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序章篇
8 叛乱、興る-7-
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曲がりくねった狭隘な道が続く。
山道というよりは岩壁の隙間がたまたま一本に繋がっているようなものだ。
その悪路を軍用車が2両、ゆっくりと進む。
ところどころ開けているのは軍用に舗装しかけて頓挫した跡らしい。
プラトウに似ているな、とシェイドは思った。
「疲れていないかい?」
懐かしそうに窓の外を眺めている彼に、グランが気遣うように問う。
「ああいう魔法の使い方は初めてだろう? それに大勢の前だったしね」
「いえ、僕は……そうですね。ちょっと体がだるいです」
魔法を使うことそのものへの罪悪感は薄れつつある。
今はそれとは別の精神的な疲労が彼にのしかかっていた。
「クライダードというのはそんなにすごいものなんですか?」
「すごい、という言葉ではとても足りないだろうね。さまざまな文献の記述を見るに、現代の人間と比べれば山と砂粒くらいの差はあると思うよ」
グランという男はクライダードについて述べる時、まるで自慢話のように語る。
「それが本当に僕なんでしょうか……?」
本人にその実感はない。
その血を重ねた稀有な存在だと持ち上げられても光栄だと思うこともない。
自分は他人とはちがう。
そのことへの困惑のほうがずっと強かった。
「間違いないよ。先ほどの訓練でもその片鱗は見えていた。今はまだその力の使い方を知らないだけさ」
「そう、ですか……」
塞ぎ込むシェイドを見て二人も残念がった。
彼の血縁が存命ならば同じ血を分けた人間として大いなる助けになったハズだ。
しかし聞くところでは他に身寄りはいないらしい。
ここでシェイドを喪えば貴重なクライダードの純血種が喪われることになる。
それだけではない。
民間人の子どもという衆目を集める旗もなくなり、その神秘性にすがることもできなくなる。
(この子には生きてもらわなければならない。そして力を発揮させなければ――)
ミス・プレディスの予言は限定的だった。
アメジスト色の光が世界を覆った、そのあとは――。
自分たちが繋がなければならない。
「間もなく到着します」
隘路をくぐり抜けた車両は基地の手前まで来ていた。
既に連絡済みであり正面ゲートは開放されている。
「この辺りには初めて来ましたが、これでは戦力の増強は期待できそうにありませんね」
同行の士官がぼやいた。
周囲の様相を見るに駐屯地というよりは関所にちかい。
付近にあるのは通信基地と小さな倉庫が2棟のみだ。
多少の武器弾薬は備蓄されてはいるだろうが、ここまでに併合してきた戦力に比べれば大きく劣る。
「今はひとりでも多くの仲間が欲しい。それに最悪、政府側に付かれるよりはいいだろう」
重鎮は相手が誰であれ過小に評価しない。
たとえ兵士ひとり、弾薬ひとつでも贅沢は言っていられない。
ゲートを越えた先の広場では、叛乱軍を出迎える準備ができていた。
ここをあずかるレーヴェ隊長他、彼の部下数十名が到着を待っている。
アシュレイたちはシェイドと士官3名ほどを連れて車両を降りた。
小規模とはいえ、さすがに正規の軍である。
レーヴェたちは扇状に列を組んで叛乱軍を出迎えた。
「お待ちしておりました」
目つきの鋭いこの男は、挑むような目を重鎮に向けた。
(なんだか恐そうな人……)
というのがシェイドの率直な感想である。
できるだけ目を合わせないようにしようと視線を逸らした彼は異変に気付いた。
「あ、あの、グランさ――」
それをこっそり伝えようとした時、異変の正体が露わになった。
「……どういうつもりだ?」
アシュレイはできるだけ温厚な口調を心がけて問うた。
出迎えに来たと思っていた連中が銃や剣を構え、自分たちを取り囲んでいる。
「私たちの仲間に加わるのではなかったのか?」
これは意味のない質問だ。
答えは彼らの態度に出ている。
「政府に敵する者は誰であろうと許されない。たとえあんたたちでもだ」
「いま、叛乱の火が各地に広がっている。横暴な支配者を取り除くのはこの機をおいて他にないんだ。それでもあの暴君に仕えるのか?」
「つい最近まで重鎮と呼ばれていた人間の言葉とは思えないな。元最高幹部も結局は勢いに靡くだけの小物か」
「私たちのことは何と言ってもかまわない。だが一番に考えるべきは民のことだ。無辜の民が虐げられているのを見過ごすワケにはいかない」
「詭弁にすらなっていないな。そう思うならなぜ、このタイミングだ? 同様の騒ぎはこれまで何度もあったぞ」
せせら笑い、レーヴェは指を弾いて合図した。
包囲網が狭まり、兵士たちが引き金に指をかける。
「お前たちは裏切り者だ。本来ならこの場で殺すところだが、皇帝のご恩情により二人は生かしたままにせよ、とのことだ。よって拘束する」
グランは後ろ手にミストを送り込んだ。
背後にいるシェイドと士官を守るためだ。
「我々は離叛したんだ。悪いがおとなしく捕まるつもりはない」
ペルガモンに背く者と忠誠を誓う者。
どちらにも大義があるから衝突するのは仕方がない。
その意味ではアシュレイもグランも、レーヴェが偽って協力を申し出たことを恨みはしない。
だが叛乱を掲げた以上は仲間を守り、敵と戦う覚悟をしなければならない。
「――では殺せ、との仰せだ」
言い終わる前に彼は躍りかかった。
腰に帯びていた剣を抜き、力まかせに振り下ろす。
それを予測していたアシュレイは冷静に身を躱すと、右手にミストを集めて剣を生み出した。
深紅に輝く剣身は表面部分のミストがわずかに空気中に溶けだしており、その揺らぎはまるで炎のように見える。
「構わん! 撃て!」
部下たちは既にそうしていた。
しかしグランが広範囲に展開していたシールドが彼らの攻撃を寄せつけない。
その間に銃を抜いた士官たちが応戦する。
はじめこそ当惑していたシェイドも事態を察すると、習ったばかりの炎の魔法で対抗した。
わざわざ不得手な魔法を選んだのは必要以上に相手を傷つけないためだ。
「こうなるとお前たちも逆賊と変わらんな!」
レーヴェはかつてないほど興奮していた。
目の前には逆立ちしても届かないほど上位に君臨していた男がいる。
辺境を警護するのがせいぜいの自分とちがい、世界中を飛び回って活躍してきた重鎮だ。
突然の離叛には驚いたが、彼にとっては幸運だった。
裏切り者を始末するという口実で堂々と刃を向けることができる。
ここで討ち取ることができればその功績を認められ、重鎮に取って代わることができるかもしれない。
したたかな野心が彼を焦らせた。
「その逆賊を生んだのはペルガモンだ!」
刃は2度ほど交わった。
剣技においても、魔力においても、そして人間性においてさえも。
ただの一兵卒と重鎮とでは差がありすぎた。
深紅が閃き、その残像が剣身に追いついた時にはレーヴェの得物は既に彼の手から離れていた。
直後、その切っ先は野心家の喉元に突きつけられる。
「う、む…………!」
力の差は理解していたつもりだった。
だから欺いておびき寄せ、不意を打ったが格のちがいは残酷だった。
「どうする?」
アシュレイは決断を迫った。
レーヴェが暴君に忠実ならみっともなく足掻くハズだ。
勝利は絶対であり、敗北はけして許されない。
武官はひとりの例外もなくそう教え込まれているからだ。
だから彼は心変わりを願った。
ここでその教えに従っても何にもならない。
この状況なら彼も理解するだろうと。
「命ある限り、皇帝に忠誠を尽くす! 私はお前たちとはちがう!」
レーヴェは勝ち誇ったような笑みを浮かべ、袖口に隠していた短銃を手にした。
(まずい……!)
アシュレイは咄嗟に身を退き、シールドを張った。
が、それより早く銃口が火を噴き、レーヴェはゆっくりと倒れた。
「お、おい、どうする……?」
隊長が自害したことで部下たちに動揺が走る。
奇襲は失敗した。
仲間も半分ほどが倒れ、指揮官を失った彼らにはもはや重鎮たちを捕らえる気概はない。
場は不自然なほど静まりかえっている。
レーヴェの部下たちはこの静けさに死を覚悟した。
「いかがなさいますか?」
士官がグランに問う。
だが彼はかぶりを振って、
「指導者はシェイド君だ」
質問する相手がちがうと言った。
「僕が決めるんですか……?」
慣れない魔法を連発して息が上がっている彼は、あらためて辺りを見回した。
小競り合いに倒れたレーヴェの部下は約20人。
殺傷はできる限り避けてほしいというシェイドの意思で、彼らは負傷こそしているものの命に別状はない。
死者は自ら命を絶ったレーヴェのみだ。
「まだ戦いますか……?」
シェイドの問いに首を縦に振る者はいない。
彼は無益な争いをやめようという意味で言ったが、相手からすれば死を突きつけた脅迫のようにしか聞こえなかった。
「じゃあ、もうやめましょう」
交戦の意思がないことに彼は微笑した。
死を覚悟していたレーヴェの部下たちの中には、その無邪気な笑顔に涙を流す者もいた。
山道というよりは岩壁の隙間がたまたま一本に繋がっているようなものだ。
その悪路を軍用車が2両、ゆっくりと進む。
ところどころ開けているのは軍用に舗装しかけて頓挫した跡らしい。
プラトウに似ているな、とシェイドは思った。
「疲れていないかい?」
懐かしそうに窓の外を眺めている彼に、グランが気遣うように問う。
「ああいう魔法の使い方は初めてだろう? それに大勢の前だったしね」
「いえ、僕は……そうですね。ちょっと体がだるいです」
魔法を使うことそのものへの罪悪感は薄れつつある。
今はそれとは別の精神的な疲労が彼にのしかかっていた。
「クライダードというのはそんなにすごいものなんですか?」
「すごい、という言葉ではとても足りないだろうね。さまざまな文献の記述を見るに、現代の人間と比べれば山と砂粒くらいの差はあると思うよ」
グランという男はクライダードについて述べる時、まるで自慢話のように語る。
「それが本当に僕なんでしょうか……?」
本人にその実感はない。
その血を重ねた稀有な存在だと持ち上げられても光栄だと思うこともない。
自分は他人とはちがう。
そのことへの困惑のほうがずっと強かった。
「間違いないよ。先ほどの訓練でもその片鱗は見えていた。今はまだその力の使い方を知らないだけさ」
「そう、ですか……」
塞ぎ込むシェイドを見て二人も残念がった。
彼の血縁が存命ならば同じ血を分けた人間として大いなる助けになったハズだ。
しかし聞くところでは他に身寄りはいないらしい。
ここでシェイドを喪えば貴重なクライダードの純血種が喪われることになる。
それだけではない。
民間人の子どもという衆目を集める旗もなくなり、その神秘性にすがることもできなくなる。
(この子には生きてもらわなければならない。そして力を発揮させなければ――)
ミス・プレディスの予言は限定的だった。
アメジスト色の光が世界を覆った、そのあとは――。
自分たちが繋がなければならない。
「間もなく到着します」
隘路をくぐり抜けた車両は基地の手前まで来ていた。
既に連絡済みであり正面ゲートは開放されている。
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多少の武器弾薬は備蓄されてはいるだろうが、ここまでに併合してきた戦力に比べれば大きく劣る。
「今はひとりでも多くの仲間が欲しい。それに最悪、政府側に付かれるよりはいいだろう」
重鎮は相手が誰であれ過小に評価しない。
たとえ兵士ひとり、弾薬ひとつでも贅沢は言っていられない。
ゲートを越えた先の広場では、叛乱軍を出迎える準備ができていた。
ここをあずかるレーヴェ隊長他、彼の部下数十名が到着を待っている。
アシュレイたちはシェイドと士官3名ほどを連れて車両を降りた。
小規模とはいえ、さすがに正規の軍である。
レーヴェたちは扇状に列を組んで叛乱軍を出迎えた。
「お待ちしておりました」
目つきの鋭いこの男は、挑むような目を重鎮に向けた。
(なんだか恐そうな人……)
というのがシェイドの率直な感想である。
できるだけ目を合わせないようにしようと視線を逸らした彼は異変に気付いた。
「あ、あの、グランさ――」
それをこっそり伝えようとした時、異変の正体が露わになった。
「……どういうつもりだ?」
アシュレイはできるだけ温厚な口調を心がけて問うた。
出迎えに来たと思っていた連中が銃や剣を構え、自分たちを取り囲んでいる。
「私たちの仲間に加わるのではなかったのか?」
これは意味のない質問だ。
答えは彼らの態度に出ている。
「政府に敵する者は誰であろうと許されない。たとえあんたたちでもだ」
「いま、叛乱の火が各地に広がっている。横暴な支配者を取り除くのはこの機をおいて他にないんだ。それでもあの暴君に仕えるのか?」
「つい最近まで重鎮と呼ばれていた人間の言葉とは思えないな。元最高幹部も結局は勢いに靡くだけの小物か」
「私たちのことは何と言ってもかまわない。だが一番に考えるべきは民のことだ。無辜の民が虐げられているのを見過ごすワケにはいかない」
「詭弁にすらなっていないな。そう思うならなぜ、このタイミングだ? 同様の騒ぎはこれまで何度もあったぞ」
せせら笑い、レーヴェは指を弾いて合図した。
包囲網が狭まり、兵士たちが引き金に指をかける。
「お前たちは裏切り者だ。本来ならこの場で殺すところだが、皇帝のご恩情により二人は生かしたままにせよ、とのことだ。よって拘束する」
グランは後ろ手にミストを送り込んだ。
背後にいるシェイドと士官を守るためだ。
「我々は離叛したんだ。悪いがおとなしく捕まるつもりはない」
ペルガモンに背く者と忠誠を誓う者。
どちらにも大義があるから衝突するのは仕方がない。
その意味ではアシュレイもグランも、レーヴェが偽って協力を申し出たことを恨みはしない。
だが叛乱を掲げた以上は仲間を守り、敵と戦う覚悟をしなければならない。
「――では殺せ、との仰せだ」
言い終わる前に彼は躍りかかった。
腰に帯びていた剣を抜き、力まかせに振り下ろす。
それを予測していたアシュレイは冷静に身を躱すと、右手にミストを集めて剣を生み出した。
深紅に輝く剣身は表面部分のミストがわずかに空気中に溶けだしており、その揺らぎはまるで炎のように見える。
「構わん! 撃て!」
部下たちは既にそうしていた。
しかしグランが広範囲に展開していたシールドが彼らの攻撃を寄せつけない。
その間に銃を抜いた士官たちが応戦する。
はじめこそ当惑していたシェイドも事態を察すると、習ったばかりの炎の魔法で対抗した。
わざわざ不得手な魔法を選んだのは必要以上に相手を傷つけないためだ。
「こうなるとお前たちも逆賊と変わらんな!」
レーヴェはかつてないほど興奮していた。
目の前には逆立ちしても届かないほど上位に君臨していた男がいる。
辺境を警護するのがせいぜいの自分とちがい、世界中を飛び回って活躍してきた重鎮だ。
突然の離叛には驚いたが、彼にとっては幸運だった。
裏切り者を始末するという口実で堂々と刃を向けることができる。
ここで討ち取ることができればその功績を認められ、重鎮に取って代わることができるかもしれない。
したたかな野心が彼を焦らせた。
「その逆賊を生んだのはペルガモンだ!」
刃は2度ほど交わった。
剣技においても、魔力においても、そして人間性においてさえも。
ただの一兵卒と重鎮とでは差がありすぎた。
深紅が閃き、その残像が剣身に追いついた時にはレーヴェの得物は既に彼の手から離れていた。
直後、その切っ先は野心家の喉元に突きつけられる。
「う、む…………!」
力の差は理解していたつもりだった。
だから欺いておびき寄せ、不意を打ったが格のちがいは残酷だった。
「どうする?」
アシュレイは決断を迫った。
レーヴェが暴君に忠実ならみっともなく足掻くハズだ。
勝利は絶対であり、敗北はけして許されない。
武官はひとりの例外もなくそう教え込まれているからだ。
だから彼は心変わりを願った。
ここでその教えに従っても何にもならない。
この状況なら彼も理解するだろうと。
「命ある限り、皇帝に忠誠を尽くす! 私はお前たちとはちがう!」
レーヴェは勝ち誇ったような笑みを浮かべ、袖口に隠していた短銃を手にした。
(まずい……!)
アシュレイは咄嗟に身を退き、シールドを張った。
が、それより早く銃口が火を噴き、レーヴェはゆっくりと倒れた。
「お、おい、どうする……?」
隊長が自害したことで部下たちに動揺が走る。
奇襲は失敗した。
仲間も半分ほどが倒れ、指揮官を失った彼らにはもはや重鎮たちを捕らえる気概はない。
場は不自然なほど静まりかえっている。
レーヴェの部下たちはこの静けさに死を覚悟した。
「いかがなさいますか?」
士官がグランに問う。
だが彼はかぶりを振って、
「指導者はシェイド君だ」
質問する相手がちがうと言った。
「僕が決めるんですか……?」
慣れない魔法を連発して息が上がっている彼は、あらためて辺りを見回した。
小競り合いに倒れたレーヴェの部下は約20人。
殺傷はできる限り避けてほしいというシェイドの意思で、彼らは負傷こそしているものの命に別状はない。
死者は自ら命を絶ったレーヴェのみだ。
「まだ戦いますか……?」
シェイドの問いに首を縦に振る者はいない。
彼は無益な争いをやめようという意味で言ったが、相手からすれば死を突きつけた脅迫のようにしか聞こえなかった。
「じゃあ、もうやめましょう」
交戦の意思がないことに彼は微笑した。
死を覚悟していたレーヴェの部下たちの中には、その無邪気な笑顔に涙を流す者もいた。
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