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第1章 冒険者になって、自由に生きるんだ!
初級ダンジョンにgo!
しおりを挟む着いて早々に、ダンジョンに入ったんだけど、レイトルは召喚獣の小屋に戻したからね。
だって、1、2階層は洞窟だって言うフィールド系の15階層からなる初級ダンジョンなんだもん。
ちなみに、初級か否かは出てくる魔物ランクで決まるそうなので、階層が10階層でも出てくる魔物ランクが高ければ、中級なんだって。
3階層以降は、フィールドの草原や森だって言うので、レイトル召喚する予定にしてる。
そうそう、王都のギルドでも、ギルドの出張所でも、ダンジョンmapは売ってたんだけど……
金貨販売で、安くても5万なので止めました。
理由は、5歳の頃から気配察知や索敵をしてたら、上位の地形把握が出来る様になったの。
その地形把握は便利魔法で、脳裏でだけどmapを制作して行くのよ。
ちなみに、そのmapをギルドに売ると超高額報酬になるらしいんだけど、あくまで未発見の処だけだよ。
自分が入ってる初級ダンジョンは、スタンピードでも起こるような事がなければ、地形は変わらないんで、お金にはならない。
そりゃ、ダンジョンによれば、頻繁に地形を変える物もあるらしいけど、この国にあるダンジョンに、そのパターンはない。
ちなみに、そのパターンのダンジョンで近場は帝国かな?
そんな事を考えながら、歩いてる間にも、数体のゴブリンに会うか、頭上から蜘蛛が降りて来るくらいなので、容易く撃破してる。
んだけど、本当に、ダンジョンとは思えない、真っ暗な洞窟の中にヒカリゴケの仄かな明かりがあるくらいの場所。
王都の側の辛うじて日帰り出来る山にも、洞窟が幾つかあって、ゴブリンやオークが住み着かないように、ギルドから巡回依頼が出るんだけど、その洞窟みたい。
鑑定が上がらない=ただの土壁に流れるほどじゃないけど、湿気てた。
そういえば、ラノベではよく灯りを用意してるけど、アレはしちゃいけない事なんだよ。
ここに居ますよ。と言ってる様なもんだし、灯りを消されたら、目が慣れるまで遅れをとるし、有って良いことは1つもない。
階層を降りるには階段が要るので、mapがない場合、階段探しが優先されるんだけど……
地形把握があれば、余程広いダンジョンでない限り、すぐに階層の場所が分かる。
実際、今、右回りでも左回りでも良いけど、奥に階段がある様だった。
真っ直ぐに最短距離で行く道はないようだった。
んだけど、ちょっと違和感がある場所がない訳じゃないので、その場所に向かい、壁に土魔法で岩を投げれば……
やっぱり、通路が現れた。
まあ、階段の前に出る前に、モンスターハウスの隠し部屋がありそうではあるけど……初級ダンジョンだしねえ。
そう思いながら、歩みを止めなかったら、あっという間に壁。
さっきと同じ様に岩を投げれば、中にはゴブリンがいっぱい!
予想通りだったので、火魔法と風魔法複合で、「火炎放射!」
呆気なく、ゴブリンは姿を消し、凄く小さい魔石だけ残ってた。
部屋の中央には、自分にとって初の宝箱!
宝箱にもランクがあるそうだけど、目の前にある宝箱が通常なのか、レアなのかは分からなかったの。
だけど、婆ちゃんが言うには、長年見つからなかった宝箱は、良い物が出る傾向にあるとの事だったので、期待して開けた。
自分が虫嫌いなのだと分かってるのかごとく、出たのは虫が避けるブレスレットだった。
ランクも上がって来た=魔物ランクも上がるので、上級魔法薬は勿論、身を守るアクセ型の魔道具を作ろうと思ってただけに重畳。
更に、鑑定文によると、この品の素材はミスリルにイビル・プラントの蔦などで出来てる様で、魔核はトレントの魔石を砕いた物を散らばめている様だった。
そう、5歳の頃からずっと鑑定を使ってるから、カンストして看破になった様で、かなり詳しく分かる様になったんだ。
早速身に付けて、2階層に降りたんだけど、3階層に降りる階段は、迷路の様になった先にあったんだけど、map上では端から端だとは……
歩かせてくれるじゃないか。と思いながら、赤い点の敵を避けながら、降りる階段に向かった。
だって、どうやらやって来るのは狩り甲斐のないゴブリンなんだもん!
ようやっと、待ってると思われるレイトルを呼べる3階層に降りたんだけど……
目に入った光景は、どう見ても里山だった。
レイトルを召喚するのを忘れるくらい呆けたのには、理由がある。
王都の側の川には葦があり、それで紙を作ったけど……
川から引き込まれてる湿地にあるのは、どう見ても稲だったから。
それも、収穫可能な頭垂れる黄金の稲穂!
これを収穫せずにどうする!とばかりに、薬師の鎌を取り出して、バッサバッサと刈って居たの。
あるだけ全部刈って、レイトルを召喚していない事に気付き、呼んだんだけど……
若干、不機嫌になってたので、撫でてあげてご機嫌取り。
今後、在庫が少なくなったら狩りに来ようと思いながら、収納したストレージの中で米と藁に分け、更に精米まで済ました。
そう、収納が時間停止させる為に、頑張った事を止めずに続ければ、中での作業が出来る様になったんだ。
まだ自動や一瞬では出来ないけど、血の匂いが漂うと面倒な解体を、中で出来るのは大変有難い。
アイテムバッグでは出来ない仕様なので、アイテムバッグに入ってるのは、ギルドへの納品物や完成品だね。
容量は、流す魔力量によって変わるんだけど、増やすには、革になった魔物の状態も左右するけど、丁寧な鞣しと縫製と魔法陣の刺繍も重要なんだよ。
ちなみに、自分が作ったアイテムバッグは2tトラック並くらいかな。
婆ちゃんが「いい腕してるよ。」と太鼓判を押してくれた。
3階層では、一角うさぎやデカネズミなど初級ダンジョンらしい魔物が出て来て、ドロップは肉か毛皮となって消えた。
ダンジョンで出るドロップ品が喜ばれるのは、どの様な倒し方をしても、良品の素材が出るからなんだけど……
日頃から、綺麗な素材になる様に気にして倒してる者とすれば、どうなんだろう?と思ってたんだ。
けど、鑑定すれば、素材状態がSになってた。
ちなみに、ドロップ品、毛皮であれば鞣された状態で落ちるんだよ!
肉であれば、内臓なく部位カットされた状態。
解体や鞣す作業が不得手な冒険者には有難いのが、ダンジョンなんだ。
更には、ダンジョンでは宝箱も出るし。
そう思いながら、手を動かして採集してたのは、稲以外にも、沢には山葵やクレソンがあったの。
他には、段々畑に見えた場所は畑で蕎麦があったり、普通に野菜が生ってた。
このダンジョンに入る時は野菜の準備要らないじゃないか。と思いながら収穫。
してたんだけど……2時間ほどしたら、最初に刈った稲穂が元通りに生ってた~!!
だけじゃなく、次の階層に向かえないのは、茶畑があったり、竹林があったり、商会で売ってた醤油と味噌は異世界あるあるだったんだと分かる実が、木に生ってたの。
だって、商会売りの醤油は遮光瓶売りで、味噌は壺売りだったんだもん~!
まさか、胡桃林檎並の大きさで、完熟は焦げ茶で擦り下ろせば溜まり醤油になり、搾れば刺身醤油……
薄めの茶色であれば、擦り下ろしは濃口醤油、搾りは薄口醤油だった。
大豆を熟成させて作ってると思ってただけに、大ショックだったんだけど、まあ、良いや。
醤油は醤油だ。
それにしても、この初級ダンジョンの3階層が隣国だとは……惜しい!
時空間魔法のゲートを残しておけたら良いのに。と思うくらいに惜しい。
一応、短距離であれば、転移出来る様になったんだけど、長距離や門・ゲートはまだ無理。
だけど、mappointを立てておくつもり。
しかし、転生してもなお、日本食が恋しいとはねえ。
応援ありがとうございます!
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