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第2章 追跡
23: ダメージの回復
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死神は、彼の為に用意された椅子の中で、深く沈み込み、身じろぎ一つしなかった。
いつもは赤く赤く輝いているむき出しの眼球も、消え入る寸前の置き火のように見えた。
それを見守る気弱そうな男は、傷だらけだったが、自分の心配よりは、目の前の死神の方が気が気で成らないようだった。
そしてその男、アレンの横には、シャーロットがいた。
シャーロットの目は、まさしく瀕死の重傷の恋人を見る女の目だった。
「彼、どうなるの?」
「判らない、、。いつものダンクなら、ケーブに帰ってきた途端、バトルスーツを脱ぎ捨てる。今日は、、それに、帰ってきかたが変だった。まるで魂が抜け落ちた人間の様だった。」
アレンは葛星が自分を救出する前に、トワイライトゾーンで多数のクリーチャーと闘っていた事も、李のマシンマンとの戦いが楽な戦いではなかった事も知らない。
アレンが必死の思いでケーブにたどり着いた1時間後、葛星も鎧姿のままケーブに帰還していた。
しかし、いつもとは違って、葛星は彼の椅子に座り込むなり、動かなくなってしまっていた。
葛星は、それぞれの戦闘で小さいとは言えないダメージを蓄積させていたのだろう。
シャーロットがケーブに尋ねてきたのは、その十分後だった。
「貴方が、脱がせてあげられないの?」
君はこれをもっと見ていたいんだろ。という言葉を飲み込んで、アレンはシャーロットに答えた。
「葛星とバトルスーツは深いところでリンクしている。彼が脱ごうとしない限り、スーツは解除できない。いや、スーツの方がダンクを離さないのかも知れない。」
「どういう事?」
シャーロットの目は、片時も葛星から離れない。
「このスーツは、さなぎの様な役目もするらしい。中にいるものの変態を促すんだ。」
アレンはそう言いながら、ドキドキと己の鼓動が速まって来るのを感じていた。
この推理は誰にも喋った事がない。
葛星に対してさえもだ。
しかし、今はもうそれを口に出して言うべき時だとアレンは判断したのだ。
「変態?彼は、葛星は、その事を知っているの?」
「薄々は気づいている。」
(俺が言うのとは違う意味でだが。)とアレンは胸の中で付け足した。
そして、もの凄い目つきで自分を睨み付けているシャーロットに気付いて、慌てたようにアレンは別の言葉を足した。
「誤解してもらっちゃ困る。今、俺が言っている事も推測でしかない。今の状況も、ある意味では、ダンクが受けたダメージをスーツが回復させているという見方もできるんだ。でも人間の回復力には限界がある、それを完全に元通りに戻してしまうというのは、単に蘇生回復とは呼べない気がするんだ。作り変わってるってイメージなんだと思う、だから変態といった。、、、この内部で何が行われているかは、推測するしかないんだ。」
「どうしてこんな得体の知れないものを、葛星に押しつけたの?」
シャーロットはアレンの煮え切らない説明から何かを感じ取ったようだ。
「押しつけた訳じゃない。この前、話をしただろう。スーツの方がダンクを追いかけて来ただんだ。」
「それって外界での話ね。」
アレンは、シャーロットが初めてケーブに訪れた時に、このスーツと彼らの出会いの概要を語っている。
「あれから私の方でも、あなた方の(地図)の事を調べたわ。あなた方がこれを掘り当てた宗教団体の本殿廃墟の事も。その宗教自身の事もね。それってトんでもないインチキ宗教団体だったんでしょう?第一、その外界にある本殿だって、昔の遺跡を彼らが、勝手に自分のものにして使用してたって話よ。目論見が外れて信者がいなくなったら、彼らが速攻でアクアリュウムに戻ってきて、遊び回っていたのは有名な話だわ。」
「あの時はインチキだったかどうかは知らなかったんだ。ただ外界に行くには、地図が必要だったし、その地図にはあの神殿廃墟がランドマーク代わりに記載されてた。、、、いや、あの時は、たいして地図も必要じゃなかったかも、知れないけど。」
葛星とアレンが初めて外界に出かけたのは、彼らが知り合ってから3年後の事だ。
初めはアレンが、記憶を取り戻す作業に疲れ果てていた葛星に対して、気晴らしにと外界への道行きを誘った。
当初の目的は、サルベージでは無かったので(地図)自体は、必要は無かった。
アレンが、自分が厄介になっている叔父の家の倉庫から、あの地図を見つけだすまでは、外界への道行きは、単なる無鉄砲な若者二人のレジャーにしか過ぎなかったのだ。
「全ては、貴方がサルベージマンのまねごとをし始めた結果という訳ね。」
もしかしたらキープ爺さんの死も、そのせいかも知れないとアレンは考え始めていたが、シャーロットに対する言葉はそうはならなかった。
「外界に出ること自体が素晴らしい体験だ、そこに目的があればもっとスリリングになる。ゲームなんだよ。ダンクもそう感じていた。女のあんたには判らない。」
「女は余計よ。それにサルベージでは、小銭も儲かったんでしょ。ものごとは正確におっしゃいなさい。」
シャーロットはぴしゃりと決めつけた。
「それで、このスーツが葛星を選んだというのはどういう事なの?話を続けなさい。そこから彼の今のピンチを救う手がかりが掴めるかも知れない。」
「さっきも言っただろう!どうしてピンチだって言えるんだ?今こうしている間にも、スーツがダンクの身体の傷を作り替え、いや、治しているかも知れないんだぞ。それに君は、こんなダンクの方が好きなんだろう!」
シャーロットの目が初めて葛星からそれて、アレンを見据えた。
そうしている間にも彫像の様に動かないスーツの内部から、スープがぐつぐつと煮え立つような音が聞こえてくる。
「、、判ったよ。」
アレンが諦めたように言った。
「神殿にたどり着いた時、こいつを手に入れたくなったのは、俺のほうなんだ。」
アレンは、今でも叔父の家の倉庫で地図と共に見つけた宗教団体の機関誌の衝撃的なグラビアを覚えている。
グロテスクなバトルスーツを纏った法主が、病を帯びた信者の額に指先を当てるだけで、その病を完治している奇跡の場面を。
「あなた達はこれをバトルスーツと呼んでいるみたいだけど、これはそのインチキ法主が、彼らが言うハルマゲドンの際に用意された聖なる鎧として、宣伝用に作らせたものなんでしょう?実際にはハルマゲドンが来るわけがないから、その使用目的は、派手に人目を惹くグロテスクなデザインと、こけ脅かしの奇跡用の仕掛けを満載した縫いぐるみを使っての広告塔だったという訳ね。実際、このスーツを着て、患者の額に指を当てるだけで病気を治したっていう話なんかは、指先に極微のマニュピュレータ針と麻薬が仕込んであったという暴露記事もあるわ。アレン。貴方なら、こんなガラクタは大好きでしょうね。」
シャーロットは短期間の間に、驚くほど詳しいバトルスーツについての情報を仕入れていた。
しかし、それはこのバトルスーツの表面を言い当てているに過ぎない。
アレンはバトルスーツについて、もっと違う多くの側面を知っていた。
このバトルスーツはシャーロットが把握しているような安っぽい経過で作れるような代物ではない。
「これがあるとは思っても見なかった。外界の旧文明に対する腐食は激しいし、神殿にたどり着けたのも偶然と言って良いほどだったんだ。だがこいつは完璧な状態で保存されていた。すべての意味で予測が外れた。俺達には時間がなかったし、当時、俺達にはサルベージ品を持ち帰る為のろくな器材を持っていなかった。でもどうしてもこれが欲しかった。だからこれを着込んで持ち帰る積もりだんだ。初めは俺がこのスーツに挑戦した。ダンクより俺の方が機械には詳しい。しかし、体中傷だらけになってこれを調べたが、歯がたたなかったんだ。それを見かねたダンクが俺を手助けしようとして、こいつに触った途端、こいつの身体が真ん中からバックリと開いたんだ。その様子は見たもんじゃないと判らない。スーツがダンクを選んだんだ。」
アレンはその場面を思い出して、思わず目を閉じた。
「でも、得体の知れないこんなものを装着してまで持ち帰る必要は、葛星にはなかったんでしょう?」
「わからない、、、。今でもそうだが、こいつは見る者を魅了する何かがある。ダンクもあの時、こいつに魅せられていなかったとは言い切れない。」
「、、、、、、。」
シャーロットは暫く沈黙した。
確かに目の前にある死神には、インチキ宗教人が宣伝用に作らせた着ぐるみとは一線を画す何かがあった。
「こいつとの因縁が深くなってから随分調べたんだ。こいつを生み出したと考えられる元の宗教団体も、確かに常軌を逸した存在だった。しかしこの団体の幹部の中には、天才と言っていいほどの科学者が数人いたんだ。それも失われた文明の時代の天才達の弟子達だ。、、それでもこれを作れるとは思えない。もっと言えば、こいつは今ままでサルベージされたロストワールドの科学技術でも無理かも知れない。」
「ロストワールド以外って何があるの?ありえないじゃない。私達はロストワールドの全てを知ってるわけじゃないのよ。あなたが言った変態って、ビニィ原体を造るレベルの科学技術を応用したって事はないの?であの鎧は、その為の繭の役割を持っているんじゃないの?」
シャーロットは呆れたように言った。
「、、あらゆる事は想像だよ。なにせロストワールドの事だ。情報は端切れのようなものしか残っていないんだ。だが少なくとも、こいつの機能を見ていると、ロストワールド以外、そうとしか思えない節が沢山ある。それにもしあなたの仮説に従うなら、ビニィ原体が元なんじゃなくて、スーツの方が先なのかも知れない。」
「スーツの方が先?、、、無茶苦茶ね、、どうでもいいわ。推理ごっこはもう止めましょう!直ぐに葛星をこいつから出して上げなさい!それが貴方の責任よ、アレン!!」
シャーロットが悲鳴を上げたとき、赤い髑髏の眼球が再び燃え上がった。
いつもは赤く赤く輝いているむき出しの眼球も、消え入る寸前の置き火のように見えた。
それを見守る気弱そうな男は、傷だらけだったが、自分の心配よりは、目の前の死神の方が気が気で成らないようだった。
そしてその男、アレンの横には、シャーロットがいた。
シャーロットの目は、まさしく瀕死の重傷の恋人を見る女の目だった。
「彼、どうなるの?」
「判らない、、。いつものダンクなら、ケーブに帰ってきた途端、バトルスーツを脱ぎ捨てる。今日は、、それに、帰ってきかたが変だった。まるで魂が抜け落ちた人間の様だった。」
アレンは葛星が自分を救出する前に、トワイライトゾーンで多数のクリーチャーと闘っていた事も、李のマシンマンとの戦いが楽な戦いではなかった事も知らない。
アレンが必死の思いでケーブにたどり着いた1時間後、葛星も鎧姿のままケーブに帰還していた。
しかし、いつもとは違って、葛星は彼の椅子に座り込むなり、動かなくなってしまっていた。
葛星は、それぞれの戦闘で小さいとは言えないダメージを蓄積させていたのだろう。
シャーロットがケーブに尋ねてきたのは、その十分後だった。
「貴方が、脱がせてあげられないの?」
君はこれをもっと見ていたいんだろ。という言葉を飲み込んで、アレンはシャーロットに答えた。
「葛星とバトルスーツは深いところでリンクしている。彼が脱ごうとしない限り、スーツは解除できない。いや、スーツの方がダンクを離さないのかも知れない。」
「どういう事?」
シャーロットの目は、片時も葛星から離れない。
「このスーツは、さなぎの様な役目もするらしい。中にいるものの変態を促すんだ。」
アレンはそう言いながら、ドキドキと己の鼓動が速まって来るのを感じていた。
この推理は誰にも喋った事がない。
葛星に対してさえもだ。
しかし、今はもうそれを口に出して言うべき時だとアレンは判断したのだ。
「変態?彼は、葛星は、その事を知っているの?」
「薄々は気づいている。」
(俺が言うのとは違う意味でだが。)とアレンは胸の中で付け足した。
そして、もの凄い目つきで自分を睨み付けているシャーロットに気付いて、慌てたようにアレンは別の言葉を足した。
「誤解してもらっちゃ困る。今、俺が言っている事も推測でしかない。今の状況も、ある意味では、ダンクが受けたダメージをスーツが回復させているという見方もできるんだ。でも人間の回復力には限界がある、それを完全に元通りに戻してしまうというのは、単に蘇生回復とは呼べない気がするんだ。作り変わってるってイメージなんだと思う、だから変態といった。、、、この内部で何が行われているかは、推測するしかないんだ。」
「どうしてこんな得体の知れないものを、葛星に押しつけたの?」
シャーロットはアレンの煮え切らない説明から何かを感じ取ったようだ。
「押しつけた訳じゃない。この前、話をしただろう。スーツの方がダンクを追いかけて来ただんだ。」
「それって外界での話ね。」
アレンは、シャーロットが初めてケーブに訪れた時に、このスーツと彼らの出会いの概要を語っている。
「あれから私の方でも、あなた方の(地図)の事を調べたわ。あなた方がこれを掘り当てた宗教団体の本殿廃墟の事も。その宗教自身の事もね。それってトんでもないインチキ宗教団体だったんでしょう?第一、その外界にある本殿だって、昔の遺跡を彼らが、勝手に自分のものにして使用してたって話よ。目論見が外れて信者がいなくなったら、彼らが速攻でアクアリュウムに戻ってきて、遊び回っていたのは有名な話だわ。」
「あの時はインチキだったかどうかは知らなかったんだ。ただ外界に行くには、地図が必要だったし、その地図にはあの神殿廃墟がランドマーク代わりに記載されてた。、、、いや、あの時は、たいして地図も必要じゃなかったかも、知れないけど。」
葛星とアレンが初めて外界に出かけたのは、彼らが知り合ってから3年後の事だ。
初めはアレンが、記憶を取り戻す作業に疲れ果てていた葛星に対して、気晴らしにと外界への道行きを誘った。
当初の目的は、サルベージでは無かったので(地図)自体は、必要は無かった。
アレンが、自分が厄介になっている叔父の家の倉庫から、あの地図を見つけだすまでは、外界への道行きは、単なる無鉄砲な若者二人のレジャーにしか過ぎなかったのだ。
「全ては、貴方がサルベージマンのまねごとをし始めた結果という訳ね。」
もしかしたらキープ爺さんの死も、そのせいかも知れないとアレンは考え始めていたが、シャーロットに対する言葉はそうはならなかった。
「外界に出ること自体が素晴らしい体験だ、そこに目的があればもっとスリリングになる。ゲームなんだよ。ダンクもそう感じていた。女のあんたには判らない。」
「女は余計よ。それにサルベージでは、小銭も儲かったんでしょ。ものごとは正確におっしゃいなさい。」
シャーロットはぴしゃりと決めつけた。
「それで、このスーツが葛星を選んだというのはどういう事なの?話を続けなさい。そこから彼の今のピンチを救う手がかりが掴めるかも知れない。」
「さっきも言っただろう!どうしてピンチだって言えるんだ?今こうしている間にも、スーツがダンクの身体の傷を作り替え、いや、治しているかも知れないんだぞ。それに君は、こんなダンクの方が好きなんだろう!」
シャーロットの目が初めて葛星からそれて、アレンを見据えた。
そうしている間にも彫像の様に動かないスーツの内部から、スープがぐつぐつと煮え立つような音が聞こえてくる。
「、、判ったよ。」
アレンが諦めたように言った。
「神殿にたどり着いた時、こいつを手に入れたくなったのは、俺のほうなんだ。」
アレンは、今でも叔父の家の倉庫で地図と共に見つけた宗教団体の機関誌の衝撃的なグラビアを覚えている。
グロテスクなバトルスーツを纏った法主が、病を帯びた信者の額に指先を当てるだけで、その病を完治している奇跡の場面を。
「あなた達はこれをバトルスーツと呼んでいるみたいだけど、これはそのインチキ法主が、彼らが言うハルマゲドンの際に用意された聖なる鎧として、宣伝用に作らせたものなんでしょう?実際にはハルマゲドンが来るわけがないから、その使用目的は、派手に人目を惹くグロテスクなデザインと、こけ脅かしの奇跡用の仕掛けを満載した縫いぐるみを使っての広告塔だったという訳ね。実際、このスーツを着て、患者の額に指を当てるだけで病気を治したっていう話なんかは、指先に極微のマニュピュレータ針と麻薬が仕込んであったという暴露記事もあるわ。アレン。貴方なら、こんなガラクタは大好きでしょうね。」
シャーロットは短期間の間に、驚くほど詳しいバトルスーツについての情報を仕入れていた。
しかし、それはこのバトルスーツの表面を言い当てているに過ぎない。
アレンはバトルスーツについて、もっと違う多くの側面を知っていた。
このバトルスーツはシャーロットが把握しているような安っぽい経過で作れるような代物ではない。
「これがあるとは思っても見なかった。外界の旧文明に対する腐食は激しいし、神殿にたどり着けたのも偶然と言って良いほどだったんだ。だがこいつは完璧な状態で保存されていた。すべての意味で予測が外れた。俺達には時間がなかったし、当時、俺達にはサルベージ品を持ち帰る為のろくな器材を持っていなかった。でもどうしてもこれが欲しかった。だからこれを着込んで持ち帰る積もりだんだ。初めは俺がこのスーツに挑戦した。ダンクより俺の方が機械には詳しい。しかし、体中傷だらけになってこれを調べたが、歯がたたなかったんだ。それを見かねたダンクが俺を手助けしようとして、こいつに触った途端、こいつの身体が真ん中からバックリと開いたんだ。その様子は見たもんじゃないと判らない。スーツがダンクを選んだんだ。」
アレンはその場面を思い出して、思わず目を閉じた。
「でも、得体の知れないこんなものを装着してまで持ち帰る必要は、葛星にはなかったんでしょう?」
「わからない、、、。今でもそうだが、こいつは見る者を魅了する何かがある。ダンクもあの時、こいつに魅せられていなかったとは言い切れない。」
「、、、、、、。」
シャーロットは暫く沈黙した。
確かに目の前にある死神には、インチキ宗教人が宣伝用に作らせた着ぐるみとは一線を画す何かがあった。
「こいつとの因縁が深くなってから随分調べたんだ。こいつを生み出したと考えられる元の宗教団体も、確かに常軌を逸した存在だった。しかしこの団体の幹部の中には、天才と言っていいほどの科学者が数人いたんだ。それも失われた文明の時代の天才達の弟子達だ。、、それでもこれを作れるとは思えない。もっと言えば、こいつは今ままでサルベージされたロストワールドの科学技術でも無理かも知れない。」
「ロストワールド以外って何があるの?ありえないじゃない。私達はロストワールドの全てを知ってるわけじゃないのよ。あなたが言った変態って、ビニィ原体を造るレベルの科学技術を応用したって事はないの?であの鎧は、その為の繭の役割を持っているんじゃないの?」
シャーロットは呆れたように言った。
「、、あらゆる事は想像だよ。なにせロストワールドの事だ。情報は端切れのようなものしか残っていないんだ。だが少なくとも、こいつの機能を見ていると、ロストワールド以外、そうとしか思えない節が沢山ある。それにもしあなたの仮説に従うなら、ビニィ原体が元なんじゃなくて、スーツの方が先なのかも知れない。」
「スーツの方が先?、、、無茶苦茶ね、、どうでもいいわ。推理ごっこはもう止めましょう!直ぐに葛星をこいつから出して上げなさい!それが貴方の責任よ、アレン!!」
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