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プロローグ
神様との約束
しおりを挟むあれ?此処何処だろう?
何もない、だだっ広い、真っ白な空間で、僕は目を覚ました。
今までの事を、ハッキリと思い出すことが出来ない。
いったい、何が、起きたんだろう?
「・・・・・・・・・やぁ、キミ。
・・・・・・・・・ボクの声、聞こえているカナ?
ボクは、この世界の神ユードラだヨ。
まずは、キミに謝りたい事があるンダ。
聞いてくれるカナ?」
誰だか分からない声が聞こえてくるや。
神様なのかな?今、そう名乗ったよね?
僕に謝りたい事って何だろう?
取り敢えず、聞いてみることにしようかな?
(いいよ♪)
「ありがトウ!
キミに起きたことは、簡単ダヨ。
この世界の邪神ヴィンデルが、異世界にいたキミの生命力に干渉した事によッテ、キミの魂が、世界と世界の狭間、所謂 “神界” に迷い込んデしまったンダ。
それで、キミは元いた世界でハ、死亡扱いになってしまってイル。と言うことなんダ。
本当にゴメンネ。」
えっと、それって僕は、死んだんだよね?
それじゃあ、どうして、こんな所に居るんだろう?
「それはネ、神の不祥事に人間であったキミヲ巻き込んで、放ったらかシというノハ、ボクたちの矜持が許さナイんだヨ。
という訳で、キミにはボクたちカラ2種類ノ提案を用意しまシタ。
1つ目は、元いた世界で、転生して前より少し良い人生を送るというモノ。
2つ目は、ボクたちの管理する世界で転生して、前世の記憶を持ったまま、新たナ一生を送るというモノ。
キミは、どちらが良いカナ?」
異世界転生かぁ。ラノベみたいだなぁ。
僕は元々、体が生まれつき弱かったから、生まれ変わったら、友達とイタズラしたり、遊び回ってたりして怒られる、なんてことしてみたかったんだよなぁ。
家や病院の外って、学校に行く位しか出られなかったし。
「それぐらいハ、叶えてあげるヨ?」
本当?それは、嬉しいな♪
「それジャ、どうするか決まったのカナ?」
うん!異世界転生で、お願いします。
「オッケー!
それじゃ、スキルとか、ステータスを作っていこウカ!
ボクたちが管理している世界は、ステータスがあれバ、スキルもアル。魔法と剣のファンタジー世界ダヨ♪
他にも、魔物や迷宮、異人種なんてのもあるンダ♪
どうすル?どうスル?」
えっと、スキルは………
《剛健》、《剣術》、《全属性魔法適性》、《赤魔法》、《青魔法》、《黄魔法》、《緑魔法》、《白魔法》、《黒魔法》、《魔法知識》、《錬金術》、《薬草知識》、《調理》、《解体》、《加工》、《飼育》、《友好》
で、お願いします。
「オー。
欲が無イ。素晴らしイネ。」
えっ?これの何処が?
「何でもナイヨ?
こっちの話ダカラ。
ステータスの平均とか分かんないよネ?
参考になりそうな資料、送るヨ♪」
そうなんだ。ありがとう!
えっと、ステータスは………
生命力は、1200
魔力は、2300
体力は、1800
攻撃力は、540
知力は、2500
器用は、1600
耐久力は、860
筋力は、1100
位かな?
「オー。
資料そのままダネ。良いと思うヨ。
種族は、悪いけド、人族なんダ。
ゴメンネ。」
こんなに、沢山の我儘聞いてもらったので、これ以上なんて………
「ウンウン。欲が無イ。本当に素晴らシイ。
それジャ、最後に1つ約束ヲ。
前世の記憶を用いたチートは構わないケド、周りにハ、気を付けるコト。何が起きルカ、分からないからネ。
後は、………出来れば創神教に入ってくれるト、ボクたちハ、嬉しいヨ。」
創神教?
宗教の事かな?
分かったよ!創神教だね!
「それじゃア、気を付けてネ!
ボクたちハ、創神教の教会デ、待っているからネ!
困った時ハ、訪ねて来てヨ?」
うん!
いろいろと、ありがとう!ユードラ様!
「いってらっしャイ!」
—————————————————————
・・・・・・・・・ユードラ、オ前これハ?
ン?ディノ?アァ、それは、あの子のステータスの参考になるかなっテ、用意した資料ダヨ?
これ、スキル獲得時ノ平均値ダゾ。レベル1じゃ、到底このステータスになり得ナイ。スキル自体、レベル1じゃ、1つ2つしか持ってないだロウ?
・・・・・・・・・アハハ。ヤッチャッタ?
オモイッキリ!
・・・・・・・・・ドウシヨウカナ?
ソノ子ノ転生先は何処なんダ?
ベイルマート王国ノ王家、長男ダネ。
創神教の国家ダナ。
た、助かっタ。
神託を降ろしておくゾ!
頼んダ!
お詫び何かしとこうカナ?
喜んでくれると嬉しイナ!
ホントに、ゴメンネ。
ユウキ コトハ君。
それとも、もう、フィルシールド・ヴァン・ベイルマート第一王子カナ?
頑張って、生きてネ?
ボクたちハ応援しているヨ!
邪悪なる神の意思に打ち勝っタ、若き勇者ノ英雄君?ソレトモ・・・・・・・・・
応援ありがとうございます!
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