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本編
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朝を迎え、リビングから強い風に枝葉が揺れる大樹を見つつ、今後の予定を考えます。
まず、キッチンの完成。石窯他色々とありますね。
次に、風呂。これは魔石さえ手に入れれば完成です。
更に、明かり。私は夜目が効くので気にしていなかったのですが、ミッケさんが歩きづらそうにしていました。
後は服。麻布はゴワゴワしているし、折角だから来てみたい服もある。しかし、フェナンで売っているのは麻布のみ。市なら手に入ると思うけど、値段が高い可能性もある。
そういえば、カウルベルとメリちゃんも遠目で見たのみで近くまで行ってないですね。彼らの事も気にしないと。
今日は服関係と明かり関係にしましょうか。
丁度考えがまとまったところでディンさんと、同じ格好の鎧姿の男性が訪れました。
「おはようございます、桜華さん」
「おはようございます」
「しばらくの間、昼間は私とヨハンの二人が担当しますので、宜しくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
明るい茶髪の爽やかそうな雰囲気のヨハンさんと、少々お疲れ気味のディンさん。不思議な組み合わせですね。
「おふぁよ~」
いつも通り欠伸をしながら二人が起きてきました。洗顔を促し、意識がはっきりとしたのを確認してから笹熊亭に移動して朝ご飯。ディンさんとヨハンさんの二人も一緒の席に着きます。
「あれ。桜華ちゃんにルルちゃん、ついでにミッケちゃん。警邏と一緒なんて、何かあったの?」
厳めしい装備を身に着け、夜に見るだらけた雰囲気を一片たりとも感じさせない小父さん達が、私達三人を見て不思議そうな顔で訪ねてきました。
「ちょっと、私はついで?」
「いや、ミッケちゃんは意外と抜けているから、お世話になっていても不思議じゃない。……なってないよな?」
「なっていないよ。当然でしょ!」
「ミッケさん落ち着いて。実は――」
周りの人も気にしているようなので、ここ数日の間に起きた渡来人との間に起きた事を掻い摘んで伝えます。すると、小父さん達は顔を真っ赤にして怒りだし、一部の人は唸り出す。
「ところで、小父さん達に質問いいですか?」
「ん? なんだ」
「この辺に蜘蛛とかの魔物はいませんか?」
魔獣は獣を指し、魔蟲は虫系統。魚関係は魔魚と呼ばれているらしい。語呂が悪いのはご愛嬌。纏めて魔物という言い方もあるそうです。
「いるぞ。直ぐ近くの森に沢山。どうした?」
「ちょっと知りたくなっただけです」
どうにも気になる様子の小父さん達だったけど、適当にはぐらかしておきます。
「あ、ルルとミッケさん。今日も?」
「そうなるかなぁ。憂鬱だなぁ」
見るからに元気がなくなった二人の様子に、小父さん達が二人を指さしながら私の方へ不思議そうな視線を送ってきます。
「この警邏の二人は私の監視役で、二人といっても、ルルは巻き込まれているだけですが、ミッケさんの監視役は――」
「おはようございます。あ、朝食は済ませたようですね。さ、行きましょうか」
今日も素敵な笑顔のエレノアさんがミッケさんとルルを引き摺っていきます。挨拶を返すのではなく、手を振り返しておきます。
「二人の監視役はあの方でして」
「あ~、納得」
小父さん達だけでなく、お姉さん達まで遠い目をしていました。聞くところによると、新人の訓練で一度はエレノアさんの指導を受けるそうです。
圧倒的な強者と戦う事で恐怖に屈しない心を作るとか何とか。
「確かに精神的に強くなりそうですね。さて、私も失礼しますね」
笹熊亭を出るとギルドへ。暇そうだった人間寄りの狼獣人の職員さんに声をかけて申請カウンターに。
「おはようございます。本日はどのような申請でしょうか?」
「魔具の申請です」
硬直する職員さん。暫く待っても回復しなかったので、猫だましで目を覚まして貰うと、申請用紙を用意してもらいます。
使用する魔方陣と、魔具の見た目、使い方といった物を書き連ねて申請。今回申請するのは、コンロと混合栓の二種類。昨日はエレノアさんが怖くてすっかり忘れていました。
「お願いします」
「はい。承りました。あの~。魔具を作り出せるんですか?」
「えっと、できますけど」
「フェエエエエエエ!」
職員さんが奇声を上げて奥へ走り去りました。叫びたい気分だったのでしょうか。職員さんの事は気にしないことにして建物から出ると、歩きながら実験をします。
今回実験するのは、マジックバック。やはり持ち運びできる量が増えるのは便利ですから。
異空間にアイテムを収納すると仮定した場合、文字が思い浮かばないので、内容量を増やす方向で考えてみます。
色々と書いてみた結果、内容量を増加させる文字に重量の増減や状態固定といった文字も発見できました。
家に帰りつくと、肩掛け鞄の内面に空気中の魔力を利用して内容量増加などの文字を使った魔方陣を張り付けます。
試しに鉈を入れてみます。取り出そうとすると、空中にウインドウが現れて中に入っている物が表示されました。
取り出すときは何を取り出すかはっきりと思い浮かべないと取り出せないようです。
「マジックバックの完成です」
鉈を取り出して腰に取り付け、左足の太腿部分に解体ナイフ。肩掛け鞄を右肩から左脇腹へかけて動かない様に固定。そのまま外に出ると、テラス付近で待機していたディンさんが私の格好を見て近寄ってきました。
「お出かけですか?」
「欲しい素材があるので、ちょっと森へ。いいですか」
「ええ。問題ありません」
許可が出たので村の外へ出ると道から外れて森の中へ。
植生を確認しながら散策をしていると、暫く歩いたところでようやく目当ての物を見つけます。
「……あった」
「そこに、何かあるんですか?」
後ろにいて周囲の警戒をしているディンさんから質問が聞こえてきました。
「上を見れば何となくは察して頂けますか?」
「へ? 上?」
二人が上を向いている間に周囲を確認すると、他にも巣が沢山ありました。
「おわ! あ、蜘蛛か」
薄暗い木の上で光る目に驚いてしまい、どこか照れくさそうな様子の二人。そんな二人の様子を横目で見ていると、蜘蛛が目の前まで下りてきて私達をじっと見つめてきます。
「もしかして、言葉が通じている? もし分かるなら、足を一つ上げてもらえますか?」
「しゃ~」
「反応した!」
声を出しながら、右側の恐らく触肢と思われる足を上げてくれました。
「ありがとうございます。あの、細くて丈夫な糸が欲しいのですが、頂けませんか?」
「しゃ~」
「お願いした!」
上げていた右足が横の方へ向けられます。そちらへ視線を向けると、少し離れた場所に、額に角の生えている兎がいました。
兎に気取られない様に回り込むと、素早く近づいて捕獲。首を持って蜘蛛の前に戻ります。
「絞めておきますか?」
「しゃ~」
「会話してる!」
なんとなく頷いたように感じたので、首を捻って絞めると蜘蛛に差し出します。蜘蛛は兎を足で受け取ると巣にくっ付け、見るのが難しいぐらいに細い糸で子供の背丈ほどの巨大な糸球を作ってくれました。
「ありがとうございます」
受け取った糸球を鞄の中へ。入るか不安でしたが、すんなり入ってくれました。
「入った!」
「……ディンさん。先程から、反応が変ですよ」
「桜華さんが常識的なことをしてくれれば、ありがたいです」
「非常識なことをしていました?」
皆さんも知識があって会話が可能なら、会話しますよね?
まず、キッチンの完成。石窯他色々とありますね。
次に、風呂。これは魔石さえ手に入れれば完成です。
更に、明かり。私は夜目が効くので気にしていなかったのですが、ミッケさんが歩きづらそうにしていました。
後は服。麻布はゴワゴワしているし、折角だから来てみたい服もある。しかし、フェナンで売っているのは麻布のみ。市なら手に入ると思うけど、値段が高い可能性もある。
そういえば、カウルベルとメリちゃんも遠目で見たのみで近くまで行ってないですね。彼らの事も気にしないと。
今日は服関係と明かり関係にしましょうか。
丁度考えがまとまったところでディンさんと、同じ格好の鎧姿の男性が訪れました。
「おはようございます、桜華さん」
「おはようございます」
「しばらくの間、昼間は私とヨハンの二人が担当しますので、宜しくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
明るい茶髪の爽やかそうな雰囲気のヨハンさんと、少々お疲れ気味のディンさん。不思議な組み合わせですね。
「おふぁよ~」
いつも通り欠伸をしながら二人が起きてきました。洗顔を促し、意識がはっきりとしたのを確認してから笹熊亭に移動して朝ご飯。ディンさんとヨハンさんの二人も一緒の席に着きます。
「あれ。桜華ちゃんにルルちゃん、ついでにミッケちゃん。警邏と一緒なんて、何かあったの?」
厳めしい装備を身に着け、夜に見るだらけた雰囲気を一片たりとも感じさせない小父さん達が、私達三人を見て不思議そうな顔で訪ねてきました。
「ちょっと、私はついで?」
「いや、ミッケちゃんは意外と抜けているから、お世話になっていても不思議じゃない。……なってないよな?」
「なっていないよ。当然でしょ!」
「ミッケさん落ち着いて。実は――」
周りの人も気にしているようなので、ここ数日の間に起きた渡来人との間に起きた事を掻い摘んで伝えます。すると、小父さん達は顔を真っ赤にして怒りだし、一部の人は唸り出す。
「ところで、小父さん達に質問いいですか?」
「ん? なんだ」
「この辺に蜘蛛とかの魔物はいませんか?」
魔獣は獣を指し、魔蟲は虫系統。魚関係は魔魚と呼ばれているらしい。語呂が悪いのはご愛嬌。纏めて魔物という言い方もあるそうです。
「いるぞ。直ぐ近くの森に沢山。どうした?」
「ちょっと知りたくなっただけです」
どうにも気になる様子の小父さん達だったけど、適当にはぐらかしておきます。
「あ、ルルとミッケさん。今日も?」
「そうなるかなぁ。憂鬱だなぁ」
見るからに元気がなくなった二人の様子に、小父さん達が二人を指さしながら私の方へ不思議そうな視線を送ってきます。
「この警邏の二人は私の監視役で、二人といっても、ルルは巻き込まれているだけですが、ミッケさんの監視役は――」
「おはようございます。あ、朝食は済ませたようですね。さ、行きましょうか」
今日も素敵な笑顔のエレノアさんがミッケさんとルルを引き摺っていきます。挨拶を返すのではなく、手を振り返しておきます。
「二人の監視役はあの方でして」
「あ~、納得」
小父さん達だけでなく、お姉さん達まで遠い目をしていました。聞くところによると、新人の訓練で一度はエレノアさんの指導を受けるそうです。
圧倒的な強者と戦う事で恐怖に屈しない心を作るとか何とか。
「確かに精神的に強くなりそうですね。さて、私も失礼しますね」
笹熊亭を出るとギルドへ。暇そうだった人間寄りの狼獣人の職員さんに声をかけて申請カウンターに。
「おはようございます。本日はどのような申請でしょうか?」
「魔具の申請です」
硬直する職員さん。暫く待っても回復しなかったので、猫だましで目を覚まして貰うと、申請用紙を用意してもらいます。
使用する魔方陣と、魔具の見た目、使い方といった物を書き連ねて申請。今回申請するのは、コンロと混合栓の二種類。昨日はエレノアさんが怖くてすっかり忘れていました。
「お願いします」
「はい。承りました。あの~。魔具を作り出せるんですか?」
「えっと、できますけど」
「フェエエエエエエ!」
職員さんが奇声を上げて奥へ走り去りました。叫びたい気分だったのでしょうか。職員さんの事は気にしないことにして建物から出ると、歩きながら実験をします。
今回実験するのは、マジックバック。やはり持ち運びできる量が増えるのは便利ですから。
異空間にアイテムを収納すると仮定した場合、文字が思い浮かばないので、内容量を増やす方向で考えてみます。
色々と書いてみた結果、内容量を増加させる文字に重量の増減や状態固定といった文字も発見できました。
家に帰りつくと、肩掛け鞄の内面に空気中の魔力を利用して内容量増加などの文字を使った魔方陣を張り付けます。
試しに鉈を入れてみます。取り出そうとすると、空中にウインドウが現れて中に入っている物が表示されました。
取り出すときは何を取り出すかはっきりと思い浮かべないと取り出せないようです。
「マジックバックの完成です」
鉈を取り出して腰に取り付け、左足の太腿部分に解体ナイフ。肩掛け鞄を右肩から左脇腹へかけて動かない様に固定。そのまま外に出ると、テラス付近で待機していたディンさんが私の格好を見て近寄ってきました。
「お出かけですか?」
「欲しい素材があるので、ちょっと森へ。いいですか」
「ええ。問題ありません」
許可が出たので村の外へ出ると道から外れて森の中へ。
植生を確認しながら散策をしていると、暫く歩いたところでようやく目当ての物を見つけます。
「……あった」
「そこに、何かあるんですか?」
後ろにいて周囲の警戒をしているディンさんから質問が聞こえてきました。
「上を見れば何となくは察して頂けますか?」
「へ? 上?」
二人が上を向いている間に周囲を確認すると、他にも巣が沢山ありました。
「おわ! あ、蜘蛛か」
薄暗い木の上で光る目に驚いてしまい、どこか照れくさそうな様子の二人。そんな二人の様子を横目で見ていると、蜘蛛が目の前まで下りてきて私達をじっと見つめてきます。
「もしかして、言葉が通じている? もし分かるなら、足を一つ上げてもらえますか?」
「しゃ~」
「反応した!」
声を出しながら、右側の恐らく触肢と思われる足を上げてくれました。
「ありがとうございます。あの、細くて丈夫な糸が欲しいのですが、頂けませんか?」
「しゃ~」
「お願いした!」
上げていた右足が横の方へ向けられます。そちらへ視線を向けると、少し離れた場所に、額に角の生えている兎がいました。
兎に気取られない様に回り込むと、素早く近づいて捕獲。首を持って蜘蛛の前に戻ります。
「絞めておきますか?」
「しゃ~」
「会話してる!」
なんとなく頷いたように感じたので、首を捻って絞めると蜘蛛に差し出します。蜘蛛は兎を足で受け取ると巣にくっ付け、見るのが難しいぐらいに細い糸で子供の背丈ほどの巨大な糸球を作ってくれました。
「ありがとうございます」
受け取った糸球を鞄の中へ。入るか不安でしたが、すんなり入ってくれました。
「入った!」
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