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第一章 森の生活と孤児院改革:森のソロキャンプと運命のもふもふ
第17話 スローライフ満喫中! でも、そろそろ甘いスイーツが恋しいです
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それから3日。
すっかり森でのキャンプ生活にも慣れきってしまった私とコロの間には、もはや熟年夫婦のような阿吽の呼吸と、怠惰なルーティンが確立されていた。
朝。スマホのアラーム音の代わりに、私の顔面をぺろぺろと舐め回す、湿った何か。
犯人はもちろん、我が愛犬(?)コロだ。
『コトリ! 朝! ごはん! お腹すいた!』
「んー……あと5分……」
寝袋の中でカタツムリのように丸くなる私の上で、コロは容赦なくトランポリンを始める。ぴょんぴょん。ぴょんぴょん。
『朝だよー! 朝ごはんだよー!』
「はいはい、起きます、起きますよーだ!」
くっそ、可愛いから許す!
10歳の健康優良児ボディは、寝起きから絶好調だ。伸びを一つしてテントの外に出れば、朝日にきらめく森の木々がお出迎え。うん、今日も空気がうまい!
朝食は、もはや鉄板となったパックご飯と缶詰のコンビ。
コロのお気に入りは鯖の味噌煮缶。嬉しそうに尻尾をぶんぶん振り回すその姿は、プライスレス。
私はというと、レトルトの中華丼に摘みたての水辺香草を添えるという、謎の健康志向に目覚めていた。だって、野菜も摂らないとね!
食後は、コロ隊長に率いられて森の探検へ。
隊長は私の少し前をぴょんぴょんと跳ね回り、何かを発見しては『コトリ、早く!』と私を急かす。その姿は、初めての遠足にはしゃぎまくる小学生男子そのものだ。微笑ましいことこの上ない。
川で水を汲み、ついでに水遊び。コロは果敢にも川魚に挑むが、結果は言わずもがな。
『うー、今日の魚もすばしっこかった……』
「大丈夫だよ、コロ。明日のコロならきっとやれる」
『本当!?』
「うん、たぶん!」
「無理だろうけど」なんてことは口が裂けても言えない。純粋な瞳で見つめられたら、適当なことを言ってしまうのも仕方ないよね!
午後は木陰でぐうたらお昼寝タイム。生きて動くもふもふ抱き枕(=コロ)の寝心地は、まさに天国。これぞ私が求めていた理想のスローライフ!
夜は魔法で起こした焚き火を眺めながら、静かなディナー。コロは私の膝の上ですうすうと寝息を立てる。ああ、平和。なんて幸せ。
「このまま森で暮らすのも、アリ中のアリだな……」
異世界に来て、早5日。
ぽつりと、そんな本音がこぼれた。
誰にも邪魔されない、穏やかな毎日。美味しい空気と、可愛いもふもふ。これ以上の贅沢って、ある?
『……缶詰、食べたい……』
「!」
寝言か! しかも食べ物の!
膝の上で、もぐもぐと口を動かすコロ。その姿を見て、私の決意は豆腐の角に頭をぶつけたみたいにもろく崩れ去った。
そうだ! この子はまだ、コンビーフと鯖缶と焼き鳥缶の三種類しか知らない! カニ缶も! うなぎの蒲焼き缶も! シーチキンマイルドも知らないなんて、そんな悲しい人生があっていいものか! いや、ない!
そして私だって!
たまには新作スイーツが食べたい! ふわっふわのスポンジに、これでもかってくらい生クリームが乗ったショートケーキが食べたい!
森苺の自然な甘さもいいけど、やっぱり恋しいのは現代日本の、あの背徳的なまでに計算され尽くした甘さなのだ。
この快適な森の生活は、通販サイトという現代文明のライフラインがあってこそ。そしてそのライフラインは、有限の『ポイント』という名の命綱で繋がっている。
私はおもむろに【異世界インターネット接続】のウィンドウを開く。
右上に光るデジタル数字。
『所持ポイント:8,942,801 P』
「うっ……!」
思わず呻き声が漏れた。
1000万あったポイントが、すでに900万を切っている! たったの5日で100万円以上が溶けた計算だ。いやまあ、犯人の9割以上は『謎の四次元バッグ』なんだけど!
あれは未来への投資! 必要経費! そう自分に言い聞かせても、減った数字は元には戻らない。このままでは、いつかポイントが底をつき、私の快適通販ライフは終焉を迎える。
美味しい缶詰も、便利なキャンプ用品も、そして何よりトイレットペーパーも買えなくなる未来!
それだけは! それだけは絶対に避けなければならない!
でもどうすれば?
「あ、そうだ! チャット機能があったじゃない!」
ポン、と古典的な仕草で手を打つ。
そういえば、あのチャラい神様が「困ったことがあれば」とか言ってたっけ。今こそ、そのカスタマーサポート(?)の性能を試す時だ!
すっかり森でのキャンプ生活にも慣れきってしまった私とコロの間には、もはや熟年夫婦のような阿吽の呼吸と、怠惰なルーティンが確立されていた。
朝。スマホのアラーム音の代わりに、私の顔面をぺろぺろと舐め回す、湿った何か。
犯人はもちろん、我が愛犬(?)コロだ。
『コトリ! 朝! ごはん! お腹すいた!』
「んー……あと5分……」
寝袋の中でカタツムリのように丸くなる私の上で、コロは容赦なくトランポリンを始める。ぴょんぴょん。ぴょんぴょん。
『朝だよー! 朝ごはんだよー!』
「はいはい、起きます、起きますよーだ!」
くっそ、可愛いから許す!
10歳の健康優良児ボディは、寝起きから絶好調だ。伸びを一つしてテントの外に出れば、朝日にきらめく森の木々がお出迎え。うん、今日も空気がうまい!
朝食は、もはや鉄板となったパックご飯と缶詰のコンビ。
コロのお気に入りは鯖の味噌煮缶。嬉しそうに尻尾をぶんぶん振り回すその姿は、プライスレス。
私はというと、レトルトの中華丼に摘みたての水辺香草を添えるという、謎の健康志向に目覚めていた。だって、野菜も摂らないとね!
食後は、コロ隊長に率いられて森の探検へ。
隊長は私の少し前をぴょんぴょんと跳ね回り、何かを発見しては『コトリ、早く!』と私を急かす。その姿は、初めての遠足にはしゃぎまくる小学生男子そのものだ。微笑ましいことこの上ない。
川で水を汲み、ついでに水遊び。コロは果敢にも川魚に挑むが、結果は言わずもがな。
『うー、今日の魚もすばしっこかった……』
「大丈夫だよ、コロ。明日のコロならきっとやれる」
『本当!?』
「うん、たぶん!」
「無理だろうけど」なんてことは口が裂けても言えない。純粋な瞳で見つめられたら、適当なことを言ってしまうのも仕方ないよね!
午後は木陰でぐうたらお昼寝タイム。生きて動くもふもふ抱き枕(=コロ)の寝心地は、まさに天国。これぞ私が求めていた理想のスローライフ!
夜は魔法で起こした焚き火を眺めながら、静かなディナー。コロは私の膝の上ですうすうと寝息を立てる。ああ、平和。なんて幸せ。
「このまま森で暮らすのも、アリ中のアリだな……」
異世界に来て、早5日。
ぽつりと、そんな本音がこぼれた。
誰にも邪魔されない、穏やかな毎日。美味しい空気と、可愛いもふもふ。これ以上の贅沢って、ある?
『……缶詰、食べたい……』
「!」
寝言か! しかも食べ物の!
膝の上で、もぐもぐと口を動かすコロ。その姿を見て、私の決意は豆腐の角に頭をぶつけたみたいにもろく崩れ去った。
そうだ! この子はまだ、コンビーフと鯖缶と焼き鳥缶の三種類しか知らない! カニ缶も! うなぎの蒲焼き缶も! シーチキンマイルドも知らないなんて、そんな悲しい人生があっていいものか! いや、ない!
そして私だって!
たまには新作スイーツが食べたい! ふわっふわのスポンジに、これでもかってくらい生クリームが乗ったショートケーキが食べたい!
森苺の自然な甘さもいいけど、やっぱり恋しいのは現代日本の、あの背徳的なまでに計算され尽くした甘さなのだ。
この快適な森の生活は、通販サイトという現代文明のライフラインがあってこそ。そしてそのライフラインは、有限の『ポイント』という名の命綱で繋がっている。
私はおもむろに【異世界インターネット接続】のウィンドウを開く。
右上に光るデジタル数字。
『所持ポイント:8,942,801 P』
「うっ……!」
思わず呻き声が漏れた。
1000万あったポイントが、すでに900万を切っている! たったの5日で100万円以上が溶けた計算だ。いやまあ、犯人の9割以上は『謎の四次元バッグ』なんだけど!
あれは未来への投資! 必要経費! そう自分に言い聞かせても、減った数字は元には戻らない。このままでは、いつかポイントが底をつき、私の快適通販ライフは終焉を迎える。
美味しい缶詰も、便利なキャンプ用品も、そして何よりトイレットペーパーも買えなくなる未来!
それだけは! それだけは絶対に避けなければならない!
でもどうすれば?
「あ、そうだ! チャット機能があったじゃない!」
ポン、と古典的な仕草で手を打つ。
そういえば、あのチャラい神様が「困ったことがあれば」とか言ってたっけ。今こそ、そのカスタマーサポート(?)の性能を試す時だ!
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