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第3章 聴講生になったので、自由にします!
上級ダンジョンへの道
しおりを挟む辺境領都べーゼルの北西に、上級ダンジョンでNo.101「ブリュンヒルデの隠れ家」フィールド系があると、ギルドに報告に出向いたのは次の日だった。
辺境伯から自分に、ギルドを通しての依頼だったので、報酬を貰いに行かないといけない。
となれば、当然、新しいダンジョンの話ってなるよねえ。
まあ、冒険者とすれば、そのネタで食べてるんだから、重要だし、ギルドは管理を委託されてるから……
だけど、直ぐに、冒険者を探索に下ろせる状態じゃないんだよね。
昨日の今日で、ダーイン伯爵は直ぐに現地の状況把握に向かう様だけど……
降りる手段を付けるのか、降りる時以外は外せる梯子を使うのかを、領主として決めないといけないんでね。
管理を委託するギルドの手も借りるが、スタンピードの事を考えれば、領兵にも慣れさせないとねえ。
だから、ギルドに入れば、直ぐに執務室に連れて行かれた。
隠す必要もないので、新しい見付けた北西の情報を開示したんだけど……
ダーイン伯爵と違い、ブリュンヒルデと言う名に覚えはなさそうなギルマスだった。
ただ、上級ダンジョンなのに、30階層と少ないって事は魔物ランクは高そうって事だ。
ギルマスが嫌な顔をしたのは、落とし穴タイプでの出入口で、管理するとしたら、常設の階段を設けたい処だけど、設ける訳には行かない。
階段を使用して、魔物が上がってくる可能性があるから。
現場検証に、今日行ってると言えば、頷いたけど、ギルマスの眉間の皺は取れそうになかった。
冒険者たち、それも自分の様なソロではなく、高位ランクが多く居るクランに、調査を兼ねトライして貰ってからしか、潜れないから……
潜れるとしたら、いつかなあ?
冬場は、依頼がないと潜らない者も居るからなあ。
まあ、エンデの森の中級とウプラムの園庭は、比較的温暖な気候のダンジョンなので、通年でも潜れるだろうけど……
となったら……
潜れる様になるまで、もう1つの上級ダンジョンに行って来るか。
居所を不明にするのに、エイドリアン領にある上級ダンジョンに行く届けと許可証は、ギルドに出してあるので、何時でも行けるのと……
ヴィルジーク様たちはしばらく新しい上級ダンジョンで忙しいので……
とっと行こうと決め、一旦、王都のグラニエール薬屋、婆ちゃんの処に転移した。
「婆ちゃん、エイドリアン領の上級ダンジョンに行くけど、何か欲しい物ある?」
そう言いながら、店内に入れば……
「北西の森の調査はもういいんか?」と聞かれた。
ので、新しいダンジョンを見付けたけど、自分はまだまだ入らせては貰えないから。と伝えれば、納得してくれた。
「それならのぉ、冬も近いんで、ダンジョンに入る前に、風邪薬の材料を取って来ておくれ」
そう言いながらも、引出しを開けながら、在庫を確かめてた婆ちゃん。
恨めしそうに、ノアがこっちを睨んで来てるけど、無視!
ちなみに、ノア以外にも孤児院のチビッ子が数名、婆ちゃんに弟子入りして、一生懸命に作業してる。
自分が弟子入りした頃は、自分しか居なかったけど、直ぐに、数名の男の子が入ったのに、すぐ居なくなっちゃうんだよねえ。
ノアくらいだよ、長く続いてるの。
大人で弟子入りを願いに来る人も居るけど、婆ちゃんお断りしてる。
なんでも、婆ちゃんが言うには、癖があると受け入れられないんだって、調合方法が。
婆ちゃんの教え方しか、自分は知らないから、よく分からないけど、そんなに違ったかなあ?
「蒼き鋼」のミリアさんの調合とあまり変わらないと思うんだけど?
婆ちゃんから頼まれたリストをインベントリに直したら、王都の外のマーカーに転移した。
王都の門番に、王都に出入りしてるなんて証言されたら、面倒なんでね。
そこで、召喚獣たちを呼んで、北に向かったんだ。
辺境領とほぼ同じ緯度だけど、やや寒く感じるのは、遮るものがないからかな?
そう思いながら、歩いてた。
レイトルは乗れって、鼻で突っついて来てるけど、乗る気はない。
急いでないし、寒くなると魔力を多く含む薬草以外は枯れちゃうので、生えてる内に戴いておかないと。
1年草や2年草のものは、夏に種を付け落としてるのと、そのタイプで薬草はほとんどない。
薬草の大半が冬になると、枯れて葉を落として越冬するの。
なので、自ら枯れてしまうので、刈り取ってあげると早く越冬準備に、薬草も入れるのよ。
そのお手伝いの意味でも、採集して歩く訳。
まあ、イベルダとフレスベルグ夫婦は、秋の森の中、ドングリだとか、栗、アケビなどを見付けては、食べてもいるけど、直して行ってる。
レイトルとすれば、リンゴ、梨があれば目敏く見付けて食べてるけど、そうそうにないんで……
鬱憤を、襲って来る魔物で晴らしてる。
ボアやディアなんかとは、餌が一緒な事もあって、出くわすんで。
蛇系も冬眠前の食い溜めなのか、襲って来るし。
栗鼠系は、イベルダの方をチラッチラッと気にはしてるけど、あくまで餌が気になってるんだろうね。
今の処、タミアの群れには遭遇してないんだよねえ。
ブレンダがソルを見付けられたのは、飛行による移動手段があって、テリトリーが広かったんだよ。
餌だけ貰って逃げて行くので、気が強い筈のイベルダの背中が……
その内、いい子に会えるよ。と思いながら、イベルダを撫でてやると、肩に上がって来た。
エイドリアン領内に入るのに、さほど日数は掛からなかった。
ただ、領都がほぼ領地の中央に位置しているのは、国境の砦が北の端にあり、何かあれば駆け付けられる距離だから。
この地域でダンジョンが見付かったのが後だった為、領都よりも迷宮都市の方が大きくなってしまうのは、致し方ない。
更に、ダンジョンがある=魔素が多い=周辺部でも魔力が多い魔物が居るって事なので……
以前に狩ったクリムゾンディアも、この地域にはいっぱい居るの。
ディア以外にも、牛系のブルとかベア・熊とか。
群れで居る事は少ないけど、群れてると厄介な惨事になるので、群れでいるのを見付けた場合は、狩るように。というのが、ギルドからの通達事項。
特に、今から餌になる草などが減って行く時期に、群れでいたら、その地域一帯が木の皮までが食い尽くされてしまうので、数を減らしておくか、散らさないといけない。
という事で、今、インベントリにはクリムゾンの名がつく魔物がいっぱい。
婆ちゃんが喜びそうな熊は、クリムゾンだけでなくレッドも、ブラックも入ってる。
どのくらい、ギルドに卸すかなあ?
そう思いながら、見えて来た迷宮都市の城壁を見ていた。
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