転生皇子の新生活

𝐍 𝐢 𝐚🐾

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本編 学園中等部編

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 剣術大会の会場は学園から歩いて四半刻程のところにある。
 会場はとても広い石畳の場所の周りにそれを囲う観客席がある闘技場だ。


  ルーカス達が会場に着くと、初等部の生徒達や出場しない生徒達が集まっている。そして保護者や大会に興味のある貴族達も観客席に集まっている。
 ルーカスは、大会に出場しないキャサリンと別れて出場者の控え室へ向かう。
 観客席の1階部分の全てが出場者の控え室になっていて、そこからも試合を見ることが出来る。


「あ、テオ殿下。おはようございます」


「おはよう。早いな、ネオ」


 控え室に着くとヨハンが来ていたようで挨拶に来た。


「私達の中ではエイルとオーランドの1回戦目が最初だったな」


「はい。場所も隣で行われます」


 出場人数が多い為、10試合ずつを一度に行う。アレイルとオーランドは同じ2試合目の為、2人の1回戦目の試合が重なった。


「控え室から見ている」


「ありがとうございます。頑張りますね」


「ああ」


 その後少し会話をしていると、開会式の時間になり、外へ出た。出場者が全員集まり開会式が始まった。
 最初は学園長の挨拶からだ。


「今年も多くの生徒が出場を希望してくださいました。特に今年は、昨年の入賞者やベスト16位に入った生徒が殆ど残っています。昨年よりも強くなった皆さんをぜひ私共に見せて下さい」


「ありがとうございました。続いて生徒会長より、ご来賓の方々のご紹介と、注意事項並びにルールの説明をさせて頂きます」


 行事の司会進行等は全て生徒会が請け負う。その為今回の司会はティファニーが行っている。


「初めに、今日、お越しくださったご来賓の方々をご紹介致します。クラーク公爵家当主、マテウス・フィル・クラーク様。アイザック公爵家当主、イライジャ・マシュー・アイザック様。帝国騎士団団長、アレクサンダー・ジル・ルイーズ様。同じく副団長パーシヴァル・ユン・リアーノ様。
 本日はお忙しい中お越し下さり誠にありがとうございます」


 剣術大会では騎士団の団長、副団長。そして4つの公爵家に招待状が送られる。今年はマテウスとイライジャが招待に応じれたようだ。


「続いて注意事項並びにルール説明です。各試合、審判員が1人ずつ付きます。審判員が戦闘不能もしくは続行不可の判断。そして剣を落とす、離す、降参を認める。その時点で勝者が決まります。
 もし怪我を負った場合は、試合終了後、速やかに治療班の控えた治療室へと向かって下さい。なお、光の魔法ですぐに治らない傷を相手に与えた場合、勝利が決定していた場合でも失格となります。相手を尊重し、試合を行いましょう」


「ありがとうございました。これで開会式を終了致します。出場者は速やかに控え室へ戻り、1試合目の生徒は準備に取り掛かって下さい。なお、試合開始時刻は辰の刻です。それまでに試合場所へご移動下さい」


 開会式が終了すると、生徒達は控え室へと戻って行った。そしてすぐに1試合目が始まる。アレイルも控え室に戻ると試合の準備に取り掛かった。


「リヴは3試合目と5試合目、6試合目だったか? 大変だな」


「午前で試合が終わるので、午後は殿下の試合に集中出来ます」


「私は午前は8試合目だけだからな。まあ、そなたらの試合を見るのに集中出来るか」


 殆どの中等部の生徒は体の大きさや体力などが高等部の生徒よりも劣る為、高等部の生徒が午前に2試合し、中等部の生徒は午後に2試合する者が殆どだ。


「私は5試合目なのでノア様の試合を見れませんね。まあ、見所はやはり1回戦目だと思いますが」



 リヴァイの1回戦目の相手は去年ベスト8に入っている高等部3年の生徒だ。去年の優勝者とベスト8の試合が予選から見れる事はなかなかない為、皆が楽しみにしている試合の1つだ。


 まあ、リヴが圧勝しそうだけどね……。


「そう考えると、ルーカス殿下に去年のベスト16とベスト8の方が当たるのはとても珍しいことですよね」


「やはり騎士団長様にご指導頂いておられますから、相手として不足ないと思われたのでしょうか」


 アレイルとヨハンがそう言っていると、デールが話に割り込んできた。


「おいおい、俺の相手として不足無いだと? 殿下が?」


 デールはそう言いながらルーカスの腕や体を舐めるように見る。リヴァイはすかさずルーカスの前に立ち後ろに隠した。


「何の用だ」


「いえいえ、ノア様ではなく殿下に用がありまして。殿下は弓術大会にも参加していなかったとか。まあ、その細い体では弓を引くことすらままならないと思いますので、果たして剣を振ることが出来るのかと心配になりまして」


「殿下はお前ごときに心配されなくとも、実践ならば私やエドワード様よりもお強い。用がないなら帰れ」


「ぷっ、ノア様よりお強いとは私の心配など無用でしたね。では、よろしくお願いしますね、殿下」


 デールは馬鹿にしたようにそう言うと、さっさとどこかへ行ってしまった。








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