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四章
66-再々発覚
しおりを挟む昼休み――――
クラスメイトが何やら怪し気な動きを見せていることなど露知らず、俺は無防備にも茜と2人、いつもの物置部屋で情事に耽っていた。
普段は圓も呼び出して3Pをすることも多いのだが、今日の圓は実習生としての活動を大学に報告する作業があるとのことで、今は二人きりでのプレイを愉しんでいる。
『ドチュッドチュッ……!』
『ドピュッドピュルッ』
「あぁっ……游ちゃんのいっぱい出てるぅ……」
いつもの如く無遠慮に子宮へと子種をぶち撒け、茜は幸せそうな顔で中出しの感触を堪能した。
茜に限ったことではないが、女達へ無責任に中出ししまくれるというのは実に気持ちの良いものだ。
だが―――
「なぁ茜……俺達毎日中出ししてるけど……その、妊娠したりはしないのか?」
流石にいい加減誰かが妊娠してしまわないか、ふと不安が過ぎり、俺は茜に訊ねた。
「へ? 妊娠? うーんどうかなー。
普通の奴隷だと3年くらい毎日セックスして、ようやく1回妊娠出来るかどうからしいけど~……
トイレの子達の精子は薬のせいで妊娠出来ないらしいしー」
どうやらこの時代の妊娠率というのはかなり低いものらしい。
男達は性欲を削がれ、便所行きの奴隷程に何度も射精出来るものではない。
しかも今の茜の話では、一日中セックスさせられているDランク奴隷には生殖能力が無いみたいだし、今の時代の出生率はかなり低いと見積もった方が良さそうだ。
「でも游ちゃんの身体は普通じゃないし、精子も濃くていっぱい出るからそろそろ妊娠出来るかもっ!」
ところがここで茜の口から恐ろしい言葉が飛び出す。
「ええ!? い、いや……確かに俺の身体は他の奴と少し違うけど……
で、でもこの歳で妊娠なんてしたら、茜は大丈夫なのか?」
「へ? なんでー?
妊娠なんて出来たらすっごくラッキーだよー!
学校休んでセックスし放題だし、皆に羨ましがられるよー!
それに赤ちゃんも欲しいし!」
妊娠の可能性に焦る俺に対し、茜は全く気にしていないどころか、妊娠を望んでいるようだ。
(この時代の女達にとって妊娠は、誰しもが望んでいることなのか……)
俺の前世を思い返すと、結婚した夫婦であっても子供を作らない人達もいた。
それに世間ではやれ「子供を作ることだけが幸せじゃない」とか、「無責任に子供を作るな」だとか、さも子供を持つこと以外の価値観を広めるような風潮まで出来上がりつつあった。
本来生物の目的は繁殖にあり、繁殖を拒むことはそれ則ち種の絶滅だ。
そうでなくとも社会を保持するためには次世代の存在が不可欠であり、子孫繁栄は最も望まれるべきことだ。
更に子供を作らないということは、将来の社会保障を他人の子供に押し付けることになる。
子供を産めない体ならまだしも、産める人達が「子供を作ることだけが幸せじゃない」などとのたまうのは、つまり「私は自分の幸せのことしか考えません。後の問題は全部社会や他人のせいです」と公言しているようなものだ。
仮にそのような思想を持っていたとしても、心に仕舞っておくべきものであり、堂々と言ってそれを社会が許容していこうなどという風潮は確実に狂っている。
そういう意味では茜のような考えが世に広まっているのは、実に喜ばしいことなのかもしれない。
とは言っても、それは単に社会が危機に晒される程に出生率が低下したことによる、必然の理というだけなのかもしれないが……
「もしあたしが妊娠したらぁ……游ちゃん、あたしと結婚してくれるぅ?」
「へっ!? 結婚!?
結婚制度なんてまだあんの!?」
突然茜の口から思いもよらない言葉が飛び出し、俺は大いに狼狽えた。
「実際に奴隷と結婚したって人は聞いたことないけどぉ~、でもそういう昔の制度がまだ残ってるって聞いたことあるよ!
たふたさいせい? とかなんとかいうやつ!」
なんと、この時代には結婚制度がまだ残っていたのか。
しかも多夫多妻制ときた。
男が少ない時代に一夫多妻ではなく多夫多妻であるのは、女尊意識が強い社会で、一夫多妻などという男尊制度を容認することへの抵抗があったと思われる。
正直そんな制度に何の意味があるのか甚だ疑問ではあるが―――
恐らくはまだ結婚という文化が残っていた前時代から、男や出生率がどんどん減っていく中で結婚に関わる法律が変化していき、最終的にはほぼ形骸化した「多夫多妻制」という法律のみが今も残存しているといったところだろう。
とはいえ結婚という実に重みのある言葉には、謎のプレッシャーを感じずにはおれなかった。
「游ちゃんがパパになってぇ~、あたしと毎日セックスしまくってぇ~、セックスしながら出産してぇ~、産まれてきた子達も混ざってひたすらエッチ三昧の家なんて最高~~~っ」
「あ、茜さん……?
さ、流石にそれは無理があるんじゃないかなぁ~……」
セックスしながらの出産&近親相姦の乱交家族を夢見る茜に対し、俺が冷や汗を垂らしながら宥めていると―――
『ガララッ』
後方からドアの開く音が鳴り響いた。
(あれ、おかしいな……圓先生は作業があるとか言ってた筈じゃ……)
圓が来たと思った俺は不思議に思いながら後ろを振り返った。
だがそこには、圓とは全く異なる人物達の姿があった。
「マジだ……マジだよこれっ……!
マジでヤッてんよあいつら……!」
「これ夢ちゃうよな!? ほんまに夢ちゃうよな!?」
「うっそ~~っ! 信じられなさ気~~~!」
何処かで見覚えのある女子達が、俺と茜が交わっている姿を見て、驚き盛り上がっている。
「えっ……あっ! こっこれはっその……なんて言うか……!
そ、そう! レズプレイだよレズプレイ!」
突然の事態に慌てふためくが、幸いにも制服は着たまま行為に及んでいたため、何とかその場を誤魔化そうと取り繕う。
「はいはい君はお口チャックしとこか。
茜~、比留川ちゃんとこんなところで何してん?」
ところが関西弁の少女が俺の言葉を完全に無視し、茜の方へと声を掛けてきた。
(え!? 茜の友達!?
つーか俺の名前も知ってるってことは……クラスメイトか!?)
俺は焦りながら目の前に現れた女子達と茜の顔を交互に見る。
「なんやー、比留川ちゃん。クラスメイトやのにウチらのこと覚えてくれてへんのか~? 寂しいわ~。
ウチは西川 実羽や」
「あーしは五十川 優希」
「麻央は百川 麻央!」
これはマズイことになった。
クラスメイトがここにやって来たということは、俺の正体に気付いてしまったのだろうか。
「あ、ええ~っと~、実羽ちゃん、あのね……
こ、これは游ちゃんが言った通りレズプレイって感じ……?」
俺に替わって茜が弁明しようとする。だが―――
「アハハハ! なんやそのしんどい言い訳はー」
その言葉を聞いた途端、実羽は高らかに笑い、他の2人もそれに続いて爆笑した。
「いやいや、茜がレズプレイとかあり得ねーから。
ペニバンなんかで満足出来る訳ねえじゃん。なー? 茜」
「茜っちが偽チンポのセックスごっことかマジあり得なーい」
どうやらクラスメイトにその場しのぎの嘘は通用しないようだ。
俺は茜にバックで肉棒を突き刺したまま、その場を動けず固まっていると―――
「比留川ちゃ~ん、ちょ~っと茜から離れて貰ってもええか~?」
3人は顔をニヤ付かせながら、俺達にジリジリと迫ってきた―――
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