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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(近畿編) 】
16: 京都 宮津 久美浜温泉とトンボリ
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カーラジオから懐メロで、山口百恵の「コスモス」が流れている。
秋の昼下がりの日差しは、透明度が高いくせに儚げだ。
その儚さの中で、ススキの穂が光り揺れる。
蜜柑の木の緑と黄色。
数え上げるまでもない、日本の秋の色は豊かだ。
宮津港に車を走らせる。
日本海の幸が美味しいカフェがあるという。
湾に面したロッジ仕立ての青と白の建物がそれ、見るからに可愛い。
とまあこんな風に描いちゃうと、宣伝のようになるけれど、、、このお店を見て、ちょっと考えちゃった。
こんなお店なら、持てるかなって。
出される料理だとか、店構えなんかは、素人と玄人の真ん中ぐらいのオーナー技って感じで、アンでもやってやれないことはない。
開業や当座の運転資金の資金繰りぐらいは、今でも出来るだろうし、、。
失敗しても、どの道、あだ花人生だし。
アンもなんだか、そろそろ安定したいのかなぁ。
いや、、まだまだ駄目だね、こんな事、書いてちゃ(笑。
例えば、仕事に限らず、遊びだってアンの日帰り旅行は何処へ行っても温泉付きって相場が決まってるくらい欲張りで、タフ、同じく人生もタフなんだから。
で今回の自称温泉ハンターが標的にしたのは久美浜温泉、ここは70年代に掘り当てられた温泉みたい。
そのせいかどうかは知らないけれど、温泉量が豊富で、掛け流しが今でも可能なんだって。
露天には、「掛け流しのため、気候によって温泉の温度が変わります」との看板なんかがあったりして、否が応でも、掛け流しリアル感ましましです。
露天へ滝状で流れ落ちてくる水が温泉だったのには、ちょっと感激しちゃった。
それと久美浜温泉の持ってる独特の雰囲気が良いですね。
なんて言うんだろ、どことなく大衆演劇場みたいな(笑)。
露天風呂も荒削りというか、普通の里山の山肌・岩肌を、シャベルカーでグワングワン穿り返して、力業で造園して、露天に仕立て上げたって感じ?
男湯、女湯ともに、内風呂1外風呂1薬草風呂1があって、それぞれ約100名が同時入浴できる規模、、ってか、確かに広い。
優雅に「広々してる」って言うんじゃなくて、ガーッと「広い」!
これは後で知ったのですが、この久美浜温泉の生みの親が、あの道頓堀は「くいだおれ」の創業者である山田六郎氏なんですね。
山田六郎氏が、久美浜で温泉を掘り当て、この施設を作った経緯なんかを読むと、まるで「旅に出られた弘法大師が云々」みたいな宗教がかった感じなんだけど、昭和初期の企業成功者には、この手の話が一杯あったんだろうと思いますよ。
苦労人=偉人の時代だった筈だし。
山田六郎氏は、日々の艱難辛苦の修行の末に一人前の商人となり、ついには、庶民が外で御馳走を安価で楽しめる「くいだおれ」というビッグネームを創業したわけなんですが、その山田六郎氏が次に考えたのが、日本の食文化を下支えする大衆の「健康」そのものにどう関わるか?だったんですね。
どうすれば、自分は人々の健康維持に尽くすことが出来るのかと、日夜考える日々を送っていた山田六郎氏。
ある日たまたま旅の途中で、この久美浜に泊まる事となった山田六郎氏、その夜、ある霊的なインスピレーションを得たそうです。
ゆわいる「お告げ」ですね、、ココほれワンワン!花咲爺さん、違うか。
「これだ!」と思った山田六郎氏は、この地で温泉掘削に着手し見事温泉を掘り当てたんですって、それだけでも凄いなー。
で、今のご時世だと、それなりの資本が綿密なマーケッティングを先行させた上で、無理かた、ある土地をボーリングして温泉を穿り出し、小綺麗でそこそこのお値段を取る温泉リゾートを作っちゃうんですが、そこは庶民に喜んで貰おうと「くいだおれ」を作った山田六郎氏。
庶民が安価で温泉を楽しんでもらえるように、「くいだおれ」みたいな、公衆浴場スタイルの施設を開業したんです。
・・・あるわー、久美浜温泉、その雰囲気(笑)。
アンは、こーゆーの大好きです。
PS 現役だった頃の、「くいだおれ」知ってますよ。
でも入ったのは、父親に連れられて1回か2回かな。
あの頃の「くいだおれ」さんの裏の台所事情がどうだったかは解りませんが、それでも「くいだおれ」は道頓堀の「ハレ」の顔だったのは、確かだと思います。
客にしてみたら、味とか値段とかは、ほとんどどうでも良くて、「くいだおれ」で食事してるだけで、自分は今、トンボリで遊んでるんだーって、実感がわくんですよ。
「くいだおれ」は、そんなお店でした。
ほんと大阪人としては、くいだおれ太郎人形の引退も寂しいし、「くいだおれ」の撤退も残念です。
でも、ああいう終わりを迎える頃になると、必ずワラワラと現れるニワカファンには、なりたくないなー。
そういうお店は、密かに、自分の記憶の中に刻んであげるだけで充分じゃないの、と思っちゃいます。
閉店間際に、急にワラワラと押し寄せて来て、ご大層に「終わるのが残念」とか、「大好きだったのに」「なんでやめるのー」とか言っちゃってさ、それ今、言うんだったら、毎日、そこに通って、客として下支えしてやれよと(笑)。
秋の昼下がりの日差しは、透明度が高いくせに儚げだ。
その儚さの中で、ススキの穂が光り揺れる。
蜜柑の木の緑と黄色。
数え上げるまでもない、日本の秋の色は豊かだ。
宮津港に車を走らせる。
日本海の幸が美味しいカフェがあるという。
湾に面したロッジ仕立ての青と白の建物がそれ、見るからに可愛い。
とまあこんな風に描いちゃうと、宣伝のようになるけれど、、、このお店を見て、ちょっと考えちゃった。
こんなお店なら、持てるかなって。
出される料理だとか、店構えなんかは、素人と玄人の真ん中ぐらいのオーナー技って感じで、アンでもやってやれないことはない。
開業や当座の運転資金の資金繰りぐらいは、今でも出来るだろうし、、。
失敗しても、どの道、あだ花人生だし。
アンもなんだか、そろそろ安定したいのかなぁ。
いや、、まだまだ駄目だね、こんな事、書いてちゃ(笑。
例えば、仕事に限らず、遊びだってアンの日帰り旅行は何処へ行っても温泉付きって相場が決まってるくらい欲張りで、タフ、同じく人生もタフなんだから。
で今回の自称温泉ハンターが標的にしたのは久美浜温泉、ここは70年代に掘り当てられた温泉みたい。
そのせいかどうかは知らないけれど、温泉量が豊富で、掛け流しが今でも可能なんだって。
露天には、「掛け流しのため、気候によって温泉の温度が変わります」との看板なんかがあったりして、否が応でも、掛け流しリアル感ましましです。
露天へ滝状で流れ落ちてくる水が温泉だったのには、ちょっと感激しちゃった。
それと久美浜温泉の持ってる独特の雰囲気が良いですね。
なんて言うんだろ、どことなく大衆演劇場みたいな(笑)。
露天風呂も荒削りというか、普通の里山の山肌・岩肌を、シャベルカーでグワングワン穿り返して、力業で造園して、露天に仕立て上げたって感じ?
男湯、女湯ともに、内風呂1外風呂1薬草風呂1があって、それぞれ約100名が同時入浴できる規模、、ってか、確かに広い。
優雅に「広々してる」って言うんじゃなくて、ガーッと「広い」!
これは後で知ったのですが、この久美浜温泉の生みの親が、あの道頓堀は「くいだおれ」の創業者である山田六郎氏なんですね。
山田六郎氏が、久美浜で温泉を掘り当て、この施設を作った経緯なんかを読むと、まるで「旅に出られた弘法大師が云々」みたいな宗教がかった感じなんだけど、昭和初期の企業成功者には、この手の話が一杯あったんだろうと思いますよ。
苦労人=偉人の時代だった筈だし。
山田六郎氏は、日々の艱難辛苦の修行の末に一人前の商人となり、ついには、庶民が外で御馳走を安価で楽しめる「くいだおれ」というビッグネームを創業したわけなんですが、その山田六郎氏が次に考えたのが、日本の食文化を下支えする大衆の「健康」そのものにどう関わるか?だったんですね。
どうすれば、自分は人々の健康維持に尽くすことが出来るのかと、日夜考える日々を送っていた山田六郎氏。
ある日たまたま旅の途中で、この久美浜に泊まる事となった山田六郎氏、その夜、ある霊的なインスピレーションを得たそうです。
ゆわいる「お告げ」ですね、、ココほれワンワン!花咲爺さん、違うか。
「これだ!」と思った山田六郎氏は、この地で温泉掘削に着手し見事温泉を掘り当てたんですって、それだけでも凄いなー。
で、今のご時世だと、それなりの資本が綿密なマーケッティングを先行させた上で、無理かた、ある土地をボーリングして温泉を穿り出し、小綺麗でそこそこのお値段を取る温泉リゾートを作っちゃうんですが、そこは庶民に喜んで貰おうと「くいだおれ」を作った山田六郎氏。
庶民が安価で温泉を楽しんでもらえるように、「くいだおれ」みたいな、公衆浴場スタイルの施設を開業したんです。
・・・あるわー、久美浜温泉、その雰囲気(笑)。
アンは、こーゆーの大好きです。
PS 現役だった頃の、「くいだおれ」知ってますよ。
でも入ったのは、父親に連れられて1回か2回かな。
あの頃の「くいだおれ」さんの裏の台所事情がどうだったかは解りませんが、それでも「くいだおれ」は道頓堀の「ハレ」の顔だったのは、確かだと思います。
客にしてみたら、味とか値段とかは、ほとんどどうでも良くて、「くいだおれ」で食事してるだけで、自分は今、トンボリで遊んでるんだーって、実感がわくんですよ。
「くいだおれ」は、そんなお店でした。
ほんと大阪人としては、くいだおれ太郎人形の引退も寂しいし、「くいだおれ」の撤退も残念です。
でも、ああいう終わりを迎える頃になると、必ずワラワラと現れるニワカファンには、なりたくないなー。
そういうお店は、密かに、自分の記憶の中に刻んであげるだけで充分じゃないの、と思っちゃいます。
閉店間際に、急にワラワラと押し寄せて来て、ご大層に「終わるのが残念」とか、「大好きだったのに」「なんでやめるのー」とか言っちゃってさ、それ今、言うんだったら、毎日、そこに通って、客として下支えしてやれよと(笑)。
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