【R18】超女尊男卑社会〜性欲逆転した未来で俺だけ前世の記憶を取り戻す〜

広東封建

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三章

38-友情

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「そういえばあんた、休み時間の度に居なくなってるけど……なんでそんなに何回も出来る訳?」

「―――へっ? 何が?」

 俺が学級日誌を入力していると突然、乙音から意味の分からない質問をされ、俺は間抜けに聞き返した。

「いや、だって……一日3回までって決まってるのに、あんた休み時間いっつも教室に居ないじゃない」

 乙音がやや恥ずかしそうに、質問を掘り下げる。

(一日3回って一体……ハッ!ま、まさか―――)

 乙音が妙に頬を赤らめている様子から察するに、どうやら乙音は俺がトイレで奴隷とセックスするために席を離れていると勘違いしているようだ。

「い、いやいや違う違う!
 別にトイレに行ってる訳じゃなくて、その……そう! 探検!
 学校のことまだよく分かんないから探検してるんだよ!」

 我ながら実に苦しい言い訳だが、他に都合の良い説明も思い付かず、無理矢理に押し通す。

「は? 探検……?
 じゃあトイレには行ってないの?」

「う、うん! えぇと……私、アレがっその……まだっていうか……
 奴隷とそういうことをしたことがないっていうか~……は、ははは!」

 奴隷ではなく茜と行為に及んでいたというのが実際のところだ。
 学校でセックスしてるという点では心苦しい言い訳だが、今後も男とするつもりは全くないので、この際初潮が来ていないことにしてしまおうと目論んだ。
 すると―――

「そ、それほんと!?」

 突如乙音は目を大きく見開き、物凄い勢いで食い付いてきた。
 あまりに唐突な反応に、俺は思わず面食らってしまう。

(ちょ……顔、近っ!)

 息がかかりそうな程に顔を寄せられ、俺は堪らず赤面する。

「―――あ! ええと、ご、ごめん……」

 すると乙音も思わず取り乱してしまったことに気付き、顔を赤らめる。
 急いで俺の体から離れ、恥ずかしそうにモジモジと身を擦った。

「昨日茜が言ってたのを聞いたと思うけど―――じ、実は私もアレがまだで……
 クラスでまだ来てないのは私だけで、私はあんまり、エ、エッチなことに興味ないから……皆と話が合わなくて……
 それで私以外にもまだな子が居たって知って、そ、その……う、嬉しくて」

 こうして見ると、乙音もまだまだ幼さの残る少女であることがよくよく伝わってくる。
 要するに乙音は周りより成長が遅れていることに劣等感を抱いているのか、あるいは皆が性に関心を高めていくことに自分の心が付いて行けず、その反動で性的なものへの拒絶感が高まってしまったのか。
 いずれにせよ灰原乙音という少女はクラスに馴染めず、孤独感を抱えて過ごしてきたに違いない。

 そんな乙音に対して、パイ乙などという言葉を口にしてしまったことを、俺は申し訳なく感じてきた。

「そっか……
 それなのに昨日はその……変な言葉を口走っちゃって、ごめん……
 わ、悪気は無かったんだ!
 ただ、その……昔の知り合いに名前が似ていたからつい思わずというか、なんというか……」

 灰川乙葉を思い出して、無意識に口にしてしまったことをどう説明していいのか分からず、俺はしどろもどろになってしまう。だが―――

「い、いいわよ別に……悪気が無かったんなら」

 意外にも乙音はすんなり許してくれた。
 ひょっとしたら案外良い奴なのかもしれない。
 名前や雰囲気が似ているだけで、灰川乙葉と同じように根に持つタイプだと決め付けるのはどうやら間違いだったようだ。いや、それどころか―――

「そ、その代わり……わ、私のと、友達になってよ……」

 青春ラブコメもビックリの、とんでもないツンデレときた。

(えー!? ゆ、許す代わりに友達申請ー!?
 今どきっつか、未来になってもまだこんなツンデレ少女が絶滅してなかったのかー!?)

「―――プッ……くははっ!」

 あまりのテンプレヒロインっぷりに、俺は堪えきれず笑ってしまう。

「ちょ……何笑ってんのよ!
 あんた私に友達が居ないと思って馬鹿にしてんの!?」

「い、いやごめんごめん! そ、そうじゃないんだ……!

 いいよ―――

 友達になろう」

 俺は涙目を擦り、真剣な顔で手を差し出す。
 すると乙音も照れを隠すように顔を背けながら、俺の手を握った。

 考えてみれば、これだけ可愛いクラスメイトに囲まれていても、学校に友達が居ないというのは俺にとっても中々に辛いものがある。
 茜の場合は友達というよりはセフレと言った方が正しい。
 下半身で先に繋がってしまうと、そこに友情感覚を得るのは相当に難しい。

 異性の友達というのは前世を含めても初めて故中々馴染みのない感覚だが、悪い気もしない。

 ひょっとすると、灰川乙葉ともこんな風に仲良くなれる道もあったのだろうか―――

 そんなことを思いながら、友人として女子の手に触れる感触に、俺は性欲とはまた違った高揚感を覚えたのだった―――



 だがその喜びは、帰るなり早々に打ち砕かれることとなった。


「―――游助様。先程比奈から連絡が御座いまして、何やら『灰原乙音というクラスメイトには関わるな』とのことですわ」

 礼子の口から飛び出したのは、出来たばかりの友人関係を断ち切る、あまりにも残酷な司令だった―――
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