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第4章 我これに報いん
44: 再び
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何もない空間から、突然、機関銃の銃弾が撃ち出されて来た。
警護任務の緊張を和らげる為に、冗談を言い合っていた大和の配下達が、それを避けられる筈がない。
それでも、この戦いは、いつもの一方的な防御戦とは異なっていた。
大和を守る為に、配備された屋敷内の全ての男達の迎撃体制へのスィッチが、この銃声で即時に入ったのだ。
これより、彼らの目の前を動くモノは、総て、彼らが張る弾幕の餌食となる。
猫でも鼠でも仲間でも、動くモノは総てだ。
しかしそれでも、香坂がジョンリー発見の後、警察官と大和配下の護衛チームに下したこの非情の指示は、タイミングとして、少し遅れていた。
もう少し危機への喚起が早ければ、犠牲はもっと少なかったかも知れない。
カルロスの第一波の攻撃が、警察官ではなく、大和の配下に向けられたものだったということだけが、香坂にとっての唯一の慰めだったろう。
香坂は、玄関近くに陣取っていた警官チームに合流した。
こちらは大和陣営ほどには、強い迎撃体制が敷かれていない。
どちらかと言うと、防御が主体の体制と言った方が良いかも知れない。
いくら丹治の肝いりとはいえど、警察官の命を、暴力団の親玉を守るために、易々と差し出すわけにはいかないのだ。
それに彼らは、大和の隠れ家を特定したカルロスの目には、その存在が容易に見て取れる場所へと、意識的に配置してある。
この警察チームの真の目的は、迎撃ではなく「追撃」にあったのだ。
警察にも大和配下へも追跡弾が発射出来る武器が配備されていた。
これだけの体制を組んだ事を考えると、それは苦い判断だったが、大和側は迎撃が叶わずとも撃退が出来れば良いと考えていたし、警察側の真の目的もあくまでカルロスの逮捕に絞っていった。
その意味でのみ、香坂は警察組織の指揮官として、辛うじて現場に間に合った事になる。
「襷の着用!」と香坂が短く命令する。
香坂は、部下が差し出した防弾チョッキを身につけた上で、襷をかける。
軽装だが、いくら装備を重ねた所で不死身になれるわけではない。
予め、大和側とは取り決めが交わされていた。
昼間は勿論、夜間でも発光する襷を掛けた人間には発砲しないことと。
勿論、同士討ちを避けるためだが、実際に事が起これば、それが本当に守られるかどうかは疑問だった。
香坂と比べ、予め配置してあった警官達は重装備だった。
防弾服はもちろん着込んでいるし、ヘルメットも被っている。
それでも銃弾を、雨霰のように浴びせかけられれば無傷で済むはずがない。
香坂は最後の最後まで、部下の警官達の安全を考えている、それが丹治と違う点だった。
丹治は、警察官一人一人が覚悟を持って事に当たっているという前提を持ってして何処かの時点で非情な「見切り」をやる、が、香坂はそれが出来ない。
香坂は、屋敷への突入のタイミングを計っていた。
出来れば、大和の配下が総て打ち倒され、カルロスが大和を追いつめているタイミングが一番望ましい。
それを不意を付く形で、背後から急襲する。
警官達は無傷で、碇のゴミどもの掃除も、こちらが手を汚さず一気に出来る。
カルロスの油断を突けるし、事が終わってからも、大和を救出した事には違いがないのだから、大和側からの不平をかわせる。
この考え方、まるで自分が丹治になったようだと香坂は一瞬思ったが、丹治がこういう修羅場をかいくぐって、現在の丹治になった事を思い出し、その否定的な思いを打ち消した。
自分が丹治のような男にならなかったのは、こういった立場を避け続けて来たからに過ぎない。
それに自分も丹治も似たもの同士だと香坂は思っていた。
だから若い頃には気があった。
自分はたまたま躓かなかっただけだと。
良い、悪い、ではないのだ。
碇ではいくらでもこういう事が起こる。
部下達は、たとえ相手が大和の部下であろうと、カルロスの攻撃から、その命を守ってやろうと援護の為に突入する気でいる。
馬鹿げた事だ。
援護のタイミングが合わなければ、大和側が全滅しても良いと香坂は考えている。
あくまで警察蛾の思惑が優先されるべきだ。
ただし、あまり露骨な事をすれば、返って部下達の心は傷つくだろうし、第一、カルロスを仕留めるチャンスをまるごと放棄する事になる。
突入のタイミングが難しかった。
屋敷内の銃撃の音と人の動きの気配で、それを察するしかなかった。
・・・・・・・・・
特異点内部世界へ通じるカタパルトで、護を出迎えたのは、サーフスターと医療主任のカグニ、そしてなんと、丹治警部だった。
護は酷く混乱した。
自分が今、一番会いたいと切望し、同時に諦めてもいた男が、目の前にいるのだ。
丹治の姿を認めて、凍り付いてしまったかのような護に変わって、二人の再会の距離を縮めたのは、意外にも丹治だった。
丹治が、黒豹のような音を立てない秘めやかな素早い歩みで護に近付いて来た。
その後を、慌てたようにサーフスターとカグニが追う。
まだ唖然としている護の前に立つと、丹治は右手を差し出した。
護がその手を握り返す。
「久しぶりですな。警視殿。お務め、ご苦労様でしたな。」
嫌みな口調は相変わらずだが、丹治の手の力と、その目が護に「総て判っている、何も言わなくていい」と物語っているようだった。
護が照れたように、握手を終え、その手を引っ込めた。
「すまんが藍沢、帰ってきたばかりで申し訳ないが、次の任務だ。」
丹治の横に立っていたサーフスターのそんな言葉を聞いて、護はなぜか急に怒りを覚えた。
この再会に無粋にも割り込んできた上司を、殴ってやろうとさえ思ったのだ。
「こちらの丹治警部を、特異点内部へご案内するんだ。」
「、、、へっ?」
今日は、丹治との再会といい、呆気にとられる事が多すぎると護は思った。
「ドクターカグニ、藍沢を新しい任務に就かせて、大丈夫だろうか?」
カグニは、その浅黒い顔を一度しかめてみせてから、肩をすくめる。
護は、カグニがここにいる理由を理解した。
リペイヤーは、長期にわたる特異点内部での活動後には、必ずカグニの診断を受けなければ、次の任務につけないのである。
勿論、その診断は、簡単な問診で済むようなものではない。
ただし、次の任務に就けるかどうかの最終判断は、数十の最新医療機器ではなく、カグニ自身が下す。
「・・オーケーだそうだ。では早速、任務につきたまえ。詳しい事は、ゲッコに聞くといい。」
サーフスターは、丹治に向き直って「これでよろしいですかな?」と声をかけた。
二人の間には、階級としては大きな隔たりがあるのに、高位にあるサーフスターの物腰には、丹治に対する虚勢のようなものが感じられた。
「何から何まで手厚い処遇を頂いて感謝に耐えませんな。ミスター・サーフスター。」
サーフスターは、軽く頷いてきびすを返した。
一刻も早く、この場を離れたいというのが見えすぎていた。
日頃から、あらゆるミッションに常に慎重な姿勢を示すサーフスターにすれば、この挙動は恐ろしく乱暴だった。
サーフスターは、丹治を嫌っている。
公務に私情を挟む事を良しとしないこの男が、自分の公務自体を乱雑に扱う程にだ。
その後を、カグニが追いかける。
さすがにカグニは、一度、護の方を振り返って「訳が分からんよ」という表情を浮かべて見せた。
「本当に?特異点へ?」
「勿論、この絵を描いたのは、この私だ。もっとも、これが実現したのは、ドクターヘンデルの協力が大きいのだがね。さあ行こう。我々には、もう時間がない。」
丹治は当たり前のように、先ほど特異点内部世界から帰って来たばかりの移動ディバイスの方に向かって歩き出し始めた。
警護任務の緊張を和らげる為に、冗談を言い合っていた大和の配下達が、それを避けられる筈がない。
それでも、この戦いは、いつもの一方的な防御戦とは異なっていた。
大和を守る為に、配備された屋敷内の全ての男達の迎撃体制へのスィッチが、この銃声で即時に入ったのだ。
これより、彼らの目の前を動くモノは、総て、彼らが張る弾幕の餌食となる。
猫でも鼠でも仲間でも、動くモノは総てだ。
しかしそれでも、香坂がジョンリー発見の後、警察官と大和配下の護衛チームに下したこの非情の指示は、タイミングとして、少し遅れていた。
もう少し危機への喚起が早ければ、犠牲はもっと少なかったかも知れない。
カルロスの第一波の攻撃が、警察官ではなく、大和の配下に向けられたものだったということだけが、香坂にとっての唯一の慰めだったろう。
香坂は、玄関近くに陣取っていた警官チームに合流した。
こちらは大和陣営ほどには、強い迎撃体制が敷かれていない。
どちらかと言うと、防御が主体の体制と言った方が良いかも知れない。
いくら丹治の肝いりとはいえど、警察官の命を、暴力団の親玉を守るために、易々と差し出すわけにはいかないのだ。
それに彼らは、大和の隠れ家を特定したカルロスの目には、その存在が容易に見て取れる場所へと、意識的に配置してある。
この警察チームの真の目的は、迎撃ではなく「追撃」にあったのだ。
警察にも大和配下へも追跡弾が発射出来る武器が配備されていた。
これだけの体制を組んだ事を考えると、それは苦い判断だったが、大和側は迎撃が叶わずとも撃退が出来れば良いと考えていたし、警察側の真の目的もあくまでカルロスの逮捕に絞っていった。
その意味でのみ、香坂は警察組織の指揮官として、辛うじて現場に間に合った事になる。
「襷の着用!」と香坂が短く命令する。
香坂は、部下が差し出した防弾チョッキを身につけた上で、襷をかける。
軽装だが、いくら装備を重ねた所で不死身になれるわけではない。
予め、大和側とは取り決めが交わされていた。
昼間は勿論、夜間でも発光する襷を掛けた人間には発砲しないことと。
勿論、同士討ちを避けるためだが、実際に事が起これば、それが本当に守られるかどうかは疑問だった。
香坂と比べ、予め配置してあった警官達は重装備だった。
防弾服はもちろん着込んでいるし、ヘルメットも被っている。
それでも銃弾を、雨霰のように浴びせかけられれば無傷で済むはずがない。
香坂は最後の最後まで、部下の警官達の安全を考えている、それが丹治と違う点だった。
丹治は、警察官一人一人が覚悟を持って事に当たっているという前提を持ってして何処かの時点で非情な「見切り」をやる、が、香坂はそれが出来ない。
香坂は、屋敷への突入のタイミングを計っていた。
出来れば、大和の配下が総て打ち倒され、カルロスが大和を追いつめているタイミングが一番望ましい。
それを不意を付く形で、背後から急襲する。
警官達は無傷で、碇のゴミどもの掃除も、こちらが手を汚さず一気に出来る。
カルロスの油断を突けるし、事が終わってからも、大和を救出した事には違いがないのだから、大和側からの不平をかわせる。
この考え方、まるで自分が丹治になったようだと香坂は一瞬思ったが、丹治がこういう修羅場をかいくぐって、現在の丹治になった事を思い出し、その否定的な思いを打ち消した。
自分が丹治のような男にならなかったのは、こういった立場を避け続けて来たからに過ぎない。
それに自分も丹治も似たもの同士だと香坂は思っていた。
だから若い頃には気があった。
自分はたまたま躓かなかっただけだと。
良い、悪い、ではないのだ。
碇ではいくらでもこういう事が起こる。
部下達は、たとえ相手が大和の部下であろうと、カルロスの攻撃から、その命を守ってやろうと援護の為に突入する気でいる。
馬鹿げた事だ。
援護のタイミングが合わなければ、大和側が全滅しても良いと香坂は考えている。
あくまで警察蛾の思惑が優先されるべきだ。
ただし、あまり露骨な事をすれば、返って部下達の心は傷つくだろうし、第一、カルロスを仕留めるチャンスをまるごと放棄する事になる。
突入のタイミングが難しかった。
屋敷内の銃撃の音と人の動きの気配で、それを察するしかなかった。
・・・・・・・・・
特異点内部世界へ通じるカタパルトで、護を出迎えたのは、サーフスターと医療主任のカグニ、そしてなんと、丹治警部だった。
護は酷く混乱した。
自分が今、一番会いたいと切望し、同時に諦めてもいた男が、目の前にいるのだ。
丹治の姿を認めて、凍り付いてしまったかのような護に変わって、二人の再会の距離を縮めたのは、意外にも丹治だった。
丹治が、黒豹のような音を立てない秘めやかな素早い歩みで護に近付いて来た。
その後を、慌てたようにサーフスターとカグニが追う。
まだ唖然としている護の前に立つと、丹治は右手を差し出した。
護がその手を握り返す。
「久しぶりですな。警視殿。お務め、ご苦労様でしたな。」
嫌みな口調は相変わらずだが、丹治の手の力と、その目が護に「総て判っている、何も言わなくていい」と物語っているようだった。
護が照れたように、握手を終え、その手を引っ込めた。
「すまんが藍沢、帰ってきたばかりで申し訳ないが、次の任務だ。」
丹治の横に立っていたサーフスターのそんな言葉を聞いて、護はなぜか急に怒りを覚えた。
この再会に無粋にも割り込んできた上司を、殴ってやろうとさえ思ったのだ。
「こちらの丹治警部を、特異点内部へご案内するんだ。」
「、、、へっ?」
今日は、丹治との再会といい、呆気にとられる事が多すぎると護は思った。
「ドクターカグニ、藍沢を新しい任務に就かせて、大丈夫だろうか?」
カグニは、その浅黒い顔を一度しかめてみせてから、肩をすくめる。
護は、カグニがここにいる理由を理解した。
リペイヤーは、長期にわたる特異点内部での活動後には、必ずカグニの診断を受けなければ、次の任務につけないのである。
勿論、その診断は、簡単な問診で済むようなものではない。
ただし、次の任務に就けるかどうかの最終判断は、数十の最新医療機器ではなく、カグニ自身が下す。
「・・オーケーだそうだ。では早速、任務につきたまえ。詳しい事は、ゲッコに聞くといい。」
サーフスターは、丹治に向き直って「これでよろしいですかな?」と声をかけた。
二人の間には、階級としては大きな隔たりがあるのに、高位にあるサーフスターの物腰には、丹治に対する虚勢のようなものが感じられた。
「何から何まで手厚い処遇を頂いて感謝に耐えませんな。ミスター・サーフスター。」
サーフスターは、軽く頷いてきびすを返した。
一刻も早く、この場を離れたいというのが見えすぎていた。
日頃から、あらゆるミッションに常に慎重な姿勢を示すサーフスターにすれば、この挙動は恐ろしく乱暴だった。
サーフスターは、丹治を嫌っている。
公務に私情を挟む事を良しとしないこの男が、自分の公務自体を乱雑に扱う程にだ。
その後を、カグニが追いかける。
さすがにカグニは、一度、護の方を振り返って「訳が分からんよ」という表情を浮かべて見せた。
「本当に?特異点へ?」
「勿論、この絵を描いたのは、この私だ。もっとも、これが実現したのは、ドクターヘンデルの協力が大きいのだがね。さあ行こう。我々には、もう時間がない。」
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