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2.計画実行と兄妹登場
2-065
しおりを挟む今日は、昨日できなかったスキルの確認をしていこうかな?
今日の護衛官は、ウルクとナギらしいから、魔法についての情報が得られるかもしれないなぁ。
護衛官が同じ部屋の中にいるから、魔法を使っても、たぶん大丈夫だと思う。
都合が良いというか、お母さんらしいというか、お母さんが城内の至るところで、僕が魔法を使ったことを自慢しているらしいので、僕が魔法を使えることは、城内で働く人たちにとっては有名な話なんだって。そのこともあって、ウルクやナギも僕が魔法を使えることを知っているんだ。
だから、今から僕が魔法を使っても、大騒ぎになるようなことはないはず。
ウィーシュ、準備はいい?
【問題ありません。いつでも開始できます。】
よし!
それじゃあ、早速、始めよう!
まずは、簡単そうなところから挑んで行こう。
ええっと、・・・・・・・・・この中だと、属性魔法になるのかな?
【属性魔法は、おそらく、農業魔法などの複合魔法の基部に当たる、単一属性の魔法の組み合わせを指していると思われます。】
えっと、つまり?
【同一の属性を持つ魔法同士を組み合わせて、一つの魔法として完成させる、ということですよ。】
そういう意味の説明だったかな?
まぁ、いいや。
取り敢えず、それから試してみよう。
室内で扱うのに、安全な属性は、・・・・・・・・・
【光属性の魔法であれば、安全なものが多いでしょう。その中でも、ライトとヒールの組み合わせであれば、魔法が成立して効果が跳ね上がったり、失敗して暴発したりしても比較的安全な部類の魔法になります。】
そうだよね。
それじゃあ・・・・・・・・・
【『灯』 + 『癒し』】
第一段階、二つの魔法をそれぞれ発動させることは成功。
次はこれを組み合わせてぇー・・・・・・・・・
「わっ、すごい!フィル殿下の右手が、光ってる。これは、ライトかな?あっ、左手もうっすら光ってる。こっちは、ヒールっぽいかも?」
「なっ、無詠唱で魔法を並列に展開して同時に発動させた!?・・・・・・・・・殿下は魔法の神童ですね。普通はできませんよ、複数の魔法を同時に発動させるといった、難易度が異常に高い大技は。」
普通ならできないってことは、この方法は、かなりいい線行ってるのかもしれないよね。
それに、僕はウィーシュに頼っているから、魔法の発動と維持を普通より、だいぶ楽してる。
だから、余裕もあるし、落ち着いてこの二種類の魔法を組み合わせていけば、・・・・・・
「えうあ!」
どうだ!?
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