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第三部 社会人編

第41話 フューチャーラブの新商品(木島社長視点)

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「僕の精子で効果確認というのはいかがでしょうか?」
「え?」

美少年の船越さんから出たまさかの提案に、私は一瞬、言葉を失ってしまった。



私は、木島冴子。


女性用下着を主に扱う通販サイトの運営をしているわ。学生時代、服飾デザインの勉強をしながら、フランスやイタリアによく旅行をして、現地に友達もたくさん作ってきたおかげで、向うの最先端ブランドの流通網を独自に構築できたの。

元々自分で事業をやりたいって思っていたこともあって、卒業後2年ほど、ブランドショップの店員として働いて、業界の経験を積んで、そこから独立!学生時代から培ってきた販売ルートを活かして、高級ブランドを一般の店舗じゃ絶対無理な価格で提供して・・、今、業績は上々よ♪

そんな中、この前GIN座で開かれた若手経営者の交流会で、気になる話があったの。


フューチャーラブという会社の藤堂さんて方。うちよりも社歴の短いスタートアップ企業のCEOで、ちょうど隣の席に座ったのが話をしたきっかけだった。

話を聞く限り、まだ売上もろくに立ってない生まれたばかりの会社なので、そんなに仲良くしても大してプラスな関係にはならないかな、とも思ったんだけど、藤堂さんの隣にいた部下の人、男の人だったのよ!それもイケメン。・・・というのとはちょっと方向性違うかな?少年のあどけなさが残る、可愛い男の子なの。

交流会に出席するのは、今後の自分の事業にプラスになる人脈を作るのが目的なので、そういう意味では、フューチャーラブさんは私のターゲットではない会社なんだけど、ちょっと、その男の目当てで藤堂さんと話を続けてたの。


そしたら、新製品の後ピルの紹介をしたいって言われた。


私、健康へのこだわりは結構強い意識高い系女子だから、薬とか添加物とかそういうのはなるべく遠ざけたい派なのよね。ま、でも正直、男関係の性活は悩んでて・・・、私も今じゃ富裕層の仲間入りしたし、そろそろ彼氏の一人も作りたいって思ってるんだけど、でもゴムは使いたくないのよ。

ゴムってさ、風俗でのプレイのお約束アイテムだからね。セレブの仲間に入った今、性活の中にゴムは入れたくない思いは強いの。でも、ピルは薬でしょ?低用量は毎日飲まないといけないとか絶対イヤだし、後ピルもキツい薬って聞くからイヤだし。

忙しいのもあって、お金はできたのに、性活の友は学生時代からの相(←バイブ)と今も付き合ってるのが実情なのよね。人には絶対言えない秘密だけど。

そういう現状の私に、藤堂さんは、自然由来で造った新しい後ピルって言ってきた。で、詳しい内容を部下のカワイイ男の子、船越さんにウチまで訪問させて説明させるっていうもんだから、思わず受けちゃったの。


ある土曜日の夕方に、約束通り船越さんは単身で私の家を訪問に来た。

信じられない、女の人と密室で二人きりになるのによ!船越さんなんて、体格も華奢な方なので、こっちが何か良からぬ準備してたら、簡単に女の肉欲の餌食にだってされかねないのに。密かに感動を覚えつつ、自宅に招き入れて・・・。

やっぱりカワイイの!熱心に製品の説明をする船越さん、萌える♥

とか思ってたら、説明が終わったみたいで、もう私がそのお試しキャンペーンをやるかやらないかの判断をする段階になってた。

でもほら、効果を確認するって言っても、服用した後精子を実際に入れないと確認のしようがないでしょう?そんな実際にやるのはやっぱり厳しいかなって思う。だって、今、エッチできるパートナーがいるわけじゃないし、精子バンクからそのために何セットも買うとか、さすがにやりたくないし。購入規定違反なうえに、避妊効果を確認するなら1回買って試せば終わりってわけにもいかないし。

そんなことを考えて受け答えしていたら、船越さんから思わぬ提案が来たの。


「僕の精子で効果確認というのはいかがでしょうか?」(船越さん)


・・・・え?


え、どういうこと?ちょっと言ってる意味が理解できなかったんですけど。


「・・・それは、・・・どういう・・?」(私)
「あ・・、あの。これはもしお嫌でなければ、なんですが。木島様には、当社製品の服用を始めていただきまして、その効果確認のために、その・・僕がですね、木島さまのお相手をさせて頂くというのはどうかというご提案です。」(船越さん)

「えっと・・、それはつまり・・。」(私)


え?・・え?この子・・、本気で言ってるの?私と生でエッチしていいって言ってるってこと?え、ほんとに?あれ、私何か自分の都合のいいように話を聞き間違えたりしてない?


「つまり、僕が木島さまとベッドインさせていただいて、定期的に中に出させていただいて、避妊の効果があるか、確認をするというのはいかがでしょうかというご提案です。」(船越さん)


ちょ・・、い、言ったよ、この子。誤解のしようもないくらいはっきりと!あ、しまった!今の録音しておけばよかった。こ、こんなかわいい子がそんなこと言うだけでも、オナニーの肴になるのに。・・・ていうか、そんなことより本番でこの子とヤれるっていう話か。ちょ・・・、現実感なさ過ぎてどう受け止めたらいいのか。


「あ・・・(ポ)。わ、私としてはありがたいご提案なんで、是非お願いしたいと思いますけど・・・。でも、避妊効果の確認のためには、一度や二度そういう行為でできなかったからと言って、効果があると確認できたことにはならないかとは思いますが。」(私)


あ、今の発言、しまったかな。1回でもできるならしておいた方がいいから、とにかく受けちゃったほうが良かったかな。こんなこと言っちゃったら断られちゃう。しまった!


「もちろん、僕もその点はしっかり確認ができないとと思っています。ですので、お忙しい日々をお過ごしと思いますので、本当にご負担でなければなんですが、これから3ヶ月間ほど、極力毎日お伺いさせていただいて、木島さまの中に射精させていただいて、で、効果確認ができれば、ということを考えています。」
「お願いします!」


ポチ


よし、今のバッチリ録音した!!言質取った!

うそ、マジで?この子、本気で言ってるの?てか、こんなかわいい子と中出しでやれる?信じられない!!


「あの?もしかして、費用とかは?」(私)
「もちろん、無料お試しキャンペーンの一環として対応させていただきますので、費用面は一切いただきません。」(船越さん)
「・・き・・・今日から始めるということでも?」(私)
「あ、では、シャワーをお借りしてもいいですか?」(船越さん)


「ど、どうぞ!じゃ、じゃあご案内しますね!!」(私)


やった・・・やった!!
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