The Lone Hero ~The Age of Iron and Blood~

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第二章 聖教の黒炎、ドミニクの狂信

第21話:神の名の下に

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 聖都アウレリア。白亜の城壁に囲まれ、天を突く尖塔が林立するその街は、ユーロディア大陸における聖教(ホーリー・フェイス)の絶対的な権威と、その栄光を象徴していた。だが、その荘厳な美しさの裏側には、光の届かぬ深い闇が、底なし沼のように広がっていた。

 異端審問所の薄暗い地下牢。そこは、神の名の下に行われる、残忍な拷問と、無実の人々の絶望の叫びが絶えることのない、まさにこの世の地獄であった。
 その地下牢の一室で、若き日のドミニク・ギルフォードは、生涯忘れることのできない光景を目の当たりにしていた。

 彼の敬愛する母親が、痩せこけた体にボロ布を纏い、鎖で壁に繋がれている。その美しい顔は、度重なる拷問によって無残に腫れ上がり、虚ろな瞳には、もはや何の光も宿っていなかった。彼女は、近隣の村で起きた原因不明の疫病の責任を、「魔女」として押し付けられ、謂れのない罪でこの場所に連れてこられたのだ。

「母上…! 母上っ!」

 まだ十歳にも満たないドミニクは、牢の鉄格子に必死にしがみつき、涙ながらに叫んだ。
 母親は、息子のその悲痛な声に、僅かに反応し、力なく顔を上げた。そして、その唇から、か細い声が漏れた。

「ドミニク…私の可愛い坊や…逃げなさい…ここへ来ては…いけません…あなたは…あなたは、神の光の道を…正しく…歩むのですよ……」

 それが、ドミニクが聞いた、母親の最後の言葉だった。

 翌日、ドミニクの母親は、広場で、熱狂する村人たちと、冷笑を浮かべる聖職者たちの見守る中、生きたまま火刑に処された。助けを求める母親の最後の絶叫、肉の焼けるおぞましい異臭、そして「魔女を殺せ!」と叫び狂う人々の無知な熱狂と、それを満足げに見下ろす執行者の、歪んだ悦びに満ちた顔。その全てが、幼いドミニクの脳裏に焼き付いた。

「母上…なぜ、あなたが…なぜ…。全能なる神は、このような不正と暴虐をお許しになったのか…いや、違う…! 神は決して不正を許しはしない! 許していたのは、神の名を騙り、自らの欲望を満たし、そして無知な民を扇動する、この世の人間どもだ! 異端者、堕落者、偽善者…! 奴らこそが、この聖なる世界を汚し、真の信仰を蝕む、忌まわしき癌なのだ! このドミニク・ギルフォードが、神の聖なる代行者として、その全ての癌細胞を、一つ残らず焼き尽くし、この世界を清浄なる地に変えてみせる…! 母上の、あの無念を晴らすためにも…! そして、母上のあの最後の言葉…『神の光の道を正しく歩め』…そうだ、これこそが、私に与えられた、神聖なる使命なのだ!」

 彼の信仰は、その瞬間、純粋なものから、深いトラウマと選ばれた自分だけが真の正義を理解し、それを執行する権利を持つという、危険で歪んだ選民思想によって狂信へと変貌を遂げたのだった。

 *

 その頃、黒森の庵。エルミートは、カイルとリアナに、かつて世界に存在したという、様々な信仰や神話、そしてそれらが時に人々の心をどのように支配し、歴史を動かしてきたかについて語り聞かせていた。

「神とは何か、カイル。正義とは何か、リアナ。それは、人がその手に権力という名の力を握った時、最も簡単に歪められ、そして最も危険な凶器となりうるものじゃ…。決して、言葉や教義に惑わされるでないぞ。真実は、常にお前たちの心の中にあるのだからな」

 その言葉は、奇しくも、遠い王都ボルドーで、まさに『神の正義』という名の、血塗られた凶器を振りかざし、アキテーヌを恐怖の底に沈めようとする一人の若き聖職者の出現と、不気味なまでに共鳴していた。

 *

 聖都アウレリア、教皇庁。

 老獪にして権謀術数に長けた教皇グレゴリウス十七世は、謁見の間に呼び寄せた一人の若き聖職者を、その鋭い目で見つめていた。

 ドミニク・ギルフォード。貧しい生まれながら、神学校では常に首席を争うほどの類稀なる知性と、そして何よりも、その若さに見合わぬほどの、一度信じたものを決して疑わぬ、純粋で強固な信仰心を持つ男。

 教皇は、ドミニクのその異常なまでの異端への憎悪と、目的のためにはいかなる手段をも厭わぬ冷酷な実行力、そして何よりも、彼のその過去のトラウマが生み出した、歪んだ「正義感」に目をつけた。

 表向きは「近年、聖教の権威が著しく失墜し、異端の噂が絶えないアキテーヌ王国へ、神の鉄槌を下し、聖教の威光を再び彼の地に確立するため」という大義名分のもと、教皇はドミニクを、特命の異端審問官に任命し、アキテーヌへと派遣することを決定した。

 しかし、その真の狙いは、摂政レジナルド公爵の急速な台頭によって揺らぎ始めた、アキテーヌにおける聖教の影響力を、ドミニクという制御不能な「狂犬」を使って回復させること。そして場合によっては、その牙をレジナルド自身にさえも向けることで、アキテーヌの権力バランスを聖教にとって有利な方向へと導くことにあった。

「このドミニク・ギルフォード、教皇聖下のご期待と、そして何よりも神聖なる聖教の名誉にかけ、我が身命を賭して、アキテーヌの地に蔓延る全ての異端の根を、一本残らず焼き尽くし、神の絶対なる正義と、聖教の揺るぎない権威を、再び彼の地に確立することを、全能なる創造主様と、殉教されし全ての聖人たち、そして何よりも、無実の罪で火刑台の露と消えた、我が母の御魂に誓います!」

 彼のその誓いの言葉は、若いながらも、聞く者の背筋を凍りつかせるほどの、狂信的な熱と底知れぬ復讐の炎を帯びていた。教皇は、そのドミニクの姿に満足げに頷きながらも、内心では、この危険な駒を上手く使いこなせるかどうか、一抹の不安を覚えていた。

 *

 数名の屈強な聖堂騎士だけを供として連れ、ドミニク・ギルフォードは、王都ボルドーへと到着した。彼が最初に訪れたのは、天を突く尖塔と、壮麗なステンドグラスで飾られた、アキテーヌ管区の聖教大聖堂だった。

 そこで彼を出迎えたのは、アキテーヌ管区を統べる枢機卿、バルタザール・ド・ロレーヌだった。バルタザールは、その肥満した体に、金糸で刺繍された豪華な紫衣をこれみよがしに纏い、その太い指には、まるで夜空の星々のように、高価な宝石が嵌められた指輪がいくつも鈍い光を放っていた。

 おお、これはこれは、ドミニク審問官殿。ようこそ、アキテーヌへ。長旅でさぞかしお疲れでございましょうな。まずは、我らがアキテーヌの誇る、極上の葡萄酒と、七面鳥の丸焼きでも召し上がりながら、旅の疲れを癒してくだされ。今宵は、あなた様のために、王宮の料理長を呼び寄せ、ささやかながらも心のこもった歓迎の宴を…」

 バルタザールのその偽善に満ちた、ねっとりとした笑顔、その言葉の端々に隠しきれずに滲み出る世俗的な欲望。そして何よりもその贅沢三昧な生活ぶりを、ドミニクは、まるで汚物でも見るかのような、冷たい侮蔑の目で見つめた。



「枢機卿閣下、そのお心遣い、痛み入ります。ですが、私は、そのような世俗的な饗応を受けるために、このアキテーヌへ参ったのではございません。この地に蔓延るという、忌まわしき異端の膿を摘出し、神の聖なる正義を執行するために参ったのです。私の聖務に、美酒も美食も、そして女子供の慰みも一切不要。ただ、神の御言葉が記された聖書と、聖教の厳格なる法、そしてこの身に宿る、神への揺るぎない信仰と、異端を滅ぼすという固い決意があれば、それで十分なのでございます」

 その言葉は、若き審問官の口から出たものとは思えぬほどに冷たく、鋭利な刃物のように、バルタザール枢機卿の傲慢な心を深く突き刺した。それは、アキテーヌの腐敗しきった聖職者たちに対する、ドミニクからの明確な挑戦であり、容赦ない宣戦布告にも等しかった。バルタザールは、そのドミニクのただならぬ気配に、背筋に冷たい汗が流れるのを感じていた。

 *

 ドミニクは、公式な挨拶もそこそこに、質素な旅の僧侶の衣服に着替え、供も連れずに、一人で王都ボルドーの、特に貧民街や裏通りといった、光の当たらぬ闇の部分を「視察」し始めた。彼がその鋭い獲物を探す鷹のような目で観察するのは、人々のありとあらゆる「罪」の姿だった。

 賭博に狂い、なけなしの金をすってしまう男たち。安酒に溺れ、道端で汚物を撒き散らす兵士たち。僅かな金のために、その若い肉体を売る女たち。そして何よりも、聖教の教えを嘲笑い、神の存在を疑い、あるいは公然と冒涜する者たちの、その忌まわしき姿。

 (見よ…見よ、この街は、罪と汚濁と腐敗に満ち満ちている…! 人々は神の慈悲を忘れ、獣のような低俗な快楽に溺れ、その汚れた魂を、喜んで悪魔に売り渡している! これでは、古の忌まわしき災厄が、再びこの地に蘇ったとしても、何の不思議もないではないか! このドミニク・ギルフォードが、神の聖なる炎そのものとなり、この街の全ての罪と穢れを一片残らず焼き払い、聖なる地に変えてくれようぞ! それこそが、真の救済なのだ!)

 彼の瞳には、もはや正気とは思えぬ、救済者としての歪んだ恍惚と、破壊者としての冷酷非情な悦びが、不気味なまでに混じり合っていた。彼は自らがこれからアキテーヌで執行するであろう、血塗られた「聖なる浄化」の儀式を想像し、その指先が微かに震えるほどの倒錯した興奮を覚えていた。彼は神の愛ではなく、神の罰を地上に顕現させるために遣わされたのだと、固く信じていた。

 *

 摂政レジナルド・ド・ヴァランス公爵は、聖都アウレリアから、ドミニク・ギルフォードという名の、若く、そして狂信的な異端審問官が特命として派遣されてきたという情報を掴んでいた。彼は、その男の危険なまでの純粋さと、その手に握らされた聖教の権威、そして何よりも、その利用価値の高さを、瞬時に見抜いていた。

「あのドミニクという若造、ギルバートよ、ただの狂信者ではないと見えるな。あの瞳は、一度『異端』という名の獲物を見つければ、決して離さぬ、飢えた猟犬の目だ。そして、その獲物を八つ裂きにすることに、何の躊躇も、そして何の慈悲も持たぬであろう。実に、頼もしいではないか。…ギルバートよ、手筈を整え、私と彼が出会う機会を設けよ。彼には、このアキテーヌに巣食う『真の異端者』が誰であるのか、そして、その者たちを排除することが、いかに神の御心に適う、崇高な行いであるかを、懇切丁寧に、そして彼のその狂信的な情熱をさらに燃え上がらせるように、教えてやらねばなるまいからな。ヴァロワの残党どもを、そして私に逆らう全ての愚か者どもを、社会的に、そして物理的に抹殺するにはこれ以上ないまさに神からの贈り物のような駒だ」

 レジナルドの執務室に、数日後、ドミニク審問官が、「アキテーヌにおける異端の現状と、その対策について、摂政閣下にご相談申し上げたい儀がございます」という、極めて丁重な名目で招かれることになった。

 冷酷非情な野心家と、狂信的な正義を振りかざす聖職者。アキテーヌの運命を、さらに深い、血塗られた悲劇の淵へと導く二人の男の危険な邂逅の瞬間が、王都ボルドーの深い霧の中で静かに訪れようとしていた。

 *

 レジナルド公爵の壮麗な執務室。窓の外には、相変わらず鉛色の空が広がっている。

 ドミニク審問官は、レジナルドの前に進み出て、深々と頭を下げた。その顔には、緊張と、そして自らの使命を前にした興奮が浮かんでいた。

 レジナルドは、アキテーヌの現状を深く憂い、聖教の権威の失墜を心から嘆く敬虔な為政者を完璧に演じきった。そして、ドミニクのその歪んだ正義感を、熟練の調教師が猛獣を操るかのように巧みに刺激し始めた。

「ドミニク殿、あなた様のような清廉潔白にして、神への篤い信仰心をお持ちの方が、この腐敗しきったアキテーヌの地に、わざわざお越しくださったことは、まさに全能なる創造主様のお導きとしか私には思えませぬ。あなた様のような方こそが、今のこの国には必要なのです」

 レジナルドは、溜息をつきながら続けた。

「実は、ドミニク殿…このアキテーヌには、聖教の教えに背き、禁断の知識を求め、そして善良なる民を惑わし、あまつさえ、我らが国王ギヨーム陛下のその聖なる権威をも脅かそうとする、恐るべき異端の集団が、深く静かに根を張っているのです。その筆頭が、かのヴァロワ家の残党と、彼らに与する見せかけだけの敬虔《けいけん》な者たち…そして、彼らをその莫大な富で陰から操り、アキテーヌを混乱の渦に陥れようとしている強欲な大商人ジャン=ピエール・マルシャン…。彼らこそが、この国を蝕む、真の癌なのでございます」

 ドミニクは、レジナルドのその言葉を、一言一句聞き漏らすまいと真剣に聞いていた。そして、その言葉が終わる頃には、彼の瞳は地獄の業火のように、狂信の炎で赤黒く燃え上がっていた。

「摂政レジナルド公爵閣下ご安心くださいませ。このドミニク・ギルフォード、神の聖なる鉄槌となりて、その者どもを一匹残らず炙り出し、聖なる炎でその魂ごと浄化してご覧にいれましょうぞ! それこそが、神の御心であり、そして私に与えられた、唯一絶対の使命なのですから!」

 アキテーヌに、聖教の名の下に行われる、血塗られた粛清の嵐が、今まさに、その黒い翼を広げようとしていた。
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