仮 弐

其の九 淫獄転生 其の弐 淫蕩遊戯 其の獣染恥

　……更に、強力な念動力（テレキネシス）で、相手の四肢を自由に操ったので、傀儡薔薇とも呼ばれていたのです。

　……また、そんな薔薇族の荊棘薔薇（ロサ・プエル）は、其の種子が、人間界の蜘蛛海星（クモヒトデ）の様な姿をしていたのでした。
　……荊棘 薔薇 （けいきょくばら）の種子は、序列10番の地獄の大総裁、悪魔ブエルに擬（なぞら）えて、悪魔薔薇（ローゼン・ブエル）とも呼ばれていたのです。
　……そして、そんな種子は、五本の柔軟な腕（わん）を足として使って、地面の上を這い回っては、寄生する寄主、つまり生贄を求めたのでした。

　……例えば、深夜の秋津茜国、野山で全裸で眠っている野良稚児達の背後に、荊棘 薔薇の種子は、密かに、地面の上を這い寄ったのです。
　……そして、全裸の子供の肛門粘膜を、即効性の麻痺毒の棘で刺すと、無感覚で身動き出来無い人間族の全裸の子供の肛門（アヌス）から、直腸の中へと潜り込んで仕舞ったのでした。
　……実は、そんな荊棘薔薇は、吸血性の魔物で、其の種子も、人間族の子供の血液が大好物だったのです。
　……温かな、子供の直腸で荊棘 薔薇の種子は、生き血を吸いながら、やがて、其の子の体内で発芽したのでした。

　……或る日、突然、陽光下で全裸で遊んでいた、野良稚児の肛門（アヌス）を押し開いて、荊棘 薔薇の長い五本の腕が這い出し、子供の裸身に巻き付いたのです。
　……そんな、荊棘 薔薇の腕には、無数の棘（トゲ）が生えており、其の棘で、全裸の人間族の子供の柔肌から、生き血を吸ったのでした。
　……処で、実は、荊棘 薔薇の腕の無数の棘は、護謨（ゴム）の様に軟らかで、然（しか）も小さな触手の様に、淫らな感触で蠢き続けては、全裸の子供達の全身、特に幼い性器を愛撫し続けていたのです。
　……そして、そんな軟らかな、無数の棘の先端から、硬くて鋭い吸血針を出し入れさせて、子供達の柔肌から、時々、生き血を吸ったのでした。

　……更に、荊棘 薔薇は、棘先の針から強力な催淫液を、全裸の子供の全身へ、注射し続けたのでした。
　……直腸内に、荊棘 薔薇に寄生された、人間族の全裸の少年少女達は、常に恍惚とした表情を浮かべて、乳首や陰茎（おちんちん）、そして陰核（クリトリス）を可愛らしく勃起（ぼっき）させ続けて、遊んでいたのです。
　……そして、そんな荊棘 薔薇の腕は、人間界の手蔓藻蔓（テヅルモヅル）の様に、無数に枝分かれして、全裸の野良稚児の、少年少女達の全身に絡み付いて、淫らな感触で蠢き続けていたのでした。