35 / 39
第35話
しおりを挟む
「間一髪とはまさにこのことだな」
そう言った直後、宗鉄は呆けているウィノラの手を取り、何の説明もしないまま一目散にその場から駆け出した。
やがて辿り着いた先は崩壊した見張り櫓の裏側である。
「おい、事情を説明しろ!」
ようやく意識が覚醒したウィノラは、宗鉄を睨みつけながら摑まれていた腕を激しく退かした。
「それは俺の口から聞くよりも自分で見たほうが早い。ほら、あれだ」
宗鉄は木片の間からドゥルガーに向かって顎をしゃくる。
同様にウィノラも木片の隙間から先ほどまで自分たちがいた場所を覗き見た。
すぐに二人の視界にはドゥルガーがゆっくりと起き上がる光景が飛び込んでくる。
「な、何だと!」
ウィノラの口から驚愕の声が漏れるなり、宗鉄はドゥルガーの身体に起こっている事を簡潔に説明した。
すでにドゥルガーは死に、その身に物ノ怪が取り憑いたことをである。
ただし、あくまでもこれは自分の推測だと付け加えもした。
何しろまだ取り憑いた元凶の姿を見ていないのだ。
それでも普通の人間が頭部に鉄砲の玉を喰らっても生きているなど考えられない。
やはり、死人の身体に物ノ怪が取り憑いたと見て間違いないだろう。
「すでに死んでいるだと……」
一方、なぜか事情を説明されたウィノラは激しく怒りを露にした。
ぶるぶると身体を小刻みに震わせ、下唇を血が滲むほど噛み締めている。
直後、ウィノラは宗鉄の両腕を爪が食い込むほど強く摑んだ。
「どうしたというのだ?」
態度が急変したウィノラの顔面は青から赤へと染まり、相当に怒りを感じている様は見て取れた。
だが、よくわからない。何をそんなに怒る必要があるのだろう。
すると、ウィノラは唾を飛ばしながら宗鉄に説明した。
いや、それは説明というよりも独白に近かっただろう。
今まで溜め込んできたわだかまりをすべて吐露するかのようなウィノラの言葉には、宗鉄の胸を穿つほどの並々ならぬ感情が込められていた。
それも当然だろう。
盗賊団の頭目と思しきドゥルガーが、まさか十二年前にウィノラの部族を根絶やしにした仇だったとは。
やがてウィノラの口から吐き出された言葉が途切れると、宗鉄は木片の隙間から再びドゥルガーの様子を覗き見た。
ドゥルガーはすでに立ち上がっており、千鳥足でそこら辺をぶらぶらと彷徨っている。
それが自分たちを見つけるためだったのかは定かではない。
もしかすると、単に人間が多く住まうこの集落に来ることだけが目的だったのだろうか。
「ソーテツ。これからどうするの? ずっとこのまま隠れているつもり?」
眼前にまで飛んできたエリファスが弱々しい口調で宗鉄に訪ねる。
無論、いつまでもここに隠れているつもりはない。
だが、何の手立ても講じないまま出て行っても返り討ちに遭う危険性の方が高いのも事実。
では、どうするか。
宗鉄は渋面のまま小さく舌打ちする。
「ねえねえ」
死人に物ノ怪が取り憑いているのはほぼ間違いない。
そしてその物ノ怪をどうにか引き離すことに成功すれば勝機は出てくる。
「ねえねえねえ」
ただ、引き離すことに成功したとしても問題は残っている。
もしもドゥルガーに取り憑いる物ノ怪が実体を伴わない幽霊のような身体だった場合だ。
その場合、今以上に鉄砲での射撃が効かない可能性も出てくる。
「ねえってば!」
口元を手で覆って思案顔になっていた宗鉄に、呼びかけを無視され続けたエリファスは大激怒した。
宗鉄の耳たぶを引っ張り、鼓膜に向かって大声を浴びせる。
これには宗鉄も面食らった。すかさず首を左右に振り、甲高い耳鳴り音を掻き消す行動に出る。
「こんなときに遊んでいる場合か!」
宗鉄は頬を河豚のように膨らませているエリファスを叱咤する。
それでもエリファスは寸毫も悪びれた様子を見せず、未だ耳鳴り音に悩まされていた宗鉄にびしっと言った。
「それよりもわたしの話を聞いてってば。あいつ、もしかすると〈ダイモーン〉かも知れない」
「だい……何だと?」
聞き慣れない単語を聞いて、宗鉄ばかりか隣にいたウィノラも首を捻った。
「〈ダイモーン〉っていうのは古の言葉で〈魔神〉という意味なのね。そして本来この言葉は神、または神よりも一級劣る霊的存在を表す言葉だったんだけど、わたしたちアルファルの中では〝禍つ者〟と呼ばれ、周囲に恐ろしい災厄を招く火種として危険視されていた精霊なのよ」
エリファスは宗鉄とウィノラの顔を交互に見ながら言葉を紡ぐ。
「それに〈ダイモーン〉は酷く貪欲で、人間だろうと動物だろうと精霊だろうと関係なしに精気を食らうの。〈ダイモーン〉自身は影のような形をしているから人間や動物の体内に侵入するなんて簡単だしね」
「つまり、その〈ダイモーン〉とやらが奴に取り憑いていると?」
宗鉄が訊き返すと、エリファスは大仰に頷いた。
ただエリファスが言うには〈ダイモーン〉は非常に数が少なく、人間よりもはるかに寿命が長いエリファスでも実際に見たことはないらしい。
「だから、こうは考えられない。もしもあの人間に取り憑いている〈ダイモーン〉がわたしたちの元いた世界の〈ダイモーン〉であり、わたしが封印されていた〈シレルタ〉の解呪に関わっていたとしたら?」
遠回しに物事を言うエリファスに宗鉄は渋面になった。
「もっとわかりやすく言ってくれないか?」
「もう、鈍い男ね。だから、ソーテツが〈シレルタ〉の封印を解いた際に〈ダイモーン〉と遭遇したんじゃないかってこと? もしそうならわたしたちがこっちの世界に飛ばされた説明がつくわ。何てったって〈ダイモーン〉は魔力の塊だもの。ウィノラの精霊召喚術と共鳴して人間と精霊の二人分くらい異世界に飛ばすことも可能かも……」
「それに」とエリファスは付け加えた。
「それだったらソーテツの記憶が曖昧なのも頷けるわ。人間は予想以上の出来事が不意に起こると脳が正常に機能しなくなるの。つまり、記憶の混乱や消失したりするってこと」
「ほほう」
宗鉄は何度も頷いて感心した。
さすが異国の物ノ怪は博学である。
ならば、今現在ドゥルガーに取り憑いている〈ダイモーン〉がどのような状態なのかもわかるのだろうか。
エリファスはまじまじとドゥルガーを観察しながら口を開く。
「見た感じ完全に自我を失っているみたいなのよね。もしかするとウィノラの踊りが原因なのかな」
自我を失っているだと? 宗鉄は鋭い眼差しをドゥルガーに向けた。
物ノ怪であるエリファスにそう言われると、確かにドゥルガーが目的も無しに彷徨っているように見える。
これはやはり自我が崩壊し、人間に取り憑いてからも自分が何をしているのか理解してないからなのだろうか。
それでも脅威には変わりない。
宗鉄はエリファスに視線を向け、何か有効な策がないか訪ねた。
物ノ怪のことは同じ物ノ怪に訪ねるに限る。
もしかすると、人間の自分たちでは考えられない手が浮かぶかもしれない。
「う~ん……そう言われてもね」
空中に静止しているエリファスは両腕を組み、眉間に皴を寄せながら虚空を見た。
そんなエリファスを見つめながら、さすがの物ノ怪でもそう簡単に有効な手立ては浮かばないかと宗鉄はため息を漏らした。
しかし、いつまでも悲観しているわけにはいかない。
一刻も早く何か対策を講じなければこの集落自体が消滅してしまうだろう。
人間に取り憑いた物ノ怪に自我がないということは、例えれば物心がついたばかりの童子に刃物を持たせるようなものだ。
「何かないのか、エリファス。あの男の身体からその〈ダイモーン〉とやらを引き離し、他の人間に取り憑く前に仕留める手立ては?」
「むむむ……」
エリファスの眉間に刻まれた皺の数がより多くなった。
物ノ怪にも人間と同じく脳味噌があるのかどうかは知らないが、あるとしたら今のエリファスは相当脳味噌を使っている。
それでも有効な手立ては浮かばないらしい。
何度も首を左右に振りながら唸り声を上げている。
「なあ」
そこに第三者からの声が発せられた。
先ほどから口を噤んでいたウィノラである。
「話を聞いていて少し気になったことがあるのだが言っていいか?」
宗鉄とエリファスはほぼ同時にウィノラに視線を向ける。
それが合図だったようにウィノラは一つ一つ言葉を吟味するかのように口を開いた。
「エリファス殿は〈シレルタ〉という道具に封じ込められていたのだったな。
ではもしその〈シレルタ〉を使えば、実体のないアスラを再び封じ込められるのではないか? それともアスラを封じ込めるには特別な儀式や言葉が必要なのか?」
宗鉄は瞬時に右手を胴乱の中に突っ込み、半分に割れた〈シレルタ〉を取り出した。
そう言った直後、宗鉄は呆けているウィノラの手を取り、何の説明もしないまま一目散にその場から駆け出した。
やがて辿り着いた先は崩壊した見張り櫓の裏側である。
「おい、事情を説明しろ!」
ようやく意識が覚醒したウィノラは、宗鉄を睨みつけながら摑まれていた腕を激しく退かした。
「それは俺の口から聞くよりも自分で見たほうが早い。ほら、あれだ」
宗鉄は木片の間からドゥルガーに向かって顎をしゃくる。
同様にウィノラも木片の隙間から先ほどまで自分たちがいた場所を覗き見た。
すぐに二人の視界にはドゥルガーがゆっくりと起き上がる光景が飛び込んでくる。
「な、何だと!」
ウィノラの口から驚愕の声が漏れるなり、宗鉄はドゥルガーの身体に起こっている事を簡潔に説明した。
すでにドゥルガーは死に、その身に物ノ怪が取り憑いたことをである。
ただし、あくまでもこれは自分の推測だと付け加えもした。
何しろまだ取り憑いた元凶の姿を見ていないのだ。
それでも普通の人間が頭部に鉄砲の玉を喰らっても生きているなど考えられない。
やはり、死人の身体に物ノ怪が取り憑いたと見て間違いないだろう。
「すでに死んでいるだと……」
一方、なぜか事情を説明されたウィノラは激しく怒りを露にした。
ぶるぶると身体を小刻みに震わせ、下唇を血が滲むほど噛み締めている。
直後、ウィノラは宗鉄の両腕を爪が食い込むほど強く摑んだ。
「どうしたというのだ?」
態度が急変したウィノラの顔面は青から赤へと染まり、相当に怒りを感じている様は見て取れた。
だが、よくわからない。何をそんなに怒る必要があるのだろう。
すると、ウィノラは唾を飛ばしながら宗鉄に説明した。
いや、それは説明というよりも独白に近かっただろう。
今まで溜め込んできたわだかまりをすべて吐露するかのようなウィノラの言葉には、宗鉄の胸を穿つほどの並々ならぬ感情が込められていた。
それも当然だろう。
盗賊団の頭目と思しきドゥルガーが、まさか十二年前にウィノラの部族を根絶やしにした仇だったとは。
やがてウィノラの口から吐き出された言葉が途切れると、宗鉄は木片の隙間から再びドゥルガーの様子を覗き見た。
ドゥルガーはすでに立ち上がっており、千鳥足でそこら辺をぶらぶらと彷徨っている。
それが自分たちを見つけるためだったのかは定かではない。
もしかすると、単に人間が多く住まうこの集落に来ることだけが目的だったのだろうか。
「ソーテツ。これからどうするの? ずっとこのまま隠れているつもり?」
眼前にまで飛んできたエリファスが弱々しい口調で宗鉄に訪ねる。
無論、いつまでもここに隠れているつもりはない。
だが、何の手立ても講じないまま出て行っても返り討ちに遭う危険性の方が高いのも事実。
では、どうするか。
宗鉄は渋面のまま小さく舌打ちする。
「ねえねえ」
死人に物ノ怪が取り憑いているのはほぼ間違いない。
そしてその物ノ怪をどうにか引き離すことに成功すれば勝機は出てくる。
「ねえねえねえ」
ただ、引き離すことに成功したとしても問題は残っている。
もしもドゥルガーに取り憑いる物ノ怪が実体を伴わない幽霊のような身体だった場合だ。
その場合、今以上に鉄砲での射撃が効かない可能性も出てくる。
「ねえってば!」
口元を手で覆って思案顔になっていた宗鉄に、呼びかけを無視され続けたエリファスは大激怒した。
宗鉄の耳たぶを引っ張り、鼓膜に向かって大声を浴びせる。
これには宗鉄も面食らった。すかさず首を左右に振り、甲高い耳鳴り音を掻き消す行動に出る。
「こんなときに遊んでいる場合か!」
宗鉄は頬を河豚のように膨らませているエリファスを叱咤する。
それでもエリファスは寸毫も悪びれた様子を見せず、未だ耳鳴り音に悩まされていた宗鉄にびしっと言った。
「それよりもわたしの話を聞いてってば。あいつ、もしかすると〈ダイモーン〉かも知れない」
「だい……何だと?」
聞き慣れない単語を聞いて、宗鉄ばかりか隣にいたウィノラも首を捻った。
「〈ダイモーン〉っていうのは古の言葉で〈魔神〉という意味なのね。そして本来この言葉は神、または神よりも一級劣る霊的存在を表す言葉だったんだけど、わたしたちアルファルの中では〝禍つ者〟と呼ばれ、周囲に恐ろしい災厄を招く火種として危険視されていた精霊なのよ」
エリファスは宗鉄とウィノラの顔を交互に見ながら言葉を紡ぐ。
「それに〈ダイモーン〉は酷く貪欲で、人間だろうと動物だろうと精霊だろうと関係なしに精気を食らうの。〈ダイモーン〉自身は影のような形をしているから人間や動物の体内に侵入するなんて簡単だしね」
「つまり、その〈ダイモーン〉とやらが奴に取り憑いていると?」
宗鉄が訊き返すと、エリファスは大仰に頷いた。
ただエリファスが言うには〈ダイモーン〉は非常に数が少なく、人間よりもはるかに寿命が長いエリファスでも実際に見たことはないらしい。
「だから、こうは考えられない。もしもあの人間に取り憑いている〈ダイモーン〉がわたしたちの元いた世界の〈ダイモーン〉であり、わたしが封印されていた〈シレルタ〉の解呪に関わっていたとしたら?」
遠回しに物事を言うエリファスに宗鉄は渋面になった。
「もっとわかりやすく言ってくれないか?」
「もう、鈍い男ね。だから、ソーテツが〈シレルタ〉の封印を解いた際に〈ダイモーン〉と遭遇したんじゃないかってこと? もしそうならわたしたちがこっちの世界に飛ばされた説明がつくわ。何てったって〈ダイモーン〉は魔力の塊だもの。ウィノラの精霊召喚術と共鳴して人間と精霊の二人分くらい異世界に飛ばすことも可能かも……」
「それに」とエリファスは付け加えた。
「それだったらソーテツの記憶が曖昧なのも頷けるわ。人間は予想以上の出来事が不意に起こると脳が正常に機能しなくなるの。つまり、記憶の混乱や消失したりするってこと」
「ほほう」
宗鉄は何度も頷いて感心した。
さすが異国の物ノ怪は博学である。
ならば、今現在ドゥルガーに取り憑いている〈ダイモーン〉がどのような状態なのかもわかるのだろうか。
エリファスはまじまじとドゥルガーを観察しながら口を開く。
「見た感じ完全に自我を失っているみたいなのよね。もしかするとウィノラの踊りが原因なのかな」
自我を失っているだと? 宗鉄は鋭い眼差しをドゥルガーに向けた。
物ノ怪であるエリファスにそう言われると、確かにドゥルガーが目的も無しに彷徨っているように見える。
これはやはり自我が崩壊し、人間に取り憑いてからも自分が何をしているのか理解してないからなのだろうか。
それでも脅威には変わりない。
宗鉄はエリファスに視線を向け、何か有効な策がないか訪ねた。
物ノ怪のことは同じ物ノ怪に訪ねるに限る。
もしかすると、人間の自分たちでは考えられない手が浮かぶかもしれない。
「う~ん……そう言われてもね」
空中に静止しているエリファスは両腕を組み、眉間に皴を寄せながら虚空を見た。
そんなエリファスを見つめながら、さすがの物ノ怪でもそう簡単に有効な手立ては浮かばないかと宗鉄はため息を漏らした。
しかし、いつまでも悲観しているわけにはいかない。
一刻も早く何か対策を講じなければこの集落自体が消滅してしまうだろう。
人間に取り憑いた物ノ怪に自我がないということは、例えれば物心がついたばかりの童子に刃物を持たせるようなものだ。
「何かないのか、エリファス。あの男の身体からその〈ダイモーン〉とやらを引き離し、他の人間に取り憑く前に仕留める手立ては?」
「むむむ……」
エリファスの眉間に刻まれた皺の数がより多くなった。
物ノ怪にも人間と同じく脳味噌があるのかどうかは知らないが、あるとしたら今のエリファスは相当脳味噌を使っている。
それでも有効な手立ては浮かばないらしい。
何度も首を左右に振りながら唸り声を上げている。
「なあ」
そこに第三者からの声が発せられた。
先ほどから口を噤んでいたウィノラである。
「話を聞いていて少し気になったことがあるのだが言っていいか?」
宗鉄とエリファスはほぼ同時にウィノラに視線を向ける。
それが合図だったようにウィノラは一つ一つ言葉を吟味するかのように口を開いた。
「エリファス殿は〈シレルタ〉という道具に封じ込められていたのだったな。
ではもしその〈シレルタ〉を使えば、実体のないアスラを再び封じ込められるのではないか? それともアスラを封じ込めるには特別な儀式や言葉が必要なのか?」
宗鉄は瞬時に右手を胴乱の中に突っ込み、半分に割れた〈シレルタ〉を取り出した。
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる