50 / 61
本編
48
しおりを挟む
「グルル、グル」
トトが軽く身動ぎすると、其の羽毛の下から続々と人が出てきました。
あ、イアンさんの奥さんに、ピエナさん、他にも村の若い女性の姿まで。大人気ですね
全員が離れたことを確認すると、トトはゆっくりと牧場から出て建築現場へと向かって歩いていきます。
「あれ、トトちゃん何処へ」
ピエナさんが最初に疑問を発したので、近くまで移動します。
「こんにちは、ピエナさん。新しい柵の建築現場で警戒の仕事です」
「あ、桜華さん。そっか、仕事かぁ」
皆さんしょうがないといった感じの表情を浮かべると、近くにいたココットを抱きしめ始めます。
そういえば、どの子も毛並みが良いです。誰か手入れをしているのでしょうか。
「まあ、いいか」
考えても仕方ありません。今はシエロを優先しましょう。
家に戻って一度自室に戻ると、最近使っていなかった布を取り出してから作業部屋へ。
布を丸めてシエロを横たわらせると、織り機のあたりでラウラが何か作業しているので声をかけます。
「しゅ?」
「ラウラ、あそこで眠っているのがシエロ。仲良くしてね」
「しゅ~」
「ありがとう。それで、何をしていたの?」
「しゃ~」
見せてくれたのは小さめの布。織り機での作業を見て真似してみたようです。
「すごいね」
私も負けていられません。ですが、今は別の作業です。
全属性の精霊石を用いたゴーレムの核を二つ用意します。この二つの精霊核を大量の水の塊に使用して水のゴーレムを作ります。
一つ目の核には他の子達と同じ魔法陣を、もう一つには角灯にも使った移動できる浮遊の魔法陣を貼り付けます。
二つの核がそれぞれの意思を持つのではなく、意志を持っているのは一つだけで、もう一つは補助的な状態になり、通常の流体ゴーレムとしての機能に加えて、空中を移動するという能力を有しています。
ゴーレムの名前はアクア。安直な名前ではありますが、他に思いつきませんでした。
アクアにシエロをお願いしておきます。これで、大きくなるまでの水場兼足場の確保ができました。
「フェエエ!」
二人分の奇声が聞こえてきましたけれども聞こえなかったことにして、次はアクアの寝床になる盥を作ります。この盥は私の部屋に置いておきます。
作業が終わればもういい時間になっていました。時間が経つのが早いですね。
「ラウラ、もう暗くなるから終わりにして。おいで」
「しゅ~」
ラウラを肩に載せて自分の部屋に盥を置き、ラウラをテラスの屋根を介して大樹へ。
もう日が沈む時間になっているので、明かりをつけて夕飯の準備を始めます。
「桜華さん、少しいいですか?」
「どうぞ、ノノさん」
「えっと、いつもこんな感じですか」
「そうですね、物作りをしているのはいつも通りですね」
ゆっくりお茶を飲み、トトたちと遊ぶ時間が欲しいです。
「きゅ~」
机の上に寝かせていたシエロが起きたようで、大きな欠伸をしています。
頭を撫でていると手に巻き付いて登ってきたので、途中で腕を立ててハンドリングします。楽しそうに遊んでいるのを見ながら、アクアを呼びます。
「シエロ、この子はアクア。シエロを支える子よ」
アクアにシエロを近づけると、顔を近づけたり離したり、匂いを嗅いだりして様子を窺っています。やがて、アクアの中へ入っていくと、少しの間核の近くで留まって、泳ぎ始めました。
アクアの上に卵の殻を置いて、料理を再開します。
「ただいま~」
三人の元気な声が聞こえてきます。料理はまだかかりそうです。
「おかえり~。ご飯はもう少しかかるから、お風呂でも入っていて」
「は~い」
「ノノさんもどうぞ」
「お風呂ですか?」
「水浴びみたいなものです」
「分かりました。行ってきます」
調理をしながらノノさんを見送り、ルーナさんの質問に答えてアクアに関する報告書を完成させます。
「アクアの事はこれで良いとして、シエロの事は大丈夫ですか?」
「そっちはこうなっています」
既に書き上げていた報告書を見せてもらいます。問題ないようですね。
「では、失礼します」
「はい。気を付けてください」
ギルドへと向かうルーナさんを見送った後、料理を仕上げます。
準備を終えてもお風呂から出てきていなかったので、シエロと遊びます。
アクアの中から出てきたシエロをハンドリングします。嬉しいことに、少しひんやりとしてはいるものの、アクアがうまくやってくれたのか濡れるようなことがありません。空いている手の方でアクアも撫でておきます。
「お風呂あがったよ~って、蛇!」
「ルル、蛇ではありません。みんな揃ったら説明するので、待ってください」
「は~い。あ、美味しそう」
「まだ駄目ですよ」
ルルがお皿の前まで移動して凝視しているので、思わず声を掛けてしまいました。
「お~、いい匂い」
ミッケさん達も上がってきました。全員揃ったところでシエロとアクアを紹介します。
「可愛い子だね」
蛇に見えなくもないので心配でしたが、無事受け入れてくれたようでほっとしました。
「いただきま~す」
ご飯を食べ始めると、シエロもご飯を食べ始めます。
「ノノさん。桜華の傍にいてどうだった? 驚いたでしょ」
ミッケさんが若干疲れた様子のノノさんに話しかけると、ノノさんが大きく頷いています。
「そういうものだと思っておかないと。いちいち驚いていたら心臓が持たないよ」
「はい」
「ミッケさん、酷いです」
一応抗議しますが、割といつもの事になっているのであまり力を入れられませんね。
「お姉ちゃん、ちょっといい?」
「どうしたの」
声は不安そうだけど、目は何か決意を感じます。
「えっとね、牧場手伝ってみたいなって。いいかな」
「好きにしていいよ。ただ、牧場はイアンさんに任せているし、やる以上は投げ出さないでね」
「うん!」
「良かったね、マコちゃん!」
ルルもご機嫌です。いつの間に仲良くなったのでしょうか。
「ミッケさんは明日どうするのですか」
「ん? 明日は狩猟者の仕事かな。今日一日寝ちゃったしね。ルルは?」
ミッケさんに聞かれて答えているけれど、口の中に詰め込みすぎて何を言っているのか分かりません。
「桜華さん、分かる?」
「いえ、全く。ルル。飲み込んでから話して。ノノさんはどうしますか」
「マコさんと一緒に行ってもいいですか」
「はい! 行きましょう」
二人が仲良くなるといいですね。
「ぷはっ。相棒だもん。ミッケと行くよ!」
「そっか。そうだよね。相棒だもんね」
非常に仲がいいようですね。でも。
「私、ボッチですか」
溜息と一緒に呟くと、ミッケさんとルルが笑顔を浮かべます。
「桜華(さん)と一緒にいると、心臓が持たないもん!」
「……酷いです。抗議します。明日の朝食はパンだけにします」
「パンは出してくれるんだ」
お腹が空いていたら行動できないので、最低限は出します。もっとも、それぞれお金を持っているので、笹熊亭で食べればいいのですが。
「桜華はどうするの」
「明日はコンロと村の結界の要作り、織布かな」
要さえ作ってしまえば、後はそれほど大変なものではありません。織布が捗りそうです。
「ごちそうさまでした」
ご飯を食べ終えると後片付けを行います。卵の殻を食べ終えたシエロが、アクアから頭だけ出してすごく眠たそうにしています。
頭から尻尾の方へゆっくりと撫でると、気持ち良さそうに目を細めます。何度か繰り返すと、大きな欠伸をして眠りにつきました。
「お姉ちゃん、ノノさんのベッドはどうしたらいい?」
「あ。すみません。忘れていました。少し待ってください」
手早く後片付けを終わらせると、蔦を取り出して編み込んでベッドを作ります。布団はノノさんが持っていた布を敷くことで対処します。
「お姉ちゃん、凄い」
「早いですね。ありがとうございます」
「他に必要な物があったら教えてください」
「はい。その時はお願いします」
ノノさんはマコちゃんと一緒の部屋に決めたようです。
リビングの掃除とお風呂に入ってから、アクアと一緒に屋根裏へ。アクアにはベッドの横で滞空してもらい、日課をこなしてシエロを眺めてからベッドに入ります。
トトが軽く身動ぎすると、其の羽毛の下から続々と人が出てきました。
あ、イアンさんの奥さんに、ピエナさん、他にも村の若い女性の姿まで。大人気ですね
全員が離れたことを確認すると、トトはゆっくりと牧場から出て建築現場へと向かって歩いていきます。
「あれ、トトちゃん何処へ」
ピエナさんが最初に疑問を発したので、近くまで移動します。
「こんにちは、ピエナさん。新しい柵の建築現場で警戒の仕事です」
「あ、桜華さん。そっか、仕事かぁ」
皆さんしょうがないといった感じの表情を浮かべると、近くにいたココットを抱きしめ始めます。
そういえば、どの子も毛並みが良いです。誰か手入れをしているのでしょうか。
「まあ、いいか」
考えても仕方ありません。今はシエロを優先しましょう。
家に戻って一度自室に戻ると、最近使っていなかった布を取り出してから作業部屋へ。
布を丸めてシエロを横たわらせると、織り機のあたりでラウラが何か作業しているので声をかけます。
「しゅ?」
「ラウラ、あそこで眠っているのがシエロ。仲良くしてね」
「しゅ~」
「ありがとう。それで、何をしていたの?」
「しゃ~」
見せてくれたのは小さめの布。織り機での作業を見て真似してみたようです。
「すごいね」
私も負けていられません。ですが、今は別の作業です。
全属性の精霊石を用いたゴーレムの核を二つ用意します。この二つの精霊核を大量の水の塊に使用して水のゴーレムを作ります。
一つ目の核には他の子達と同じ魔法陣を、もう一つには角灯にも使った移動できる浮遊の魔法陣を貼り付けます。
二つの核がそれぞれの意思を持つのではなく、意志を持っているのは一つだけで、もう一つは補助的な状態になり、通常の流体ゴーレムとしての機能に加えて、空中を移動するという能力を有しています。
ゴーレムの名前はアクア。安直な名前ではありますが、他に思いつきませんでした。
アクアにシエロをお願いしておきます。これで、大きくなるまでの水場兼足場の確保ができました。
「フェエエ!」
二人分の奇声が聞こえてきましたけれども聞こえなかったことにして、次はアクアの寝床になる盥を作ります。この盥は私の部屋に置いておきます。
作業が終わればもういい時間になっていました。時間が経つのが早いですね。
「ラウラ、もう暗くなるから終わりにして。おいで」
「しゅ~」
ラウラを肩に載せて自分の部屋に盥を置き、ラウラをテラスの屋根を介して大樹へ。
もう日が沈む時間になっているので、明かりをつけて夕飯の準備を始めます。
「桜華さん、少しいいですか?」
「どうぞ、ノノさん」
「えっと、いつもこんな感じですか」
「そうですね、物作りをしているのはいつも通りですね」
ゆっくりお茶を飲み、トトたちと遊ぶ時間が欲しいです。
「きゅ~」
机の上に寝かせていたシエロが起きたようで、大きな欠伸をしています。
頭を撫でていると手に巻き付いて登ってきたので、途中で腕を立ててハンドリングします。楽しそうに遊んでいるのを見ながら、アクアを呼びます。
「シエロ、この子はアクア。シエロを支える子よ」
アクアにシエロを近づけると、顔を近づけたり離したり、匂いを嗅いだりして様子を窺っています。やがて、アクアの中へ入っていくと、少しの間核の近くで留まって、泳ぎ始めました。
アクアの上に卵の殻を置いて、料理を再開します。
「ただいま~」
三人の元気な声が聞こえてきます。料理はまだかかりそうです。
「おかえり~。ご飯はもう少しかかるから、お風呂でも入っていて」
「は~い」
「ノノさんもどうぞ」
「お風呂ですか?」
「水浴びみたいなものです」
「分かりました。行ってきます」
調理をしながらノノさんを見送り、ルーナさんの質問に答えてアクアに関する報告書を完成させます。
「アクアの事はこれで良いとして、シエロの事は大丈夫ですか?」
「そっちはこうなっています」
既に書き上げていた報告書を見せてもらいます。問題ないようですね。
「では、失礼します」
「はい。気を付けてください」
ギルドへと向かうルーナさんを見送った後、料理を仕上げます。
準備を終えてもお風呂から出てきていなかったので、シエロと遊びます。
アクアの中から出てきたシエロをハンドリングします。嬉しいことに、少しひんやりとしてはいるものの、アクアがうまくやってくれたのか濡れるようなことがありません。空いている手の方でアクアも撫でておきます。
「お風呂あがったよ~って、蛇!」
「ルル、蛇ではありません。みんな揃ったら説明するので、待ってください」
「は~い。あ、美味しそう」
「まだ駄目ですよ」
ルルがお皿の前まで移動して凝視しているので、思わず声を掛けてしまいました。
「お~、いい匂い」
ミッケさん達も上がってきました。全員揃ったところでシエロとアクアを紹介します。
「可愛い子だね」
蛇に見えなくもないので心配でしたが、無事受け入れてくれたようでほっとしました。
「いただきま~す」
ご飯を食べ始めると、シエロもご飯を食べ始めます。
「ノノさん。桜華の傍にいてどうだった? 驚いたでしょ」
ミッケさんが若干疲れた様子のノノさんに話しかけると、ノノさんが大きく頷いています。
「そういうものだと思っておかないと。いちいち驚いていたら心臓が持たないよ」
「はい」
「ミッケさん、酷いです」
一応抗議しますが、割といつもの事になっているのであまり力を入れられませんね。
「お姉ちゃん、ちょっといい?」
「どうしたの」
声は不安そうだけど、目は何か決意を感じます。
「えっとね、牧場手伝ってみたいなって。いいかな」
「好きにしていいよ。ただ、牧場はイアンさんに任せているし、やる以上は投げ出さないでね」
「うん!」
「良かったね、マコちゃん!」
ルルもご機嫌です。いつの間に仲良くなったのでしょうか。
「ミッケさんは明日どうするのですか」
「ん? 明日は狩猟者の仕事かな。今日一日寝ちゃったしね。ルルは?」
ミッケさんに聞かれて答えているけれど、口の中に詰め込みすぎて何を言っているのか分かりません。
「桜華さん、分かる?」
「いえ、全く。ルル。飲み込んでから話して。ノノさんはどうしますか」
「マコさんと一緒に行ってもいいですか」
「はい! 行きましょう」
二人が仲良くなるといいですね。
「ぷはっ。相棒だもん。ミッケと行くよ!」
「そっか。そうだよね。相棒だもんね」
非常に仲がいいようですね。でも。
「私、ボッチですか」
溜息と一緒に呟くと、ミッケさんとルルが笑顔を浮かべます。
「桜華(さん)と一緒にいると、心臓が持たないもん!」
「……酷いです。抗議します。明日の朝食はパンだけにします」
「パンは出してくれるんだ」
お腹が空いていたら行動できないので、最低限は出します。もっとも、それぞれお金を持っているので、笹熊亭で食べればいいのですが。
「桜華はどうするの」
「明日はコンロと村の結界の要作り、織布かな」
要さえ作ってしまえば、後はそれほど大変なものではありません。織布が捗りそうです。
「ごちそうさまでした」
ご飯を食べ終えると後片付けを行います。卵の殻を食べ終えたシエロが、アクアから頭だけ出してすごく眠たそうにしています。
頭から尻尾の方へゆっくりと撫でると、気持ち良さそうに目を細めます。何度か繰り返すと、大きな欠伸をして眠りにつきました。
「お姉ちゃん、ノノさんのベッドはどうしたらいい?」
「あ。すみません。忘れていました。少し待ってください」
手早く後片付けを終わらせると、蔦を取り出して編み込んでベッドを作ります。布団はノノさんが持っていた布を敷くことで対処します。
「お姉ちゃん、凄い」
「早いですね。ありがとうございます」
「他に必要な物があったら教えてください」
「はい。その時はお願いします」
ノノさんはマコちゃんと一緒の部屋に決めたようです。
リビングの掃除とお風呂に入ってから、アクアと一緒に屋根裏へ。アクアにはベッドの横で滞空してもらい、日課をこなしてシエロを眺めてからベッドに入ります。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる