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名も無き家の朝
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出てきた3人の男の子たちは互いに顔を見合わせていた。
「あれは魔物の子だろ?」
3人の中で一番小さい少年のヨウがぼやいた。
「僕もそう思う。毛だらけだしでかいし。」
小太りの少年トトは豊満なボディーを抱えて震えながら言った。
「(こくこく)」
ひょろっと細長い今にも倒れてしまいそうな少年シンがうなずいた。
3人は頭に大きなたんこぶを作っていた。
「にしても、あのババァ1回しか杖を振ってないよな?」
「んー、そうだねぇ。僕にも1回しか見えなかったよ。でも、たんこぶは3つある。」
ぼそっと細長い少年がつぶやいた。
「(しくしく)たぶん、スキルのトリプルじゃないかな?」
『こんなところでスキルつかうなよ!』
小さい少年と小太りの少年がみごとなシンクロで叫んだ。
「とりあえず、朝の仕事を終わらせちゃおうよ。またおこられちゃうよ。」
そう言うと細長い少年はカゴを手に家の裏に回っていった。
残りの二人も深いため息をつくと別の方角へと別れていった。
そこへ小さい少年が二人に声をかけた。
「また俺が薪割りかよ!シンもトトもたまには代われよなぁ!」
「ヨウがいちばん薪割り早いんだし適材適所でいいじゃないか。」
そういいながらトトはタライを使って洗濯を始めた。
水は入っていないがみるみると泡が立ち始める。
白かった泡がどんどん茶色に代わっていく。
「みんな、服を汚しすぎだよぉ。洗うこちらの身にもなってよぅ。」
茶色い泡だらけの服をトトが顔の前に投げると不意に圧力がかかったかのようにつぶれていった。
勢いよく水が飛び散り、後には綺麗になった服が小さくなって浮かんでいた。
すると、突然小さな布地を凝視し始めた。
「む・・・ムムムムム!?こ、これはレイリアの下着!!」
「私のだがなにかい?そんな趣味があるのかい?」
家の中から大きくはないがしっかりした初老の女性の声が聞こえた。
トトが顔面から地面に突っ込んだと同時に、浮いていた服も同様に地面に落ちていた。
「やり直しかよぅ・・・。」
シンはなにも聞こえないふりをして家の裏にある森の中に入っていった。
一度トトのほうを振り返ってしまったので恥ずかしかったのだ。
森の中に入ると、木の実や果実を見つけてはカゴの中に入れていった。
手をのばしても届かないものは紐の先にナイフがついている道具でうまく落としている。
「まったく、器用なこって。ま、おれにはこれが性に合ってるか。」
横目でで森の中を見つつヨウは斧を振り上げた。
小さい体に見合わない太い腕から伸びた斧はまっすぐに薪へと吸い込まれていった。
”カンッ”という乾いた音を立てて薪が2つに割れた。
しかし、割れた薪は一つではなく一直線に並んだ5本であった。
6本目も置いてあり、切れ目は入っているが割れてはいなかった。
「まだ5本が限度かぁ。まだまだばばぁには勝てないな。」
「薪割りにスキルつかってるヨウはおばあちゃんと同類だと思うんだけど…。」
「っは!やめろよ。あんな妖怪と一緒にすんなってノーーーーーーーーグフ」
どこからともなくフォークがとんできてヨウのたんこぶにささった。
「そういうのは私の目の届かない所で言いな。」
「じ、地獄耳かよぉ。まじでようかブフッ」
たんこぶに刺さったフォークが2本になった。
家の中からは食事のいい匂いが漂い始めていた。
「あれは魔物の子だろ?」
3人の中で一番小さい少年のヨウがぼやいた。
「僕もそう思う。毛だらけだしでかいし。」
小太りの少年トトは豊満なボディーを抱えて震えながら言った。
「(こくこく)」
ひょろっと細長い今にも倒れてしまいそうな少年シンがうなずいた。
3人は頭に大きなたんこぶを作っていた。
「にしても、あのババァ1回しか杖を振ってないよな?」
「んー、そうだねぇ。僕にも1回しか見えなかったよ。でも、たんこぶは3つある。」
ぼそっと細長い少年がつぶやいた。
「(しくしく)たぶん、スキルのトリプルじゃないかな?」
『こんなところでスキルつかうなよ!』
小さい少年と小太りの少年がみごとなシンクロで叫んだ。
「とりあえず、朝の仕事を終わらせちゃおうよ。またおこられちゃうよ。」
そう言うと細長い少年はカゴを手に家の裏に回っていった。
残りの二人も深いため息をつくと別の方角へと別れていった。
そこへ小さい少年が二人に声をかけた。
「また俺が薪割りかよ!シンもトトもたまには代われよなぁ!」
「ヨウがいちばん薪割り早いんだし適材適所でいいじゃないか。」
そういいながらトトはタライを使って洗濯を始めた。
水は入っていないがみるみると泡が立ち始める。
白かった泡がどんどん茶色に代わっていく。
「みんな、服を汚しすぎだよぉ。洗うこちらの身にもなってよぅ。」
茶色い泡だらけの服をトトが顔の前に投げると不意に圧力がかかったかのようにつぶれていった。
勢いよく水が飛び散り、後には綺麗になった服が小さくなって浮かんでいた。
すると、突然小さな布地を凝視し始めた。
「む・・・ムムムムム!?こ、これはレイリアの下着!!」
「私のだがなにかい?そんな趣味があるのかい?」
家の中から大きくはないがしっかりした初老の女性の声が聞こえた。
トトが顔面から地面に突っ込んだと同時に、浮いていた服も同様に地面に落ちていた。
「やり直しかよぅ・・・。」
シンはなにも聞こえないふりをして家の裏にある森の中に入っていった。
一度トトのほうを振り返ってしまったので恥ずかしかったのだ。
森の中に入ると、木の実や果実を見つけてはカゴの中に入れていった。
手をのばしても届かないものは紐の先にナイフがついている道具でうまく落としている。
「まったく、器用なこって。ま、おれにはこれが性に合ってるか。」
横目でで森の中を見つつヨウは斧を振り上げた。
小さい体に見合わない太い腕から伸びた斧はまっすぐに薪へと吸い込まれていった。
”カンッ”という乾いた音を立てて薪が2つに割れた。
しかし、割れた薪は一つではなく一直線に並んだ5本であった。
6本目も置いてあり、切れ目は入っているが割れてはいなかった。
「まだ5本が限度かぁ。まだまだばばぁには勝てないな。」
「薪割りにスキルつかってるヨウはおばあちゃんと同類だと思うんだけど…。」
「っは!やめろよ。あんな妖怪と一緒にすんなってノーーーーーーーーグフ」
どこからともなくフォークがとんできてヨウのたんこぶにささった。
「そういうのは私の目の届かない所で言いな。」
「じ、地獄耳かよぉ。まじでようかブフッ」
たんこぶに刺さったフォークが2本になった。
家の中からは食事のいい匂いが漂い始めていた。
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