世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記

颯野秋乃

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ドイツ第三帝国 西方電撃戦4

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マジノ線を突破したロンメル率いるa軍団。しかし、マジノ線全体が崩れ去った訳ではなく、全体の八割程度は健在している。地下鉄は初動の爆砕によって使用不能に陥っているが、陸路は十分に生きている。

マジノ線を超えたa軍団は直ちに北上を開始する。その後を追うことはせず、c軍団はマジノ線全体の包囲のために、フランス中央部への侵攻と、南下を進めた。

ペーターはマジノ線への突撃は行わせず、2日後に完全な包囲を完成させ、降伏勧告を行った。しかし、一切の反応はなかった。まるで誰もいないかのような、奇妙な静けさが胸騒ぎを加速させる。

しかしペーターはその胸騒ぎを非論理と投げ捨て、粛々と包囲を続ける。相手が音を上げるその時を待って…


マジノ線を突破後、北上を開始したロンメル率いるa軍団は3日後にパリ近郊にまで迫っていた。周辺都市に別働隊が寄っては、燃料を徴発し、無理を承知の北上である。しかし、歩兵が伴っていない点を除けば、理想的な進捗が実現している。

道中にあった家屋に簡易的な会議室を設け、通信機材などを最低限開設する。

本国に通信を行う。現在地と今後の予定を伝える。すると本国から各戦線の状況が伝えられる。

マジノ線の包囲は完了し、補給線は順次開拓されるだろうが、a軍団に届くまでには早くて1週間。遅ければ半月はかかる推測の模様。しかしこれも現在地での場合であり、これに加えて更に前進すれば、本国から補給を受け取ることが出来るのは、更に先になるということだ。

だからといって、ここで留まることは出来ない。

通信を終えようとすると、本国からの伝言が届く。

「パリは無視せよ。海峡を目指すのだ」

返答を待たずに、通信は途絶える。ロンメルは心の中で了承を唱え、通信機材の撤収を指示し、各車長に今後の予定を伝えて、明朝にここを発つことを伝えた。

順調に進めば、明後日には海峡に到達できるはずだ。


そして2日後。連合国と枢軸国は両者ともに歴史的勝利と歴史的大敗を喫すのであった
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