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2.計画実行と兄妹登場

2-012

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  余計な事?は、たぶん、触れてはいけない話題だと思う。
  セルシェーダさんは、まだ本を読んでいるからルイマリーさんに聞いてみようかな?


あううこれのああうサインっうってあうぅ貰えあうあますか?」


「サイン?ですか?」


  あれっ、もしかして、この世界には “サイン” の概念が無いとか?
  うわぁ、だとしたら、すごく恥ずかしいよぉ。


「サインですか。申し訳ないのですが、私には何のことか分かりません。セルシェーダ様がご存知だと良いのですが・・・・・・・・・。」


  そ、そうか。そうだよね。んー、セルシェーダさんが “サイン” のことを知っているといいな。






「すみません、事前の予約も取らずに訪ねたうえに、本を読み続けてしまって、申し訳ないですね。」

  と、セルシェーダさんは言うものの、本を読んでいた時間は凡そ2時間程度。
  たいした時間は経っていない。と、思うけどなぁ。
  僕は本を読んでいるとあっと言う間に、数時間は経ってしまうと感じる派の人なので、これは短時間だと思う。これから先の言い訳の為では・・・・・・・・・為だけでは無い。


「セルシェーダ様、突然のことで、大変恐縮ですが、 “サイン” 、と言う物が何かを御存知でしょうか?フィルシールド殿下が欲しいそうなのですが、私の知識には無い言葉でしたので、お尋ねしようと、ここでセルシェーダ様の読書が終わる時間をお待ちしておりました。」


  ストレート、ド直球に聞いた!?
  もうちょっと、気を使って欲しかった。と言うより、気を使う所を待っていました、僕が。ダメだったみたいですけど。

「サイン、ですか。・・・・・・・・・もしかして、 “図式筆署名” のことでしょうか?えぇっと、この紙に描きますね。・・・・・・・・・こんな感じですが、これで合っていますか?」


『Celshader・Raidiotto』


  あっ、たぶんこれで合ってる、よね。
  頷いて・・・・・・・・・は、まだ出来ないから返事だけはしておかないと。


あうっはいあううぅこれです。」


  ふぇー、これでセルシェーダ・ライディオットって、読むんだねぇ。

  ん?あれ。
  でも、これだと、セルシェイダーって、読むんじゃ・・・・・・・・・。
  いや、これは人名だし、考えるだけ無駄だよね。

  そういえば、現代日本には、当て字みたいな厄介な読み方をしたり、やたら難しい漢字の組み合わせだったりするキラキラネームの人とか、沢山いたからなぁ。

  そういえば、一番仲の良かった友達フレンドもキラキラネームだったなぁ。
  元気にしてるかな?


「これでいいかな?」


  伯父さんから貰った本が、著者セルシェーダさんの直筆サインが入った本になった。
  これからは、この本も、お祝いの品として貰った、宝物たち並に、大切にしていこうと思います。
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