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第三部 社会人編
第38話 新しい仕事(※エロ要素なし注意)
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立派なソファーがしつらえられた応接室。
座り心地はフカフカなんだけど、慣れない場所すぎて僕自身は緊張してしまっている。
株式会社 フューチャーラブ
●京の●本木にオフィスを構える会社だ。設立してからまだ半年という産まれたばかりの会社だ。ここ、綾香ちゃんに紹介されたベンチャー企業なんだ。今日は、この会社のCEOと面談するということで、呼ばれたところ。
CEO・・・インターネットで調べたら、最高経営責任者という意味だね。社長・・とはちょっと違う位置づけらしいけど、会社のトップという意味ではほぼ一緒なのかな。つまりは、え、偉い人ってことだよね。そんな人と僕、うまく話しできるのかな。
そんななので、フカフカのソファーに座ってても、全然リラックスできないんだ。そもそも、この会社が何をしてる会社なのか教えて貰ってないし、僕の仕事が何なのかも聞いてないしなー。・・・不安。
ガチャ
ドキッ!ドアが開いた。
と、とりあえず立ち上がってお辞儀しよう。
「は、始めまして。わたくし、船越圭太と申します!」(僕)
「お待たせしてすみません。フューチャーラブCEOの藤堂美湖です。どうぞ、楽にしてください。」(藤堂CEO)
一つ深呼吸をして心を落ち着けてから、再びソファーに腰を下ろした。
っ!び、美人(ゴクリ)!!
社長・・・というかCEOか。会社のトップの人って聞いてたから年配の方かなと思ってたんだけど、20代半ば?僕と同じくらいの年齢に見える。
セミロングの髪の毛を綺麗な金髪に染めてて、目は少し切れ長。仕事ができそうな雰囲気が漂ってる。スーツ姿だけど、下はスカートでミニ。そこから伸びる黒のストッキングに包まれた足とワインレッドのハイヒールがセクシーで・・。お、思わず生唾を飲み込んじゃった。
「今日はお越しくださいましてありがとうございます。」(藤堂CEO)
「い、いえ!こちらこそ。」(僕)
「早瀬様からは、いろいろと伺っております。当社はスタートアップ企業で、まだまだこれから業績を伸ばしていかないといけない状況ですが、船越さんは大きな力になると、紹介をいただいておりまして。」(藤堂CEO)
ええ?ちょっとそんなハードルを上げられても・・。僕なんか、大学中退して、人口問題研究所にコネで入って、外回りでセックスしてただけの人間なんですけど。あ、綾香ちゃん、僕のこと一体どんな紹介をしたんだろ。
「あ、あの。一つ伺ってもよろしいでしょうか。」(僕)
「ええ、どうぞ。」(藤堂CEO)
「本日ご訪問させていただいておきながら、こんなことを聞くのは失礼かもしれないんですが、御社の業務はどのような・・。実は、早瀬さんからは、先方から詳しく聞くようにとだけ言われまして、何も説明をいただいてなくて。」(僕)
まずいかなぁ。
採用面接で、御社の業務って何ですか?何てこと聞いたら絶対アウトなのは分かってるんだけど。本当に何も教えて貰えてないんだ。「いいから!行ったら後はすんなりうまくいくから、自信持って頑張ってね♪」としか言ってもらってないんだよね。
ネットで調べてみると、一応、会社のホームページ自体はあった。会社の実態を証明する手段としてホームページの存在って重要らしいんで、スタートアップ企業といってもその辺は確かに抑えられてはいたよ。
ただ、事業概要とか見ても、「新しい社会のニーズに応えるソリューションを提供します。」「一人ひとりが幸せに生きられる世界を後押しします。」みたいな漠然としたことしか書いてなくて、結局何をしてる会社か全然わからなかったんだ。
業種は「医薬品・化粧品小売業」と書いてあったから、ドラッグストアみたいな業種?・・・なのかな。
「ああ、早瀬様からは詳しく説明をしておくようにと伺っていますので、ご安心なさってください。」(藤堂CEO)
まぶしい笑顔で返答するCEO。良かった。ちゃんとそういう話で通ってたんだ。藤堂CEO、切れ長な目のせいか、キツめの性格に見えるけど、笑顔になると優しい雰囲気になってちょっとキュンてなるね。
あと、テーブルのティーカップに手を伸ばす時に、胸元から谷間が見えたり、ミニスカートなんで、両足の根元から三角のエリアが見え隠れしたりしてて、さっきからドキドキが止まらない。赤い穿いてるのが見えちゃってるんだ。
め、目のやり場に困っちゃうよ。
「当社は、まだ人材がそろっていなくてですね、少数精鋭で事業を回している最中なのですが、まずは新規顧客の獲得が急務になっています。」(藤堂CEO)
お、おっと、CEOのセクシーさに気を取られてたらいけない。まじめな話だよ、聞き逃さないようにしないと。
「船越さんには是非、当社のCBO(Chief Business Officer)、つまり最高営業責任者として活躍していただきたいと考えております。」(藤堂CEO)
「え、ええ?」(僕)
ど、どう反応したらいいのか。。僕にそんな仕事が勤まる気がしないんだけど、どうしてこんな大役を任せる展開になっちゃってるんだろう。ていうか、結局この会社、何する会社なのか早く知りたいです。
座り心地はフカフカなんだけど、慣れない場所すぎて僕自身は緊張してしまっている。
株式会社 フューチャーラブ
●京の●本木にオフィスを構える会社だ。設立してからまだ半年という産まれたばかりの会社だ。ここ、綾香ちゃんに紹介されたベンチャー企業なんだ。今日は、この会社のCEOと面談するということで、呼ばれたところ。
CEO・・・インターネットで調べたら、最高経営責任者という意味だね。社長・・とはちょっと違う位置づけらしいけど、会社のトップという意味ではほぼ一緒なのかな。つまりは、え、偉い人ってことだよね。そんな人と僕、うまく話しできるのかな。
そんななので、フカフカのソファーに座ってても、全然リラックスできないんだ。そもそも、この会社が何をしてる会社なのか教えて貰ってないし、僕の仕事が何なのかも聞いてないしなー。・・・不安。
ガチャ
ドキッ!ドアが開いた。
と、とりあえず立ち上がってお辞儀しよう。
「は、始めまして。わたくし、船越圭太と申します!」(僕)
「お待たせしてすみません。フューチャーラブCEOの藤堂美湖です。どうぞ、楽にしてください。」(藤堂CEO)
一つ深呼吸をして心を落ち着けてから、再びソファーに腰を下ろした。
っ!び、美人(ゴクリ)!!
社長・・・というかCEOか。会社のトップの人って聞いてたから年配の方かなと思ってたんだけど、20代半ば?僕と同じくらいの年齢に見える。
セミロングの髪の毛を綺麗な金髪に染めてて、目は少し切れ長。仕事ができそうな雰囲気が漂ってる。スーツ姿だけど、下はスカートでミニ。そこから伸びる黒のストッキングに包まれた足とワインレッドのハイヒールがセクシーで・・。お、思わず生唾を飲み込んじゃった。
「今日はお越しくださいましてありがとうございます。」(藤堂CEO)
「い、いえ!こちらこそ。」(僕)
「早瀬様からは、いろいろと伺っております。当社はスタートアップ企業で、まだまだこれから業績を伸ばしていかないといけない状況ですが、船越さんは大きな力になると、紹介をいただいておりまして。」(藤堂CEO)
ええ?ちょっとそんなハードルを上げられても・・。僕なんか、大学中退して、人口問題研究所にコネで入って、外回りでセックスしてただけの人間なんですけど。あ、綾香ちゃん、僕のこと一体どんな紹介をしたんだろ。
「あ、あの。一つ伺ってもよろしいでしょうか。」(僕)
「ええ、どうぞ。」(藤堂CEO)
「本日ご訪問させていただいておきながら、こんなことを聞くのは失礼かもしれないんですが、御社の業務はどのような・・。実は、早瀬さんからは、先方から詳しく聞くようにとだけ言われまして、何も説明をいただいてなくて。」(僕)
まずいかなぁ。
採用面接で、御社の業務って何ですか?何てこと聞いたら絶対アウトなのは分かってるんだけど。本当に何も教えて貰えてないんだ。「いいから!行ったら後はすんなりうまくいくから、自信持って頑張ってね♪」としか言ってもらってないんだよね。
ネットで調べてみると、一応、会社のホームページ自体はあった。会社の実態を証明する手段としてホームページの存在って重要らしいんで、スタートアップ企業といってもその辺は確かに抑えられてはいたよ。
ただ、事業概要とか見ても、「新しい社会のニーズに応えるソリューションを提供します。」「一人ひとりが幸せに生きられる世界を後押しします。」みたいな漠然としたことしか書いてなくて、結局何をしてる会社か全然わからなかったんだ。
業種は「医薬品・化粧品小売業」と書いてあったから、ドラッグストアみたいな業種?・・・なのかな。
「ああ、早瀬様からは詳しく説明をしておくようにと伺っていますので、ご安心なさってください。」(藤堂CEO)
まぶしい笑顔で返答するCEO。良かった。ちゃんとそういう話で通ってたんだ。藤堂CEO、切れ長な目のせいか、キツめの性格に見えるけど、笑顔になると優しい雰囲気になってちょっとキュンてなるね。
あと、テーブルのティーカップに手を伸ばす時に、胸元から谷間が見えたり、ミニスカートなんで、両足の根元から三角のエリアが見え隠れしたりしてて、さっきからドキドキが止まらない。赤い穿いてるのが見えちゃってるんだ。
め、目のやり場に困っちゃうよ。
「当社は、まだ人材がそろっていなくてですね、少数精鋭で事業を回している最中なのですが、まずは新規顧客の獲得が急務になっています。」(藤堂CEO)
お、おっと、CEOのセクシーさに気を取られてたらいけない。まじめな話だよ、聞き逃さないようにしないと。
「船越さんには是非、当社のCBO(Chief Business Officer)、つまり最高営業責任者として活躍していただきたいと考えております。」(藤堂CEO)
「え、ええ?」(僕)
ど、どう反応したらいいのか。。僕にそんな仕事が勤まる気がしないんだけど、どうしてこんな大役を任せる展開になっちゃってるんだろう。ていうか、結局この会社、何する会社なのか早く知りたいです。
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