ロリストーカー 【百合】

わまり

文字の大きさ
65 / 95

65 2日目 キー子とさっちん

しおりを挟む
4時間目の終了のチャイムと共に、キー子さんは私の手を握った。
「…ということだから、後で」
ボソッとそう言って、手を離す。

私は返事をせず、顔を赤らめて目を背けた。
先生が教室を出ていくと、生徒達も机に物を広げたまま他の子の席へ行ったりする。
一部の子は給食の準備を始めていた。

キー子さんも出ていったが、私は教室に残った。
ゆきちゃんを見ると、教科書をトントンと整えてから席を立ち、こっちを見てキー子さんがいないのを確認すると、手洗場へ行ったようだった。

私も荷物をまとめ、職員室横の部屋へ向かう。
ドキドキと鼓動が早く、耳が熱い。
昨日キー子さんにお願いされてからずっとこうだ。断れなかった私も悪いんだけど…。

いやそもそも盗聴してたのが悪い。してなければキー子さんに迷惑もかけなかったし…、何してるんだろ、委員長さんが好きだからって…。

ポケットに手を入れて、パンツを履いているのを確かめる。昨日あんな事があった後だから流石に履いてきた。
今まで履かなかった最長記録は半年だろうか、高校に上がってから学校では1度も履いてきてないから…。

久しぶりなので何やらムズムズするというか、こっちの方が恥ずかしいような。
そんな気がする。それに小さい。

職員室横の部屋を開けると、キー子さんが座っていた。傍らには弁当箱が置いてあり、私を見ると立ち上がった。

「えと、ちょっと待ってて…」
私は荷物を鞄にしまい、弁当を取り出す。
少し手が震えている。後ろのキー子さんに気付かれないよう、わざと動作を大きくした。

「準備できた?」
「委員長達来る前に行こー」
キー子さんが私の肩に手を置いたので、私はビクッと肩を動かす。

「う、うん…」
弁当箱を片手に、キー子さんの後ろにつく。露出をしている時みたいに、股間がきゅんっとした。
「ねえ、ほんとにするの…?」

「するよ、さっちん」
ニコっと笑ってこっちを見た。
彼女は恥ずかしくないのだろうか、それとも隠してるのだろうか。
「恥ずかしい?」

「そりゃそうだよ…」
手で股間を抑える。想像すると体が熱くなるのでしないようにしていたが、直前になると嫌でも想像してしまう。

怖いという感情は無く、興奮と羞恥の感情しかない辺り、私って変態なのかもな。そう思った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

乳首当てゲーム

はこスミレ
恋愛
会社の同僚に、思わず口に出た「乳首当てゲームしたい」という独り言を聞かれた話。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...