陽だまりの夢

hina

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美しい結婚式だった。

レースがふんだんに使われた衣装も女神が形どられたステンドグラスから光が差し込む大聖堂も伴侶になる皇帝レオンハルト様も。

レオンハルト様の白の強い金の髪は艶やかに輝き、透明な淡い青の瞳が僕を映していた。
僕はミルクティー色の髪と薄紅色の瞳をしている。
レオンハルト様に僕がどう見えているかは分からないけど、僕に触れるレオンハルト様は優しかった。

宴も終わり今は楽な格好に着替えたけど、今日の興奮はまだ冷めそうになかった。

それに……この後は……初夜が控えている。
もう少ししたら夜着をメイドが持ってくると言っていた。

僕には国からついてきた従者はいない。
この帝城でもしばらくは決まった従者はつかないと言っていた。
相性をみて従者を決めると……。


「父上は冷たかったな……」
国賓として招かれた父王はバージンロードを一緒に歩いてはくれたが、僕を見る目は冷え切っていた。

母親とはもう連絡さえ取れない。
今どうしているのか……元気にしているのか不便はないか……気になるけど、父親に聞くことも出来なかった。

「失礼いたします。夜着をお持ちいたしました」
「あ、はい」
「侍従もおりますが、お着替えのお手伝いはいかがいたしましょう?」
「あ、では侍従の人に」
「かしこまりました。私はユヒと申します。よろしくお願いいたします」
「あ、シュティです。こちらこそよろしく」
「はい、シュティ様」

メイドと共に頭を下げていた僕と同じ歳くらいの青年が顔をあげ微笑んだ。多分ベータだろうその人は僕に近寄ってきた。

かわりに夜着を持ってきてくれたメイドと、ずっとついていてくれた護衛騎士二人が礼をして下がっていく。

湯浴みは先ほど終えた。
湯浴みも誰か人をつけるか聞かれたけれど、丁重に断った。

「失礼しますね、シュティ様」
「えっ、あ、はい」
ユヒが僕の服に手を掛けた。

「緊張されていますか? 大丈夫です。僕もシュティ様のお着替えが終わりましたら下がりますので」
「あっ、うん」

レオンハルト様がいらっしゃるまでいて欲しいような気もしたけど、夜着のままで話しているのも変かなと思い、それ以上は言えなかった。
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