百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の七 褌蟹(またかぶり)

其の七 褌蟹(またかぶり)の十二

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 ……そして、そんな自在身(みろく)を自分の陰茎(ペニス)に使うと、金剛摩羅(かなまら)と云う特殊な勃起状態に為れたのだ。
 ……一旦、金剛摩羅が発動した、其の海士村の男達の陰茎は数時間もの間、性的絶頂(オルガズム)を繰り返し続けても決して射精する事も、萎える事も無く、固く勃起し続けたのだった。
 ……だが、金剛摩羅化した陰茎は自分の意思では解除する事は出来ず、数時間後に自然に金剛摩羅が解けて射精して萎えるまで、其の陰茎(ペニス)は固く勃起し続けた。

 ……また、実は其の海士村の女性達も、海女の漁の時に自在身(みろく)を使って長時間海中に潜ったり、自分の体温を大きく上げて冬の海に潜って漁を続けていたのだった。
 ……だから、夜の若衆小屋の内外二枚の壁の間の闇に全裸で潜んで、中の裸身の少年達の様子を覗(のぞ)いている少女達も、気配と音を消して呼吸したり、無言で互いに会話したりしていたのだ。
 ……そして、自分の指で乳首や股間を手淫し続けて、一晩中、声を押し殺して性的絶頂(アクメ)を繰り返し続けていたのだった。

 ……処で、そんな若衆小屋では月に一度、年少の少年達の為に満月行が行われていた。
 ……若衆小屋の内壁には、覗く為の無数の小さな穴に混じって、少し大き目の穴が幾つも開いていたのだ。
 ……満月行の夜に為ると、其の夜の順番の少年達が、自分の脱ぎ捨てた下帯(ふんどし)で目隠しをされ、全裸の肛門に縄張形(なまこ)を挿入されると、普段は腰掛けている板の上に壁の方を向いて立たされた。
 ……そして、内壁の少し大き目の穴の中に勃起させられた少年の陰茎(ペニス)を、付け根まで挿入させられたのだ。
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