ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました

新婚旅行?帝国に行きます

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  王太子殿下と内緒話をした次の日

  ヴィルジーク様と一緒に、表の入口から謁見の間に。

  昨夜の筋道通に、帝国からの願いが届いたので、ソレに応えよ。と王命が出た。

  自分は頭を下げたまま、「仰せのままに」と答えた。

  そこで、結婚したばかりの2人には悪いので……

  「ヴィルジーク、お前、勇者の剣の護衛として、一緒に行って参れ」

  表向きはそういう事にしておき、裏は自分を必ず連れ帰れって話だ。

  帝国で100年前に出たきり、前世の記憶保持者は出て居ないそうで……

  なのに、我が国には自分だけじゃなくコーデリアもだもんね。

  だけど、帝国にいたのは、商業ギルドのレシピのラインナップを見ても、男性だったと思う。

  だって、自分では分からない機械ものが多いんだもの。

  婆ちゃんから貰った魔導銃も、婆ちゃん、帝国で買ったっていうんだよ!

  それから考えても、適齢期の記憶保持者の女性だけに、婚姻によって帝国に取り込もうと考えてるんだろうなってくらいは、直ぐに分かる。

  それに、コーデリアが王弟殿下の嫡男と婚約したのが、帝国の耳に入ったんだろうね。

  となれば、残す処、子爵家庶子でAランクの冒険者の自分だけとなる。

  ただ、冒険者だけに呼び出すのは簡単だと思ったんだろう。

  そう言えば、指名依頼が入ってると冒険者ギルドから言われてたけど、無視したのよ。

  他国の冒険者ギルド発だったから。

  それに、結婚式も近いし、上級ダンジョンを踏破させたかったから。

  なるほど。それで、庶子と言え子爵家なら、国からの命なら断られないと踏んだんだろうけど……

  スマホがない限り、直ぐには連絡が取れる訳じゃないからねえ。

  残念でしたー!

  そうだ、スマホで思い出した、コーデリアに会いに行ってこよっと。


  命を受けても、直ぐに出立って訳じゃないので……

  帝国からの使者と護衛の騎士が居るって言われたってねえ。

  思い切り焦らしてやるつもりで居る。

  魔族と魔物に襲われてる帝国の民には申し訳ないけど、それなら勇者の剣だけでも、先に送れば良いんだし!

  だって、自分は勇者じゃないんだもん!

  それで、今日はコーデリアに会いに来たの。

  手紙は、ヴィルジーク様と婚約とかいう噂に踊らされてた時からだから、半年以上なかったので、断られるかな?

  そう思いながら、会いに行っても良いか?と、了承の手紙を出してからだから、王都に来て4日経ってる。

  王命による婚約だけに、既に、コーデリアはロッテンマイヤー家を出てた。

  ギルブライト公爵家の王都の邸に移ってたの。

  王弟殿下は、嫡男同様、王家の裏を取り扱ってるだけに、一緒にご挨拶が出来たら光栄です。

  そう書いておいた。

  勿論、ヴィルジーク様も一緒です。

  王弟殿下の王都の邸は、王都の外壁の1番外側で、北西に位置してるみたい。

  通常、外壁の1番外側っていうのは、平民街なんだけど、北側の平民街はいわば、王家の影とか諜報の者が住んでいるのは、知る人が知る情報。

  まあ、使い魔のカラスが教えてくれたんだけどね。

 もう1つ、とっても重要な情報は、王城からの抜け道の1つが、王弟殿下の王都の邸に繋がってるそうだ。

  これは、王城の厨房住み着いてる猫から。

  まあ、その猫に案内されないと出入口は分からないけど。

  馬車が王弟殿下の邸のエリアに入ってから10分で、邸の前の玄関前に着いた。

  それだけでも、王弟殿下の王都の邸の大きさが計り知れる。


  「お待ちしておりました」という執事が待ってたけど、元影?と思うくらいに目付きが……

  さすが王弟殿下の邸だけあって、絢爛豪華な設えの玄関ホールは、白地に金色の装飾、ただシャンデリアは蝋燭じゃなくて魔道具の様だから、煤けている箇所が見当たらない。

  ちなみに、ダーイン辺境伯の王都の屋敷の玄関ホールのシャンデリアは蝋燭だったので、自分が弄った。

  その為、玄関ホールの煤払いに手間が掛かると言ってたデイビット執事、喜んでた。

  どうしても、魔道具は高額になるし、上がる税金は領内の軍備品に回って行くから、どうしても後回しになるんで。

  2階に上がる真正面の大階段を、ヴィルジーク様のエスコートで上がって……

  たぶん、上がって真正面の両開きの大きな扉の向こうは大広間。

  その場所を左に曲がって、扉を2つ過ぎた部屋の扉をノックした執事。

  「次期ダーイン辺境伯と夫人がお越しです」
  
  「入れ」の言葉に、?マークが浮かびそうになった。

  と言うのも、声が王太子殿下とそっくり。


  中に入れば、借りて来た猫になってるコーデリアと、面白そうな顔をしてる王太子殿下と、もう1人男性がいた。

  その人がロベルト・ギルブライト様なんだろう。

  チャコールグレーの髪色に、王家の色と言われる濃いめの青い瞳が、嫌そうな顔で王太子殿下を見てる。

  白銀の髪色に紫色の瞳のコーデリアとの子供となったら、どんな色になるんだろう?

  ふと、そう考えてしまった。

  何で、王太子殿下が?と思ったんだけど……

  自分が、コーデリアにスマホ持って行くと書いたからかな?

  断られる可能性も考えて、追記したの。

  実際、コーデリアが申し訳なさそうな顔で見て来てるから。


  ロベルト様に、初めてお目にかかる挨拶後に、ソファを進められ、着席後に紅茶が出された。

  王太子殿下が人払いをさせた後、ようやくだったんだけど……

  「恐れ入りますが…」と言った後、防音魔法と結界を行使した。

  「さすが、Aランクの冒険者だけあるな」

  王太子殿下には、口笛を吹きそうなくらい、感嘆されたんだけど、それくらい重要なのよ!

  「先日、王家に贈呈された毛生え薬と同じダンジョンの宝箱から出た魔道具は、凄く貴重です。が、使い方が分からない者にとっては、魔鉄のインゴットです」
  
  そう言いながら、もう1つのスマホを出せば……

  「本当にスマホだわ」と呟いたコーデリア。

  「ただし、コーデリアの知ってるスマホと違う点は、消費するのは電気じゃなくて魔力。それと、最初に魔力を流した者以外が使おうとしても、起動しないの」

  「指紋セキュリティじゃなくて、魔力セキュリティって凄いわね」

  そうは口にしても、手には取ろうとしなかったコーデリア。

  王太子殿下が手に取ろうとして、手を引っ込めた。

  自分のスマホを取り出して、表面を撫でれば……

  カラフルな色が舞って、現れた画面はフレスベルグ夫婦が寄り添ってる処。

  ヴィルジーク様には見せたけど、使ってる処は見せてない。

  「それで、コーデリアにと思うのは、使用言語が…」

  そこまで言って、コーデリア気付いた模様。

  「日本語なの?」と。

  「その言語は、記憶のか?」と王太子殿下に聞かれ、頷いた。

  「ですので、使える者が限られる訳ですが、前の知識を探す事が出来ます」

  そう口にした途端、険しい顔になった男3人。

  「簡単な物であれば、女性の化粧品から……武器まで調べられます」

  スマホを、ロベルト様が手に取り、コーデリアに渡したので、するりと触りだしてた。

  武器って事で、眉間に皺を寄せた男達。

  黒い画面が点滅し始め、色が浮かび上がるコーデリアのスマホ。

  「帝国で魔導銃が作られたのは、そう言った知識を記憶保持者が持っていたからだが、この魔道具はそれを凌駕出来ると…」

  やや気色ばんだ声色になった王太子殿下だった。

  その時、「通販は出来ないのね」と呟いたコーデリア。

  思わず、ぶふっと吹き出していた自分。

  「そうだよね、考えるよねえ」

  言葉遣いを忘れ、そう口にしてしまってた。

  カメラがあればと言ってただけあって、カメラを構える姿は道に入ってる。

  カシャカシャと音を立ててるので、ロベルト様は興味津々。

  「そうだ!送れるか試して良い?」  

  そう言って、弄り出した自分。

  送った画像は、巨大綿菓子が1面にあったメルヘンチックな階層の画像。

  王都に経つ前に、準備として寄った時に撮ったの。

  「届いたわ」と言ったコーデリア、画像を見て唖然。

  「これは何?」と言うよねえ。

  「ブリュンヒルデの隠れ家の6階層にある綿花」

  「食べ物じゃなくて?」

  「違うよ。綿なの。辺境領の特産のレースにしようと思って」

  そう言って、喋ってる間、男性陣、画像が移った事に興味津々だった。








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