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「ふぁーっ…終わり…」
私は大きく欠伸をしたあと、誰もいなくなった教室を見る。
「じゃあさっさと掃除しちゃおっか、さっちん」
さっちんは横でボーッとしていた。
「さっちん?まだ気にしてるの?」
「あっ…いや、なんか寂しいかなって」
ハッとしてさっちんがこちらを向く。
「掃除しないとね、それから職員室に」
掃除用具入れの中から短い箒を取って持ち、手早く掃く。
掃除した後なのに何故またやるのかと思っていたが、まあ感謝の意味もあるのだろうと深くは考えない。
3時だが電気の消された教室は黄昏時の様になっている。いつも人が沢山いて騒いでいる場所、そこは人が居なくなった寂しさを見せ始めた。
私達は荷物を取って職員室へ向かう。
早めに着いて来客用の席に座ると、先生が紅茶なのかよく分からない飲み物をカップに入れて出す。
一口舐めるとハーブティーだと分かった。
高校生にはコーヒーかただの紅茶で良くないか?とじんわり広がる歯磨き粉の様な味を感じながら思う。
でもさっちんは美味しそうに飲んでいるので良かった。
委員長は多分大丈夫そうだなー。
冷ましながら少しずつ口に入れ、味わわない内に飲み込む。
プリントの長い空欄に感想を記入する。
沢山の事があったけどここには書けないものばかりだしな…。
「そういえば今日さっちんは部活動体験行くの?」
背伸びをする時にさっちんに聞く。
「あー、ううん、今日ちょっと約束してて」
さっちんは書く手を止めて私のほうに顔を向ける。
「約束?」
私は首を傾げた。
「妹がいてね、今日一緒に帰ることになってるの」
「さっちん妹いたんだー!今日誰とも会わなかったから分からなかったよ」
今日、昨日もさっちんは私と一緒にいて、妹と会うようなこともしてなかった。
「うん…、恥ずかしいから来ないでって言われててね、それに妹は5年生だから」
頬を書いてそう言い、またプリントに記入を始める。
「へー、無理にでも会えば良かったのに」
私だったら押しかけそうだけど。
「そんな、悪いよ…」
「それに、あまり余裕も無かったでしょ?」
その言葉がグサッと来た。
そういえば昨日も今日も昼休みは私が誘ってて…。
「あー、ごめん」
「いや大丈夫だよ、行かないつもりだったからね」
えへへと笑う。ほんといい子だなー、自分の性欲の対象にして申し訳ない。
しばらくしてから委員長とミサトさんも戻ってきた。ミサトさんは部活動体験へ行くようで、私は委員長とみかちゃん、ゆきの4人で帰ることにした。
明日からまた楽しくない授業とかが始まるのか、と考えると嫌になる。
この学習では授業の風景を書いてるだけで良かったので楽だった。
それにゆきとトイレで、図書室で、更には少しだけど体育の時間にもシた。
それももう出来ないのかー。
ゆきと手を繋ぎながらそう考える。でも別れるわけじゃないし、別に寂しくはない。
たった2日間だが、とても長く感じた。
私は大きく欠伸をしたあと、誰もいなくなった教室を見る。
「じゃあさっさと掃除しちゃおっか、さっちん」
さっちんは横でボーッとしていた。
「さっちん?まだ気にしてるの?」
「あっ…いや、なんか寂しいかなって」
ハッとしてさっちんがこちらを向く。
「掃除しないとね、それから職員室に」
掃除用具入れの中から短い箒を取って持ち、手早く掃く。
掃除した後なのに何故またやるのかと思っていたが、まあ感謝の意味もあるのだろうと深くは考えない。
3時だが電気の消された教室は黄昏時の様になっている。いつも人が沢山いて騒いでいる場所、そこは人が居なくなった寂しさを見せ始めた。
私達は荷物を取って職員室へ向かう。
早めに着いて来客用の席に座ると、先生が紅茶なのかよく分からない飲み物をカップに入れて出す。
一口舐めるとハーブティーだと分かった。
高校生にはコーヒーかただの紅茶で良くないか?とじんわり広がる歯磨き粉の様な味を感じながら思う。
でもさっちんは美味しそうに飲んでいるので良かった。
委員長は多分大丈夫そうだなー。
冷ましながら少しずつ口に入れ、味わわない内に飲み込む。
プリントの長い空欄に感想を記入する。
沢山の事があったけどここには書けないものばかりだしな…。
「そういえば今日さっちんは部活動体験行くの?」
背伸びをする時にさっちんに聞く。
「あー、ううん、今日ちょっと約束してて」
さっちんは書く手を止めて私のほうに顔を向ける。
「約束?」
私は首を傾げた。
「妹がいてね、今日一緒に帰ることになってるの」
「さっちん妹いたんだー!今日誰とも会わなかったから分からなかったよ」
今日、昨日もさっちんは私と一緒にいて、妹と会うようなこともしてなかった。
「うん…、恥ずかしいから来ないでって言われててね、それに妹は5年生だから」
頬を書いてそう言い、またプリントに記入を始める。
「へー、無理にでも会えば良かったのに」
私だったら押しかけそうだけど。
「そんな、悪いよ…」
「それに、あまり余裕も無かったでしょ?」
その言葉がグサッと来た。
そういえば昨日も今日も昼休みは私が誘ってて…。
「あー、ごめん」
「いや大丈夫だよ、行かないつもりだったからね」
えへへと笑う。ほんといい子だなー、自分の性欲の対象にして申し訳ない。
しばらくしてから委員長とミサトさんも戻ってきた。ミサトさんは部活動体験へ行くようで、私は委員長とみかちゃん、ゆきの4人で帰ることにした。
明日からまた楽しくない授業とかが始まるのか、と考えると嫌になる。
この学習では授業の風景を書いてるだけで良かったので楽だった。
それにゆきとトイレで、図書室で、更には少しだけど体育の時間にもシた。
それももう出来ないのかー。
ゆきと手を繋ぎながらそう考える。でも別れるわけじゃないし、別に寂しくはない。
たった2日間だが、とても長く感じた。
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