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42 公体験 委員長とミサト
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「ところでだけどさ」
コソッとミサトさんが聞いてきた。
「あいつと知り合い?」
そう言って指さした先には、ニヤニヤと笑っている、短くおさげにした女の子が座っていた。
「いえ、しらない」
この学校の知り合いと言ったら、みかちゃんとゆきちゃんくらいだ。
「…ん、というよりミサトさんの方しか見てないんじゃない?」
私とは目が合っていない。
「ウチ?でも知らない子だけど」
顎に手を当て、その子をじっと見ている。
「そう、まあ高校生が珍しいから見てるだけでしょうね」
私はノートに目を落とした。
あの子は先生の声が聞こえると前を見るが、そうでない時はミサトさんを見ていた。
私達は後ろの方で一つの机を2人で使っている。たまにミサトさんが記入し忘れを聞いてくるくらいで、授業はほぼ実技無しだったので退屈でもあった。
「結局4時間ずっと見てたけど、あいつなんなんだ?」
職員室横の部屋で弁当を食べながらミサトさんが言った。
「なにも言ってこないし…」
「話しかけてみたら?」
私はドアの方を見つめる。
キー子と佐々木さんも来る筈なのだが、来ていない。どちらも弁当はなくなっているので、どこか別の場所で食べているんだろう。
「そうだよな、話しかけるか」
「授業に集中しろ、って言ってやる」
少し苛ついた口調で言った。
「チビはせめて頭だけでも成長しとけ、ってな」
そう言ってニヤッと笑った。
「それは言い過ぎ」
確かにあの子はクラスの中でも特に小さい。
ミサトさんが笑うのが珍しかったので、私も少し冗談気味に返す。
「結局2人とも来なかったわね、ここが指定場所じゃなかったのかしら?」
私は時計を見て、そして廊下を覗いた。
弁当を片付け、カバンに仕舞うと4年2組まで行ってみた。みかがパンをかじりながら私に向かって微笑んだので、私も手を振る。
2人はいなかった。
どこで食べてるのか?
別に会わなくてもいいのだが、正直言うと同じクラスになった感想を聞きたかったし、反応を知りたかった。
まさかと思いつつ、3階まで上がる。
6年生の教室の横にある校舎は実験室等があり、人が少ない。
階段を上がっていくと、声がした。
「キー子かな…?」
3階ではなく、4階、いや屋上への階段から声がする。
耳を澄ますと、キー子だけでなく佐々木さんの声もした。
それも確かに喘いでいる。
それに応じてキー子も、イキそうだったら言ってね、等と答えている。
「キー子ら…なにやってんのよ…」
またこんな事を。
ゆきだけでなく、佐々木さんにも手を出して…!あとで叱っておくか。
今は放っておいて、下へ戻る。
「何してたの?」
とミサトさんが言う。
「…別に、少し見てただけ」
キー子に対する怒りを抑えて答えた。
コソッとミサトさんが聞いてきた。
「あいつと知り合い?」
そう言って指さした先には、ニヤニヤと笑っている、短くおさげにした女の子が座っていた。
「いえ、しらない」
この学校の知り合いと言ったら、みかちゃんとゆきちゃんくらいだ。
「…ん、というよりミサトさんの方しか見てないんじゃない?」
私とは目が合っていない。
「ウチ?でも知らない子だけど」
顎に手を当て、その子をじっと見ている。
「そう、まあ高校生が珍しいから見てるだけでしょうね」
私はノートに目を落とした。
あの子は先生の声が聞こえると前を見るが、そうでない時はミサトさんを見ていた。
私達は後ろの方で一つの机を2人で使っている。たまにミサトさんが記入し忘れを聞いてくるくらいで、授業はほぼ実技無しだったので退屈でもあった。
「結局4時間ずっと見てたけど、あいつなんなんだ?」
職員室横の部屋で弁当を食べながらミサトさんが言った。
「なにも言ってこないし…」
「話しかけてみたら?」
私はドアの方を見つめる。
キー子と佐々木さんも来る筈なのだが、来ていない。どちらも弁当はなくなっているので、どこか別の場所で食べているんだろう。
「そうだよな、話しかけるか」
「授業に集中しろ、って言ってやる」
少し苛ついた口調で言った。
「チビはせめて頭だけでも成長しとけ、ってな」
そう言ってニヤッと笑った。
「それは言い過ぎ」
確かにあの子はクラスの中でも特に小さい。
ミサトさんが笑うのが珍しかったので、私も少し冗談気味に返す。
「結局2人とも来なかったわね、ここが指定場所じゃなかったのかしら?」
私は時計を見て、そして廊下を覗いた。
弁当を片付け、カバンに仕舞うと4年2組まで行ってみた。みかがパンをかじりながら私に向かって微笑んだので、私も手を振る。
2人はいなかった。
どこで食べてるのか?
別に会わなくてもいいのだが、正直言うと同じクラスになった感想を聞きたかったし、反応を知りたかった。
まさかと思いつつ、3階まで上がる。
6年生の教室の横にある校舎は実験室等があり、人が少ない。
階段を上がっていくと、声がした。
「キー子かな…?」
3階ではなく、4階、いや屋上への階段から声がする。
耳を澄ますと、キー子だけでなく佐々木さんの声もした。
それも確かに喘いでいる。
それに応じてキー子も、イキそうだったら言ってね、等と答えている。
「キー子ら…なにやってんのよ…」
またこんな事を。
ゆきだけでなく、佐々木さんにも手を出して…!あとで叱っておくか。
今は放っておいて、下へ戻る。
「何してたの?」
とミサトさんが言う。
「…別に、少し見てただけ」
キー子に対する怒りを抑えて答えた。
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