ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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プロローグ

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  どうしてなのか分からないけど、いつの間にか、ここに居た。

  ドライアイスなのか、白いモヤは重たいのか、地面が見えないくらいに覆い尽くしてる。

  その為、足元が全く見えないが、見渡す限り、何も無い真っ白な空間だった。

  冷たいのか?と考える事もなく、頭に浮かんだのは……

  どうして此処に居るのか?だった

  思い出すのに、生え際手をやり掻いて考える。

  そうだ!と思い出したのは、
信号無視のトラックが突っ込んで来るシーンだった。

  という事は、ココは?と、自分が死んだんだと確証を持ちつつ、周りを見回した。

  よく賽の河原や三途の川、もしくはお花畑が描かれてたけど、何にもない。

  けど、死後の世界って事であってるのかな?

  最近よく読んでたラノベであれば、異世界転生で神様が出てくるんだけど……

  その気配もない

  間違えて死なせました!ごめんなさい!って事で、特典をくれ、異世界に転生もしくは転移されるのが、プロローグなんだけど……

  今の状況は、わたし放置?

  いやいや、それ以前に、仏教の教えであれば、輪廻転生の輪に入るんじゃないの?

  まさか!無宗教だったから放置?!

  何処からか、お迎えは来ないのか?と思いながら、見渡せば……

  白い空間だからか、光り輝く球体は小さくて気付けなかったのかもしれない。

  遥か遠くではあるけど、その球体が浮かんでる事に気付いた。

  何故か、アレに取り込まれたら、記憶は消え新しい命への輪に入る。と本能的に理解した。

  見詰めていると、ゆっくりとではあるが近付いてきてる事に気付いた。

  のだけど、あまりにもゆっくりで、そっち行こうとした。


  そう、歩き出した筈なのに、床はなかったのか、足がなかったのか……

  あっ!と思った時には、意識は暗転してた。


  次に意識を取り戻したのは、お尻を叩かれたことで。

  何するのよ!と叫んだ筈が、「ほぎゃー!」で、転生した事に気付いた。

  気付くと同時に、記憶がある、残ってる事に気付いた。

  あの球体を経ずして生まれ変わると、記憶が残るのか?

  そんな事を考えてたんだけど、生まれたばかりの体では、長く起きていられなかった。
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