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ドイツ第三帝国 北欧参画
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1940年初夏。デンマーク首都のコペンハーゲンに5人の男が円卓を囲み座っていた。そして、その男たちの会談は最終段階に入りつつあった。
「我々が求めるのは北海およびノルウェー海の権益確保であり、今回の会議で得られるものはありますね」
「我々の国で採掘される鉄鋼に関税を課さない。それに加え経済援助です。文句はないですね」
「対ソ協力が得られるだけで、我が国としては心強いです」
「我が国としては、到底くけ入れられない条文がある」
3名が納得を示す中、一人が否を唱える。その者はトールヴァルト・スタウニング。デンマークの首相であった。
「この条文に従って南スレースヴィをドイツに割譲せよと。何度も言うがこの条文は決して飲めない」
「そうですか。ならば戦争ですかね?我々はいつでも貴国を攻めることができる。それでもなおこうして会談をしている理由を考えていただきたい。我々としても余計な血は流したくはないのですよ」
「そうだとしても、はいそうですかと自国の領土を売り払う首長がいるはずがないでしょう。そのことはあなたにはわかりませんか?」
「ええ。わかりませんね。わかりたくもありません。貴国は弱い。戦う用意をしてこなかった。その代償とでもお思いになられればいいのではないですか?少なくとも貴方の心中を察して、譲歩をするほど意志薄弱で私はこの会談に臨んではいませんよ」
煙草に火をつけ、大きく息を吸うヒトラー。その姿勢はとても対等だとは言えないものだった。
「…」
黙りこくってしまったトールヴァルト・スタウニンを眺め、ヒトラーは何も言わなかった。ノルウェーの首相も、スウェーデンの首相もフィンランドの首相も何も言わなかった。何も失わないものに、何かを失うものの気持ちなぞわかるはずもないのだ。
トールヴァルト・スタウニンは紙を握りつぶし、席を立ち会議室を出ようとする。扉に手をかける。
「我々としては、譲歩の余地がある」
ヒトラーが会議室全体に響く大きな声で、そういった。咥えていたタバコの火を消し、立ち上がる。
「非常に不本意ではあるが、ここは仕方がない。民主的に行こうではないか。貴国は民主国家であったな?それなら文句はあるまい」
その手に握られていた茶封筒が、トールヴァルト・スタウニンに手渡される。
「ちょうど20年前だ。住民投票にとって離れていった地域に住む住人にまた聞こうじゃないか。どちらの国家に帰属したいか。それでも、デンマークでいたいというのであれば、私はスレースヴィを諦めようじゃないか。言っておくがこれが最後の譲歩だ」
ヒトラーは取っ手を握り、扉を押し開ける。
「今すぐお帰りになり、準備を進めになってください」
そう促されるまま、トールヴァルト・スタウニンは退室していった。そして、その2時間後ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの3か国がドイツと同盟を締結したことを表明した。
「我々が求めるのは北海およびノルウェー海の権益確保であり、今回の会議で得られるものはありますね」
「我々の国で採掘される鉄鋼に関税を課さない。それに加え経済援助です。文句はないですね」
「対ソ協力が得られるだけで、我が国としては心強いです」
「我が国としては、到底くけ入れられない条文がある」
3名が納得を示す中、一人が否を唱える。その者はトールヴァルト・スタウニング。デンマークの首相であった。
「この条文に従って南スレースヴィをドイツに割譲せよと。何度も言うがこの条文は決して飲めない」
「そうですか。ならば戦争ですかね?我々はいつでも貴国を攻めることができる。それでもなおこうして会談をしている理由を考えていただきたい。我々としても余計な血は流したくはないのですよ」
「そうだとしても、はいそうですかと自国の領土を売り払う首長がいるはずがないでしょう。そのことはあなたにはわかりませんか?」
「ええ。わかりませんね。わかりたくもありません。貴国は弱い。戦う用意をしてこなかった。その代償とでもお思いになられればいいのではないですか?少なくとも貴方の心中を察して、譲歩をするほど意志薄弱で私はこの会談に臨んではいませんよ」
煙草に火をつけ、大きく息を吸うヒトラー。その姿勢はとても対等だとは言えないものだった。
「…」
黙りこくってしまったトールヴァルト・スタウニンを眺め、ヒトラーは何も言わなかった。ノルウェーの首相も、スウェーデンの首相もフィンランドの首相も何も言わなかった。何も失わないものに、何かを失うものの気持ちなぞわかるはずもないのだ。
トールヴァルト・スタウニンは紙を握りつぶし、席を立ち会議室を出ようとする。扉に手をかける。
「我々としては、譲歩の余地がある」
ヒトラーが会議室全体に響く大きな声で、そういった。咥えていたタバコの火を消し、立ち上がる。
「非常に不本意ではあるが、ここは仕方がない。民主的に行こうではないか。貴国は民主国家であったな?それなら文句はあるまい」
その手に握られていた茶封筒が、トールヴァルト・スタウニンに手渡される。
「ちょうど20年前だ。住民投票にとって離れていった地域に住む住人にまた聞こうじゃないか。どちらの国家に帰属したいか。それでも、デンマークでいたいというのであれば、私はスレースヴィを諦めようじゃないか。言っておくがこれが最後の譲歩だ」
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「今すぐお帰りになり、準備を進めになってください」
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