加えた。

「無事に奴らを退治できたら、今日の分も含めて、一日中交尾しようか?」
「え、一日中?」
「ああ、途中でご飯食べたりしつつ、夜になるまでずっとってのはどうだ?いっぱいキスして、抱き締め合って、合体できるけど?」
「・・・フフ、ウフフ、リリカはやりますよ!ご主人様の足手まといにならないように、れーせーに戦います!」

 やっぱり・・・。バリバリ気合が乗ってしまった。可愛い女の子だというのに、一体いつからこんなエロ娘になってしまったのか、とため息するリアムだった。

 ──リアムさん。あんたの責任でしょうが!

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もうちょっと会話シーンをエロくできるような気がするんですが、時間もなく・・・、アップします。うーん・・・、力不足を感じました。
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