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79 泉桃子のやりたいこと
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解散した後、1人で廊下を歩いて校庭へ行く。今日も6時までなら練習時間はたっぷりある。
まあ自分が練習する訳でもないのだが時間は多い方がいいだろうし。
校庭では既に生徒達が走っていた。
その横で1人で準備体操をしている、髪を後ろで一つに結んだ女の子が泉桃子だ。肩を震わせ、寒そうにしている。
彼女、友達はいるのか…?
前誰かと話していたが、それが友達とは言い難い。基本教室では黙っていて、たまに誰かと話すがほとんど席にいる。
前に話していた女の子とは昼休みに5分程度、休憩時間に極たまに話す。
ろくに友達がいないのだろう、人見知りか?それならウチにも話せてないか。
そんな事を思いながら制服を脱いでジャージを着、腕を伸ばしながら先生の元へ向かう。
「今日もお邪魔させていただきます」
一礼すると、先生もこちらを向いて微笑み、
「じゃあ、すまないけど」
「今日も泉さんの練習に付き合ってくれないかな?それが終わったらこっちの練習を見てもいいし…どう?」
先生は校庭の端で走っている集団を指差し、胸の前で手を合わせた。
「…ええ、構いませんけど」
半ば予想していた。練習を見学するのが第一の目的ではないし、拒否はしない。
歩いて校庭の真ん中にいる泉桃子の方へ向かう。足音に気付いた彼女は顔を上げ、微笑んだ。
「今日も来てくれたんですか」
「ああ、練習に付き合えって」
ウチも隣で準備体操をする。
「そうですか…」
彼女はブルッと震えた後数回ジャンプをした。半袖に半ズボン、他の生徒とは違く寒そうな格好だ。
私はジャージであまり寒くはないが、足が冷たい。
「終わったぞ」
立ち上がり隣に座っている泉桃子に言うと、彼女はこちらを向いて手をつき立ち上がる。
「じゃあ昨日と同じで…」
たったっと腰に手を当て校門へ走っていく。校門を出た所で1度振り返り、校庭を見た。先生がこちらを見ていたので一礼をする。
途中、歩いている人に泉桃子が話しかけられた。
「今日はお姉さんと一緒?」
泉桃子は立ち止まり、
「はい、高校生の先生です!」
と元気に言うと「そう、頑張ってね」と微笑んで手を振ってきたので私も礼をした。
「毎回走ってるのか?」
道の人に顔を覚えられているくらいなのだから、相当だろう。
「ええ、始めたのが夏ぐらいでして、今日はいませんがある先生に提案されて」
走りながら振り向かずに答える。
「ふーん…」
もう六ヶ月以上も前からか?
その先生も毎回走ってるんだよな。
きっと最初の頃はバテバテだっただろう。
まあ自分が練習する訳でもないのだが時間は多い方がいいだろうし。
校庭では既に生徒達が走っていた。
その横で1人で準備体操をしている、髪を後ろで一つに結んだ女の子が泉桃子だ。肩を震わせ、寒そうにしている。
彼女、友達はいるのか…?
前誰かと話していたが、それが友達とは言い難い。基本教室では黙っていて、たまに誰かと話すがほとんど席にいる。
前に話していた女の子とは昼休みに5分程度、休憩時間に極たまに話す。
ろくに友達がいないのだろう、人見知りか?それならウチにも話せてないか。
そんな事を思いながら制服を脱いでジャージを着、腕を伸ばしながら先生の元へ向かう。
「今日もお邪魔させていただきます」
一礼すると、先生もこちらを向いて微笑み、
「じゃあ、すまないけど」
「今日も泉さんの練習に付き合ってくれないかな?それが終わったらこっちの練習を見てもいいし…どう?」
先生は校庭の端で走っている集団を指差し、胸の前で手を合わせた。
「…ええ、構いませんけど」
半ば予想していた。練習を見学するのが第一の目的ではないし、拒否はしない。
歩いて校庭の真ん中にいる泉桃子の方へ向かう。足音に気付いた彼女は顔を上げ、微笑んだ。
「今日も来てくれたんですか」
「ああ、練習に付き合えって」
ウチも隣で準備体操をする。
「そうですか…」
彼女はブルッと震えた後数回ジャンプをした。半袖に半ズボン、他の生徒とは違く寒そうな格好だ。
私はジャージであまり寒くはないが、足が冷たい。
「終わったぞ」
立ち上がり隣に座っている泉桃子に言うと、彼女はこちらを向いて手をつき立ち上がる。
「じゃあ昨日と同じで…」
たったっと腰に手を当て校門へ走っていく。校門を出た所で1度振り返り、校庭を見た。先生がこちらを見ていたので一礼をする。
途中、歩いている人に泉桃子が話しかけられた。
「今日はお姉さんと一緒?」
泉桃子は立ち止まり、
「はい、高校生の先生です!」
と元気に言うと「そう、頑張ってね」と微笑んで手を振ってきたので私も礼をした。
「毎回走ってるのか?」
道の人に顔を覚えられているくらいなのだから、相当だろう。
「ええ、始めたのが夏ぐらいでして、今日はいませんがある先生に提案されて」
走りながら振り向かずに答える。
「ふーん…」
もう六ヶ月以上も前からか?
その先生も毎回走ってるんだよな。
きっと最初の頃はバテバテだっただろう。
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