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第3章
遊びと本気 7
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白石さんと解散した後、帰路について帰宅し夕飯を食べている今現在までずっと、混乱しまくった脳を整理しようとさっきまでのことを考え込んでいるが、一向に解決しないままでいる。
なぜなら行き着く先が必ず「白石さんは俺のことが好き」になってしまうからである。
しかしそれで納得できていないのにはいくつか理由があって、まず出会って日が浅すぎる点、最初の頃に下心はないと宣言されている点、そもそもどう考えても白石さんから好かれるだけの魅力や要素が俺に全く備わっていない点…
両性愛者だからと言って相手が誰でもいい訳ではないのは頭では分かっている筈なのだが、このどこからどう見ても冴えない男に対して同性である白石さんが好意を抱くなんてことは俄に考えれないことであるため(自分で言ってて虚しくなってくるが)ただの暇つぶしにからかわれているとしか思えないわけであり…
しかし白石さんが嘘をつくような人間にも見えず、悪意を持って人の気持ちを弄んだりすることもないと思うので…
やっぱり俺のことが好きなのかな~…
だとしたらなぜ?
どうしてコレを好きになったんだ?
白石さんは俺のことを十分魅力的だと言っていたが、どこをどう見たらコレが魅力的な人間に映るんだ!?
あまりにも自己肯定感が低すぎるのも、悩みが解決しない一つの原因になっているような気がしてきた。いや自己肯定感が高かったとしても、俺という男に魅力を見出せる気がしない。
ぬおおおおと唸りながらコンビニ弁当を貪っていると、ブブッとスマホが揺れた。
画面を見ると、みどりさんからのメッセージ…
「あっ!!」
白石さんと居る時にメッセージの通知来てたのをすっかり忘れてた!!
慌てて画面を開くと、今週の土曜はどうですか?といった内容のメッセージに続いて、もし都合悪ければ来週の都合の良い日を教えてください、という食事の予定を決めるための内容で、相変わらず絵文字でキラキラと輝いており…
当然のようにハートもしっかりついてきていたが、何故だか全く心が動かない。
今日白石さんと会うまでは、これって脈アリなのか~?どうなんだ~?とメッセージが来るたびに嬉々として画面を開き、文面を見るたびにソワソワして、考え込んでは一喜一憂を繰り返していたのに、たったの2時間ほどであの時の気持ちの盛り上がりが一切無くなってしまった。
2時間前までは割とノリノリな気持ちだったのに突然興味が薄くなるなんて、こっちの事情も全く関係ないみどりさんからしたら大変失礼な話だよな。
まあ別にメッセージ上でデレデレしていたわけでもないし、みどりさんからしたら何があったかも何が変わったかも分からないだろうが…
手元にみどりさんに握らされたハンカチがあるし、食事をご馳走になる了承も得ているので予定を決めなければいけないのに、
『行かなきゃ良いのにと思ってますよ』
と真っ直ぐにこちらを見つめてきた白石さんの顔がどうしても頭から離れず、メッセージの返信を打てずにいる。
なんだよ、この間キスしてきたのに何もなかったような顔して、お食事デート楽しんでこいとか言ったくせに。
なんだよ、遊びだと思わせたのはそっちなのに、突然コテコテのすんごいキスしてきて遊びじゃないとか言ってきて。
なんだよ、行かなきゃ良いって思ってるんなら楽しんでこいとか止める資格がないとか言ってないで、行くなの一言でも言えばよかっただろ。
なんだよ、相談に乗っただけって!なんだよ、解決の手伝いって!
言動の全てが矛盾だらけで分かりづらすぎるんだよ!!
「………はぁーー…」
深いため息をついて、みどりさんに対する返信を打ち始める。
ポコンと送信した後で、白石さんのトーク画面を開き、メッセージを打ち…
ポコンと送信。
本当にどうしてこんなことになっているのか。
そもそも、出会いが合コンの場で、会って2回目でケアと言われて抜かれ、3回目でなぜか羞恥プレイをしでかし、4回目でディープキスをするこの関係は一体何なのか。どうしてこうなったのか。
本人に確認しようにも次はどんな事態になるのか全く予測ができないので迂闊にものが言えないし、自分の安全第一に白石さんと話すにはあまりにも脳のスペックが足りなさすぎる。
ダメだ。詰んでいる…
少なくとも白石さんは俺で遊んでいるわけではないし、というかそのスタンスでいないとまたとんでもない濃厚なやつをかまされそうだし、
理由は分からないが俺になんとなく好意を寄せているんだろうというところで終わりにしよう…これ以上考えても解決しなさそうだし。
うんよし、終わり終わり!風呂に入って一日も終わりにしよう!!
そう思い立ち上がろうとすると、白石さんからのメッセージ通知。
ーそうなんですね。では僕とお食事デートしませんか?v(^_^)v
「…ふっ、なんだよデートって…そんでまたこの顔文字…」
文面を見て思わず呟いてしまう。
みどりさんとの食事の話を断った旨の連絡をすると、数分で返ってきたメッセージ。
メッセージ上だと、年相応の感じがして可愛いんだけどなぁ…
実際にはなんというか、ラスボスというか。ラスボスまで行かなくても側近の知能系四天王というか。1ターンに2回行動して状態異常かけまくりの感じの。
そんな白石さんと仲良くしていきたいと思ってしまう俺は、白石さんと同じく本当は両性愛者で…もしかするととんでもないドMなんだろうか。
なぜなら行き着く先が必ず「白石さんは俺のことが好き」になってしまうからである。
しかしそれで納得できていないのにはいくつか理由があって、まず出会って日が浅すぎる点、最初の頃に下心はないと宣言されている点、そもそもどう考えても白石さんから好かれるだけの魅力や要素が俺に全く備わっていない点…
両性愛者だからと言って相手が誰でもいい訳ではないのは頭では分かっている筈なのだが、このどこからどう見ても冴えない男に対して同性である白石さんが好意を抱くなんてことは俄に考えれないことであるため(自分で言ってて虚しくなってくるが)ただの暇つぶしにからかわれているとしか思えないわけであり…
しかし白石さんが嘘をつくような人間にも見えず、悪意を持って人の気持ちを弄んだりすることもないと思うので…
やっぱり俺のことが好きなのかな~…
だとしたらなぜ?
どうしてコレを好きになったんだ?
白石さんは俺のことを十分魅力的だと言っていたが、どこをどう見たらコレが魅力的な人間に映るんだ!?
あまりにも自己肯定感が低すぎるのも、悩みが解決しない一つの原因になっているような気がしてきた。いや自己肯定感が高かったとしても、俺という男に魅力を見出せる気がしない。
ぬおおおおと唸りながらコンビニ弁当を貪っていると、ブブッとスマホが揺れた。
画面を見ると、みどりさんからのメッセージ…
「あっ!!」
白石さんと居る時にメッセージの通知来てたのをすっかり忘れてた!!
慌てて画面を開くと、今週の土曜はどうですか?といった内容のメッセージに続いて、もし都合悪ければ来週の都合の良い日を教えてください、という食事の予定を決めるための内容で、相変わらず絵文字でキラキラと輝いており…
当然のようにハートもしっかりついてきていたが、何故だか全く心が動かない。
今日白石さんと会うまでは、これって脈アリなのか~?どうなんだ~?とメッセージが来るたびに嬉々として画面を開き、文面を見るたびにソワソワして、考え込んでは一喜一憂を繰り返していたのに、たったの2時間ほどであの時の気持ちの盛り上がりが一切無くなってしまった。
2時間前までは割とノリノリな気持ちだったのに突然興味が薄くなるなんて、こっちの事情も全く関係ないみどりさんからしたら大変失礼な話だよな。
まあ別にメッセージ上でデレデレしていたわけでもないし、みどりさんからしたら何があったかも何が変わったかも分からないだろうが…
手元にみどりさんに握らされたハンカチがあるし、食事をご馳走になる了承も得ているので予定を決めなければいけないのに、
『行かなきゃ良いのにと思ってますよ』
と真っ直ぐにこちらを見つめてきた白石さんの顔がどうしても頭から離れず、メッセージの返信を打てずにいる。
なんだよ、この間キスしてきたのに何もなかったような顔して、お食事デート楽しんでこいとか言ったくせに。
なんだよ、遊びだと思わせたのはそっちなのに、突然コテコテのすんごいキスしてきて遊びじゃないとか言ってきて。
なんだよ、行かなきゃ良いって思ってるんなら楽しんでこいとか止める資格がないとか言ってないで、行くなの一言でも言えばよかっただろ。
なんだよ、相談に乗っただけって!なんだよ、解決の手伝いって!
言動の全てが矛盾だらけで分かりづらすぎるんだよ!!
「………はぁーー…」
深いため息をついて、みどりさんに対する返信を打ち始める。
ポコンと送信した後で、白石さんのトーク画面を開き、メッセージを打ち…
ポコンと送信。
本当にどうしてこんなことになっているのか。
そもそも、出会いが合コンの場で、会って2回目でケアと言われて抜かれ、3回目でなぜか羞恥プレイをしでかし、4回目でディープキスをするこの関係は一体何なのか。どうしてこうなったのか。
本人に確認しようにも次はどんな事態になるのか全く予測ができないので迂闊にものが言えないし、自分の安全第一に白石さんと話すにはあまりにも脳のスペックが足りなさすぎる。
ダメだ。詰んでいる…
少なくとも白石さんは俺で遊んでいるわけではないし、というかそのスタンスでいないとまたとんでもない濃厚なやつをかまされそうだし、
理由は分からないが俺になんとなく好意を寄せているんだろうというところで終わりにしよう…これ以上考えても解決しなさそうだし。
うんよし、終わり終わり!風呂に入って一日も終わりにしよう!!
そう思い立ち上がろうとすると、白石さんからのメッセージ通知。
ーそうなんですね。では僕とお食事デートしませんか?v(^_^)v
「…ふっ、なんだよデートって…そんでまたこの顔文字…」
文面を見て思わず呟いてしまう。
みどりさんとの食事の話を断った旨の連絡をすると、数分で返ってきたメッセージ。
メッセージ上だと、年相応の感じがして可愛いんだけどなぁ…
実際にはなんというか、ラスボスというか。ラスボスまで行かなくても側近の知能系四天王というか。1ターンに2回行動して状態異常かけまくりの感じの。
そんな白石さんと仲良くしていきたいと思ってしまう俺は、白石さんと同じく本当は両性愛者で…もしかするととんでもないドMなんだろうか。
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