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第2部 第1章 アロン島の物語再び
第6話 暗黒竜の炎(前篇)
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早朝、深い眠りから目覚めたリアムはベッドから起き上がった。木陰の隙間を通り抜けた爽やかな朝日が、寝室にもこぼれて入り、まだ少し薄暗い部屋をキラキラと照らしている。
(はー。。。)だが、リアムからは思わずため息がついて出てしまった。傍らではリリカがあどけない顔で眠っている。寝言が聞こえる。
「むにゃむにゃ、あ、ご主人様。ギュ・・して~。」
(何の夢を見てるんだ、何の。)枕を両腕と両足できつく抱きしめて眠るリリカを横目で見て、もう一つため息をつく。
昨日、リアムは不本意ながら完全燃焼してしまった。リリカの真空攻めがリアムの弱いところを直撃し、不覚にも燃え上がってしまったのだ。それも就寝時刻としている11時を過ぎてしまったのに。
「明日の演習の準備」というどう考えても無理があるリリカの主張に押し切られてしまったのは、リリカのお口による渾身のバキュームの気持ち良さに負けたが故だった。リアムはそんな自分が悔しい。
しかも終わって寝ようとしたら、「お布団を汚すから」とすかさずリリカにまたしゃぶりつかれ、綺麗になめとられたのだった。懐紙で拭けばよいと思ったもののすでに咥えられてしまったので、仕方ないかと思い、リリカのするに任せたリアムだったが、ほどなく騙されたことに気付く。
「もういいだろう」と声をかけてもリリカがオチンチンを離さない。「ほひゅひんひゃは。ほおひふふぁっふぇひふぁひふあ。(ご主人様。大きくなってきました)。」とか言ってしゃぶるのをやめなかったのだ。
そのころには、腰が引けるようなこそばゆい感覚も緩んで再び気持ちよくなり始めてしまったリアムは、結局リリカの思惑通りそのフランクフルトを、もう一度リリカの下のお口に食べさせることになった。
「お布団を汚すから」とか言っていた割には、リリカの下のお口からはリアムのミルクがこぼれており、結局汚してしまっていた。
(・・・・・・・・・・)
だがしかし、身体は確かに全快状態だ。昨日は相当の魔力消耗を伴うトレーニングをしたというのに、身体の疲労もすっかり取れ、魔力はみなぎっている。(悔しいが、確かにスタミナ万全だ。)ご主人様は俺のはずなのに、最近はどうもリリカのいいように動かされてる気がしなくもない。
「んーー」
リリカも目を覚ましたようだ。起き上がり、伸びをし、リアムがそばで身を起こしているのを見て、嬉しそうな表情になり、「おはようございます」をした。
「ご主人様!リリカ、今朝は元気満タンです!やっぱり昨日の演習準備が良かったんですね!」
「・・・まあ、・・・確かに元気いっぱいなんだよな。これが・・・。」
認めたくなさそうにリアムが首肯する。体力みなぎる目覚めとともに全裸のリアムの姿を目の当たりにしたリリカは、それだけで少し身体の奥がジュルっとなったが、今ベタベタ迫るとさすがに怒られそうなので自重し、朝ごはんの支度にとりかかるのだった。
*********************
一通りの家事を済ませ(昨日汚したのでシーツを洗わねばならず、手間がかかってしまった。)、昼過ぎから二人は予定していた魔術の演習を始めた。
「んじゃ、今日はブラックドラゴンフレアの試行をするぞ。」
「はい!」
館の背後にある開けた高台に移動し、そうリアムが声をかけた。
「さて、じゃあ試してみるが、何といっても8000MSだからな。うちには計測器がないから自分の実力の正確なところは分からないが、訓練を積んだ魔導士の魔力量が数百と聞く。」
「はい。」
「俺は、魔力の量については現役修道士時代からそれなりに自信はあるんで、多分その数百はあるんじゃないかと思う。」
「はい。」
「それでもだ。例えば、100MSの実力があったとしても8000MSの魔力を動員しようとしたら、80倍。つまり、全力集中して、集中した魔力を魔法陣にためて、一呼吸おいてもう一回全力集中、というのを80回繰り返すことになる。」
「う・・・、は、はい。」
「運動に例えるなら・・・、そうだな。100メートル走全力疾走を80本やる感じか。」
「ご主人様。・・・危なそうな気がしてきました。」
「ああ、俺もできるとは思ってない。すんごい体力が要るからな。ばてたら無理はしないよ。」
「いくつか魔法陣にためておいて、また明日さらに溜めるってのはどうですか?」
「それはできないな。魔法陣への魔力充填は一過性のもので、溜めたエネルギーは数十秒もすれば消滅してしまう。その場で使用していかないと意味がないんだ。」
「リリカ・・・、それなら魔石の方がいいような気がしてきました。魔石はずっと魔力蓄えるんですよね?」
「まあな。だが魔法陣の良いところは溜めた全魔力を一瞬でロードできる点だ。魔石は蓄えた魔力のもちはいいが、一気に全部を使うのは簡単じゃないんだ。だが、魔法陣でだめならその次は魔石を使ってみるしかないな。」
ちなみにここで魔力を一時的にためる手段として魔法陣を使うことにしているが、すべての魔法陣が魔力充填に使えるという訳ではない。
魔法陣というのは、通常術師が呪文や手で結ぶ印など、術を立ち上げるための決められた術式(=手順)を、等価の意味を成す文字列によって変換したもので、エネルギー源の魔力を注ぎ込めば、決められた術式を行ったのと同じこととなり、特定の魔術を使用できるものである。
つまり、魔法陣にはたくさんの種類があり、それぞれ使用できる魔術が決まっている。今使おうとしているのはチャージサークルという魔法陣の中では特殊なもので、一定時間後に念力のように術師が制御可能な無属性の魔力を発動させる、という機能を持つ魔法陣だ。
その動力源は、魔法陣に込めた術師の魔力である。つまり、普通の魔法陣が魔力を込めると特定の魔術になって発動するのに対し、チャージサークルは、魔力を込めると魔力が発動するという魔法陣なのだ。つまり何もしない。何もしないが、魔力を込めてから発動するのに一定の時間がかかるため、これを利用することで「魔力を溜める」ことができるようになる。
「同時に何十個も魔法陣をたちあげないといけないのが、大変なんだがな。」
そういうと、おもむろにリアムは念を集中させ始めた。
──────────────
後半はエロくないですね。
作者は剣と魔法のファンタジーも好きなので、ファンタジー要素も書きたいのです。
お付き合いいただければ幸いです。。
(はー。。。)だが、リアムからは思わずため息がついて出てしまった。傍らではリリカがあどけない顔で眠っている。寝言が聞こえる。
「むにゃむにゃ、あ、ご主人様。ギュ・・して~。」
(何の夢を見てるんだ、何の。)枕を両腕と両足できつく抱きしめて眠るリリカを横目で見て、もう一つため息をつく。
昨日、リアムは不本意ながら完全燃焼してしまった。リリカの真空攻めがリアムの弱いところを直撃し、不覚にも燃え上がってしまったのだ。それも就寝時刻としている11時を過ぎてしまったのに。
「明日の演習の準備」というどう考えても無理があるリリカの主張に押し切られてしまったのは、リリカのお口による渾身のバキュームの気持ち良さに負けたが故だった。リアムはそんな自分が悔しい。
しかも終わって寝ようとしたら、「お布団を汚すから」とすかさずリリカにまたしゃぶりつかれ、綺麗になめとられたのだった。懐紙で拭けばよいと思ったもののすでに咥えられてしまったので、仕方ないかと思い、リリカのするに任せたリアムだったが、ほどなく騙されたことに気付く。
「もういいだろう」と声をかけてもリリカがオチンチンを離さない。「ほひゅひんひゃは。ほおひふふぁっふぇひふぁひふあ。(ご主人様。大きくなってきました)。」とか言ってしゃぶるのをやめなかったのだ。
そのころには、腰が引けるようなこそばゆい感覚も緩んで再び気持ちよくなり始めてしまったリアムは、結局リリカの思惑通りそのフランクフルトを、もう一度リリカの下のお口に食べさせることになった。
「お布団を汚すから」とか言っていた割には、リリカの下のお口からはリアムのミルクがこぼれており、結局汚してしまっていた。
(・・・・・・・・・・)
だがしかし、身体は確かに全快状態だ。昨日は相当の魔力消耗を伴うトレーニングをしたというのに、身体の疲労もすっかり取れ、魔力はみなぎっている。(悔しいが、確かにスタミナ万全だ。)ご主人様は俺のはずなのに、最近はどうもリリカのいいように動かされてる気がしなくもない。
「んーー」
リリカも目を覚ましたようだ。起き上がり、伸びをし、リアムがそばで身を起こしているのを見て、嬉しそうな表情になり、「おはようございます」をした。
「ご主人様!リリカ、今朝は元気満タンです!やっぱり昨日の演習準備が良かったんですね!」
「・・・まあ、・・・確かに元気いっぱいなんだよな。これが・・・。」
認めたくなさそうにリアムが首肯する。体力みなぎる目覚めとともに全裸のリアムの姿を目の当たりにしたリリカは、それだけで少し身体の奥がジュルっとなったが、今ベタベタ迫るとさすがに怒られそうなので自重し、朝ごはんの支度にとりかかるのだった。
*********************
一通りの家事を済ませ(昨日汚したのでシーツを洗わねばならず、手間がかかってしまった。)、昼過ぎから二人は予定していた魔術の演習を始めた。
「んじゃ、今日はブラックドラゴンフレアの試行をするぞ。」
「はい!」
館の背後にある開けた高台に移動し、そうリアムが声をかけた。
「さて、じゃあ試してみるが、何といっても8000MSだからな。うちには計測器がないから自分の実力の正確なところは分からないが、訓練を積んだ魔導士の魔力量が数百と聞く。」
「はい。」
「俺は、魔力の量については現役修道士時代からそれなりに自信はあるんで、多分その数百はあるんじゃないかと思う。」
「はい。」
「それでもだ。例えば、100MSの実力があったとしても8000MSの魔力を動員しようとしたら、80倍。つまり、全力集中して、集中した魔力を魔法陣にためて、一呼吸おいてもう一回全力集中、というのを80回繰り返すことになる。」
「う・・・、は、はい。」
「運動に例えるなら・・・、そうだな。100メートル走全力疾走を80本やる感じか。」
「ご主人様。・・・危なそうな気がしてきました。」
「ああ、俺もできるとは思ってない。すんごい体力が要るからな。ばてたら無理はしないよ。」
「いくつか魔法陣にためておいて、また明日さらに溜めるってのはどうですか?」
「それはできないな。魔法陣への魔力充填は一過性のもので、溜めたエネルギーは数十秒もすれば消滅してしまう。その場で使用していかないと意味がないんだ。」
「リリカ・・・、それなら魔石の方がいいような気がしてきました。魔石はずっと魔力蓄えるんですよね?」
「まあな。だが魔法陣の良いところは溜めた全魔力を一瞬でロードできる点だ。魔石は蓄えた魔力のもちはいいが、一気に全部を使うのは簡単じゃないんだ。だが、魔法陣でだめならその次は魔石を使ってみるしかないな。」
ちなみにここで魔力を一時的にためる手段として魔法陣を使うことにしているが、すべての魔法陣が魔力充填に使えるという訳ではない。
魔法陣というのは、通常術師が呪文や手で結ぶ印など、術を立ち上げるための決められた術式(=手順)を、等価の意味を成す文字列によって変換したもので、エネルギー源の魔力を注ぎ込めば、決められた術式を行ったのと同じこととなり、特定の魔術を使用できるものである。
つまり、魔法陣にはたくさんの種類があり、それぞれ使用できる魔術が決まっている。今使おうとしているのはチャージサークルという魔法陣の中では特殊なもので、一定時間後に念力のように術師が制御可能な無属性の魔力を発動させる、という機能を持つ魔法陣だ。
その動力源は、魔法陣に込めた術師の魔力である。つまり、普通の魔法陣が魔力を込めると特定の魔術になって発動するのに対し、チャージサークルは、魔力を込めると魔力が発動するという魔法陣なのだ。つまり何もしない。何もしないが、魔力を込めてから発動するのに一定の時間がかかるため、これを利用することで「魔力を溜める」ことができるようになる。
「同時に何十個も魔法陣をたちあげないといけないのが、大変なんだがな。」
そういうと、おもむろにリアムは念を集中させ始めた。
──────────────
後半はエロくないですね。
作者は剣と魔法のファンタジーも好きなので、ファンタジー要素も書きたいのです。
お付き合いいただければ幸いです。。
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