39 / 39
最終話
しおりを挟む
「俺自身も済まないとは思っている。だが、やはり十五年もこの集落の厄介になるわけにはいかない。それにもしかすると、外の世界には元の世界に帰れる何かしらの方法があるかもしれないからな。そうだろ? エリファス」
「まあね。確実に見つかるとは言い切れないけど」
宗鉄の頭に降り立ったエリファスは、ウィノラを真似たかのように両腕を組みながら何度も頷く。
「と、言うわけだ。正直、俺も元の世界に帰れる方法が見つかるかは半信半疑だが、それでも少なからず楽しみを感じているのも事実。こちらの世界がどのような仕組みなのか見て回るのもまた一興だ」
かかかと笑った宗鉄にすかさずエリファスが突っ込みを入れる。
「どちらかといえばそれが目的っぽく見えるんですけど?」
「うむ、否定はしない」
即答した宗鉄は自身の鼻先を親指で軽く弾いた。
無意識のうちに肯定したことを示す宗鉄の癖である。
ウィノラは大きくため息をついた。
「どちらにせよ黙って立ち去るのはいただけんぞ。せめてわたしには一言言ってからにして欲しかった」
確かにウィノラの言うとおりであった。
世話になった人間に挨拶もなしに立ち去るなど礼儀に反する。
「それに対しては本当に済まなかった。こちらにも色々と事情があってな……」
謝ったわりには言葉を濁した宗鉄を見て、ウィノラはもう一度大きくため息を漏らす。
「まあいい。結果的にはこうして最後に二人の顔が見れたのだからな」
怒気を緩めたウィノラはふっと苦笑した。
「だが二人とも何かアテはあるのか? わたしも聞いただけだが外の世界はコンディグランドとは比較にならないほど広いし複雑らしいぞ」
「う~む……アテか」
はっきり言ってアテなど微塵もなかった。
当たり前である。滅多に江戸から出たことのなかった宗鉄が、異国同然の世界に強制的に連れてこられたのである。
知り合いなどのアテがあろうはずもなかった。
宗鉄は顎を擦りながら困惑した唸り声を上げた。
つい先ほどもエリファスと話し合っていたが、こればかりは実際に見て回らなければ何とも言えない。
そう思った直後である。
「ねえねえ、ソーテツ」
エリファスが髪の毛を引っ張りながら声をかけてきた。
「だから髪を弄るのは止めろ。何か伝えたければきちんと言葉だけで伝えてくれ」
頭部を独占していたエリファスにうんざりした口調で告げる宗鉄。それでもエリファスは宗鉄の髪を引っ張りながら言葉を紡ぐ。
「何かさっきから妙な視線を感じていたんだけど、ようやくその視線の正体が知れたわ」
得意気にエリファスは遠くの大木に人差し指を突きつける。
「あの木の裏に誰かいる」
宗鉄とウィノラはエリファスの指摘を受けて件の大木に意識を向けた。
そうしてしばらくすると、大木の裏からおそるおそる姿を現した人影があった。
ピピカ族のように褐色の肌はしておらず、栗色の髪の毛を風に遊ばせながら上下一体型の不思議な衣服を着ていた十代前半と思われる少女。
ピピカ族の集落に庇護を求めたイエラである。
宗鉄とエリファスは知らなかったが、ウィノラはイエラのことを知っていた。
姿を現したイエラはたどたどしい足取りでゆっくりと近づいてくると、宗鉄とウィノラの顔を交互に見ながら呟いた。
「あの……その小人さんと犬は本物ですか?」
しばしの静寂がその場に流れる。
やがて口を開いたのは、宗鉄でもなくウィノラでもないエリファスだった。
「小人と犬って……まさかこの娘もわたしの姿が見えるの!」
イエラの眼前にまで飛んでいったエリファスに対して、イエラは畏怖と好奇が入り混じった瞳でエリファスを見つめる。
「ほ、本当に小人さんが喋ってる……ううん、もしかして妖精さん?」
直後、妖精という言葉にエリファスと宗鉄が俄然食いついた。
特にエリファスの驚きようは目を見張るものがあった。
「何で? 何でわたしが妖精だってわかったの?」
それは宗鉄も気になった。
エリファスがアルファルという妖精だということは元の世界の事実であり、こちらでは妖精ではなく精霊に分類されていると思ったからだ。
「だってわたしの先生があなたのような小人さんのことを妖精って呼んでいたもん。わたしも本物は見たことはなかったけど本当にいるんだね」
太陽のような明るい笑顔を見せたイエラはエリファスに夢中になっていた。
そしてそんなイエラのことをウィノラはさりげなく宗鉄に耳打ちした。
イエラはピピカ族と長年商売を行っていた行商人の娘であり、その行商人は盗賊団に襲われて彼女だけが命からがら現場から逃げ出せたことを。
「そんなことがあったのか」
ウィノラにイエラの事情を打ち明けられた宗鉄は、エリファスと会話をしているイエラの横顔をそっと見つめた。
どことなくエリファスと顔立ちが似ている。
髪の毛の色や着ている衣服は違ったが、自分やウィノラと比べると顎の細さや目眉の形が非情に酷似していた。
それはエリファスも感じたようだ。
エリファスはイエラの顔をじっと観察すると、突如として顔を宗鉄に向けて突拍子もない言葉を吐いた。
「ソーテツ! 行き先が決まったよ!」とである。
「は? 突然、何を言い出すんだ?」
首を傾げたままの宗鉄にエリファスは語気を荒げながら言葉を紡いでいく。
「だって妖精のことを知っている人がいたんだよ。きっと普通の人間じゃない。もしかすると魔術師なのかも」
「つまり、エリファスはその人間に会いに行きたいと?」
「会う価値は十分にあると思う。どうせ目的地が決まっていないなら、怪しい場所や人には積極的に会いに行ったほうがいいよ」
「そうなのか?」
宗鉄は隣にいたウィノラに話を振る。
「わたしに決めさせるな。救世主殿が好きなように決めればいい。この集落で十五年の月日を待つか、イエラの先生とやらに会いに行くかをな」
そう言われると悩む必要がなくなってしまう。
宗鉄は一拍の間を置いた後、こくりと頷いてからエリファスに言った。
「そうだな。その人物に会ってみるか」
「そうこなくっちゃ。じゃあ、街までの案内はイエラに頼もうよ。どっちにしろイエラの案内と紹介がないと会えないしね」
何と交渉を行うのが素早い奴だ。
宗鉄は改めてエリファスを頼もしく思った。
あんな短時間ですでにイエラの先生とやらに会う段取りを取りつけたとは。
それでも目的地が決まったのなら文句はない。名残惜しいがこの集落ともおさらばだ。
「では、善は急げと言うし早く行くとするか。もしも元の世界に戻れる手段が見つからなかった場合、十五年後にまた会おう」
宗鉄は照れ臭そうにウィノラに手を差し伸べる。
すると、ウィノラは怪訝そうに差し伸べられた宗鉄の手を見た。
「何だこの手は?」
「いいから俺の手を握れ」
宗鉄はウィノラの手を取ると、強引に自分の手を握らせた。
「これはシェイクハンドと言って異国では挨拶のときに行う友好の儀式らしい。以前、俺の師である源内先生から教わったことだ」
シェイクハンドを行いながら宗鉄は満面の笑みを浮かべた。
「達者で暮らせよ。そして出来れば長生きしてくれ。十五年後に訪れたときにすでに死んでいたでは大いに困る」
ウィノラは口の端を吊り上げながら力強く手を握り返してきた。
「それはこちらの台詞だ。お前たちも無茶をして途中で野たれ死ぬなよ」
「うむ、それはあるかもな」
直後、宗鉄とウィノラは互いに腹の底から快活に笑った。
そんな二人を眺めていたエリファスは「やれやれ」と言った表情で肩を竦めている。
それから四半刻(約三十分)も経たずに宗鉄たちはピピカ族の集落を後にした。
この後、宗鉄たちが自分たちの世界に戻れたかは誰にもわからない。
ただピピカ族の集落には何十年にも渡って平穏が訪れ、その中でウィノラは若頭のビュートと結婚。多くの子供たちに恵まれて幸せに暮らしたという。
そうして月日が流れ、いつの間にかピピカ族には英雄と同義語のある名前が戦士に与えられることになる。
その名はホウジュツシ。
かつて集落の危機を数度に渡って救ってくれた救世主の名前だが、その名前の本当の意味が語り継がれることは決してない。
すべてはコンディグランドに吹き荒ぶ穏やかな風だけが知っている。
かつて異世界からやって来た、銃使いの若サムライと小さな妖精の存在があったことを――。
〈了〉
「まあね。確実に見つかるとは言い切れないけど」
宗鉄の頭に降り立ったエリファスは、ウィノラを真似たかのように両腕を組みながら何度も頷く。
「と、言うわけだ。正直、俺も元の世界に帰れる方法が見つかるかは半信半疑だが、それでも少なからず楽しみを感じているのも事実。こちらの世界がどのような仕組みなのか見て回るのもまた一興だ」
かかかと笑った宗鉄にすかさずエリファスが突っ込みを入れる。
「どちらかといえばそれが目的っぽく見えるんですけど?」
「うむ、否定はしない」
即答した宗鉄は自身の鼻先を親指で軽く弾いた。
無意識のうちに肯定したことを示す宗鉄の癖である。
ウィノラは大きくため息をついた。
「どちらにせよ黙って立ち去るのはいただけんぞ。せめてわたしには一言言ってからにして欲しかった」
確かにウィノラの言うとおりであった。
世話になった人間に挨拶もなしに立ち去るなど礼儀に反する。
「それに対しては本当に済まなかった。こちらにも色々と事情があってな……」
謝ったわりには言葉を濁した宗鉄を見て、ウィノラはもう一度大きくため息を漏らす。
「まあいい。結果的にはこうして最後に二人の顔が見れたのだからな」
怒気を緩めたウィノラはふっと苦笑した。
「だが二人とも何かアテはあるのか? わたしも聞いただけだが外の世界はコンディグランドとは比較にならないほど広いし複雑らしいぞ」
「う~む……アテか」
はっきり言ってアテなど微塵もなかった。
当たり前である。滅多に江戸から出たことのなかった宗鉄が、異国同然の世界に強制的に連れてこられたのである。
知り合いなどのアテがあろうはずもなかった。
宗鉄は顎を擦りながら困惑した唸り声を上げた。
つい先ほどもエリファスと話し合っていたが、こればかりは実際に見て回らなければ何とも言えない。
そう思った直後である。
「ねえねえ、ソーテツ」
エリファスが髪の毛を引っ張りながら声をかけてきた。
「だから髪を弄るのは止めろ。何か伝えたければきちんと言葉だけで伝えてくれ」
頭部を独占していたエリファスにうんざりした口調で告げる宗鉄。それでもエリファスは宗鉄の髪を引っ張りながら言葉を紡ぐ。
「何かさっきから妙な視線を感じていたんだけど、ようやくその視線の正体が知れたわ」
得意気にエリファスは遠くの大木に人差し指を突きつける。
「あの木の裏に誰かいる」
宗鉄とウィノラはエリファスの指摘を受けて件の大木に意識を向けた。
そうしてしばらくすると、大木の裏からおそるおそる姿を現した人影があった。
ピピカ族のように褐色の肌はしておらず、栗色の髪の毛を風に遊ばせながら上下一体型の不思議な衣服を着ていた十代前半と思われる少女。
ピピカ族の集落に庇護を求めたイエラである。
宗鉄とエリファスは知らなかったが、ウィノラはイエラのことを知っていた。
姿を現したイエラはたどたどしい足取りでゆっくりと近づいてくると、宗鉄とウィノラの顔を交互に見ながら呟いた。
「あの……その小人さんと犬は本物ですか?」
しばしの静寂がその場に流れる。
やがて口を開いたのは、宗鉄でもなくウィノラでもないエリファスだった。
「小人と犬って……まさかこの娘もわたしの姿が見えるの!」
イエラの眼前にまで飛んでいったエリファスに対して、イエラは畏怖と好奇が入り混じった瞳でエリファスを見つめる。
「ほ、本当に小人さんが喋ってる……ううん、もしかして妖精さん?」
直後、妖精という言葉にエリファスと宗鉄が俄然食いついた。
特にエリファスの驚きようは目を見張るものがあった。
「何で? 何でわたしが妖精だってわかったの?」
それは宗鉄も気になった。
エリファスがアルファルという妖精だということは元の世界の事実であり、こちらでは妖精ではなく精霊に分類されていると思ったからだ。
「だってわたしの先生があなたのような小人さんのことを妖精って呼んでいたもん。わたしも本物は見たことはなかったけど本当にいるんだね」
太陽のような明るい笑顔を見せたイエラはエリファスに夢中になっていた。
そしてそんなイエラのことをウィノラはさりげなく宗鉄に耳打ちした。
イエラはピピカ族と長年商売を行っていた行商人の娘であり、その行商人は盗賊団に襲われて彼女だけが命からがら現場から逃げ出せたことを。
「そんなことがあったのか」
ウィノラにイエラの事情を打ち明けられた宗鉄は、エリファスと会話をしているイエラの横顔をそっと見つめた。
どことなくエリファスと顔立ちが似ている。
髪の毛の色や着ている衣服は違ったが、自分やウィノラと比べると顎の細さや目眉の形が非情に酷似していた。
それはエリファスも感じたようだ。
エリファスはイエラの顔をじっと観察すると、突如として顔を宗鉄に向けて突拍子もない言葉を吐いた。
「ソーテツ! 行き先が決まったよ!」とである。
「は? 突然、何を言い出すんだ?」
首を傾げたままの宗鉄にエリファスは語気を荒げながら言葉を紡いでいく。
「だって妖精のことを知っている人がいたんだよ。きっと普通の人間じゃない。もしかすると魔術師なのかも」
「つまり、エリファスはその人間に会いに行きたいと?」
「会う価値は十分にあると思う。どうせ目的地が決まっていないなら、怪しい場所や人には積極的に会いに行ったほうがいいよ」
「そうなのか?」
宗鉄は隣にいたウィノラに話を振る。
「わたしに決めさせるな。救世主殿が好きなように決めればいい。この集落で十五年の月日を待つか、イエラの先生とやらに会いに行くかをな」
そう言われると悩む必要がなくなってしまう。
宗鉄は一拍の間を置いた後、こくりと頷いてからエリファスに言った。
「そうだな。その人物に会ってみるか」
「そうこなくっちゃ。じゃあ、街までの案内はイエラに頼もうよ。どっちにしろイエラの案内と紹介がないと会えないしね」
何と交渉を行うのが素早い奴だ。
宗鉄は改めてエリファスを頼もしく思った。
あんな短時間ですでにイエラの先生とやらに会う段取りを取りつけたとは。
それでも目的地が決まったのなら文句はない。名残惜しいがこの集落ともおさらばだ。
「では、善は急げと言うし早く行くとするか。もしも元の世界に戻れる手段が見つからなかった場合、十五年後にまた会おう」
宗鉄は照れ臭そうにウィノラに手を差し伸べる。
すると、ウィノラは怪訝そうに差し伸べられた宗鉄の手を見た。
「何だこの手は?」
「いいから俺の手を握れ」
宗鉄はウィノラの手を取ると、強引に自分の手を握らせた。
「これはシェイクハンドと言って異国では挨拶のときに行う友好の儀式らしい。以前、俺の師である源内先生から教わったことだ」
シェイクハンドを行いながら宗鉄は満面の笑みを浮かべた。
「達者で暮らせよ。そして出来れば長生きしてくれ。十五年後に訪れたときにすでに死んでいたでは大いに困る」
ウィノラは口の端を吊り上げながら力強く手を握り返してきた。
「それはこちらの台詞だ。お前たちも無茶をして途中で野たれ死ぬなよ」
「うむ、それはあるかもな」
直後、宗鉄とウィノラは互いに腹の底から快活に笑った。
そんな二人を眺めていたエリファスは「やれやれ」と言った表情で肩を竦めている。
それから四半刻(約三十分)も経たずに宗鉄たちはピピカ族の集落を後にした。
この後、宗鉄たちが自分たちの世界に戻れたかは誰にもわからない。
ただピピカ族の集落には何十年にも渡って平穏が訪れ、その中でウィノラは若頭のビュートと結婚。多くの子供たちに恵まれて幸せに暮らしたという。
そうして月日が流れ、いつの間にかピピカ族には英雄と同義語のある名前が戦士に与えられることになる。
その名はホウジュツシ。
かつて集落の危機を数度に渡って救ってくれた救世主の名前だが、その名前の本当の意味が語り継がれることは決してない。
すべてはコンディグランドに吹き荒ぶ穏やかな風だけが知っている。
かつて異世界からやって来た、銃使いの若サムライと小さな妖精の存在があったことを――。
〈了〉
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる