仮 参

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の参 稚児愛玩 其の餐獣産()

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 ……処で、かつて淫魔族の貴族達が互いに覇権を争って戦っていた、淫魔春秋戦国時代に、戦いに敗れた貴族や其の領民達は、勝者の貴族の城や領地で性奴隷にされたのです。
 ……つまり、昼間は重労働で使役され、夜間は性的玩具として玩弄され続けて、一部は改造されて、他の貴族や外国に肉人形として輸出されたのでした。
 ……そして、そんな勝者の貴族達の城や館には、庭に昇天獄(ニルヴァーナ)と呼ばれる透明な硝子の檻が造られ、其の中で、性奴隷にされた貴族の子息や領民の子供達が、全裸で昼夜、永遠に続く性行為を繰り返し続けていたのです。
 ……実は、淫魔族は性愛技術の開発に、太古から魔術や錬金術の研究を繰り返していて、淫魔族の種属病の催淫脳蟲と云う、淫魔達の脳に寄生して、五感の全てを性的快感に変える粘蟲(アメーバ)を品種改良して、他の魔族や妖怪達の脳にも寄生する、変異種の催淫脳蟲を密かに開発していたのでした。

 ……淫魔族の貴族達は、覇権争いに敗れた貴族の子息の脳に、其の催淫脳蟲を寄生させて、五感の全てを性的快感に変えてから、古今東西の催淫剤や淫具を駆使して、全裸の少年少女達の全身の性感帯を、一つ一つ丁寧に開発して行ったのです。
 ……そして、やがて全身を性感帯に変えられた貴族の子供達は、不老不死化されてから、淫魔貴族達の城や、館の中庭の透明な昇天獄の中で昼夜、其の敗れた貴族の領民の、全裸の子供達に、性的に玩弄され続けたのでした。
 ……実は、そんな領民の子供達には、矢張り催淫脳蟲を脳に寄生させられており、更に命令に逆らうと、其の子供達の両親や兄弟姉妹を殺害されると脅されていたのです。
 ……透明な昇天獄の中、全裸の領民の少年少女達は、領主の子息の全裸の少年少女達の全身を、淫らに吸い、指や舌で丹念に愛撫し続けたのでした。
 ……そして、そんな全裸の、子息の少年少女達は無抵抗に全身を、領民の年上や年下の、全裸の子供達に愛撫され続けては、昼夜幼い性的絶頂(オルガスムス)を繰り返したのです。
 ……そして、そんな様子を、勝者の淫魔貴族達や、其の子息達が笑いながら、昇天獄を見物したのでした。
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