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第2章 「左巻き虫」の街
30: ナックルファイト
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「あの警視殿、なんで丹治の言う事を聞いてるんだろ?どうも釈然としないんすよね。」
響児が車の中で、今朝の出来事を香坂にぼやいていた。
「、、それにしても我らが警視殿のデビューぶりは凄いらしいな。お前さんの時とは、えらい違いだわ。わずか2週間で、街の悪党共はピリピリしてる。最近じゃ3分間で4人のしたらしいぞ。3分っていや、即席麺の出来る時間だぞ。」
香坂は、冗談めかして響児のぼやきを混ぜ返す。
護は、ジェミニとの交戦を皮切りに、この二週間の間に、具体的には十一件の暴力沙汰を起こしている。
しかし、そのいずれもケースにおいても護が銃をまったく使用していない意味に、響児は想いを至らせてはいない。
それどころか、それをフルコンを汚す行為といったニュアンスで捉えている。
「・・いずれ修羅王の兵隊になりそうな奴とか、隠れ先兵を叩くんなら、それなりにやってる事が判るんだけど、そうでない奴らまで、因縁吹っかけて、締め上げてるらしいですよ。」
「ほう、一応、刑事らしい分析もしてるんだな。」
笑いながら香坂が言った。
「その調子で今日は、もっと刑事らしくしろよ。碇でやってる、やくざ紛いの事じゃ、通用せんぞ。」
この二人は、湊の一等地にあるエマーソン製薬湊支社へ聞き込みに向かっている。
支社と言っても、特異点の出現によって、主要都市のバランスが崩れ去った今、湊のそれは本社と変わりない位置づけになっていた。
エマーソン製薬社は、名前こそ製薬会社だが、その実態はエマーソンという巨大複合企業の背骨ともいえる優良にして強力な存在だった。
その背景には特異点テクノロジーがあると言われている。
このエマーソンに、香坂らがたどり着いたのは、ジョーキングがナックルファイターといて活躍していた頃、熱心なタニマチ的存在がいて、それがエマーソンの重役級の人物だと判ったからである。
「わかってますって。でも、エマーソンが修羅王のバックに付いてるなんて、いくらなんでも、、。」
「捜査は、あらゆる可能性を調べ上げ、消去していく引き算だと教えた筈だろう。それに、この情報元は大沢の親父だ。そこには何か含んだものがある筈だろ?」
大沢は香坂達の熱意にほだされる格好で、つい最近、この情報を彼らに漏らしていた。
「そういう思いこみで、捜査するなと教えてくれたのも香坂さんすよ。」
「思いこみじゃないさ。大沢の親父が、未だにジョーキングを大切にしてるのは、お前の方がよく判ってるんじゃないか?だが、親父は、修羅王の遣り口には否定的だ。」
「・・結果、大沢の親父は、ジョーキングを後ろで操っている黒幕が憎い。確かに、修羅王の動きは、巨大なバックの存在を感じさせる。でも、それもジョーキングが修羅王だっていう仮定上の話でしょ。」
響児は只のお調子者ではない。
頭はそれなりに切れる。
「真実がその姿を現すまで、総ての事が仮定だよ。」
「ごもっとも、すっ。」
二時間後、碇署を出た彼らの姿はエマーソン製薬湊支社の応接室にあった。
彼らに対応しているのは、李香瞑支社社長だった。
大沢ジムの会長が、かってジョーキングのタニマチだったと漏らした人物である。
「で、具体的には、どういったご用件なのですかな?私もそれなりの立場にいる人間だ。刑事さんの訪問を断ったとあれば、その話に、色々な尾鰭がつく。だから事前に詳しい調べもせず、正々堂々と、あなたがたをお迎えした。しかし、この場の設定のために、どれほどのスケジュールを私が調整したか、おわかりかな。」
「我々の質問が、そのご努力に値するものであればよいのですがね、、。」
香坂が惚けた反応をする。
李の福顔に、さっと血が上った。
目の前の刑事には、李がかけた遠回しの圧力が、効かなかったようだ。
「貴方はジョーキングという男をご存じですか?」
「、、、私がその男を知っているとして、ここに来たのだろう?」
「ジョーキングは連戦連勝のナックルファイターでした。彼が戦った相手は、重傷を負うか数ヶ月後に命を落としている。したがって彼の試合は、その勝敗は賭にならず、対戦相手が何ラウンドでマットに沈むかが、賭の対象になっていた。、、勿論、ナックルファイト自体も賭も違法行為です。」
「、、、、。」
「もう一度重ねて、お聞きします。貴方はジョーキングという男をご存じですか?」
今度は香坂が圧力をかける番だった。
「、、、、時間が勿体ない。取引の条件は何だ?」
李は苛立ってそう言った。
「我々はジョーキングに付いてのあらゆる情報を知りたいのであって、貴方の過去に興味があるわけではない。これは取引という程の事ではないと思いますがね。」
香坂はこういう場面になると、決して怯まないし自分の位置を変えない。
「・・ジョーキングが、突然姿を消したのは、私があのファイトに入れ込んで3年目の事だ。別に力が衰えたというわけでもなかったし、経済的には私のような人間が数人いた。ファイトマネーも大したものだったから、彼はかなり裕福だった筈だ。なぜ彼がナックルから身を引いたのかは、私にも理由が判らない。」
「あなたはタニマチとして、どんな関わりを持たれていたんですか?」
「ガウンだとか、トランクスだとか、そういったものを特注で揃えてやったり、他は主に飲み食いだな、、まあこちらの方は、ジョーキングを連れて歩く事によって箔が付くわけだから、一概に私が金を注ぎ込んだだけ、とは言えないがね。」
「個人的な賭に彼を使わなかったのですか?」
「どういう、意味だね?」
「我々は貴方以外にナックルファイトに出入りしていた大立て者の名を列挙できる。驚いた事に、全国レベルの人物の名前が大勢混じっていた。彼らが、単にナックルファイトで通常成立する賭事程度で満足しているとは到底考えられない。つまり、もっと際どいと言うか、我々一般の人間では、想像できないような賭博が行われていたのではないかと。例えば、ジョーキングに挑戦したカリオストロの時なんかはどうだったんですか?」
「・・・確かにカリオストロは、ゴドー貿易の会長が立てた選手だ。だがあの試合に、我々が何を賭けたかはいえんな。そこまで調べたいなら、君は勿論のこと、警察のお偉方連中もかなり腹を括ってもらわんといけなくなえる。」
「我々がお聞きしたいのは、そう言った賭の中でジョーキングはどんな様子を示していたのかという事です。あなたにとっては、どうかは知りませんが、我々にとって、他の件は取るに足りないことだ。今のところはね。」
香坂は大物相手に、駆け引きも出来る。
そういった面は、丹治に通じる部分があった。
「・・彼は根っからのファイターだった。自分がどんな賭の対象になっているかなんて、考えることも影響されることもなかった。又、そんな人間だからこそ、常勝チャンプでいられたんだと思うよ。」
「・・判りました。では、もう一つ。ジョーキングは、貴方との関わりのなかで、麻薬に付いて話をした事はありませんか?」
「ああ、あるよ。彼の両親は麻薬に殺されたようなものだからな。飲みに行くと彼はその話を良くした。金が貯まったら、その金で、自分と同じような境遇の麻薬孤児達をなんとかする為の、基金のようなものを作るつもりだと言っていたな。」
聞き込みは二十分足らずで終了した。
正確には、追い出されたといった方が正しい。
「大した収穫は、ありませんでしたね。」
帰りの車の運転をしながら、響児がため息混じりに愚痴をもらす。
「そうでもないさ。奴さん、こちらが何も言わないのに、ジョーキングが失踪した時期から話を始めたろ。つまり、それを一番意識してたんじゃないか?」
「つまりジョーキングの失踪と、あいつとは何か、関係があると?」
「あくまで、可能性だがな。それに今日のこれで、ヤツは何か動き出すかも知れないぞ。」
響児が車の中で、今朝の出来事を香坂にぼやいていた。
「、、それにしても我らが警視殿のデビューぶりは凄いらしいな。お前さんの時とは、えらい違いだわ。わずか2週間で、街の悪党共はピリピリしてる。最近じゃ3分間で4人のしたらしいぞ。3分っていや、即席麺の出来る時間だぞ。」
香坂は、冗談めかして響児のぼやきを混ぜ返す。
護は、ジェミニとの交戦を皮切りに、この二週間の間に、具体的には十一件の暴力沙汰を起こしている。
しかし、そのいずれもケースにおいても護が銃をまったく使用していない意味に、響児は想いを至らせてはいない。
それどころか、それをフルコンを汚す行為といったニュアンスで捉えている。
「・・いずれ修羅王の兵隊になりそうな奴とか、隠れ先兵を叩くんなら、それなりにやってる事が判るんだけど、そうでない奴らまで、因縁吹っかけて、締め上げてるらしいですよ。」
「ほう、一応、刑事らしい分析もしてるんだな。」
笑いながら香坂が言った。
「その調子で今日は、もっと刑事らしくしろよ。碇でやってる、やくざ紛いの事じゃ、通用せんぞ。」
この二人は、湊の一等地にあるエマーソン製薬湊支社へ聞き込みに向かっている。
支社と言っても、特異点の出現によって、主要都市のバランスが崩れ去った今、湊のそれは本社と変わりない位置づけになっていた。
エマーソン製薬社は、名前こそ製薬会社だが、その実態はエマーソンという巨大複合企業の背骨ともいえる優良にして強力な存在だった。
その背景には特異点テクノロジーがあると言われている。
このエマーソンに、香坂らがたどり着いたのは、ジョーキングがナックルファイターといて活躍していた頃、熱心なタニマチ的存在がいて、それがエマーソンの重役級の人物だと判ったからである。
「わかってますって。でも、エマーソンが修羅王のバックに付いてるなんて、いくらなんでも、、。」
「捜査は、あらゆる可能性を調べ上げ、消去していく引き算だと教えた筈だろう。それに、この情報元は大沢の親父だ。そこには何か含んだものがある筈だろ?」
大沢は香坂達の熱意にほだされる格好で、つい最近、この情報を彼らに漏らしていた。
「そういう思いこみで、捜査するなと教えてくれたのも香坂さんすよ。」
「思いこみじゃないさ。大沢の親父が、未だにジョーキングを大切にしてるのは、お前の方がよく判ってるんじゃないか?だが、親父は、修羅王の遣り口には否定的だ。」
「・・結果、大沢の親父は、ジョーキングを後ろで操っている黒幕が憎い。確かに、修羅王の動きは、巨大なバックの存在を感じさせる。でも、それもジョーキングが修羅王だっていう仮定上の話でしょ。」
響児は只のお調子者ではない。
頭はそれなりに切れる。
「真実がその姿を現すまで、総ての事が仮定だよ。」
「ごもっとも、すっ。」
二時間後、碇署を出た彼らの姿はエマーソン製薬湊支社の応接室にあった。
彼らに対応しているのは、李香瞑支社社長だった。
大沢ジムの会長が、かってジョーキングのタニマチだったと漏らした人物である。
「で、具体的には、どういったご用件なのですかな?私もそれなりの立場にいる人間だ。刑事さんの訪問を断ったとあれば、その話に、色々な尾鰭がつく。だから事前に詳しい調べもせず、正々堂々と、あなたがたをお迎えした。しかし、この場の設定のために、どれほどのスケジュールを私が調整したか、おわかりかな。」
「我々の質問が、そのご努力に値するものであればよいのですがね、、。」
香坂が惚けた反応をする。
李の福顔に、さっと血が上った。
目の前の刑事には、李がかけた遠回しの圧力が、効かなかったようだ。
「貴方はジョーキングという男をご存じですか?」
「、、、私がその男を知っているとして、ここに来たのだろう?」
「ジョーキングは連戦連勝のナックルファイターでした。彼が戦った相手は、重傷を負うか数ヶ月後に命を落としている。したがって彼の試合は、その勝敗は賭にならず、対戦相手が何ラウンドでマットに沈むかが、賭の対象になっていた。、、勿論、ナックルファイト自体も賭も違法行為です。」
「、、、、。」
「もう一度重ねて、お聞きします。貴方はジョーキングという男をご存じですか?」
今度は香坂が圧力をかける番だった。
「、、、、時間が勿体ない。取引の条件は何だ?」
李は苛立ってそう言った。
「我々はジョーキングに付いてのあらゆる情報を知りたいのであって、貴方の過去に興味があるわけではない。これは取引という程の事ではないと思いますがね。」
香坂はこういう場面になると、決して怯まないし自分の位置を変えない。
「・・ジョーキングが、突然姿を消したのは、私があのファイトに入れ込んで3年目の事だ。別に力が衰えたというわけでもなかったし、経済的には私のような人間が数人いた。ファイトマネーも大したものだったから、彼はかなり裕福だった筈だ。なぜ彼がナックルから身を引いたのかは、私にも理由が判らない。」
「あなたはタニマチとして、どんな関わりを持たれていたんですか?」
「ガウンだとか、トランクスだとか、そういったものを特注で揃えてやったり、他は主に飲み食いだな、、まあこちらの方は、ジョーキングを連れて歩く事によって箔が付くわけだから、一概に私が金を注ぎ込んだだけ、とは言えないがね。」
「個人的な賭に彼を使わなかったのですか?」
「どういう、意味だね?」
「我々は貴方以外にナックルファイトに出入りしていた大立て者の名を列挙できる。驚いた事に、全国レベルの人物の名前が大勢混じっていた。彼らが、単にナックルファイトで通常成立する賭事程度で満足しているとは到底考えられない。つまり、もっと際どいと言うか、我々一般の人間では、想像できないような賭博が行われていたのではないかと。例えば、ジョーキングに挑戦したカリオストロの時なんかはどうだったんですか?」
「・・・確かにカリオストロは、ゴドー貿易の会長が立てた選手だ。だがあの試合に、我々が何を賭けたかはいえんな。そこまで調べたいなら、君は勿論のこと、警察のお偉方連中もかなり腹を括ってもらわんといけなくなえる。」
「我々がお聞きしたいのは、そう言った賭の中でジョーキングはどんな様子を示していたのかという事です。あなたにとっては、どうかは知りませんが、我々にとって、他の件は取るに足りないことだ。今のところはね。」
香坂は大物相手に、駆け引きも出来る。
そういった面は、丹治に通じる部分があった。
「・・彼は根っからのファイターだった。自分がどんな賭の対象になっているかなんて、考えることも影響されることもなかった。又、そんな人間だからこそ、常勝チャンプでいられたんだと思うよ。」
「・・判りました。では、もう一つ。ジョーキングは、貴方との関わりのなかで、麻薬に付いて話をした事はありませんか?」
「ああ、あるよ。彼の両親は麻薬に殺されたようなものだからな。飲みに行くと彼はその話を良くした。金が貯まったら、その金で、自分と同じような境遇の麻薬孤児達をなんとかする為の、基金のようなものを作るつもりだと言っていたな。」
聞き込みは二十分足らずで終了した。
正確には、追い出されたといった方が正しい。
「大した収穫は、ありませんでしたね。」
帰りの車の運転をしながら、響児がため息混じりに愚痴をもらす。
「そうでもないさ。奴さん、こちらが何も言わないのに、ジョーキングが失踪した時期から話を始めたろ。つまり、それを一番意識してたんじゃないか?」
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