短編物語パンドラ 【百合】

わまり

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ロリストーカー 12(ゆき、キー子)

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この横で俯いてる女の子、
さっきから1度も喋っていない
喋りたいとも思わないけど。
(早く送って委員長のとこ行きたいなー)

黙っていながらマンションに着いた。
10回建てで、ゆきは10階だそう。
「綺麗なマンションだなー」
汚れ、黒ずみがなくて感心する

「…」
まだ黙ったままだ。なんかそわそわしてる

10階の端の部屋に着くと、ゆきが鍵を開けた。いいとこ住んでるなー。
「じゃあこれで…」
そう言い帰ろうとする

「…まって」
恥ずかしがりながら引き止める

うそ、帰りたい…
「なに?」

「お茶でも出すから…入って…」
そう言いドアを開けている

「でも私…」
えっ…委員長助けて…

「なにか用事でもあるの」
ゆきが言う

「いや、別に…」
しまった、用事があると言っておけばよかった。

「じゃあ早くして、寒い」
そう言い、ゆきは私の手を引いた

「ちょっ…」
まあ少しなら、我慢すれば…
「お邪魔します…」
中はきっちりとしていて、親がどんな人か伺える。そしていい匂い。

「テーブルあるから、座ってて」
そう言いリビングの10人は座れそうな大きなテーブルの椅子を指さす

大人しく座り、周りを見る
電気が付いてるのはリビングだけだ。
「もしかして、お母さんとお父さんいない?」

ゆきがピタッと紅茶を注ぐ手を止めた
「…うん」コクリと頷く

こんな歳の子を置いて共働きかな?1人でいるのか…
あれ…もしかして
「あの…今日お父さんとお母さんはいつ帰ってくる予定なのかな?」

「…明日」
俯きながら紅茶を注ぐ

「えっ…」
この子、一日中1人なの?じゃあやっぱり
「私がここにいるのって」
「さみしいから?」

ゆきが顔を上げ、赤くなる
「なっ…べ、別にそんなんじゃないし」

「そっかー」
案の定だ。だとすると私はいつまで居るのかな…

「ほら、紅茶と、お菓子」
いい匂いのする赤色のお茶が差し出され、隣には高級そうなお菓子が。

「そんなに気を遣わなくてもいいよ?」
と言いながら一口飲む。上品な味。ほんとにこれ高いやつなんじゃ…

「おかわりできるから、何杯も」
そう言いお菓子を更に出す
「食べたいだけ食べていいよ、夕食食べたいなら出すよ」

「お、お構いなく…」
この子私を帰らせない気だ。
なるべく早くに行かないと…
「あ、もうこんな時間、帰るねー」
時計を見て立ち上がる

「まだ、大丈夫でしょ」
引き止めるが、玄関まで行く。
その間ゆきは私の袖を掴んでいた。

そして玄関まで行き、靴を履いた
「お邪魔しました…」
そう言い振り向くと、
ゆきが肩を震わせ俯いていた
…、罪悪感…この子もやっぱり寂しいんじゃないか、わかったよ、私もどうせ一人暮らしだし。
「わかったから、夕食食べる」
靴を脱ぎ、ゆきの頭を撫でる

「ほんと…?」
潤んだ目で見上げてくる

「うん、作るんなら手伝うよ」
そう言い奥へ進む

「ありがと…」
ボソッと言い、ゆきは笑った

泊まることになるかな、委員長に言っとこ
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