百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の四 恥肉(ちにく)

其の四 恥肉(ちにく)の二十五

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 ……男の地下実験室の石床の上では、今も全裸で胡座(あぐら)をかいて座った雷神の巨根を肛門に深々と挿入された全裸の美少年が、仰向(あおむ)けで幼い陰茎(ペニス)を鬼の指で淫らに嬲(なぶ)られ続けていた。
 ……そして、そんな美少年の弓形(ゆみなり)に仰(の)け反(ぞ)らせた白い裸身の股間で、勃起した幼い陰茎(おちんちん)の先端の鋭敏な亀頭粘膜からは線香花火の様な繊細な火花がパチパチと、周囲の空中へ美しく飛び続けていたのだった。
 ……鬼は、全裸の美少年の陰茎(ペニス)の先端の包皮を指で摘(つま)んで大きく剥(む)いてやり、露出させた敏感な幼い亀頭粘膜から空中放電させる悪戯を、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と名付けて繰り返していた。
 ……少年の、肛門から挿入された雷神の巨根が子供の直腸内で放電する度(たび)に、全裸の美少年の下腹部(こし)は提灯(ちょうちん)の様に明るく光ったのだ。
 ……そして、そんな少年が快楽の悲鳴を上げて白い裸身を弓形(ゆみなり)に仰け反らせ、勃起させた幼い陰茎(ペニス)の先端から空中に火花が、花火の様に飛び続けていたのだった。

 ……やがて、男は二体目の人造鬼、風神に組み込む超霊導組織の開発を終え、飼育機の中で育て始めた。
 ……戦鬼シリーズの弐号鬼、風神(シヴァ)は初号鬼で戦術用の攻鬼式の雷神とは異なり、隠密行動で情報を収集する戦略用の護鬼式だった 。
 ……やがて、誕生した風神は色白の美青年の鬼で、全裸の全身の皮膚を刺青(いれずみ)の様に覆った超霊導組織が発生させる幽子霊体場が、風神の体を疑似霊体化し幽霊の様に姿を消して行動したり、壁を通り抜けたり出来たのだ。
 ……また、風神の主装備は超能力で、遠隔知覚や精神感応の他に、強力な念動力や短距離の瞬間移動なども行えた。

 ……男は風神に命じて、地下実験室を警備させていた。
 ……風神が隠形(おんぎょう)で、超霊導組織から幽子霊体場を発生させて体を疑似霊体化させると、目に見え無いだけでは無くて、物理的にも存在し無くなるからだ。
 ……其れは、心霊写真で人体の一部が消えて写っているのと同じ原理だった。
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