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2.計画実行と兄妹登場
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しおりを挟む「ナンヴィエットゥ家は、3代前の当主の功績によって英雄伯に叙された、歴史の浅い、下級伯爵家です。」
つまり、キフリーが民間就職することも、冒険者として活動していくことも、難しかったって、ことだよね。
「ですので、リーナ様の弟子にして頂けたことは、幸いでした。」
ベイルマート王国の王侯貴族の間では、
リーナさんの弟子 = 出世頭、優秀者
の方程式が存在するらしい。
実際に、キフリー以外のリーナさんの弟子は大物ばかりなんだとか。特に、セルシェーダさんやロルクの父親であるイヴザリオスさん、ニケの父親であるアルノルトさん辺りが、近年では有名どころらしい。
なるほど・・・。
どおりで、城内には、リーナさんに頭が上がらない者が多い訳だ。リーナさんって、すごい。
って、あれ?
セルシェーダさんも、リーナさんの弟子なの?
「そうですね。諸事情により、セルシェーダ様の教育係が辞職されたらしく、先代陛下が新たな教育係をお探しになられている間に、セルシェーダ様が、リーナ様に弟子入りされたとの事です。」
それなのに、セルシェーダさんじゃなくて、お父さんが国王になったんだ。セルシェーダさんの方が向いていると思うんだけどなぁ。
「陛下も、お若い頃はとても高名な “魔法剣士” でいらっしゃいました。英雄学園高等学部の主席卒業生という名誉称号もお持ちですので。」
えっ、そ、そうだったんだ。信じられない。でも、………。
そういえば、誰も教えてくれなかった、空白期間がいくつかあったなぁ。もしかしたら、その間の出来事かも。
「同期卒業生の次席は、サーシャ様ですね。」
「陛下とサーシャ様の称号は、学園の本部棟に、今でも飾られています。『炎天の魔法剣士』と『氷葬の魔法剣士』の二つですね。」
えっと、『ひょうそうの魔法剣士』が、サーシャさんの称号だったよね。
じゃ、じゃあ、『炎天の魔法剣士』っていう、格好良さそうな称号は、お父さんの称号?・・・・・・・・・信じられないよ。
でも、そんな時代があったのなら、周りからあれだけ責め立てられるのも仕方ないよね。
前世でも、良い状態の物を知った後で、悪い状態の物を与えられることは耐えられない人って多かったからなぁ。僕は、殆ど病院食しか食べたことがなかったから分からなかったけど、外部からの入院患者の中には、病院食が不味いって、騒ぐ人もいたんだよなぁ。
要するに、アレと同じだよね。
「わ、私は、サーシャ様の精緻で精密で、繊細な剣術と魔法を扱う技術に感動しました。そして、サーシャ様に師事したのです。」
うんうん、サーシャさんの朝の鍛錬は、剣術も魔法も綺麗だし、「凄い!」としか、言いようがなかったんだよね。
「明日の朝は、師匠の鍛錬に参加させていただけるとの事でしたので、精一杯、頑張ります。」
な、う、う、う。
羨ましい。
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