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第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました
王宮に呼び出し
しおりを挟む秋晴れの良き日、辺境伯領都ベーゼルの神殿で、ヴィルジーク様と晴れて、神の元、式を挙げた。
母と縫子仲間が心を込めて作られた、真っ白なウェディングドレスは、とても綺麗だった。
白い布はとても貴重な上、総刺繍された糸は白銀。
刺繍柄はレースの模様で、レース編み自体は手袋。
ベールは、間に合わせたボビンレースで、止めるのに頭上にはシロツメクサの花輪。
と言っても、生花ではなく、レース糸で編んだ物なの。
冬とか花のない時期にでも、花を飾って式を挙げたい者も居るだろうって事で、提案したら……
宣伝のお手伝いとして、被る事に。
ただ、この世界での婚姻式、ドレスの色は何色でも良かった様だったんだよ。
嫁ぐ人の色に染まるという意味で、白と言えば……
ヴィルジーク様の顔が真っ赤になってた。
自分の場合、婚約式はすっ飛ばして、婚姻になったけど、本来、婚約式で、相手の目の色の宝石を贈り合うの。
だからこそ、ヴィルジーク様、翠色のタイピンとか付けてるし、自分にも、ヴィルジーク様の瞳の色の花紺色のジュエリーセットを贈ってくれた。
薄茶色の髪にコーンフラワーブルーの色合いが、ランバルディ公爵家代々に出るんだそうで……
ヴィルジーク様は、髪の色も瞳の色も濃いめなの。
式後に披露宴が設けられ、近隣の寄子である子爵家、男爵家などが訪れて参加してた。
町中にもお酒が振る舞われ、ベーゼルをあげてのお祝いになるのは知っていた。
ブリュンヒルデの隠れ家にあった、仙桃の酒以外にも、マスカットに似た緑色の葡萄から、シャンパン造りを模索したので、振る舞ったの。
お酒を発泡させるのに手間取ってねえ。
マスカットではなく、類似の葡萄だけに同じ手法では反応しなかったのよ~。
魔力回復薬を、チェリーエードぽく発泡させるのに使用したミントを触媒にしたら、あら不思議。
発泡は出来る様になった。
後はアルコール度数をあげる事かなあ?
でも、そうしたら、ガラス瓶を強めにしないと、割れちゃうもんね。
どんな仕様だったっけ?スマホで調べるか。
そう、宝箱から出たスマホ、魔力を通してみたら、動き出したの!
まあ、出来るのは限られてて、カメラ撮影とメモとファイル保存に、メールと会話に、検索機能だった。
ラノベであった様な異世界ネットショッピングはなかったけど、検索だけは異世界の知識も可能だったの。
ちなみに、充電は魔力だし、電波はなくてもマーカーさえしてある相手と繋がる。
イルラに見せたら、目の色を変えて研究するだろうけど、その前に分解されそうなシロモノ。
ただ、マーカーしてる相手とメール、会話が可能という事は、転移の考え方と同じ仕様だよね?
なら、転移の魔法陣を弄れば、どうにかなるんじゃないかな?
そんな事を考えながら、ヴィルジーク様と挨拶して回り……
程よい時間に中抜けし、現代日本の披露宴ならお色直しって事で、ドレスを着替える処だけど……
こちらでは、そのまま初夜です。
王家と王家の血が流れる公爵家では、神官立ち会いの元、事を致すと聞いて、震えたからね!
確か、前世で読んだヨーロッパ史の漫画の中で描かれてたのは覚えてるけど、まさか自分の身に降り掛かる処だったとは……
ラノベでよくあった婚前に致す事で、王子を落とす云々ってあったけど、あれはリアルじゃないね。
そりゃ魔力で親子関係を特定出来る魔法があるなら、処女でなくても婚姻は可能になるけど。
王族に繋がる婚姻に、処女である破瓜の証は必須。
特に正妃となるのであれば。
そんな事を考えてるのは、薄い寝間着を着せられ、恥ずかしくて堪らないから!
隣のヴィルジーク様の部屋と繋ぐ扉が、カチャと開かれれば、体が跳ね上がるかと思うくらい、ドキドキしてた。
お酒の匂いがし、上機嫌の赤い顔のヴィルジーク様が足早に近付き、抱き締められた。
と思ったら、息が出来なくなるくらいに口付けられ、口付けに夢中になってる間に、体をまさぐられていて……
気付いた時には、ショーツ1つで押し倒されていた。
前世で経験したのかは覚えていないけど、ヴィルジーク様に委ねる気ではいた。
隅から隅まで嬲られ、恥ずかしい中、開かれ貫いて繋げられ、ヴィルジーク様に愛された。
痛かったけど嬉しかったんだけど、案の定、1回では終えてはくれず、挑まれた。
ヴィルジーク様ほど、スタミナないんですよ!
初めてだって言うのに!優しくして!
3回目をバックで挿入され、フェードアウトした自分は悪くない!
ふと目が覚めた時には、日が高かったんだけど、離して貰えたのが夜半だったと思うから、仕方がない。
しかし、3日休暇を取ったと、嬉しそうに言ってたヴィルジーク様だから、離して貰えないと思っていたのに、今、そのヴィルジーク様の姿がベットの隣に居ない。
あれ?と思ってたら……
寝てたベッドシーツも体も綺麗に整えられている事にも気付いた。
トイレかな?という雰囲気でもないな。
そう思ってたら、コンコンとノックの音がして、専任侍女のソフィアが入って来た。
「お体は大丈夫ですか?」と聞かれ、頷いた。
と言うのも、起きて直ぐダルかったので、ヒールを掛けたんだもん。
「旦那様は、王家より使者がいらしたので、執務室です」
自分の目線でからか、ヴィルジーク様の行き先を教えてくれたんだけど……
王家って、何事?
当家の婚姻式だと知ってる筈なのに、急ぎの使者を送って来るって、何事なのか。
ソフィアに手伝って貰って、ドレスを着て、執務室に向かえば……
眉間に皺を寄せた、不機嫌そのもののヴィルジーク様が居た。
義父になったギルバート様が苦笑してる。
「王家の使者は命だけを述べて、もう去ったよ」
自分、目だけで探してたのに、気付いたのか教えてくれた。
まあ、だからこそ、ヴィルジーク様が不服そうに、感情を顔に出してるのね。
「帝国より、ライラ、君に指名依頼が来た」
王国経由にする事で、断られない様にしたんだと察せられた。
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