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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中国編) 】
14: 「勝山のお雛祭り」とリノベーションあれこれ
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過日、相方と一緒に、「のれんの町」として知られる勝山のお雛祭りに出かけました。
この「お雛祭り」イベントは、岡山県真庭市勝山の町並み保存地区から新町商店街の約1キロ区間で展開されてます。
大阪からだと勝山までは4時間近くかかるので、昼食は入浴付きで、湯原温泉の八景さんで戴きました。
八景の大浴場に入ってビックリしたのは、露天風呂の湯船にタイル張りの寝椅子が沈めてあったことです。
この寝椅子に横たわると丁度、胸元だけが空気にさらされる事になります。
心臓に負担が少ないので長湯が出来る嬉しい工夫だけど、この日は昼食ができるまでの時間待ちだったし、アンは身体の一部が部分的にひんやりするがいやで、胸にタオルをかけてこれを利用してました。
見下ろせば人工の二丘陵(笑)。
凝り固まった筋肉や、チリチリささくれ立った神経が解けて行く感覚は入浴の感覚的な最大効能ですね。
露天の窓から見えている空には、もう春が忍び寄っています。
何処からか木蓮の甘い香りもただよってくる。
総ては変わっていくんですね。
変化を止められるモノはなにもない。
人の生が河の流れに例えられるのは、河が時に静かに時に荒々しく貌を変え、そして「淀み」さえも、河の貌の一部にしか過ぎないからでしょうね。
ナンチャッテ(笑)。
八景さんのお昼、山里料理、美味しかったです。
料理の腕のウルトラCの連発というより、鳥だとか川魚だとか野菜だとかの地味が上手く出てる点が、好感度アップの素敵なお料理です。
昼食をとってからは勝山のお雛祭りへ、湯原からは車で30分ぐらいの距離。
白壁の街並みとか、旭川脇の高瀬舟発着場跡なんかが、しみじみと良い感じのロケーションです。
普段、「のれんの町」で知られる勝山だけど、祭りの間のメインは「町並み保存地区」の各店舗やお家の軒先に掛けられたのれんじゃなくて、それぞれのお家が展示してるお雛様。
でもどこから、あれだけの立派なお雛様が出現するのか不思議ですね。
相方は例によってお買い物チェックに夢中ですが、それでも「アン、ここってどこもレイアウトが凄いよねぇ、、誰か専門の人入っているのかしら。?雛様の置き方自体、素人じゃないよ。」のため息混じりの感想も漏らしてました。
確かに勝山って、「町並み保存地区」の一軒一軒にのれんをかける発想も含めて、町という空間自体が巨大なディスプレィ装置になっている所が凄いですね。
そんな光景に刺激されて、写真を撮りまくったけど、人が多すぎて、いい構図が確保できなかったのは残念w。
それに相方の方は、いちいち展示品のプライスとかチェックするので、はぐれがちになるし、、、。
そういう意味では、ちょっと疲れた一日だったなぁ(笑)。
・・・・・・・・・
倉庫跡とか学校跡を改装して、まったく用向きの異なった店舗にしてしまう事が流行りだしたのは何年くらい前のことだったでしょうか。
今ではこの現象にも淘汰が進んで、単純に「ありがちな趣向」ぐらいにしか受け止められないものと、そのミスマッチ感覚が「とても洗練されている」と感じ取れる物件の二つに別れているみたいですね。
残念ながら、うまくいっている方が数少ないと思います。
はじめの頃こそ「新しいモノ好き」の国民性ゆえか、一時は人が訪れますが、そのピークは直ぐに落ちる。
考えてみれば単純な事で、最初からその使用目的が決まっている建物は、用途に合わせて機能や間取りが工夫されている訳ですから、機能性において転用建築物に負ける訳がないので、観光地にレストラン等の商用施設を作りたいのなら、それに対応した施設を作る方が良いんです。
単純な物珍しさは、年月の経過とともに風化しますから。
でも本当に上手くいった転用は、とっても「美味しい建物」になる。
アンが今回紹介したいのは、そんな好例です。
岡山県では「町並み保存地区」というものがあります。
その指定を受けた勝山町にある「西倉」が、おすすめの該当物件(笑)。
勝山町には「御前酒」っていう名酒があるんだけど、この蔵元の辻家さんの酒蔵が改造されたのが「西倉」なんですね。
白いなまこ壁、欅の真っ黒な大黒柱、高い天井でゆっくり回る大きな扇風機。空間が生きてます。
これは出雲大社なんかが持つ結界じみた空間なので、他に代替え品はありません。
この空間に過去流れてきた時間や静寂が堆積し、それを蔵が抱え込んでるって感じでしょうか。
「西倉」では、喫茶で入店したのでコーヒーと酒ケーキ(これは絶品)しか頼まなかったけど、レストランとライブを常設するマルチ空間でもあるようです。
酒蔵と「食」、これは親和性がとっても高いんでしょうね。
全国区でもお勧めというわけにはいきませんが、関西在住の方は一度、行ってみる価値があると思います。
それに「西倉」だけじゃなくて、勝山では、この「町並み保存地区」の家々の軒先に掛けてある様々な「のれん」を見て回るだけでも充分に楽しいですから。
この「お雛祭り」イベントは、岡山県真庭市勝山の町並み保存地区から新町商店街の約1キロ区間で展開されてます。
大阪からだと勝山までは4時間近くかかるので、昼食は入浴付きで、湯原温泉の八景さんで戴きました。
八景の大浴場に入ってビックリしたのは、露天風呂の湯船にタイル張りの寝椅子が沈めてあったことです。
この寝椅子に横たわると丁度、胸元だけが空気にさらされる事になります。
心臓に負担が少ないので長湯が出来る嬉しい工夫だけど、この日は昼食ができるまでの時間待ちだったし、アンは身体の一部が部分的にひんやりするがいやで、胸にタオルをかけてこれを利用してました。
見下ろせば人工の二丘陵(笑)。
凝り固まった筋肉や、チリチリささくれ立った神経が解けて行く感覚は入浴の感覚的な最大効能ですね。
露天の窓から見えている空には、もう春が忍び寄っています。
何処からか木蓮の甘い香りもただよってくる。
総ては変わっていくんですね。
変化を止められるモノはなにもない。
人の生が河の流れに例えられるのは、河が時に静かに時に荒々しく貌を変え、そして「淀み」さえも、河の貌の一部にしか過ぎないからでしょうね。
ナンチャッテ(笑)。
八景さんのお昼、山里料理、美味しかったです。
料理の腕のウルトラCの連発というより、鳥だとか川魚だとか野菜だとかの地味が上手く出てる点が、好感度アップの素敵なお料理です。
昼食をとってからは勝山のお雛祭りへ、湯原からは車で30分ぐらいの距離。
白壁の街並みとか、旭川脇の高瀬舟発着場跡なんかが、しみじみと良い感じのロケーションです。
普段、「のれんの町」で知られる勝山だけど、祭りの間のメインは「町並み保存地区」の各店舗やお家の軒先に掛けられたのれんじゃなくて、それぞれのお家が展示してるお雛様。
でもどこから、あれだけの立派なお雛様が出現するのか不思議ですね。
相方は例によってお買い物チェックに夢中ですが、それでも「アン、ここってどこもレイアウトが凄いよねぇ、、誰か専門の人入っているのかしら。?雛様の置き方自体、素人じゃないよ。」のため息混じりの感想も漏らしてました。
確かに勝山って、「町並み保存地区」の一軒一軒にのれんをかける発想も含めて、町という空間自体が巨大なディスプレィ装置になっている所が凄いですね。
そんな光景に刺激されて、写真を撮りまくったけど、人が多すぎて、いい構図が確保できなかったのは残念w。
それに相方の方は、いちいち展示品のプライスとかチェックするので、はぐれがちになるし、、、。
そういう意味では、ちょっと疲れた一日だったなぁ(笑)。
・・・・・・・・・
倉庫跡とか学校跡を改装して、まったく用向きの異なった店舗にしてしまう事が流行りだしたのは何年くらい前のことだったでしょうか。
今ではこの現象にも淘汰が進んで、単純に「ありがちな趣向」ぐらいにしか受け止められないものと、そのミスマッチ感覚が「とても洗練されている」と感じ取れる物件の二つに別れているみたいですね。
残念ながら、うまくいっている方が数少ないと思います。
はじめの頃こそ「新しいモノ好き」の国民性ゆえか、一時は人が訪れますが、そのピークは直ぐに落ちる。
考えてみれば単純な事で、最初からその使用目的が決まっている建物は、用途に合わせて機能や間取りが工夫されている訳ですから、機能性において転用建築物に負ける訳がないので、観光地にレストラン等の商用施設を作りたいのなら、それに対応した施設を作る方が良いんです。
単純な物珍しさは、年月の経過とともに風化しますから。
でも本当に上手くいった転用は、とっても「美味しい建物」になる。
アンが今回紹介したいのは、そんな好例です。
岡山県では「町並み保存地区」というものがあります。
その指定を受けた勝山町にある「西倉」が、おすすめの該当物件(笑)。
勝山町には「御前酒」っていう名酒があるんだけど、この蔵元の辻家さんの酒蔵が改造されたのが「西倉」なんですね。
白いなまこ壁、欅の真っ黒な大黒柱、高い天井でゆっくり回る大きな扇風機。空間が生きてます。
これは出雲大社なんかが持つ結界じみた空間なので、他に代替え品はありません。
この空間に過去流れてきた時間や静寂が堆積し、それを蔵が抱え込んでるって感じでしょうか。
「西倉」では、喫茶で入店したのでコーヒーと酒ケーキ(これは絶品)しか頼まなかったけど、レストランとライブを常設するマルチ空間でもあるようです。
酒蔵と「食」、これは親和性がとっても高いんでしょうね。
全国区でもお勧めというわけにはいきませんが、関西在住の方は一度、行ってみる価値があると思います。
それに「西倉」だけじゃなくて、勝山では、この「町並み保存地区」の家々の軒先に掛けてある様々な「のれん」を見て回るだけでも充分に楽しいですから。
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